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原産:ヨーロッパ/西アジア 科:ウコギ(Araliaceae) 属:ヘデラ(Hedera) 種:ヘリックス(helix) 同義語(syn.):Hedera acuta/Hedera arborea 和名:セイヨウキヅタ 英名:アイビー(ivy)/コモン アイビー(common ivy)/イングリッシュ アイビー(English ivy) 別名:ヘデラ・ヘリックス 開花時期:9月~12月 花の色:緑色●黄色● 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:常緑多年草 草丈:90~3000cm 草姿:ツル性 花言葉:「永遠の愛」「友情」「信頼」「不滅」「結婚」 誕生花:1月21日 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アイビーは学名がHedera helix、別名「セイヨウキヅタ」や「イングリッシュアイビー」や「ヘデラ・ヘリックス」とも呼ばれるヨーロッパ及び西アジアが原産の常緑多年草です。
アイビーの語源(由来)
- 属名のヘデラ(Hedera)は古ラテン語で「ツタ」を意味しています。
- 種小名のヘリックス(helix)はラテン語で「螺旋状の」を意味しており、ツタが木等に絡む様子に由来しています。
アイビーの最大の特徴(魅力)
- アイビーは気根を壁や樹木に張り付けて自力で登る事が出来ます
- ↳ただし気根を剥がす時に壁が損傷する場合があります
- アイビーは植える環境に合わせて様々な草姿が見られる所も魅力です
- ↳ツルを這わせる資材を準備しておけば壁面緑化に利用出来ます
- ↳ハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られます
- ↳花壇の縁どりとして植えると地面を被覆するグランドカバーとして利用出来ます
- 鋭利に尖る葉はスタイリッシュで洗練された雰囲気があり
- ↳品種により黄色や白色の班が入るためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます
- アイビーの花は小さく色も緑色と殆ど目立たないため装飾性はありません
- ↳ただし非常に豊富な蜜があるため蜜蜂等の昆虫には魅力的です
- ↳また花後の果実も冬の食糧源として鳥が食べる事もあります
- アイビーは基本的には放ったらかしで育てる事が出来るくらいに丈夫です
アイビーは茎から気根を伸ばして壁面や樹木の隙間に入り込み茎(ツル)を固定し登る事が出来ます。茎はツル性に伸び長さ約90cm~3000cmまで成長します。葉は緑色で葉脈は薄黄色、品種により白色(~黄色)の班が縁部分に入る事があり、葉の形は縁部分が裂けない3角形から拳状に3~5回浅裂するものまであり通常は直径5~10cmの間の大きさです。花は節ごとに球状に小花が集まり散形総状花序に花が咲き、個々の花は直径約0.5~0.7cmで5個の花弁と5個の雄蕊があります。果実は核果で直径約0.6~0.9cmあり熟すと緑色から黒色(~紫色)へと色がかわります。
開花時期は秋から晩秋、花色は緑色もしくは黄色、個々の花は緑色の花弁が5個と5個の黄色の雄蕊があり、花序は小花が球形に集まり散形花序に花を咲かせ、花が終わると黒紫色の果実が出来ます。草姿はツル性で高さは約90cm~3000cmまで成長します。葉色は緑色や黄色、白色があり、葉身は三角形か拳状に3~5回浅裂して、葉序は互生葉序につきます。
アイビーの登はん能力
アイビーは野生では最大30mに達するツルを持っていて、理想的な環境の元では樹木を登り覆い尽くしてしまい(間接的に)木を倒してしまう事もあるようです。ただし一般的に栽培されている名前のある品種等はツルが遥かに短く気根もそこまで出ない事が多いです。
アイビーはツルから小さな根(気根)を生成しています。小さな根は気根と呼ばれていて構造物や樹木等の隙間を目指して根を伸ばし、隙間の中に根を侵入させツルを固定させています。またこの働きにより壁や樹木を登る事が可能になっています。
気根は様々な隙間に侵入するため、しばしばレンガの壁等に損傷を与えたり、また剥がす時に気根の痕が残り見苦しい見た目になる事もあるようです。そのため、壁面等に添わせて植える場合等は計画(ワイヤーに添わせる等)を立て育てるといいかもしれません。
アイビーの栽培
園芸では、人工の構造物を覆い自然との境界が曖昧になるナチュラルな景観を楽しむ目的で壁を這わせたり、鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられたり、地面を被覆するグランドカバーとして利用する目的等で育てられたりします。また観葉植物として屋内の明るい場所で楽しむことも出来ます。
アイビーを育てる際に注意する事は「強い日差しを避ける」事くらいです。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く、ほったらかしでも育てる事が出来る位に丈夫です。増やし方は挿し木や水挿し、播種により増やす事が出来ます。
アイビー(ヘデラ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。