ヘデラは属の中に約17種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、葉が小振りでふち部分が掌状に大きく裂けシャープで洗練された印象を与える葉の形をしているヘデラ(アイビー)、一般的に親しまれているアイビーと比べて葉が大きく強い光沢があるオカメヅタやコルシカキヅタ等が親しまれています。
ヘデラ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ヘデラの主な種の目次
ヘデラ(アイビー)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/西アジア
- 学名:Hedera helix
- 草丈:約100~3000cm
- 分類:常緑つる性木本
- 開花時期:8月~11月
- 果実時期:9月~3月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月21日
- 花言葉:永遠の愛/友情/信頼/不滅/結婚
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/壁面緑化/日陰植物
ヘデラ(アイビー)とは!?
ヘデラ(アイビー)は学名がHedera helix、別名では「セイヨウキヅタ」や「イングリッシュ・アイビー」等とも呼ばれるヨーロッパおよび西アジアが原産の常緑つる性木本です。
ヘデラ(アイビー)の語源(由来)
- 属名のHederaは古ラテン語で「ツタ」を意味しており、ツル状に成長する習慣に由来します。
- 種小名のhelixはラテン語で「螺旋状の」を意味しており、ツタが木等に絡む様子に由来しています。
ヘデラ(アイビー)の特徴(魅力)
- ヘデラ(アイビー)は、茎が柔軟なため壁面から枝垂れたり構造物を登り成長したりする習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。そのため様々な仕立て方で楽しまれます。
- また葉は掌状にふち部分が鋭利に裂けるため、洗練された印象を与える葉の形をしており、葉には様々な班が入るためカラーリーフとしても楽しめます。
- 茎はツル性、多くの場合は匍匐するように茎が広がり地面や斜面を覆いますが、気根(付着根)を他の植物や物体に接着して自らの茎を固定して登る事も可能です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- そのため園芸では、気根の付着しやすいヘゴ支柱やココスティック(トーテムポール)等を準備したり、岩壁や木壁等に這わせて育てられます。気根が出て定着するまでに時間がかかる場合があるため、ある程度の誘引とサポートが必要です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- 開花時期は晩夏から秋、花は小花に球状に集まり、球状の花の集まりが茎の上部で総状(房状)に集まりボリュームある花姿をつくります。
- 花は緑色で目立たず、また小さいため装飾的な価値は殆どありません。
- 開花期になると花蜜や花粉を求めて蜜蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花に乗り蜜を集める可愛らしい蜜蜂の姿を観察する事が出来ます。
- 果実は鳥の食べ物が少なくなる冬に実るため、野鳥にとって貴重な食料源となります。
- 葉はふち部分が掌状に3~5回裂け先端が鋭利に尖るため、洗練された印象を与えやすく、エレガントな雰囲気をつくります。
- また多くの場合で、葉に白色や黄色の班が入るため、明るく輝くような印象や、開放的な印象を与える、カラーリーフとしても楽しめます。
- ヘデラ(アイビー)は全草、特に果実と葉に有毒な量のサポニンを含有しているため、基本的に食べる事は出来ません。
- また人だけではなく猫や犬にとっても有毒なため、誤って食べないように注意する必要があります。
- ヘデラ(アイビー)の仕立て方には「被覆植物(グランドカバー)」「壁面緑化」「ハンギングバスケット」「トピアリー」等があります。
- ヘデラ(アイビー)は被覆植物(グランドカバー)として利用出来ます。茎は柔軟なため立ち上がることなく、地面を匍匐して不定根を定着させながら無制限に広がります。そのため地面を被覆したい場所にアイビーを植えるだけで地被植物になり、また花壇の縁部分に植えると縁部分を枝葉がナチュラルに覆うため自然な印象を与えます。
- ヘデラ(アイビー)は壁面緑化に利用されます。アイビーは茎からでる気根(付着根)を岩壁や木造の壁に浸透もしくは接着する事で壁面を登る事が出来ます。アイビーに覆われた壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるため美しい景観がつくられ、また優れた断熱効果があり急激な温度変化を抑制するため夏場の冷房費などを節約する事が出来ます。
- ただし気根(付着根)は壁面に浸透したり接着するため、それだけでも壁面を劣化させる可能性があり、またその欠陥をツルが隠すため修理が出来なかったり、また剥がす時は壁面が壊れたり根が残ってしまい汚れる事が予想されます。そのため、永続的に這わせる場合を除きワイヤーやパネル(登ハンマット)等を利用して壁面を保護して上げる方が良いかも知れません。
- アイビーを剥がす前に事前にツルを根元から切って置くと徐々に気根(付着根)が劣化するため、壁面より剥がしやすくなります。
- ヘデラ(アイビー)はハンギングバスケットや鉢植え等に植えられて、ツルが側面から下垂する優雅な樹形を鑑賞する目的で育てられたりします。
- ヘデラ(アイビー)はトピアリー仕立てとして利用される事もあります。トピアリー仕立てとは、植物を幾何学模様や動物などの形に形成して楽しむ方法です。
- ヘデラ(アイビー)でトピアリーを楽しむ場合はトピアリーフレームと呼ばれる金属の枠または金属と水苔の枠が必要です。
- ヘデラ(アイビー)は耐陰性が強いため屋内の観葉植物として育てられたり、日陰の庭(シェードガーデン)に利用されたりします。
- ヘデラ(アイビー)は光量が300luxほどの場所でも生き残り、3000lux~10000luxの場所で活発に成長します。
- ヘデラ(アイビー)は非常に丈夫で育てやすい植物ですが、ツルが旺盛に広がり様々な場所に侵入して除去が難しくなったり、管理場所から逸出して地面を覆い在来種を追いやる可能性があります。
- そのためオーストラリアや北アメリカの1部の州では輸入や販売が禁止されており、有害な雑草として扱われていることがあります。
- ヘデラ(アイビー)は有害な雑草として見られる事もありますが、園芸品種では侵襲性がかなり抑えられている事が多く、基本的には育てやすいです。
ヘデラ(アイビー)の樹形はツル性(気根)、茎の長さ約100(~3000)cm、茎の色は緑色、茎が成熟すると木質化して赤褐色または灰褐色になります。
※気根(付着根)は、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付き体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色または黄色か白色、葉柄は長さ約1.5(~11)cm、葉身の直径および幅は約3(~10)cm、葉身の形は心形もしくは三角形、葉のふち部分は全縁または掌状に浅裂または中裂しており3(~5)裂します。※成葉になると葉のふち部分の裂けがなくなる傾向にあります。
花序は散形総状花序、散形総状花序は総状に散形花序が並び、散形花序は直径約3(~5)cm、花(小花)が多数集まり球状の外観をつくります。花(小花)は直径約0.5(~0.7)cm、花弁の数は5個、花弁の色は緑色または黄色、雄蕊は5個あります。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果は球形、直径は約0.6(~0.8)cm、色は黒色または濃い黒紫色をしています。
ヘデラ(アイビー)の園芸品種の紹介
- ゴールデンチャイルド(Hedera helix ‘golden child’)は、葉のふち部分に鋭利な裂片が5個あるため「星の形」等を連想させるような装飾的な葉の形をしており、また葉のふち部分にはバターイエローの非常に目立つ班(覆輪)が入るため、明るく開放的な印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ約100cmまで成長します。
- グレーシャー(hedera helix ‘glacier’)は、葉のふち部分に鋭利な裂片が3個まれに5個あるため、洗練された印象を与えるかっこいい葉の形をしています。また葉のふち部分には白色の覆輪が入り、葉全体にも薄い黄色の班が不規則に入るため明るい印象のカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ約200cmに成長します。
- サーク(hedera helix ‘Sark’)、葉の形がハート形をしているため、可愛らしい印象を与えたり、ロマンチックな雰囲気を作ったりする魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- 白雪姫は、葉のふち部分が大きく裂けるため「トライデント」のような個性的でかっこいい葉の形をしており、また葉の殆どがクリーム色(薄い黄色)の柔らかな葉色をしているため、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- こぐまの足音の特徴は、葉の中に凹凸があり、ふにゃふにゃとしたユニークな外観をしている所や、葉の縁部分に切れ込みが入る所等にあります。また他のヘデラと同様にツル性の成長習慣があるため、様々な仕立て方をすることが出来ます。
- ゴールデンファイヤー(hedera helix ‘golden Fire’)は、葉のふち部分が大きく裂けないため葉の形が殆ど三角形をしており、ふち部分を中心に幅広く黄色の覆輪が入る園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ピュアフレンチ(hedera helix ‘pure french’)は、葉の色が成熟するに連れてライムグリーンから緑色へと徐々に変化していくため、一株の中で緑のグラデーションのような色調が作られる園芸品種です。ライムグリーンの明るい葉色は、瑞々しくフレッシュな印象を与えるため明るく開放的なお庭などによく合うでしょう。樹形はツル性、長さやく50cm以上に成長します。
- セシリア(hedera helix ‘Caecilia’)は、葉のふち部分がフリルドレスのように波打つため優雅な印象を与える葉の形をしており、また他のアイビーと同様に裂片が3個から5個あり、裂片の先端が尖るため洗練された雰囲気をつくります。葉はふち部分に白色または薄い黄色の覆輪が入ります。そのため明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめます。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ホワイトワンダー(hedera helix ‘white wonder’)は、一般的なアイビーと比較して葉がとても小さいため子供の葉のような可愛らしい外観をしており、また葉のふち部分に白色の覆輪が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ約50~500cmに成長します。
- ダックフット(hedera helix ‘duckfoot’)は、その名前からも分かる通り、アヒルの足を連想させる個性的な葉の形が特徴の園芸品種です。葉は上部のふち部分が浅く裂けて裂片が3個あり、葉の色は濃い緑色です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- キプロスの特徴は、葉の色が青緑色と白色の二色で構成されていて、葉脈にそって白色の班が入るため、大理石を想像させるような高級感ある色合いをつくる所や、葉が三角形をしていてシャープでかっこいい見た目をしている所などにあります。また他のヘデラと同様にツル性の成長習慣があるため、様々な仕立て方をすることが出来る所も魅力です。
- 翠雲(すいうん)は、季節の殆どをアイビー特有の裂片が3~5個ある葉の形で過ごしていますが、冬になり気温が下がると葉のふち部分が強く縮れてチリチリとした個性的な外観をつくる園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- 雪の踊子は、葉の色が冬になると殆ど白くなり、また葉は不規則にカールして動きのある葉の形になるため、明るく輝くような印象や優雅な雰囲気が楽しめます。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- タイニーブッシュは、一般的なアイビーよりも葉が小さく、また葉が非常に細くシャープな外観をしているため可愛らしい印象や洗練された印象を与える園芸品種です。葉はふち部分が深く裂け裂片が3個から5個あり、葉の色は濃い緑色をしています。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- タイニーフェザーは、葉の形が「羽根」を連想させるような細くシャープな外観をしており、また葉のふち部分には白色の覆輪が入るため明るい印象や洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。樹形はツル性ら長さ50cm以上に成長します。
- グリーンチュチュは、葉のふち部分が強く波打ち、また葉全体が不規則に捻れるため、動きのある外観をつくり、優雅な印象を与える葉姿が楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- バースデーハート(hedera helix birthdayheart)は、その名前からも分かる通り、葉の形がハートの形をしていて可愛らしい雰囲気をつくます。また一般的なアイビーよりも葉が小さいためより可愛らしく、濃い緑色の葉色が落ち着いた印象を与える魅力的な園芸品種です。
- ライトフィンガー(hedera helix ‘light finger’)は、葉が細くシャープな外観をしているため洗練された雰囲気があり、また葉の色がライムグリーンなため明るく開放的な印象を与える園芸品種です。葉はふち部分が深く裂け裂片が3~5個あり、葉の色は黄色または黄緑色をしています。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- コックルシェル(hedera helix ‘cockle shell’)は、葉の形が「貝」を思わせるような外観をしており、アイビーとは思えないような円形または半円形の葉の形をしています。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ハロー(hedera helix ‘hallo’)は、一般的なアイビーの葉と比べて、葉が小さく、また不規則に葉のふち部分が裂けています。葉は裂片がない全縁または裂片が3個~5個あり、葉の色は濃い緑色です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ホワイトリップル(hedera helix ‘white ripple’)は、葉のふち部分が深く裂け先端が鋭利に尖るため、シャープな印象や洗練された雰囲気をつくる葉の形をしており、また葉のふち部分に白色の覆輪が入るため、明るく輝くような印象や清潔感を感じさせる園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ハーレキン(hedera helix ‘harlekijn’)は、葉のふち部分を中心に白色の班が不規則に入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。葉はふち部分が浅く裂け裂片が5個あり、葉の色は緑色と白色の2色です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ミニ・エスター(hedera helix ‘mini esther’)は、葉のふち部分を中心に光が当たったような白色の覆輪が入るため、明るく輝くような印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。葉はふち部分が深く裂け裂片が3個から5個あり、葉の色は緑色と白色の2色です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- 小雪は、葉のふち部分を中心に白色の覆輪が入るため明るく輝くような印象を与えるカラーリーフとなり、また葉の中に丸葉がまざるため可愛らしい印象を与える園芸品種です。葉は裂片が普通3個あり、葉の色は緑色、ふち部分が白色をしています。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ウィリー(hedera helix ‘willy’)は、一般的なアイビーの葉と比べて、葉が小さくふち部分の裂けが小さいため「子供の手のひら」のような可愛らしい外観をしており、また葉のふち部分に白色の班が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- ジェイク(hedera helix ‘Jake’)は、葉全体の色が黄色またはライムグリーンの明るい葉色をしているため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
- きららの森
- 雪ほたるは、雪の結晶を連想させるような可愛らしい葉の形が特徴の園芸品種です。葉はふち部分が浅く5裂して全体的に丸みを帯びており、葉の色は緑色、ふち部分を中心に幅広い白色(薄い黄色)の覆輪と少し掃込み斑も入ります。樹形はツル性、長さ約50cm以上に成長します。
- 雪の妖精は、普通のヘデラと比べて、葉が非常に細長く線形をしており、葉のふち部分の切れ込みが深く全裂しているためシャープな印象を与える葉の形をしており、また不規則に捻れるため動きのある葉姿が楽しめます。葉の色は緑色と黄色、新芽と若葉を中心に明るい黄色の班が入ります。
- 雪の華は、葉全体の色素が抜けたような薄い黄色をした柔らかな葉色をしており、優しい印象を与えたり明るく輝くような雰囲気をつくり、また葉のふち部分が全裂して葉が完全に分かれる事がある所が特徴の園芸品種です。葉はふち部分が浅く裂けるか全裂する事があり、裂片が3~5個あり、葉全体が薄い黄色、所々に濃い緑色が残ります。樹形はツル性、長さ50cm以上に成長します。
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オカメヅタの特徴や園芸品種
- 原産:カナリア諸島/北アフリカ
- 学名:Hedera canariensis
- 草丈:約2000~3000cm
- 分類:常緑つる性木本
- 開花時期:8月~10月
- 果実時期:10月~3月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
オカメヅタとは!?
オカメヅタは学名がHedera canariensis、別名では「ヘデラ・カナリエンシス」や「大葉ヘデラ」等とも呼ばれるカナリア諸島および北アフリカが原産の常緑つる性木本です。
オカメヅタの語源(由来)
- 属名のHederaは古ラテン語で「ツタ」を意味しており、ツル状に成長する習慣に由来します。
- 種小名のcanariensisはラテン語で「カナリア諸島の」を意味しており原産地に由来しています。
- 和名のオカメヅタの由来は葉の形がオカメの面に似ている事からきています。
オカメヅタの特徴(魅力)
- オカメヅタは、一般的に親しまれている近縁のヘデラ(アイビー)と比べて葉が大きく幅広で、葉の色が濃い緑色で、葉には強い光沢があり、革のような質感がある所が特徴です。
- また多くのヘデラ属の植物と同様に茎はツル性のため壁面を登る能力があり、また登るものが無い場合は地面を被覆するグランドカバーとなります。
- 茎はツル性、多くの場合は匍匐するように茎が広がり地面や斜面を覆いますが、気根(付着根)を他の植物や物体に接着して自らの茎を固定して登る事も可能です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- そのため園芸では、気根の付着しやすいパネル(登ハンマット)等を準備したり、岩壁や木壁等に這わせて育てられます。気根が出て定着するまでに時間がかかる場合があるため、ある程度の誘引とサポートが必要です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- 開花時期は晩夏から秋、花は小花に球状に集まり、球状の花の集まりが茎の上部で総状(房状)に集まりボリュームある花姿をつくります。
- 花は緑色で目立たず、また小さいため装飾的な価値は殆どありません。
- 葉は長さ幅ともに約5~20cmの大きさがあるため、一個一個の葉の存在感が強く、葉のふち部分は浅く裂け、小さな裂片が3個から5個あります。
- 葉の色は濃い緑色、葉には強い光沢があり、光が当たると反射して光っているようにも見えます。
- オカメヅタは耐陰性が強いため屋内の観葉植物として育てられたり、日陰の庭(シェードガーデン)に利用されたりします。
オカメヅタの樹形はツル性(気根)、茎の長さ約2000(~3000)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎が成熟すると木質化して灰褐色になります。
※気根(付着根)は、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付き体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、光沢があり光を反射します。葉柄はあり、葉身の直径および幅は約5(~20)cm、葉身の形は心形もしくは卵形、葉のふち部分は全縁または掌状に浅裂しており裂片が3(~)5個あります。
花序は散形総状花序、散形総状花序は総状に散形花序が並び、散形花序は花(小花)が多数集まり球状の外観をつくります。花(小花)は花弁の数は5個、花弁の色は緑色または黄色、雄蕊は5個あります。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果は球形、色は黒色または濃い黒紫色をしています。
オカメヅタの園芸品種の紹介
コルシカキヅタの特徴や園芸品種
- 原産:トルコ/コーカサス地方/中東
- 学名:Hedera colchica
- 草丈:約2000~3000cm
- 分類:常緑つる性木本
- 開花時期:8月~10月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/壁面緑化/日陰植物
コルシカキヅタとは!?
コルシカキヅタは学名がHedera colchica、別名では「コルシカキヅタ」や「ペルシアンアイビー(Persian ivy)」や「コルキス・アイビー(colchis ivy)」とも呼ばれるトルコおよびコーカサス地方、中東が原産の常緑つる性木本です。
コルシカキヅタの語源(由来)
- 属名のHederaは古ラテン語で「ツタ」を意味しており、ツル状に成長する習慣に由来します。
- 種小名のcolchicaはコーカサス地方にあったコルキス王国に由来しています。
コルシカキヅタの特徴(魅力)
- コルシカキヅタは、ヘデラ属の中では最大とされる長さ25cmに達する巨大な葉をもつ事から、一個一個の葉の存在感が強く、温暖な機構では多くのヘデラよりも急速に成長して素早く定着すると言われています。
- また多くのヘデラ属の植物と同様に茎はツル性のため壁面を登る能力があり、また登るものが無い場合は地面を被覆するグランドカバーとなります。
- 茎はツル性、多くの場合は匍匐するように茎が広がり地面や斜面を覆いますが、気根(付着根)を他の植物や物体に接着して自らの茎を固定して登る事も可能です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- そのため園芸では、気根の付着しやすいパネル(登ハンマット)等を準備したり、岩壁や木壁等に這わせて育てられます。気根が出て定着するまでに時間がかかる場合があるため、ある程度の誘引とサポートが必要です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- 開花時期は晩夏から秋、花は小花に球状に集まり、球状の花の集まりが茎の上部で総状(房状)に集まりボリュームある花姿をつくります。
- 花は緑色で目立たず、また小さいため装飾的な価値は殆どありません。
- 開花期になると花蜜や花粉を求めて蜜蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花に乗り蜜を集める可愛らしい蜜蜂の姿を観察する事が出来ます。
- 果実は鳥の食べ物が少なくなる冬に実るため、野鳥にとって貴重な食料源となります。
- 葉はヘデラ属の中で最大と言われる大きさがあり、葉の大きさは長さ約25cm、幅は約15cmになります。
- 葉はふち部分が裂けない全縁、またはふち部分が浅く裂け裂片が5個ある葉があります。
- 開花茎の葉と成葉は全縁をしており、幼葉はふち部分が浅く裂け裂片が5個あります。
- 葉の色は濃い緑色、葉には強い光沢があり、光が当たると反射して光っているようにも見えます。
- 葉はふち部分が裂けない全縁、またはふち部分が浅く裂け裂片が5個ある葉があります。
- コルシカキヅタは耐陰性が強いため屋内の観葉植物として育てられたり、日陰の庭(シェードガーデン)に利用されたりします。
コルシカキヅタの樹形はツル性(気根)、茎の長さ約2000(~3000)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎が成熟すると木質化して灰褐色になります。
※気根(付着根)は、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付き体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、光沢があり光を反射します。葉柄はあり、葉身の長さ約25cm、幅は約15cm、葉身の形は心形もしくは卵形、幼葉はふち部分が浅裂して裂片が5個、開花茎の葉と成葉は全縁です。
花序は散形総状花序、散形総状花序は総状に散形花序が並び、散形花序は花(小花)が多数集まり球状の外観をつくります。花(小花)は花弁の数は5個、花弁の色は緑色または黄色、雄蕊は5個あります。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果は球形、色は黒色または濃い黒紫色をしています。
コルシカキヅタの園芸品種の紹介
- サルファーハート(hedera colchica ‘sulphur heart’)は、葉の形がハートのような可愛らしい形をしており、また葉の中心に黄色の班(中班)が入るため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、長さ約200~400cmに成長します。
- デンタータ・バリエガータ(hedera colchica ‘dentata variegata’)は、葉のふち部分に白色の幅広い覆輪が入るため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。葉は卵形または心形、葉の色は緑色と白色(薄い黄色)、葉のふち部分に白色(薄い黄色)の覆輪が入ります。樹形はツル性、長さ約400~800cmに成長します。
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キヅタの特徴や園芸品種
- 原産:日本/東アジア
- 学名:Hedera rhombea
- 草丈:約300~1000cm
- 分類:常緑つる性木本
- 開花時期:10月~11月
- 花色:黄色●緑色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー/壁面緑化/日陰植物
キヅタとは!?
キヅタは学名がHedera rhombea、別名では「フユヅタ」や「ジャパニーズ・アイビー(Japanese ivy)」等とも呼ばれる日本および東アジアが原産の常緑つる性木本です。日本では本州・四国・九州に分布しており、低地の山地などに自生しています。
キヅタの語源(由来)
- 属名のHederaは古ラテン語で「ツタ」を意味しており、ツル状に成長する習慣に由来します。
- 種小名のrhombeaはラテン語で「ひし形」を意味しており、葉の形に由来します。
キヅタの特徴(魅力)
- キヅタは、一般的に親しまれている近縁のヘデラ(アイビー)と違い葉の形が「ひし形」をしており、普通はふち部分が裂けずに全縁になり、葉は厚く革質です。
- また多くのヘデラ属の植物と同様に茎はツル性のため壁面を登る能力があり、また登るものが無い場合は地面を被覆するグランドカバーとなります。
- 茎はツル性、多くの場合は匍匐するように茎が広がり地面や斜面を覆いますが、気根(付着根)を他の植物や物体に接着して自らの茎を固定して登る事も可能です。
- 気根(付着根)とは、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付く事が出来るため、岩壁や木造の構造物などを登る事が出来ます。
- 開花時期は秋から晩秋、花は小花に球状に集まり、球状の花の集まりが茎の上部で総状(房状)に集まりボリュームある花姿をつくります。
- 花は緑色で目立たず、また小さいため装飾的な価値は殆どありません。
- 葉はふち部分が基本的に裂けず全縁になり「ひし形」をしているため、種小名rhombea(ひし形)の由来にもなっています。
- 若枝ではふち部分が浅く裂け裂片が3~5個ある事もあります。
- キヅタは耐陰性が強いため屋内の観葉植物として育てられたり、日陰の庭(シェードガーデン)に利用されたりします。
キヅタの樹形はツル性(気根)、茎の長さ約300(~1000)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎が成熟すると木質化して淡褐色から灰色になります。
※気根(付着根)は、地上部の茎から伸びる根(気根)のうち、他の植物や物体に張り付き、植物体を支える気根(付着根)の事をさしています。茎から出る根は、浸透もしくは付着して物体に張り付き体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の直径および幅は約7(~7)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は楕円形もしくは菱形、葉のふち部分は全縁または掌状に浅裂しており裂片が3(~)5個あります。
花序は散形総状花序、散形総状花序は総状に散形花序が並び、散形花序は花(小花)が多数集まり球状の外観をつくります。花(小花)は直径約0.5cm、花弁の数は5個、花弁の色は緑色または黄色、雄蕊は5個あります。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果は球形、直径約0.6(~0.7)cm、色は黒色または濃い黒紫色をしています。