トレニア(ツリウサクサ)は属の中に約15種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、トレニア(ハナウリクサ)は花の色が複色になる所が特徴で春から秋にかけて長く花を咲かせます。またトレニア(コンカラー)は匍匐して広がる草姿と単色の花色が特徴です。
トレニア(ツリウサクサ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
トレニア(ハナウリクサ)の特徴や園芸品種
- 原産:アジア
- 学名:Torenia fournieri
- 草丈:約15~40cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:4月~11月
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:8月6日
- 花言葉:ひらめき/愛嬌
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロマンチックガーデン/エレガントガーデン/かわいいお庭
- 購入方法:トレニアを楽天で購入
トレニア(ハナウリクサ)とは!?
トレニア(ハナウリクサ)は学名Torenia fournieri、別名では「ブルーウィングス(bluewings)」や「ウィシュボーンフラワー(wishbone flower)」とも呼ばれる一年草または多年草です。原産地はアジアにあり、自生地は荒れ地や道端などにあります。
トレニア(ハナウリクサ)の語源(由来)
- 属名のToreniaはスウェーデンの聖職者Olaf Toren(1718–1753)への献名です。
- 種小名のfournieriの由来は人名からです。
トレニア(ハナウリクサ)の特徴(魅力)
- トレニア(ハナウリクサ)は、開花期間の長さや、口を開いたように咲く個性的な花姿、こんもりと地面を覆うように成長する草姿などが魅力的な植物です。
- そのため園芸では、お庭の中で長く花を楽しみたい人や、個性的で可愛い花を楽しみたい人、花壇の縁どりなどの地被植物として利用したい人などに好まれます。
- 草姿は普通はドーム状にこんもりと成長しますが、茎が匍匐して広がったり下垂したりする品種もあります。
- そのため、花壇に並べて縁どりとして使ったり、ハンギング仕立てにして鉢の側面に沿って茎葉が垂れ下がる優雅な雰囲気を演出したりする目的で育てられます。
- トレニア(ハナウリクサ)は、葉の大きさが花よりも少し大きく、また花が疎らに咲く傾向が強いのに対して葉は密に沢山つきます。そのため、繁茂している印象や、野暮ったい印象を与えやすいです。一方で、地面を上手く覆うため地被植物として優れています。
- 開花期間はとても長く、春から秋の終わりにかけてほとんど休みなく花が咲き続けます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は花弁が合着する合弁花、花の形は下側から上側に向かって広がるため漏斗を思わせるような外観をしています。
- 花は下唇の裂片に黄色の班が入る傾向があります。黄色の班は恐らく昆虫に花蜜がある場所を教える花蜜標識として働いています。
トレニア(ハナウリクサ)の草丈は約15(~40)cm、草姿はドーム状またはマット状、茎は分枝がよく、直立または斜上するか匍匐するためドーム状の外観をつくります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄の長さ約0.5(~2)cm、葉身の長さ約3(~5)cm、幅は約1.5(~2.5)cm、葉身の形は卵形または三角形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は総状花序、萼の形は楕円形で縁部分に翼があり、花冠の長さは約3.5cm、直径は約2.5cm、花冠の形は唇形、唇形は裂片が4個ある、花の色は赤色・桃色・黄色・紫色・青色・白色、下唇の中心付近に黄色の班が入る傾向があります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
トレニア(ハナウリクサ)の園芸品種
花みどりマーケット サマーミスト・ブルーは、花の色が青紫色と白色(薄い青色)の二色で構成されています。青色と白色の組み合わせは、清潔さや爽やかさ等を演出したり、気分を抑えて心をリラックスさせる効果があったりします。そのため、夏をイメージさせるシーズンガーデンや、心と体をリラックスさせるヒーリングガーデンにおすすめの品種です。 | 花みどりマーケット サマーミスト・イエローは、花の色が黄色と紫色の二色で構成されています。黄色と紫色の組み合わせは、ブルーベリーソースのかかるケーキの色や、夜のネオンサインなどを想像させる色です。そのため、甘いお菓子を想像させるスイーツガーデンや、夜の街を想像させるようなカラフルなお庭などにピッタリな品種です。 |
花みどりマーケット サマーミスト・バイオレットは、花の色が紫色、紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用されいたり、神秘的な色として魔法の色の演出などで使われたりしています。そのため、高貴さ優雅さを演出するエレガントガーデンや、ファンタジー世界を想像させるようなテーマガーデンなどにピッタリな品種です。 | 花みどりマーケット サマーミスト・ピンクホワイトは、花の色が桃色と白色の二色で構成されています。桃色と白色は女性向けの洋服の配色に使われていたり、甘くて可愛いスイーツの配色などに使われます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、お菓子をテーマにしたスイーツガーデンなどにピッタリな品種です。 |
育て方・楽天で購入 カウアイ・ディープブルーは花の色が濃い青色・青色・黄色の三色で構成されています。濃い青色は深海や宇宙などを連想させるため、神秘的な印象を与えるテーマガーデンや落ち着いた雰囲気のお庭などにピッタリな品種になります。 | 育て方・楽天で購入 カウアイ・ブルー&ホワイトは、花の色が白色・青色・黄色の三色で構成されています。青色と白色の組み合わせは、清潔さや爽やかさ等を演出したり、気分を抑えて心をリラックスさせる効果があったりします。そのため、夏をイメージさせるシーズンガーデンや、心と体をリラックスさせるヒーリングガーデンにおすすめの品種です。 |
育て方・楽天で購入 カウアイ・ローズは、花の色が明度の高い赤ピンク色・白色・黄色の三色で構成されています。赤ピンク色・白色・黄色の三色の組み合わせは、子供っぽさや可愛らしさ、元気の良さなどを表現することが出来ます。そのため、色をテーマにしたカラフルガーデンや、可愛いをテーマにするお庭などにピッタリな品種です。 | 育て方・楽天で購入 カウアイ・バーガンディは、花の色が紫色・白色・黄色の三色で構成されています。紫色と白色は、高級品の配色に使われたり、貴族の服の色として知られていたりします。そのため、大人っぽく高級感溢れるラグジュアリーなお庭や、気品や優雅さをテーマにするエレガントガーデンなどにピッタリな品種となります。 |
育て方・楽天で購入 カウアイ・レモンドロップは、花の色が白色・黄色で裂片に黄色の丸い班が入ります。黄色と白色は、開放感のある砂浜や、爽やかなレモンの色、太陽の輝きなどを想像させる色になります。そのため、開放的で明るい印象を与えたいお庭、清潔感を感じさせたいお庭などにピッタリな品種になります。 | 育て方・楽天で購入 カウアイ・ホワイトは、花の色が白色・黄色で下唇の裂片に黄色の丸い班が入ります。白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によくあいます。 |
育て方・楽天で購入 カウアイ・マジェンタは、花の色が赤ピンク色(赤紫色)・白色・黄色の三色で構成されています。赤ピンク色・白色・黄色の三色の組み合わせは、子供っぽさや可愛らしさ、元気の良さなどを表現することが出来ます。そのため、色をテーマにしたカラフルガーデンや、可愛いをテーマにするお庭などにピッタリな品種です。 |
トレニア(コンカラー)の特徴や園芸品種
- 原産:日本/中国/台湾/ベトナム/ラオス
- 学名:Torenia concolor
- 草丈:約5~15cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロマンチックガーデン/エレガントガーデン/かわいいお庭
- 購入方法:トレニア(コンカラー)を楽天で購入
トレニア(コンカラー)とは!?
トレニア(コンカラー)は学名Torenia concolor、別名では「ツルウリクサ」とも呼ばれる多年草です。原産地は日本・中国・台湾・ベトナム・ラオスにあり、日本では沖縄に分布して、自生地は林縁の湿った場所などにあります。
トレニア(コンカラー)の語源(由来)
- 属名のToreniaはスウェーデンの聖職者Olaf Toren(1718–1753)への献名です。
- 種小名のconcolorはラテン語で同じ色を意味しており、恐らく花の色に由来します。
トレニア(コンカラー)の特徴(魅力)
- トレニア(コンカラー)は、茎が地面を匍匐するように広がる性質と、花の色が基本的に単色な所、開花期間が長い所などが特徴です。
- 園芸では、お庭の中で長く花を楽しみたい人や、花壇の縁どりや地被植物として利用したい人などに好まれます。
- 草姿は茎が匍匐してマット状に広がるため、地被植物として利用されたり、またハンギング仕立てにされて茎葉が垂れ下がる優雅な草姿を鑑賞する目的で育てられます。
- 葉の色はふつう緑色ですが、園芸品種の中には黄色の班が入る品種もあるため、品種を選べば明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 開花期間は長く、春から秋の終わりにかけて花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は種小名からも分かる通り、基本的に青紫色の単色です。
トレニア(コンカラー)の草丈は約5(~15)cm、草姿はマット状になり、茎はほふく性、茎の節から不定根を出して定着します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄の長さ約0.2(~1)cm、葉身の長さ約1(~4)cm、幅は約1(~2.5)cm、葉身の形は卵形または三角形、葉のふち部分に鋸歯があります。
花序は腋生または頂花、花冠の形は唇形、唇形は裂片が4個ある、花の色は紫色・青色・白色、下唇の中心付近が白っぽくなる傾向があります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
トレニア(コンカラー)の園芸品種
グリーンプラザ山長 楽天市場店 育て方・楽天で購入 バリエガータは、葉の葉脈に黄色の細い網班が入るため、光が当たっているような明るい印象を与えたり、血管が浮き上がるような独特な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花の色は紫色、黄色の葉と紫色の組み合わせは、ブルーベリーソースのかかるケーキの色や、夜のネオンサインなどを想像させる色です。そのため、甘いお菓子を想像させるスイーツガーデンや、夜の街を想像させるようなカラフルなお庭などにピッタリな品種です。 |
トレニア(夏スミレ)の特徴や園芸品種
- 原産:アジア
- 学名:Torenia
- 草丈:約15~40cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:4月~11月
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:8月6日
- 花言葉:ひらめき/愛嬌
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/枝垂れる植物/ロマンチックガーデン/エレガントガーデン/かわいいお庭
- 購入方法:トレニアを楽天で購入
トレニア(夏スミレ)とは!?
トレニア(夏スミレ)は学名Torenia、トレニアは属の中に約15種があり、幾つかの種と雑種が園芸で親しまれています。主に園芸ではTorenia fournieriとTorenia concolorの園芸シリーズや品種、また上記二つの種が交配された生まれた雑種の園芸シリーズや園芸品種が広く親しまれています。
トレニア(夏スミレ)の語源(由来)
- 属名のToreniaはスウェーデンの聖職者Olaf Toren(1718–1753)への献名です。
トレニア(夏スミレ)の特徴(魅力)
- トレニア(夏スミレ)は、大きく口を開いたように咲く個性的な花姿と、開花期間の長さが特徴の植物です。
- トレニア(夏スミレ)は品種によって草姿が違う所も魅力です。品種によって茎がよく分枝してドーム状にコンパクトに成長する習慣をもっていたり、地面を匍匐するように成長する習慣があったりします。
- そのため、花壇の縁取りとして使いたい場合はドーム状の成長習慣をもつ品種を選んだり、地被植物としたりハンギング仕立てにしたい場合は茎が匍匐する品種を選んだり出来る所が魅力です。
- 開花期間はとても長く、春から秋の終わりにかけてほとんど休みなく花が咲き続けます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花は花弁が合着する合弁花、花の形は下側から上側に向かって広がるため漏斗を思わせるような外観をしています。
- 花は下唇の裂片に黄色の班が入る傾向があります。黄色の班は恐らく昆虫に花蜜がある場所を教える花蜜標識として働いています。
- トレニアの雑種は選抜によって葉が小さかったり、花が沢山咲いたりと、従来のトレニアよりも洗練されていて華やかな雰囲気が楽しめる事が多いです。品種を選ぶ際はそのあたりにも注目して品種選びをすると良いかもしれません。
トレニアの雑種の園芸品種
ハニーミント カタリーナ・アイスリバーは、花の色が薄い紫色と鮮やかな紫色で構成されています。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用されいたり、神秘的な色として魔法の色の演出などで使われたりしています。そのため、高貴さ優雅さを演出するエレガントガーデンや、ファンタジー世界を想像させるようなテーマガーデンなどにピッタリな品種です。 | ハニーミント カタリーナ・ブルーリバーは、花の色が青紫色の単色です。青紫色は落ち着いた印象を与えたり、また深い闇や魔法の力などを想像させるためミステリアスな雰囲気を感じさせることが出来ます。そのため、落ち着いた雰囲気のエレガントガーデンや、魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンにピッタリな品種です。 |
ハニーミント カタリーナ・ピンクリバーは、花の色が薄い桃色と鮮やかな桃色で構成されています。桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 |
ムーン・シリーズ
ここなぎ イエロ・ムーンは、花の色が黄色と紫色で筒部が紫色をしています。黄色と紫色の組み合わせは、ブルーベリーソースのかかるケーキの色や、夜のネオンサインなどを想像させる色です。そのため、甘いお菓子を想像させるスイーツガーデンや、夜の街を想像させるようなカラフルなお庭などにピッタリな品種です。 | ここなぎ マジェンタ・ムーンは、花の色が赤紫色と黄色(橙色)で裂片の上部分と下部分に黄色(橙色)の班が入ります。赤紫色と黄色の組み合わせは、強い対比を生み出すためインパクトが強く目を引く力強さがあり、また甘いベリーソースやクリームの色などを想像させることが出来ます。そのため、色をテーマにしたカラフルガーデンや、甘いスイーツをテーマにしたお菓子のお庭などにおすすめの品種です。 |
ここなぎ インディゴ・ムーンは、花の色が濃い紫色と薄い紫色で構成されています。紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用されいたり、神秘的な色として魔法の色の演出などで使われたりしています。そのため、高貴さ優雅さを演出するエレガントガーデンや、ファンタジー世界を想像させるようなテーマガーデンなどにピッタリな品種です。 | ここなぎ ローズ・ムーンは、花の色が赤ピンク色・薄い桃色・黄色で構成されています。赤ピンク色・桃色・黄色の三色は、子供っぽさや可愛らしさ、元気の良さなどを表現することが出来ます。そのため、色をテーマにしたカラフルガーデンや、可愛いをテーマにするお庭などにピッタリな品種です。 |