ブーゲンビリアは属の中に約18種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、花の苞が大きめで茎や葉に毛が生えるブーゲンビリア、花がブーゲンビリアと比べてやや小さいテリハイカダカズラ、これらの種が交配されて作出された雑種のブーゲンビリア(雑種)等が親しまれています。
ブーゲンビリア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ブーゲンビリアの主な種の目次
ブーゲンビリア(雑種)の特徴や園芸品種
- 学名:Bougainvillea hybrid
- 草丈:約100~1200cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~6月・9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:6月14日/6月30日/7月3日/7月5日/7月20日/7月23日/8月16日
- 花言葉:情熱/熱心/魅力溢れる/あなたしか見えない/あなたは魅力に満ちている
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣/壁面緑化
ブーゲンビリア(雑種)とは!?
ブーゲンビリア(雑種)は学名Bougainvillea hybrid、一般的に園芸ではテリハイカダカズラ(B. glabra)とペルビアナ種(B. peruviana)とイカダカズラ(B. spectabilis)の三種が交配されて作出された雑種の園芸品種が親しまれています。
ブーゲンビリア(雑種)の語源(由来)
- 属名のBougainvilleaは、フランスの探検家で船乗り、軍人で数学者のLouis Antoine de Bougainville (1729-1811)への献名です。
ブーゲンビリア(雑種)の特徴(魅力)
- ブーゲンビリア(雑種)は、様々な種や品種が交配されて作出される品種のため、品種により、茎に棘が無かったり、茎葉が無毛・有毛だったり、多花性だったり、花が八重咲きしたり、非常にコンパクトで鉢植えで育てやすい品種等があります。そのため自分の好みやお庭の雰囲気にあわせてブーゲンビリアを選べます。
- ブーゲンビリア(雑種)の茎は基本的につる性で湾曲するように広がる性質があります。花は数ヶ月ごとに周期的に咲く性質があり、枝先に沢山の花が集まり一斉に咲くため、桃色の紙吹雪が舞い散るような美しい景観を作り出します。
- 樹形はツル性、枝は柔軟で湾曲するように広がる性質があり、他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしたり棘を引っ掛けるようにして壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ただし他のツル植物と比べて登攀能力は低いため、サポート(誘引)が必要です。トレリスやアーチ等の資材を準備しておき、ツルと資材を麻紐などで結び誘引してあげましょう。
- ブーゲンビリア(雑種)には葉腋の近辺に鋭い棘がありますが、棘は花芽が蕾になり損ね変異したものです。
- 花芽は水分が多すぎると棘に変異しやすく、乾燥した環境で育てるとしっかりと蕾になりやすい性質があります。そのためブーゲンビリアは乾燥気味に育てる事が推奨されています。
- ブーゲンビリア(雑種)の花は温暖(20度以上)であれば1年を通して咲く能力がありますが、数ヶ月間の開花と休息を何度も繰り返すため、一般的には1年の中で春と秋に2回、数ヶ月間花が見られます。
- 花は円錐状に沢山集まるため、ボリュームある花姿をつくり、また桃色の花色が可愛らしい印象を与えたりロマンチックな雰囲気を作ります。
- 花は3個の苞と3個の小花からなり、苞は紙質で美しく色付くため花弁のような外観をしています。
- 葉はふつう緑色ですが、爽やかで開放的な印象を与える黄色の葉色や、明るく輝くような印象を与える白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ブーゲンビリア(雑種)は、ブッシュ状に茂る生垣として利用される事もあります。
- ただし茎には棘が生えることから歩道などに枝が飛び出さないように注意が必要であり、また冬の寒さに弱いことから寒さの厳しい地域では屋外での利用が難しい等の問題もあり、美しい花を楽しめますが、やや気難しい性質のある生垣として管理する必要があります。
- ブーゲンビリア(雑種)を生垣として利用する場合の植え付け間隔は約50cmです。
- ブーゲンビリア(雑種)はコンパクトな品種を底の浅い鉢に植えて、盆栽として育てられる事もあります。
ブーゲンビリア(雑種)の樹高は約100(~1200)cm、樹形はツル性(スクランブリング・シュラブ/鈎・刺)、茎の色は緑色、短毛が密に生えており、茎は成熟すると木質化して灰黒色から灰褐色になり、茎の節の近辺には鋭い棘が生えます。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の形は卵形または楕円形です。花序は腋性に1個または円錐花序に花が複数集まります。花は3個の苞と3個の小花からなり、苞の形は卵形または楕円形で先端が尖り、苞の色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色をしており、花(小花)の形は筒状で上部が平開してふち部分が裂け、花の色は黄色または薄い緑色です。※苞は長期間に渡り変化せず紙質です。
ブーゲンビリア(雑種)の園芸品種の紹介
- クリスタルピンクは、ジャパンフラワーセレクション2014-2015 受賞品種です。花付きがとても良いためボリュームある豪華な花姿をつくります。また花は咲き進むに連れて白色から桃色へと染まっていくためグラデーションのような色調をつくり、可愛らしくロマンチックな雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- ピンクレディー(bougainvillea ‘pinklady’)は、ブライダルブーケと比べて桃色が強いためよりポップな雰囲気をつくり、葉が細いため洗練された印象を与える所が特徴です。花は咲き初めは白色をしており、咲き進むに連れて鮮やかな桃色へと染まっていく事から、白色と桃色の可愛いらしい印象を与える花色になります。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- ブルーベリーアイス(bougainvillea ‘blueberry ice’)は、洗練された印象を与える白色の班(覆輪)と、上品な雰囲気をつくる紫色の花が魅力的な園芸品種です。樹形はブッシュ状、高さ約100cm、幅約150cmとあまり大きくならないため、鉢植えで育てやすく、生垣などに利用する事も可能です。
- ラズベリーアイス(bougainvillea ‘raspberry ice’)は、あまり背が高くならず樹形がブッシュ状になるため管理がしやすく、鉢植えや生垣などに使いやすいです。また華やかで上品な印象を与える赤色(赤紫色)の花は、洗練された印象を与える白色の覆輪が入る葉との相性もよく、エレガントな雰囲気を作り出します。樹形はブッシュ状、高さ約100~150cm、幅は約150~200cmに成長します。
- ピクセル・クイーン(bougainvillea ‘pixie queen’)は、普通のブーゲンビリアよりも葉が細く先端が尖るため洗練された印象を与える葉姿をしており、また葉のふち部分に鮮やかな黄色の班が入るため明るく開放感のあるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は鮮やかな桃色、桃色の花は黄色の葉との相性もよくカラフルでポップな雰囲気をつくります。樹形はブッシュ状、高さ約100cm、幅は約150cmに成長します。
- ブライダルピンク(bougainvillea ‘bridal pink’)は、花の色が咲き初めは白色をしており、咲き進むに連れてほんのりと桃色へと染まっていく事から、白色と桃色の可愛いらしい印象を与える花色になる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- テキーラサンライズ(bougainvillea ‘tequila sunrise’)は、花の色が橙色から桃色へと変化するためグラデーションのような色調をつくり、また明るくカラフルな花色が楽しめる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- パープルローブ(bougainvillea ‘purple robe’)は、花を囲む色鮮やかな紫色の苞と、白色の筒状の花のコントラストが美しい園芸品種です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- ブライダルブーケ(bougainvillea ‘bridal bouquet’)は、結婚式のブーケのように花が密に集まるためボリュームある花姿をつくります。また白色の花(苞)は咲すすむに連れてふち部分に桃色の覆輪が入るため、白色と桃色の可愛いらしい印象を与える花を咲かせる園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- メアリーパーマー(bougainvillea Mary Palmer)は、1株の中に桃色・白色・桃色+白色の3パターンの花色があるため明るくカラフルな印象や可愛いくロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- シンガポール・ホワイト(bougainvillea singapore white)は、花の苞が普通より細長く先端が尖るため洗練された印象を与える花姿となり、真っ白な花が明るく輝くような雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ミセスバットは、ブーゲンビリアの中でも花の苞が大きいため華やかな雰囲気の花姿をつくり、濃い桃色の花色が明るくポップで可愛らしい雰囲気をつくる園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- カリフォルニアホワイト(bougainvillea ‘California White’)は、ブーケのように沢山の花が集まり咲くためボリュームある豪華な花姿をつくり、また白色の花が明るく輝くような印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ50cm以上に成長します。
- カリフォルニアゴールド(bougainvillea ‘california gold’)は、黄金を連想させるような赤みを帯びる黄色の花色が特徴の園芸品種です。花は一重咲き、花色は赤みを帯びた黄色から橙色へと変化していきます。樹形はツル性、高さ約450~900cmまで成長します。
- ゴールデングロウ(bougainvillea ‘golden glow’)は、黄金を連想させるような赤みを帯びた黄色または黄土色の花色が特徴の園芸品種です。黄金色は豊かさや富を象徴する色のため、豪華で華やかな雰囲気のあるお庭などによくあうでしょう。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- サンデリアナ(bougainvillea ‘sanderiana’)は、花弁のような鮮やかな桃色の苞葉と、白色の筒状の小花の対比が可愛らしい印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- 班入りサンデリアナは、葉のふち部分に不規則な班が入る班入りタイプのサンデリアナです。葉のふち部分に白色の入る事から、花のない時期も明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。花は鮮やかな桃色、樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- サンデリアナ・ホワイト(bougainvillea ‘sanderiana white’)は、洗練された印象を与える白色の班(覆輪)と、清潔感や上品な印象を与える白色の花が魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
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ブーゲンビリアの特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Bougainvillea spectabilis
- 草丈:約400~1200cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~6月・9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:6月14日/6月30日/7月3日/7月5日/7月20日/7月23日/8月16日
- 花言葉:情熱/熱心/魅力溢れる/あなたしか見えない/あなたは魅力に満ちている
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/壁面緑化
ブーゲンビリアとは!?
ブーゲンビリアは学名Bougainvillea spectabilis、単にブーゲンビリアと呼ぶ場合は属全体またはこの種(Bougainvillea spectabilis)をさしている事が多く、和名では「イカダカズラ」と呼ばれたり、別名では「ブーゲンビリア・イカダカズラ」や「グレート・ブーゲンビリア(great bougainvillea)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の常緑ツル性木本です。
ブーゲンビリアの語源(由来)
- 属名のBougainvilleaは、フランスの探検家で船乗り、軍人で数学者のLouis Antoine de Bougainville (1729-1811)への献名です。
- 種小名のspectabilisはラテン語で「見事な」「壮観の」「素晴らしい」を意味しており、花姿が美しい事に由来しています。
ブーゲンビリアの特徴(魅力)
- ブーゲンビリアは、近縁のテリハイカダカズラ(Bougainvillea glabra)と比べて花が大きいためより華やかな印象を与える花姿をしており、また茎や葉に毛が生えます※園芸品種の中には毛が生えない品種もあります。
- ブーゲンビリアの茎がつる性で湾曲するように広がる性質があります。花は数ヶ月ごとに周期的に咲く性質があり、枝先に沢山の花が集まり一斉に咲くため、桃色の紙吹雪が舞い散るような美しい景観を作り出します。
- 樹形はツル性、枝は柔軟で湾曲するように広がる性質があり、他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしたり棘を引っ掛けるようにして壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ただし他のツル植物と比べて登攀能力は低いため、サポート(誘引)が必要です。トレリスやアーチ等の資材を準備しておき、ツルと資材を麻紐などで結び誘引してあげましょう。
- ブーゲンビリアには葉腋の近辺に鋭い棘がありますが、棘は花芽が蕾になり損ね変異したものです。
- 花芽は水分が多すぎると棘に変異しやすく、乾燥した環境で育てるとしっかりと蕾になりやすい性質があります。そのためブーゲンビリアは乾燥気味に育てる事が推奨されています。
- ブーゲンビリアの花は温暖(20度以上)であれば1年を通して咲く能力がありますが、数ヶ月間の開花と休息を何度も繰り返すため、一般的には1年の中で春と秋に2回、数ヶ月間花が見られます。
- 花は円錐状に沢山集まるため、ボリュームある花姿をつくり、また桃色の花色が可愛らしい印象を与えたりロマンチックな雰囲気を作ります。
- 花は3個の苞と3個の小花からなり、苞は紙質で美しく色付くため花弁のような外観をしています。
- ブーゲンビリア(Bougainvillea spectabilis)の花はテリハイカダカズラと比べて大きくなる傾向があります。
- ブーゲンビリア(Bougainvillea spectabilis)の花の苞の長さは約5cmになります。
- テリハイカダカズラ(Bougainvillea glabra)の花の苞の長さは約3.5cmになります。
- 葉はふつう緑色ですが、爽やかで開放的な印象を与える黄色の葉色や、明るく輝くような印象を与える白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ブーゲンビリアはコンパクトな品種を底の浅い鉢に植えて、盆栽として育てられる事もあります。
ブーゲンビリアの樹高は約400(~1200)cm、樹形はツル性(スクランブリング・シュラブ/鈎・刺)、茎の色は緑色、短毛が密に生えており、茎は成熟すると木質化して灰黒色から灰褐色になり、茎の節の近辺には鋭い棘が生えます。
※スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)とは、シュート(新鞘)を他の植物や構造物の上にかけるように伸ばして、植物体を固定しながら登るツル植物です。茎はやや硬めで半自立する傾向があります。
※鈎・刺とは、枝や葉柄、托葉や根などが変化して、刺状もしくは鈎状の突起物になり、植物体の表面から突起したものです。鈎・刺を他の植物体や物体に引っ掛けて登る事が出来ます。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ約5(~10)cm、幅は約2(~6.5)cm、葉身の形は卵形または楕円形、葉は短毛が生えており特に裏面は多くの毛が生えます。
花序は腋性に1個または円錐花序に花が複数集まります。花は3個の苞と3個の小花からなり、苞の形は卵形または楕円形で先端が尖り、苞の大きさは長さ約2.5(~5)、幅は約2(~3)cm、苞の色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色をしており、花(小花)の形は筒状で上部が平開してふち部分が裂け、花の長さ約1.5(~3)cm、花の色は黄色または薄い緑色、雄蕊は普通8個(7~10個)あります。※苞は長期間に渡り変化せず紙質です。
ブーゲンビリアの園芸品種の紹介
テリハイカダカズラの特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:bougainvillea glabra
- 草丈:約300~900cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~6月・9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:赤色●桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:6月14日/6月30日/7月3日/7月5日/7月20日/7月23日/8月16日
- 花言葉:情熱/熱心/魅力溢れる/あなたしか見えない/あなたは魅力に満ちている
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/壁面緑化
テリハイカダカズラとは!?
テリハイカダカズラは学名bougainvillea glabra、別名「ブーゲンビリア・グラブラ」や「レッサー・ブーゲンビリア(lesser bougainvillea)」とも呼ばれる南アメリカが原産の常緑ツル性木本です。
テリハイカダカズラの語源(由来)
- 属名のBougainvilleaは、フランスの探検家で船乗り、軍人で数学者のLouis Antoine de Bougainville (1729-1811)への献名です。
- 種小名のglabraはラテン語で「無毛の」「滑らかな」を意味しており、茎・葉が殆ど無毛な事に由来します。
テリハイカダカズラの特徴(魅力)
- テリハイカダカズラ(Bougainvillea glabra)は、近縁のブーゲンビリア(Bougainvillea spectabilis)と比べて花が小ぶりで、また茎や葉は殆ど毛が生えません。
- テリハイカダカズラは茎がつる性で湾曲するように広がる性質があります。花は数ヶ月ごとに周期的に咲く性質があり、枝先に沢山の花が集まり一斉に咲くため、桃色の紙吹雪が舞い散るような美しい景観を作り出します。
- 樹形はツル性、枝は柔軟で湾曲するように広がる性質があり、他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしたり棘を引っ掛けるようにして壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ただし他のツル植物と比べて登攀能力は低いため、サポート(誘引)が必要です。トレリスやアーチ等の資材を準備しておき、ツルと資材を麻紐などで結び誘引してあげましょう。
- テリハイカダカズラには葉腋の近辺に鋭い棘がありますが、棘は花芽が蕾になり損ね変異したものです。
- 花芽は水分が多すぎると棘に変異しやすく、乾燥した環境で育てるとしっかりと蕾になりやすい性質があります。そのためブーゲンビリアは乾燥気味に育てる事が推奨されています。
- テリハイカダカズラの花は温暖(20度以上)であれば1年を通して咲く能力がありますが、数ヶ月間の開花と休息を何度も繰り返すため、一般的には1年の中で春と秋に2回、数ヶ月間花が見られます。
- 花は円錐状に沢山集まるため、ボリュームある花姿をつくり、また桃色の花色が可愛らしい印象を与えたりロマンチックな雰囲気を作ります。
- 花は3個の苞と3個の小花からなり、苞は紙質で美しく色付くため花弁のような外観をしています。
- テリハイカダカズラの花はやや小ぶりで、苞の長さは約3.5cmしかありません。そのため苞の長さが5cmに達すして大きな花を咲かせるスペクタビリス種と比較する事ができます。
- 葉はふつう緑色ですが、爽やかで開放的な印象を与える黄色の葉色や、明るく輝くような印象を与える白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- テリハイカダカズラはコンパクトな品種を底の浅い鉢に植えて、盆栽として育てられる事もあります。
テリハイカダカズラの樹高は約300(~900)cm、樹形はツル性(スクランブリング・シュラブ/鈎・刺)、茎の色は緑色、成熟すると灰色から灰褐色をしており、茎の節の近辺には鋭い棘が生えます。
※スクランブリング・シュラブ(Scrambling shrub)とは、シュート(新鞘)を他の植物や構造物の上にかけるように伸ばして、植物体を固定しながら登るツル植物です。茎はやや硬めで半自立する傾向があります。
※鈎・刺とは、枝や葉柄、托葉や根などが変化して、刺状もしくは鈎状の突起物になり、植物体の表面から突起したものです。鈎・刺を他の植物体や物体に引っ掛けて登る事が出来ます。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ約5(~13)cm、幅は約3(~6)cm、葉身の形は卵形または楕円形、葉の下面には疎らに毛が生えます。
花序は腋性に1個または円錐花序に花が複数集まります。花は3個の苞と3個の小花からなり、苞の形は卵形または楕円形で先端が尖り、苞の大きさは長さ約2.5(~3.5)、幅は約2cm、苞の色は赤色・桃色・紫色・白色をしており、花(小花)の形は筒状で上部が5裂しており、花の長さ約2cm、幅は約0.4cm、花の色は黄色または薄い緑色、雄蕊は6(~8)個、雄蕊の長さは約0.8(~1.3)cmあります。※苞は長期間に渡り変化せず紙質です。
テリハイカダカズラの園芸品種の紹介
- エリザベスアンガス(bougainvillea glabra ‘Elizabeth Angus’)は、発光しているかのようにも見える鮮やかなピンクの花色と花付きの良さが魅力的な園芸品種です。樹形はツル性、茎がアーチ状に広がる傾向があり、高さ600cmまで成長します。
- アルバ(bougainvillea glabra ‘alba’)は、清潔感や明るく輝くような印象を与える真っ白な花を咲かせる園芸品種です。白色の花が円錐状に集まり咲く花姿は、結婚式のブーケのような形をしており華やかな雰囲気をつくります。樹形はツル性、高さ約400~800cmに成長します。
- バリエガータ(bougainvillea glabra ‘variegata’)は、葉のふち部分に白色(薄い黄色)の覆輪が入るため、明るく輝くような印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~400cmに成長します。
ブーゲンビリア(ブティアナ)の特徴や園芸品種
- 学名:Bougainvillea × buttiana
- 草丈:約100~500cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~6月・9月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/壁面緑化
ブーゲンビリア(ブティアナ)とは!?
ブーゲンビリア(ブティアナ)は学名Bougainvillea × buttiana、ペルー原産のペルビアナ種(B.peruviana)と南アメリカ原産のテリハイカダカズラ(B.glabra)が交雑してうまれた雑種の常緑ツル性木本です。
ブーゲンビリア(ブティアナ)の語源(由来)
- 属名のBougainvilleaは、フランスの探検家で船乗り、軍人で数学者のLouis Antoine de Bougainville (1729-1811)への献名です。
ブーゲンビリア(ブティアナ)の特徴(魅力)
- ブーゲンビリア(ブティアナ)は、一般的なブーゲンビリアと比べて背が低くなる傾向があるため小さなお庭や鉢植えなどでも育てやすい植物です。
- ブーゲンビリア(ブティアナ)の茎がつる性で湾曲するように広がる性質があります。花は数ヶ月ごとに周期的に咲く性質があり、枝先に沢山の花が集まり一斉に咲くため、紙吹雪が舞い散るような美しい景観を作り出します。
- 樹形はツル性、枝は柔軟で湾曲するように広がる性質があり、他の植物や構造物の上にシュート(新鞘)を伸ばしたり棘を引っ掛けるようにして壁を登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ただし他のツル植物と比べて登攀能力は低いため、サポート(誘引)が必要です。トレリスやアーチ等の資材を準備しておき、ツルと資材を麻紐などで結び誘引してあげましょう。
- ブーゲンビリア(ブティアナ)には葉腋の近辺に鋭い棘がありますが、棘は花芽が蕾になり損ね変異したものです。
- 花芽は水分が多すぎると棘に変異しやすく、乾燥した環境で育てるとしっかりと蕾になりやすい性質があります。そのためブーゲンビリアは乾燥気味に育てる事が推奨されています。
- ブーゲンビリア(ブティアナ)の花は温暖(20度以上)であれば1年を通して咲く能力がありますが、数ヶ月間の開花と休息を何度も繰り返すため、一般的には1年の中で春と秋に2回、数ヶ月間花が見られます。
- 花は円錐状に沢山集まるため、ボリュームある花姿をつくり、また桃色や橙色などの花色がカラフルで明るい雰囲気をつくります。
- 花は3個の苞と3個の小花からなり、苞は紙質で美しく色付くため花弁のような外観をしています。
- 葉はふつう緑色ですが、爽やかで開放的な印象を与える黄色の葉色や、明るく輝くような印象を与える白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ブーゲンビリア(ブティアナ)はコンパクトな品種を底の浅い鉢に植えて、盆栽として育てられる事もあります。
ブーゲンビリア(ブティアナ)の樹高は約100(~500)cm、樹形はツル性(スクランブリング・シュラブ/鈎・刺)、茎の色は緑色、茎は成熟すると木質化して灰黒色から灰褐色になり、茎の節の近辺には鋭い棘が生えます。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の形は卵形または楕円形です。花序は腋性に1個または円錐花序に花が複数集まります。花は3個の苞と3個の小花からなり、苞の形は卵形または楕円形で先端が尖り、苞の色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色をしており、花(小花)の形は筒状で上部が平開してふち部分が裂け、花の色は黄色または薄い緑色です。※苞は長期間に渡り変化せず紙質です。
ブーゲンビリア(ブティアナ)の園芸品種の紹介
- マハラオレンジ(Bougainvillea x buttiana ‘Mahara orange’)は、ブーゲンビリアでは珍しい八重咲きの花を咲かせるため豪華な印象を与える花姿をつくり、また橙色の花色が開放感でカジュアルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- マハラダブルレッド(Bougainvillea x buttiana ‘Mahara doublered’)は、ブーゲンビリアでは珍しい八重咲きの花を咲かせるため豪華な印象を与える花姿をつくり、また鮮やかな赤色の花色が華やかな印象や情熱的な感情を抱かせる魅力的な園芸品種です。
- マハラビューティー(Bougainvillea x buttiana ‘Mahara beauty’)は、ブーゲンビリアでは珍しい八重咲きの花を咲かせるため豪華な印象を与える花姿をつくり、また鮮やかな桃色の花色が可愛らしい印象や明るくポップな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- バーバラカルスト(Bougainvillea x buttiana ‘Barbara Karst’)は、桃色の苞と白色の小花が、可愛らしい印象を与えたりロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。