マリーゴールド(コウオウソウ)は属の中に約50種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは5の原種と、幾つかの園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■マリーゴールド(コウオウソウ)の簡易比較
名称 | 花序 | 花の色 | 備考 |
---|---|---|---|
フレンチマリーゴールド![]() | 頭状花序・頭状散房花序 | 赤色・桃色・橙色・黄色・白色 | ・頭花のサイズは約2.5~6cmとアフリカンマリーゴールドと比べると小さめですが、たくさんの花が咲きます。 ・花の形が一重咲き・半八重咲き・八重咲き・丁字咲きと多様です。 ・花壇の縁取り・寄せ植え・フラワーアレンジメントなど幅広い用途で利用できるため人気が高い。 |
アフリカンマリーゴールド![]() | 頭状花序 | 黄色・橙色・緑色・白色 | ・頭花のサイズは5~10cm程度と大きいため強い存在感があり豪華な見た目をしている。 ・花の形は基本的に八重咲きで球状・扁球状をしている。 ・フラワーアレンジメントとして利用される事が多く、強い存在感から主役の花として利用できる。 |
ミントマリーゴールド![]() | 頭状集散花序 | 橙色・黄色 | ・一般的なマリーゴールドと違い生活型が多年草になる。 ・頭花は1.5cm程度と小さいですが、集散状に密集してたくさん咲くため花姿は華やかです。 ・葉を潰すとタラゴンやアニスに似た香りがあるため香りの良い植物として楽しんだり、自生地では食用にもされる。 |
シグネットマリーゴールド![]() | 頭状散房花序 | 赤色・橙色・黄色・赤茶色 | ・頭花は1~3cm程度と小さいですが、散房状に非常にたくさん咲くため花姿は豪華です。 ・葉の概形は羽状複葉で他のマリーゴールドより小葉が細いため緻密で洗練された印象を感じさせます。 |
シオザキソウ![]() | 頭状集散花序 | 黄色・クリーム色・白色 | ・頭花は総苞が大部分を占めており、花冠は極小さいため鑑賞用途で育てられることは少ない。 ・南アメリカでは食用として育てらることがありますが、基本的には雑草として観られます。 |
レモンマリーゴールド![]() | 頭状集散花序 | 黄色・橙色 | ・生活型は多年草または低木になり適切に管理すれば何年も花を楽しめる。 ・開花は秋から春にかけてあります。 ・頭花は小さいですが、集散状に非常にたくさん咲くため花姿は豪華です。 |
■マリーゴールド(コウオウソウ)の主な種と園芸品種の紹介
その他の品種
●主な原種
フレンチマリーゴールド
フレンチマリーゴールドとは!
フレンチマリーゴールドの学名は Tagetes patula 、別名では 「コウオウソウ(紅黄草)」「クジャクソウ(孔雀草)」「マンジュギク(万寿菊)」などとも呼ばれる一年草です。
フレンチマリーゴールドの原産地はメキシコとグアテマラにあり、自生地は草原や牧草地、人の手が入る荒れ地や道端などにあります。
フレンチマリーゴールドの特徴
- 近縁種との比較:フレンチマリーゴールドは他の近縁のコウオウソウ属の種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、開花期間が春から晩秋頃までと長い所、アフリカンマリーゴールドと比べて花のサイズは2.5~6cm程度と小振りですが花の形が一重咲き・半八重咲き・八重咲き・丁字咲きと多様な所、株の高さは50cm程度(最大100cm)とコンパクトで葉が密生する所、葉の形状は複葉になり羽状に狭楕円形の小葉が集まる所などにあります。
- 開花期間:花が春から晩秋頃まで長く咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の特徴:花序は頭状花序で、頭状花序のサイズは約2.5~6cm、頭花の花冠は舌状花・筒状花の二種類で構成されており、頭状花序の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・丁字咲きなどがあり、花の色は赤色・桃色・橙色・黄色・茶色・白色・複色がある。
- 葉の特徴:葉の概形は奇数羽状複葉、小葉の概形は狭楕円形・狭披針形とシャープな外観をしている。葉表面には精油を溜めた腺点があり、指などで潰すと刺激臭がする。葉は高密度で密生する傾向がありますが、葉の見た目がシダ植物やレース模様を想像させるお洒落さがあるため、野暮ったさは感じさせにくく、綺麗な地被植物として働かせることができます。
- 草姿:基本的に直立型で主軸がハッキリとしていますが、摘芯により主軸が分からなくなるくらい分枝して分枝型になる事もあります。分枝型にすると草丈は低くなりますが、株がこんもりと広がり、花の数が増える傾向にあります。
- 鑑賞目的:フレンチマリーゴールドは春から晩秋にかけて花が咲き続け、装飾性が高いことから、一般的に花を鑑賞する目的で育てられます。花の色は基本的に暖色で赤色・桃色・橙色・黄色・茶色・白色・複色の範囲であるため、太陽を見てるような明るさや暖かさをお庭の中に取り入れることができます。
- 寄せ植え:フレンチマリーゴールドは葉が横に広がり他の植物の成長を邪魔をする事がありますが、基本的に茎は直立に伸びて成長して、長期間に渡り花をさかせるため寄せ植え素材にピッタリです。花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむとよいでしょう。
花壇の縁取り:フレンチマリーゴールドは種から苗をふやしやすくて、基本的に株は直立に行儀よく成長しますが葉が横に広がり地面を上手に被覆します。また春から秋にかけて長く花を咲かせるところも魅力です。そのため、花壇の外縁に沿ってマリーゴールドを並べることで、美しい花壇の縁どりをつくることができます。
毛氈花壇:フレンチマリーゴールドは草丈が低くて、花が大きく色がハッキリとしており、種子から苗を大量に揃えられます。そのため、広い面積の花壇の中にイラストや模様を描くように植物を植えて装飾することが出来ます。
- 苗の増殖:種子から簡単に苗を増やせるため、広い面積の花壇や庭を埋めるのに役立ちます。
- フラワーアレンジメント:フレンチマリーゴールドは花のサイズが大きめで華やかな色をしていて、また茎は直立に伸びるため切り花として扱いやすく、葉も花材の中に緑として残したくなるような上品さがあります。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
- コンパニオンプランツ:フレンチマリーゴールドの根からα-ターチエニルという物質を分泌しており、線虫に対して殺虫効果・抑制効果があります。そのため、野菜などと一緒に植えるとセンチュウ被害を抑制することができます。
- その他の用途:フレンチマリーゴールドの花弁はジョージアなどの一部の地域で食用のスパイスとして利用されることがあります。茎・葉・花などの全草を収穫して精油を抽出して香水などに利用されます。幾つかの地域では葉・花を乾燥させて薬用植物として煎じられることがあります。
フレンチマリーゴールドの園芸品種の紹介
サファリ・シリーズ





学名:Tagetes patula ‘safari series’
花の形:八重咲き・半八重咲き
花の色:赤色・橙色・黄色・赤茶色
草丈:約20~25cm
備考:花のサイズが約5~6cmと大きく華やかな見た目をしています。耐熱性に優れており、夏の間も、花をよく咲かせます。株は矮性でコンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植え等で育てやすい品種となります。花の色は品種により赤色・橙色・黄色・赤茶色の範囲で変化があります。
サファリ・シリーズの品種
- レッド:花の形は半八重咲き、花の色は赤色と黄色の複色、花の中央部に位置が黄色をしている。
- スカーレット:花の色は赤色と黄色の複色、花弁の縁部分に黄色の覆輪が入ります。
- ボレロ:花の色は赤色・黄色の複色、花弁の先に赤色の爪班が入ります。
- タンジェリン:花の色は赤みを帯びた橙色(タンジェリン)をしている。
- オレンジ:花の色は橙色をしている。
ボナンザ・シリーズ





学名:Tagetes patula ‘bonanza series’
花の形:八重咲き
花の色:赤色・赤茶色・橙色・黄色
草丈:約20~30cm
備考:花のサイズが約5~8cmと大きく強い存在感があり、また花の形は八重咲きのため豪華さを感じさせます。早咲き性があり種まきから開花までが早いため花をすぐ楽しめる。種から出来た苗の品質は均一性があり優劣が少なく優れています。花の色は品種により赤色・橙色・黄色・赤茶色の範囲で変化があります。
ボナンザ・シリーズの品種
- ハーモニー:花の形は八重咲き、花の色は赤茶色と橙色の複色、花の中央部の花弁が橙色をしている。
- フレーム:花の形は八重咲き、花の色は赤色(赤橙色)と黄色の複色、花弁の縁部分に黄色の覆輪が入ります。
- ビー:花の形は八重咲き、花の色は赤色(赤茶色)・黄色の複色、花弁の縁部分に黄色の覆輪が入り、花の中央部が黄色をしています。
- ディープオレンジ:花の形は八重咲き、花の色は橙色をしている。
- イエロー:花の形は八重咲き、花の色は黄色をしている。
ホットパック・シリーズ
タネのタキイ 楽天市場店・イエロー
タネのタキイ 楽天市場店・オレンジ
タネのタキイ 楽天市場店・スプレー
タネのタキイ 楽天市場店・混合
学名:Tagetes patula ‘hot pac series’
花の形:八重咲き・丁字咲き
花の色:赤色・赤茶色・橙色・黄色
草丈:約20~25cm
備考:耐熱性が非常に優れており、夏の高温と高湿度の中でも開花が続きます。花のサイズが約4~5cmとやや小ぶりな花が咲きます。花の形は品種により変わり八重咲きまたは丁字咲きです。株は矮性でドーム状に盛り上がるように成長して高さ約20~25cm、株張り約20~25cmに成長します。花の色は品種により赤色・橙色・黄色・赤茶色の範囲で変化があります。
ストロベリー ブロンド

学名:Tagetes patula ‘strawberry blonde’
花の形:八重咲き
花の色:サーモピンク色・桃色・赤色・橙色・黄色
草丈:約20~25cm
備考:花のサイズが約5~7cmと大きく強い存在感があり、また花の形は八重咲きのため豪華さを感じさせます。花弁が波状にフリルしているためドレスを見てるようなお洒落さがあります。花の色は成熟するにつれて変化があり、同じ株の中ででは珍しいサーモピンク色・桃色・赤色・橙色・黄色の花色が見られます。そのため、可愛いをテーマにするようなお庭や、カラフルで明るいお庭などによくあいます。
ファイヤーボール
学名:tagetes patula ‘fireball’
花の形:八重咲き
花の色:濃赤色・赤茶色・橙色・タンジェリン色
草丈:約20~30cm
備考:花の色は成熟するにつれて濃赤色・赤茶色・橙色・タンジェリン色へと変化します。そのため、一株の中で異なる色の花が複数咲きます。そのため、一株でグラデーションやカラフルな色彩効果が楽しめます。
アルミア・バニラクリーム
学名:Tagetes patula ‘Alumia Vanilla Cream’
花の形:丁字咲き(アネモネ咲き)
花の色:黄色
草丈:約20~30cm
備考:花のサイズは約5~6cmと、フレンチマリーゴールドの中では大きめで強い存在感があります。花の形は丁字咲き(アネモネ咲き)になり、中央部の筒状花が発達して盛り上がるユニークな花姿をしています。早咲き性があり、種まきから開花までのスピードが早い。花の色は明るい黄色をしているため、お庭の中を明るく元気に彩ります。
アルミア・クリームブリュレ
学名:Tagetes patula ‘alumia crème brulee’
花の形:半八重咲き
花の色:クリーム色・濃赤色
草丈:約25~30cm
備考:花のサイズは約5~6cmと、フレンチマリーゴールドの中では大きめで強い存在感があります。株は矮性でコンパクトに成長して、よく分枝します。花の色は濃赤色・クリーム色の複色になり、弁先または基部に濃赤色の班が入ります。
オレンジボーイ

学名:Tagetes patula ‘orange boy’
花の形:八重咲き
花の色:明るい橙色
草丈:約20cm
備考:花の形は八重咲きで、花弁が波状にフリルしているためドレスを見てるようなお洒落さがあります。早咲き性があり種まきから開花までがはやい。花の色は明るい橙色をしているため、カジュアルで明るい雰囲気をつくります。
ディスコ・混合
学名:Tagetes patula ‘disco’
花の形:一重咲き
花の色:赤色・橙色・黄色・赤茶色
草丈:約20~25cm
備考:花の形は一重咲きで、直径が約5~6cmの大きな花が咲きます。花の色は種子が混合のため赤色・橙色・黄色・赤茶色の範囲で変化があります。
ポンポンブーケ
学名:Tagetes patula cv.
花の形:八重咲き
花の色:黄色・橙色
草丈:約20~30cm
備考:花の形は八重咲きで、ポンポンを想像させるような丸みのある可愛らしい外観をしている品種です。花の色は黄色・橙色・複色がミックスで入っているためカラフルな花色が楽しめます。
レッドナイト
学名:Tagetes patula ‘red knight’
花の形:一重咲き
花の色:濃赤色・黄色
草丈:約20cm
備考:花の形は一重咲き、頭花の周りにある舌状花は波打ちフリルドレスのような優雅な見た目をしています。花の色は濃赤色・黄色の複色で、舌状花の縁部分に黄色の細い覆輪が入り、筒状花が黄色をしている。そのため、高級感を感じさせる品種です。
ピンホイール
学名:Tagetes patula ‘pin wheel’
花の形:一重咲き
花の色:赤色(赤茶色)・黄色
草丈:約100cm
備考:株は高性で高さ100cmまで成長するため、お庭の中で高さや立体感を出したり、また花を収穫して切り花に利用しやすい。花の色は赤色(赤茶色)・黄色の複色で、花弁の側面に赤色(赤茶色)の班がはいります。
エバーグリーン
学名:Tagetes patula cv.
花の形:-
花の色:-
草丈:約80~100cm
備考:エバーグリーンは鑑賞用途ではなく、緑肥にする目的地育てられます。花を咲かせないためオオタバコガの温床になりにくい。茎の老化が遅くて、茎が硬くなりにくいため、土壌の中にすきこみやすい。分枝が多く地面を密に被覆するため雑草の抑制効果がある。他のマリーゴールドと同様にセンチュウへの殺虫効果と抑制効果がある。
アフリカンマリーゴールド
アフリカンマリーゴールドとは!
アフリカンマリーゴールドの学名は Tagetes erecta 、別名では「千寿菊(センジュギク)」 「アズテックマリーゴールド(Aztec marigold)」「メキシカン・マリーゴールド(Mexican marigold)」「ビック・マリーゴールド(big marigold)」などとも呼ばれる一年草です。
アフリカンマリーゴールドの原産地はメキシコにあり、自生地は森林や丘陵地などにあります。
アフリカンマリーゴールドの特徴
- 近縁種との比較:アフリカンマリーゴールドは他の近縁のコウオウソウ属の種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、開花期間が春から晩秋頃までと長い所、フレンチマリーゴールドと比べて花のサイズは5~10cm程度と大きい所、花の形状は一重咲き・八重咲きがあり園芸品種は基本的に八重咲きで球形または扁球形をしている所、草姿は直立型でフレンチマリーゴールドと比べて分枝は少ない傾向にある所、草丈は20~120cmの範囲である所、葉の形状は羽状複葉になり狭楕円形の小葉が集まる所などにあります。
- 開花期間:花が春から晩秋頃まで長く咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の特徴:花序は頭状花序で、頭状花序のサイズは約5~10cm、頭花を構成する花は舌状花・筒状花の二種類になり、頭状花序の形は一重咲き・八重咲きがあります。ただし園芸品種では基本的に八重咲きで、殆ど舌状花のみで構成されており、形は球形または扁球形をしている。花の色は橙色・黄色・白色・複色がある。
- 葉の特徴:葉の概形は奇数羽状複葉、小葉の概形は狭楕円形・狭披針形とシャープな外観をしている。葉表面には精油を溜めた腺点があり、指などで潰すと刺激臭がする。葉は見た目がシダ植物やレース模様を想像させるお洒落さがあるため、野暮ったさは感じさせにくい。
- 草姿:基本的に直立型で主軸がハッキリとしていますが、摘芯により主軸が分からなくなるくらい分枝して分枝型になる事もあります。分枝型にすると草丈は低くなりますが、株がこんもりと広がり、花の数が増える傾向にあります。
- 鑑賞目的:アフリカンマリーゴールドは春から晩秋にかけて花が咲き続け、装飾性が高いことから、一般的に花を鑑賞する目的で育てられます。花のサイズは5~10cmと大きいため豪華で強い存在感があり、花の色は橙色・黄色・白色・複色の範囲であるため、太陽を見てるような明るさや暖かさをお庭の中に取り入れることができます。
- 寄せ植え:アフリカンマリーゴールドは葉が横に広がり他の植物の成長を邪魔をする事がありますが、基本的に茎は直立に伸びて行儀よく成長して、長期間に渡り花をさかせるため寄せ植え素材にピッタリです。花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむとよいでしょう。
- 花壇の縁取り:アフリカンマリーゴールドは高性品種から矮性品種があり、矮性品種であれば花壇の縁取りにピッタリです。花壇の外縁に沿ってマリーゴールドを並べることで、美しい花壇の縁どりをつくることができます。
- 苗の増殖:種子から簡単に苗を増やせるため、広い面積の花壇や庭を埋めるのに役立ちます。
- フラワーアレンジメント:アフリカンマリーゴールドは花のサイズが大きめで華やかな色をしていて、また茎は直立に伸びるため切り花として扱いやすく、葉も花材の中に緑として残したくなるような上品さがあります。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
- コンパニオンプランツ:アフリカンマリーゴールドの根からα-ターチエニルという物質を分泌しており、線虫に対して殺虫効果・抑制効果があります。そのため、野菜などと一緒に植えるとセンチュウ被害を抑制することができます。
- その他の用途:メキシコの伝統行事である死者の日にアフリカンマリーゴールドの花が使われておりflower of the deadとも呼ばれています。花弁は食品に色や風味をあたえる目的で利用されることがあります。茎・葉・花などの全草を収穫して精油を抽出して利用されることがあります。
アフリカンマリーゴールドの園芸品種の紹介
ガルーダ・シリーズ
タネのタキイ 楽天市場店・ゴールド
タネのタキイ 楽天市場店・イエロー
タネのタキイ 楽天市場店・オレンジ
学名:Tagetes erecta cv.
花の色:タンジェリン・黄色・橙色
草丈:約100cm
備考:株は高性で高さ100cmまで成長するため、お庭の中で高さや立体感を出したり、また花を収穫して切り花に利用しやすい。花のサイズが約8~10cmと巨大で強い存在感があり豪華な花姿が楽しめる。耐熱性があり、種まき時期にもよりますが晩秋頃まで長く花を楽しめます。花の色は品種によりタンジェリン・黄色・橙色の範囲で変化があります。
ホワイトゴールドミニ
学名:Tagetes erecta ‘white gold mini’
花の色:白色・クリーム色
草丈:約20~25cm
備考:株は極矮性で、コンパクトに成長するためスモールガーデンの中で縁取りとして使ったり、鉢植えの中で楽しみやすかったりします。また分枝がよく花上がり良いため、連続開花性に優れてる所も魅力です。花のサイズは約7~8cm、花の色は咲き初めはクリーム色で咲き進むと白色になる。また葉の色は濃い緑色をしているため、白花と強いコントラストを生み出し、シックな雰囲気をつくります。
ホワイトスワン
学名:Tagetes erecta ‘White swan’
花の色:クリーム色・白色
草丈:約80~100cm
備考:株は高性で高さ80~100cmまで成長するため、お庭の中で高さや立体感を出したり、また花を収穫して切り花に利用しやすい。花は従来のマリーゴールドの香りではなく、マシュマロのような甘い香りがたのしめます。花のサイズは約8cm、花の色は白色からクリーム色をしているため、明るさや柔らかさを感じさせる品種となります。
ノーセントライムグリーン

学名:Tagetes erecta ‘nosento lime green’
花の色:ライムグリーン(黄色)
草丈:約60~80cm
備考:株は高性で高さ80cmまで成長するため、お庭の中で高さや立体感を出したり、また花を収穫して切り花に利用しやすい。花の色はライムグリーンをしているため、明るく爽やかな印象を感じさせる品種となります。
ホワイトゴールドマックス
学名:Tagetes erecta ‘white gold max’
花の色:クリーム色・白色
草丈:約20~30cm
備考:株は矮性で、コンパクトに成長するためスモールガーデンの中で縁取りとして使ったり、鉢植えの中で楽しみやすかったりします。分枝力が高く花がよく咲きます。花の色はクリーム色・白色の複色でグラデーションのような色彩効果があります。そのため、柔らかで優しい雰囲気をつくる品種です。
タイザン・ミックス
学名:Tagetes erecta ‘taishan’
花の色:黄色・橙色
草丈:約25~30cm
備考:株は矮性で、コンパクトに成長するためスモールガーデンの中で縁取りとして使ったり、鉢植えの中で楽しみやすかったりします。茎が太く頑強で花をしっかりと支え倒伏しにくい。花のサイズは約7~8cm、花の色は種子がミックスのため黄色・橙色の範囲で変化があります。
キース オレンジ
学名:Tagetes erecta cv.
花の色:橙色
草丈:約80~100cm
備考:花のサイズは約7~8cm、花の形は八重咲きで手毬状になる。花の色は濃い橙色をしてるため、太陽を見てるような明るく暖かな雰囲気をつくる品種です。
ミントマリーゴールド
ミントマリーゴールドとは!
ミントマリーゴールドの学名は Tagetes lucida 、別名では 「ニオイマンジュギク」「スウィートセンテッド・マリーゴールド(sweetscented marigold)」「メキシカン・ミント・マリーゴールド(Mexican mint marigold)」「メキシカンマリーゴールド(Mexican marigold)」「メキシカン・タラゴン(Mexican tarragon)」「スウィート・メース(sweet mace)」「テキサス・タラゴン(Texas tarragon)」などとも呼ばれる多年草です。
ミントマリーゴールドの原産地はメキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・エルサルバドルにあり、自生地は草原や岩の多い丘陵地や森林などにあります。
ミントマリーゴールドの特徴
- 近縁種との比較:ミントマリーゴールドは近縁で類似のマリーゴールドと比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、生活型は多年草になり適切に管理すれば何年も花を楽しめる所、他のマリーゴールドと比べると花のサイスが1.5cm程度と小さく可愛い所、頭花は集散状に次々と開花していきボリューム感のある花房となる所、葉を潰すとタラゴンやアニスに似た香りがある所、葉は単葉になり細い狭楕円形をしてる所などにあります。
- 開花期間:花が春から晩秋頃まで長く咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の特徴:花序は頭状花序が集散状に配置される複合花序になり、頭状花序のサイズは約1.5cm、頭花の花冠は舌状花・筒状花の二種類で構成されており、頭状花序の形は一重咲きです。花の色は黄色または橙色です。
- 葉の特徴:葉の概形は狭楕円形になりシャープな外観をしている。葉表面には精油を溜めた腺点があり、指などで潰すと刺激臭がする。
- 草姿:基本的に直立型で主軸がハッキリとしていますが、摘芯により主軸が分からなくなるくらい分枝して分枝型になる事もあります。茎は殆ど分枝せずに伸びて、開花が進むと分枝が増える傾向にある。
- 鑑賞目的:ミントマリーゴールドは春から晩秋にかけて花が咲き続け、装飾性が高いことから、一般的に花を鑑賞する目的で育てられます。花の色は基本的に暖色で黄色・橙色の範囲であるため、太陽を見てるような明るさや暖かさをお庭の中に取り入れることができます。
- フラワーアレンジメント:ミントマリーゴールドは直径1.5cm程度の頭花が頂部に集まりボリューミーに咲きます。そのため、主役の花を引き立てるような花材として、花束や切り花などに利用される事が多いです。
- 精油:葉には精油を溜めた腺点があり、精油にはアネトール・カビコール・クマリン・エストラゴールなどが含まれます。そのため、葉の腺点を潰して精油を放出すると、タラゴンやアニスに似た香りがひろがります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながら香りを楽しむとよいかもしれません。
- 食用:ミントマリーゴールドの自生地である中央アメリカではタラゴンの代用としてスープなどの料理の香り付けに利用されることがあります。
シグネットマリーゴールド

シグネットマリーゴールドとは!
シグネットマリーゴールドの学名は Tagetes tenuifolia 、別名では 「ゴールデン・マリーゴールド(golden marigold)」「レモン・マリーゴールド(lemon marigold)」などとも呼ばれる一年草です。
シグネットマリーゴールドの原産地はメキシコ・中央アメリカ・コロンビア・ペルーにあり、自生地は森林地帯などにあります。
シグネットマリーゴールドの特徴
- 近縁種との比較:シグネットマリーゴールドは他の近縁のコウオウソウ属の種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、開花期間が春から晩秋頃までと長い所、頭花のサイズが1~3cm程度と小さいですが散房状に非常にたくさん咲く所、草姿は分枝型になり分枝が多くドーム状の外観となるところ、葉の形状は羽状複葉になり、近縁のマリーゴールドと比べて小葉が線形または狭楕円形と細く小さな所などにあります。
- 開花期間:花が春から晩秋頃まで長く咲きます。そのため、長期間にわたり花を楽しみたい人に好まれる植物です。
- 花の特徴:花序は頭状散房花序になり、頭状花序が散房状に配置される複合花序になります。頭状花序のサイズは約1~3cm、頭花の花冠は舌状花・筒状花の二種類で構成されており基本的に一重咲きです。花の色は黄色・橙色・赤色・赤茶色の範囲であります。
- 葉の特徴:葉の概形は奇数羽状複葉、小葉の概形は線形・狭楕円形とシャープな外観をしている。葉は高密度で密生しますが、葉の概形が細かで緻密な見た目をしているため、野暮ったさを感じさせにくく、レースの模様を見ているような優雅な雰囲気を醸し出します。
- 草姿:分枝型になり主軸がハッキリせず分枝が多い、茎の向きは直立・斜上して、株はドーム状または半球状にこんもりと盛り上がる姿になりやすい。
- 鑑賞目的:シグネットマリーゴールドは春から晩秋にかけて花が咲き続け、装飾性が高いことから、一般的に花を鑑賞する目的で育てられます。花のサイズは小振りですが、株を覆うようにたくさん咲くため、花壇の中にボリューム感や華やかさを作り出し、また背の高いメインの花と組み合わせる事で名脇役にもなります。花の色は基本的に暖色で赤色・橙色・黄色・赤茶色・複色の範囲であるため、太陽を見てるような明るさや暖かさをお庭の中に取り入れることができます。
- 花壇の縁取り:シグネットマリーゴールドは草丈は30~50cm程度と低めで、ドーム状にこんもりと盛り上がる草姿となり、また春から秋にかけて長く花を咲かせるところも魅力です。そのため、花壇の外縁に沿ってシグネットマリーゴールドを並べることで、美しい花壇の縁どりをつくることができます。
- フラワーアレンジメント:シグネットマリーゴールドは花のサイズが1~3cm前後と小振りですが、たくさん咲いてふんわりした花姿をしています。そのため、主役の花を引き立てるような花材として、花束や切り花などに利用される事が多いです。
- その他の用途:シグネットマリーゴールドの花弁は食用として利用されることがあります。植物には独特な香りがあり、小動物や蚊に大して忌避効果があるとされているため、これらの生物を避ける目的で利用されることがあります。
シオザキソウ
シオザキソウとは!
シオザキソウの学名は Tagetes minuta 、別名では 「マスター・ジョン・ヘンリー(muster John Henry)」「サザーン・マリーゴールド(southern marigold)」「スティンキング・ロージャー(stinking roger)」「ワイルド・マリーゴールド(wild marigold)」などとも呼ばれる一年草です。
シオザキソウの原産地は南アメリカ、自生地は草原や人の手の入る荒れ地や耕作地などにあり雑草化しやすい。日本でも帰化しており、和名はこの植物の発見地である東京都江東区深川塩崎町に由来します。
シオザキソウの特徴
- 近縁種との比較:シオザキソウは他の近縁のコウオウソウ属の種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、頭花が集散状に密集して咲くためボリューム感のある花姿になる所、頭花は総苞が目立ち花冠が極小さくて葉と同化しているため装飾性は弱い所、葉の形状は羽状複葉になり狭楕円形の小葉が集まり繊細な見た目をしてる所、草姿は直立型になり分枝は開花が進むと上部で発生する所、茎・葉・総苞には精油を溜めている腺点がある所、茎葉・総苞は触ると精油が溢れて独特な臭気がある所などにあります。
- 花の特徴:花序は頭状花序が集散状に配置される複合花序になり、一番上の頭状花序が咲いた後に下部の節から発生する頭花が開花して、複数の頭花が房状に密集します。頭状花序の長さは約1~1.5cm、頭状花序は総苞・花冠・雄蕊・雌蕊で構成されていますが、見た目的には花冠はごく小さく、総苞が大部分を占めています。
- 葉の特徴:葉の概形は奇数羽状複葉、小葉の概形は狭楕円形とシャープな外観をしている。葉の概形が細かで緻密な見た目をしているため、野暮ったさを感じさせにくく、レースの模様を見ているような優雅な雰囲気を醸し出します。
- 草姿:基本的に直立型で主軸がハッキリとしていますが、摘芯により主軸が分からなくなるくらい分枝して分枝型になる事もあります。茎は殆ど分枝せずに伸びて、開花が進むと分枝が増える傾向にある。
- 食用:南米の一部の地域では料理用のハーブとして利用されることもあります。
レモンマリーゴールド
レモンマリーゴールドとは!
レモンマリーゴールドの学名は Tagetes lemmonii 、別名では 「タゲテス・レモニー」などとも呼ばれる多年草または低木です。
レモンマリーゴールドの原産地はメキシコと北アメリカ(アリゾナ州)にあり、自生地は森林や崖などにあります。
レモンマリーゴールドの特徴
- 近縁種との比較:レモンマリーゴールドは近縁で類似のマリーゴールドと比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、生活型は多年草または低木になり適切に管理すれば何年も花を楽しめる所、他のマリーゴールドと比べると花のサイズ小さめですが、集散状に次々と開花していきボリューム感のある花姿となる所、葉を潰すとレモンとは違う刺激的な臭気がある所などにあります。
- 開花期間:花が秋から春頃まで長く咲きます。ただし、寒さには弱いため冬の寒さが厳しい地域では花を見るのは難しいかもしれません。
- 花の特徴:花序は頭状花序が集散状に配置される複合花序になり、株の表面を覆うように頭花が咲きます。頭花の花冠は舌状花・筒状花の二種類で構成されており、頭状花序の形は一重咲きです。花の色は黄色または橙色です。
- 葉の特徴:葉の概形は奇数羽状複葉、小葉の概形は狭披針形とシャープな外観をしている。葉は高密度で密生しますが、葉の概形が細かで緻密な見た目をしているため、野暮ったさを感じさせにくく、レースの模様を見ているような優雅な雰囲気を醸し出します。
- 草姿:基本的に分枝型になり主軸がハッキリせず分枝が多く、株は高さ幅ともに200cmを超えることもあり、ドーム状または半球状にこんもりと盛り上がる姿になりやすい。
- 鑑賞目的:レモンマリーゴールドは秋から春にかけて花が咲き続け、装飾性が高いことから、一般的に花を鑑賞する目的で育てられます。花の色は基本的に暖色で黄色・橙色の範囲であるため、太陽を見てるような明るさや暖かさをお庭の中に取り入れることができます。
- フラワーアレンジメント:レモンマリーゴールドは小ぶりな頭花が頂部に集まりボリューミーに咲きます。そのため、主役の花を引き立てるような花材として、花束や切り花などに利用される事が多いです。
●その他の品種
ゴールドメダル
- 生活形:生活形は多年草、草姿は叢生、茎の種類は直立茎・横臥茎があり、株はこんもりと盛り上がるようにしてドーム状・半球状に広がります。
- 花の特徴:花序は頭状花序が集散状に配置される複合花序になり、株の表面を覆うようにたくさんの頭花が咲きます。頭状花序のサイズは約2~2.5cm、頭花の花冠は舌状花・筒状花の二種類で構成されており、頭状花序の形は一重咲きです。花の色は黄色または橙色です。
- 葉の特徴:葉の概形は奇数羽状複葉、小葉の概形は狭楕円形とシャープな外観をしている。葉は高密度で密生しますが、葉の概形が細かで緻密な見た目をしているため、野暮ったさを感じさせにくく、レースの模様を見ているような優雅な雰囲気を醸し出します。
- 鑑賞目的:マリーゴールド(ゴールドメダル)は、一般的に花を鑑賞する目的で育てられます。株はこんもりと盛り上がりドーム状に広がり、株表面を覆うように、2cm程度の小ぶりな花がたくさん咲きます。花は明るい黄色と橙色の花が株を覆うように咲くため、太陽をみてるような明るい暖かなお庭や複数の原色を組み合わせたカラフルなお庭などによく合うでしょう。また花壇の寄せ植え素材として、形態の異なる背の高い花と組み合わせる事で、メインの花を引き立てる名脇役として利用することも可能です。
- 花壇の縁取り:株は適切な管理の元で草丈が約50~80cm、株張り約100cmになり、こんもりと盛り上がりドーム状に成長します。そのため、花壇の外縁に沿って並べることで、美しい花壇の縁どりをつくることができます。
- フラワーアレンジメント:花のサイズは2~2.cm前後と小振りですが、たくさん咲いてふんわりした花姿をしています。そのため、主役の花を引き立てるような花材として、花束や切り花などに利用される事が多いです。