マリーゴールドは属の中に約47種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、園芸品種も多く最も一般的に親しまれており開花期間の長さや様々な花形等が魅力的なフレンチマリーゴールド、フレンチマリーゴールドよりも花が大きく楕円体の花がボリュームある花姿をつくるアフリカンマリーゴールド、葉が線のように細いため洗練された雰囲気をつくり小ぶりな花が株いっぱいに咲くシグネットマリーゴールド等が親しまれています。
マリーゴールド(コウオウソウ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
マリーゴールドの主な種の目次
フレンチマリーゴールドの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/グアテマラ
- 学名:Tagetes patula
- 草丈:約15~50cm
- 分類:一年草
- 開花時期:4月~10月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:-
- 誕生花:7月18日
- 花言葉:絶望/嫉妬/悲しみ/健康(黄花)/予言(橙花)
- 用途:開花期間長い/切り花
フレンチマリーゴールドとは!?
フレンチマリーゴールドは学名Tagetes patula、単に「マリーゴールド」とも呼ばれており、別名では「コウオウソウ(紅黄草)」や「クジャクソウ(孔雀草)」とも呼ばれるメキシコおよびグアテマラが原産の一年草です。
フレンチマリーゴールドの語源(由来)
- 属名のTagetesの由来はエトルリアの神の「Tages」に因みます。
- 種小名のpatulaはラテン語で「開いた」「広がる」を意味しています。
フレンチマリーゴールドの特徴(魅力)
- フレンチマリーゴールドは開花期間がとても長く春から秋にかけて長く楽しめる花が魅力の植物です。
- 花は舌状花と筒状花の小花が組み合わさる頭花で、構成や小花の形などで【一重咲き・半八重咲き・八重咲き・アネモネ咲き】などの花姿があります。
- 一重咲きは中央に筒状花あり外周に花弁(舌状花)が1列に並びます。
- 半八重咲きは中央に筒状花があり外周に花弁が(舌状花)が2列以上並びます。
- 八重咲きは花弁(舌状花)が幾重にも重なります。
- 丁字咲き(アネモネ咲き)は中央の筒状花が長いため中央部が盛り上がる個性的な花姿をつくります。
- 花色は色鮮やかなため遠くからでも強く目を引きつける効果があり、鮮やかな橙色の花色は「太陽」のエネルギーや「南国」の陽気さなどを連想させるため、開放感のあるカジュアルなお庭や、複数の色(青色・黄色等)が入ったカラフルなお庭などによくあいます。
- 切り花は管理の方法でも左右されますが花瓶の中で約5~10日たのしめます。
- 花は蜜蜂や蝶々の蜜源となるため開花期になると花の周りを元気に飛び回る蜜蜂や優雅に飛び回る蝶々の姿が観察出来ます。
- 葉は幾つもの小葉が集まり羽状する装飾的な形をつくります。
- 葉は横へと大きく広がるため、こんもりした草姿をつくります。
- 葉には油腺があり触れると独特な刺激臭を放ちます。
- フレンチマリーゴールドは根から分泌されるαターチエニルの働きによりセンチュウ(サツマイモネコブセンチュウやキタネグサレセンチュウ等)を死に至らせ、センチュウの数を抑制して土壌中の密度を減らし、センチュウによる病気の予防に働きます。
- 対抗植物としてセンチュウ防除に利用する場合は、根を満遍なく張り巡らさせる必要があるため、予防したい場所に満遍なく植える必要があります。
- 幾つかの品種(エバーグリーン等)では防除後に土の中にすきこみ緑肥として利用されます。
- フレンチマリーゴールドは種から簡単に育てる事が出来て、苗の値段も安いため大量植栽しやすいです。
- 花壇に並べると縁どりとして利用できたり、大量植栽すると遠くから見ても目立つ美しい景観がつくれたりしまし。
フレンチマリーゴールドは高さ約15(~50)cm、幅が約15(~30)cm、草姿は直立して分枝しており、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。葉序は対生葉序もしくは互生葉序(上部)、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~10)cm、葉身は羽状複葉、小葉は狭楕円形もしくは倒披針形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状花序、頭状花序の大きさは直径約3(~5)cmで舌状花と筒状花で構成されています。舌状花はフリル状に波打つ傾向があり、舌状花の色は赤色・桃色・黄色・橙色があり、筒状花の色は黄色もしくは橙色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
フレンチマリーゴールドの切り花の楽しみ方
- フレンチマリーゴールドの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 水揚げ後は花瓶に生けて飾ります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)に置くと日持ちがよくなります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは湯揚げを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~10日程度です。
フレンチマリーゴールドの園芸品種の紹介
- デイジーマリエッタ(Tagetes patula ‘dainty marietta’)はマリーゴールドの中では珍しい一重咲きの花姿をしており、花弁の基部に赤色の斑点が入り、黄色と赤色の2色のカラフルな花色をもつ魅力的な園芸品種です。草姿は丸みを帯び 、草丈は約30~45cmと背が低くコンパクトに成長するため、鉢植えでも育てやすく、また花壇に並べると縁どりにも利用できます。
- カルメン(Tagetes patula ‘Carmen’)は花弁が大きく波打ち、カルメンを踊るダンサーのような雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は八重咲きで花弁がフリル状に大きく波打ちふち部分に黄色の覆輪が入り、中央に黄色の筒状花をもちます。草姿は丸みを帯び 、草丈は約20~30cmと背が低くコンパクトに成長するため、鉢植えでも育てやすく、また花壇に並べると縁どりにも利用できます。
- オレンジフレーム(Tagetes patula ‘orange flame’)はアネモネ咲きのように筒状花が長く盛り上がる花姿をしており、赤色の舌状花と黄色の筒状花の対比がカラフルな印象を与える魅力的な園芸品種です。草姿は丸みを帯び 、草丈は約20~30cmと背が低くコンパクトに成長するため、鉢植えでも育てやすく、また花壇に並べると縁どりにも利用できます。
- ストロベリー ブロンド(Tagetes patula ‘strawberry blonde’)はフリルの様に波打つ花弁が幾重にも重なる花姿が、豪華なフリルドレスを連想させる魅力的な園芸品種です。パステルオレンジの柔らかな花色は、橙色と同様に温もりや陽気で明るい雰囲気を感じさせる所があり、また橙色より色が淡くなるため甘い果物の甘い味や香りを連想させたり、優しい雰囲気をつくったりします。そのため、心が癒される様な優しい雰囲気のお庭や、甘い雰囲気があるロマンチックなお庭などにオススメです。
- ミスターマジェスティック(Tagetes patula ‘mr majestic’)はマリーゴールドの中では珍しい一重咲きの花姿をしており、黄色と濃い赤色のストライプ状の模様が強く目を引く魅力的な園芸品種です。草姿は丸みを帯び 、草丈は約20~30cmと背が低くコンパクトに成長するため、鉢植えでも育てやすく、また花壇に並べると縁どりにも利用できます。
- オレンジボーイ(Tagetes patula ‘orange boy’)はフリルの様に波打つ花弁が幾重にも重なり半球状になる可愛らしい花姿と、カジュアルで開放感のある鮮やかな橙色の花色が魅力の園芸品種です。草姿は丸みを帯び 、草丈は約25cmと背が低くコンパクトに成長するため、鉢植えでも育てやすく、また花壇に並べると縁どりにも利用できます。
- ファイヤーボール(tagetes patula ‘fireball’)は炎を連想させる様な濃い赤橙色の花色と、花弁が幾重にも重なり咲く半球状の華やかな花姿が魅力の園芸品種です。草姿は丸みを帯び 、草丈は約30cmと背が低くコンパクトに成長するため、鉢植えでも育てやすく、また花壇に並べると縁どりにも利用できます。
- エバーグリーンは【センチュウの抑制・雑草の抑制・緑肥の活用】等が目的で育てられる品種です。エバーグリーンは花が咲かないマリーゴールドとも呼ばれており、開花が普通のマリーゴールドより遅い所が特徴で、開花が遅いためオオタバコガの幼虫が花に発生しにくく、周辺の作物への被害が抑えられる利点があります。また株の老化が遅いため茎が硬くなりにくく、緑肥として使いやすい所も利点に挙げられます。
- ディスコはシングル咲きするシンプルな花形が特徴で、花は直径4~5cmの大きさがあり、豊富な花色、高さ25cmまでのコンパクトな草姿が魅力的なシリーズです。
- サファリ・シリーズ
- サファリシリーズは直径6cmにも達する大きな花とコンパクトな草姿などが魅力のシリーズです。
- サファリ・オレンジは黄みの強い明るい橙色の花色と、花弁が幾重にも重なる八重咲きする豪華な花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- サファリ・タンジェリンは赤みの強い明るい橙色の花色と、花弁が幾重にも重なる八重咲きする豪華な花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- サファリ・ボレロは不規則な班が入る赤色と黄色の2色の花色と、フリル状に波打つ花弁が幾重にも重なり咲く豪華な花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- サファリ・スカーレットは花弁が比較的に規則正しく並び八重咲きする花姿と、ふち部分に黄色の覆輪が入り赤色と黄色の2色の花色がカラフルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- サファリ・レッドは赤ワインや濃い口紅を連想させる様な上品な赤色の花弁(舌状花)と、鮮やかな黄色の筒状花の対比が美しい魅力的な園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- ボナンザ・シリーズ
- ボナンザ・シリーズは早咲き性(開花が早い)があり、花が大輪で、均一性の高い苗を作る所等が魅力の園芸品種です。
- ボナンザ・イエローは色鮮やかな黄色の花色と、アネモネ咲きの様に長い筒状花と八重咲きする花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- ボナンザ・ディープオレンジは、オレンジと比べてより濃い橙色の花色と、八重咲きする花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- ボナンザ・オレンジは明るい橙色の花色と、八重咲きする花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- ボナンザ・ビーは花弁がフリル状に波打ち幾重にも重なり八重咲きする花姿と、ふち部分に黄色の覆輪が入り赤色と黄色の2色のカラフルな花色が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- ボナンザ・フレームは花弁が比較的に真っ直ぐのび八重咲きする花姿と、ふち部分に黄色の覆輪が入り赤色と黄色の2色のカラフルな花色が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
- ボナンザ・ハーモニーはアネモネ咲きの様に長い黄色の筒状花と、濃い赤色の花弁が幾重にも重なり半八重咲きする花姿が魅力の園芸品種です。草丈は25cmまで成長します。
アフリカンマリーゴールドの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ
- 学名:Tagetes erecta
- 草丈:約30~120cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:4月~10月
- 花色:橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:-
- 誕生花:7月18日
- 花言葉:絶望/嫉妬/悲しみ/逆境を乗り越えて生きる/健康(黄花)/予言(橙花)
- 用途:開花期間長い/切り花
アフリカンマリーゴールドとは!?
アフリカンマリーゴールドは学名Tagetes erecta、単に「マリーゴールド」とも呼ばれる事も多く、別名では「センジュギク」や「メキシカン・マリーゴールド(Mexican marigold)」とも呼ばれるメキシコ原産の一年草もしくは多年草です。
アフリカンマリーゴールドの語源(由来)
- 属名のTagetesの由来はエトルリアの神の「Tages」に因みます。
- 種小名のerectaは「直立した」を意味しており草姿に由来します。
アフリカンマリーゴールドの特徴(魅力)
- アフリカンマリーゴールドは茎が殆ど分枝する事なく直立して頂部に直径約5~12cmの大きな花を咲かせます。
- 花は開花期間がとても長く春から秋にかけて長く楽しめます。
- 花は舌状花と筒状花の小花が組み合わさる頭花で、頭花は楕円形に丸みを帯びた形をしています。
- 花色は黄色や橙色等があり色鮮やかなため遠くからでも強く目を引きつける効果があります。
- 鮮やかな橙色の花色は「太陽」のエネルギーや「南国」の陽気さなどを連想させるため、開放感のあるカジュアルなお庭や、複数の色(青色・黄色等)が入ったカラフルなお庭などによくあいます。
- 切り花は管理の方法でも左右されますが花瓶の中で約5~10日たのしめます。
- 葉は幾つもの小葉が集まり羽状する装飾的な形をつくります。
- 葉には油腺があり触れると独特な刺激臭を放ちます。
- アフリカンマリーゴールドは根から分泌されるαターチエニルの働きによりセンチュウ(サツマイモネコブセンチュウやキタネグサレセンチュウ等)を死に至らせ、センチュウの数を抑制して土壌中の密度を減らし、センチュウによる病気の予防に働きます。
- 対抗植物としてセンチュウ防除に利用する場合は、根を満遍なく張り巡らさせる必要があるため、予防したい場所に満遍なく植える必要があります。
- アフリカンマリーゴールドは種から簡単に育てる事が出来て、苗の値段も安いため大量植栽しやすいです。
- 矮性な品種は花壇に並べられて縁取りに利用されたり寄せ植えに利用されたりします。
- 高性な品種は花壇に中央や後方に植えて立体感をつくったり収穫されて切り花にされたりします。
- メキシコでは墓所や祭壇を飾る花として利用されており「flower of the dead」の別名で呼ばれることもあります。
アフリカンマリーゴールドの草丈は約30(~120)cm、草姿は直立して分枝は少なめです。葉序は対生葉序もしくは互生葉序(上部)、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~12)cm、葉身は羽状複葉、小葉は狭楕円形もしくは披針形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状花序、頭状花序の大きさは直径約5(~12)cmで舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の色は黄色・橙色・白色があり、ふつう外周に約5(~8)個並ぶか八重咲き品種では100個近くある場合もあります。筒状花の色は黄色・橙色・白色があり、花の中央部に約50(~120)個あります。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
アフリカンマリーゴールドの切り花の楽しみ方
- アフリカンマリーゴールドの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 水揚げ後は花瓶に生けて飾ります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)に置くと日持ちがよくなります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは湯揚げを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~10日程度です。
アフリカンマリーゴールドの園芸品種の紹介
- ホワイトバニラ(Tagetes erecta ‘White vanilla’)は直径約6~8cmの完全八重咲きする豪華な花姿と、白色(クリーム色)の柔らかな花色が魅力の園芸品種です。白色もしくはクリーム色の花色は、白色ゆらいの清潔感のある印象や洗練された品の良い印象を与えます。また淡いクリーム色も入るため甘く優しい雰囲気などもつくります。そのため上品なお庭や、ロマンチックな雰囲気のあるお庭などによくあうでしょう。草姿は直立して 、高さ約40cmまで成長します。
- スイートクリーム(Tagetes erecta ‘sweet cream’)は直径約5~8cmの八重咲きする豪華な花姿と、柔らかな雰囲気をつくるクリーム色の花色が魅力的な園芸品種です。淡いクリーム色の柔らかな花色は、甘く優しい雰囲気をつくるため、穏やかでリラックス出来るようなお庭や、ロマンチックな雰囲気が漂うお庭などによくあいます。草姿は直立して 、高さ約40cmまで成長します。
- レモンドロップ(Tagetes erecta ‘lemon drop’)はレモンを連想させるような爽やかな黄色の花色と、楕円体に丸みを帯びて咲く豪華な花姿が魅力の園芸品種です。色鮮やかな黄色の花色は、明るく開放的な気分にさせたり、爽やかでポジティブな印象を与えたりします。そのため気分を向上させるような明るく爽やかなお庭や、ポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭などによくあうでしょう。高さ約20~30cmまで成長します。
- ノーセントライムグリーン(Tagetes erecta ‘nosento lime green’)は花色が色鮮やかな黄色もしくはライムグリーンをしており、明るく爽やかな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は直径約5~8cmあり、黄色(黄緑色)の花弁が幾重にも重なり楕円体の花を咲かせます。草姿は直立して 、高さ約60~90cmまで成長します。
- イエローレディー(Tagetes erecta ‘yellow lady’)はアフリカンマリーゴールドの中では非常に背が低い矮性タイプのマリーゴールドです。草丈は非常に低い一方で、花は大きくボリューミーなため花壇の縁どりや鉢植えなどでも育てやすく、花が咲くと豪華な雰囲気をつくります。またレモンを連想させる様な色鮮やかな黄色の花色は、明るく開放的な気分にさせたり、爽やかでポジティブな印象を与えたりするため、気分を向上させるような明るく爽やかなお庭や、ポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭などによくあうでしょう。
- ライムグリーンは殆ど分枝することなく高さ70~80cmまで茎が垂直に伸び、ライムグリーンの色をした楕円体の大輪の花を頂部に咲かせる園芸品種です。比較的に背が高く成長する事から花壇の中央や後方に植えて、背景や立体感を作るのに利用しやすく、また茎が長いため切り花として利用しやすい所も魅力です。明るいライムグリーンの花色は瑞々しくフレッシュな印象や、心を癒すような効果があります。そのため明るく爽やかなお庭や、落ち着いたお庭などによく合うでしょう。
- ガルーダ・シリーズは殆ど分枝することなく高さ最大100cmまで茎が伸びるため花壇の中で背景として利用しやすく、また茎が長いため切り花としても利用され、花は直径が約8~10cmと大きく豪華で様々花色がある品種群(シリーズ)です。
- ディスカバリー・シリーズ(Tagetes erecta ‘Discovery’)
- ディスカバリー・シリーズは背が低く高さが25cm程度にしかならないため花壇の縁どりや鉢植えなどでも育てやすく、四季咲き性が強く大輪の黄色や橙色の花がお庭に明るい雰囲気をもたらす魅力的な園芸品種です。
- ディスカバリー・オレンジは鮮やかな橙色の花色と、楕円体の豪華な花姿、矮性でコンパクトな草姿が魅力の品種です。
- ディスカバリー・イエロー鮮やかな黄色の花色と、楕円体の豪華な花姿、矮性でコンパクトな草姿が魅力の品種です。
- タイザン・シリーズ(Tagetes erecta ‘taishan’)
- タイザン・シリーズは背が低く高さが20~30cm程度にしかならないため花壇の縁どりや鉢植えなどでも育てやすいです。また茎はよく分岐するためたくさんの花を咲かせる傾向が強く、茎は丈夫なため切り花にも利用しやすい品種群(シリーズ)です。
- タイザン・ゴールドは、やや赤みを帯びる黄色の花色と、楕円体の豪華な花姿が魅力の園芸品種です。
- タイザン・オレンジは鮮やかな橙色の花色と、楕円体の豪華な花姿が魅力の園芸品種です。
- タイザン・イエローはレモンを連想させるような鮮やかな黄色の花色と、楕円体の豪華な花姿が魅力の園芸品種です。
ミントマリーゴールドの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/中央アメリカ
- 学名:Tagetes lucida
- 草丈:約40~70cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~10月
- 花色:橙色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
ミントマリーゴールドとは!?
ミントマリーゴールドは学名Tagetes lucida、別名では「ニオイマンジュギク」や「スウィートセンテッド・マリーゴールド(sweetscented marigold)」とも呼ばれるメキシコおよび中央アメリカ原産の多年草です。
ミントマリーゴールドの語源(由来)
- 属名のTagetesの由来はエトルリアの神の「Tages」に因みます。
- 種小名のlucidaは「明るい」を意味しており、鮮やかな花色に由来しています。
ミントマリーゴールドの特徴(魅力)
- ミントマリーゴールドは葉に「タラゴン」を思わせるような芳香と風味があり、タラゴンの代用として料理に利用されたり、薬用ハーブとして利用されたりします。
- 葉は園芸で親しまれるマリーゴールドの様に分裂せず単葉で、アニスを思わせる様な甘い香りがあります。
- 葉は細長く長さ4~9cmあります。
- 葉はふつう茎に対して対生葉序につきますが、上部では互生葉序につきます。
- 花は直径1.5cm程度の小花が茎の頂部に半球状(散房状)に集まりボリューミーな花姿をつくります。
- 花や葉は食用にされています。
- 花は生のままサラダに入れて彩りとされます。
- 葉は生もしくは乾燥させて、魚料理や卵料理に香り付けとして利用されたり、また乾燥した葉をお湯で蒸らしハーブティーとして飲まれたりします。
ミントマリーゴールドの草丈は約40(~70)cm、茎は殆ど分枝することなく直立します。葉序は対生葉序もしくは互生葉序(上部)、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~9)cm、葉身は狭楕円体もしくは披針形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状散房花序、頭状散房花序は頭花が散房状に集まり咲く複合花序です。頭花は直径約1.5cm、頭花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は3(~5)個、舌状花の色は黄色もしくは橙色をしており、筒状花の色は黄色もしくは橙色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ミントマリーゴールドの園芸品種の紹介
シグネットマリーゴールドの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/中央アメリカ/コロンビア/ペルー
- 学名:Tagetes tenuifolia
- 草丈:約15~50cm
- 分類:一年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:橙色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:-
- 用途:開花期間長い
シグネットマリーゴールドとは!?
シグネットマリーゴールドは学名Tagetes tenuifolia、別名では「ゴールデン・マリーゴールド(golden marigold)」や「レモン・マリーゴールド(lemon marigold)」とも呼ばれるメキシコおよび中央アメリカ、コロンビア、ペルーが原産の一年草です。
シグネットマリーゴールドの語源(由来)
- 属名のTagetesの由来はエトルリアの神の「Tages」に因みます。
- 種小名のtenuifoliaはラテン語で「細い」「薄い」を意味する「tenuis」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の2語からなり、細い葉に由来します。
シグネットマリーゴールドの特徴(魅力)
- シグネットマリーゴールドは一般的なマリーゴールドと比べて葉が非常に細く、小ぶりな花が多数咲き、一般的なマリーゴールドと同様に開花期間がとても長い所が魅力の植物です。
- 花は舌状花と筒状花の小花が組み合わさる頭花です。
- 頭花は外周に舌状花が7~9個と、中央に多数の筒状花が集まります。
- 花は多花性のため株を覆うように沢山の花が見られます。
- 花はレモンの様な風味がありサラダに少量入れられて飾り付けにされたり食べられたりします。
- 葉は幾つもの細い小葉が集まり羽状する装飾的な形をつくります。
- 葉は羽状に広がり隙間から光を通すためレースの編み物の様な上品な外観をつくります。
- シグネットマリーゴールドは花と葉の両方から「レモンの香り」が漂うため別名でレモン・マリーゴールド(lemon marigold)とも呼ばれています。
- シグネットマリーゴールドは種から簡単に育てる事が出来るため大量植栽しやすいです。
- 花壇に並べると縁どりとして利用できたり、大量植栽すると遠くから見ても目立つ美しい景観がつくれたりします。
シグネットマリーゴールドは高さ約15(~50)cm、草姿はブッシュ状(ふさふさ茂る)で、茎は直立します。葉序は対生葉序もしくは互生葉序(上部)、葉色は緑色、葉身は羽状複葉、小葉は披針形もしくは線形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状花序、頭状花序は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花は約7(~9)個、舌状花の色は黄色もしくは橙色があり、筒状花の色は黄色もしくは橙色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
シグネットマリーゴールドの切り花の楽しみ方
- シグネットマリーゴールドの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りを行いましょう。
- 水揚げ後は花瓶に生けて飾ります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)に置くと日持ちがよくなります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは湯揚げを行い、水換えも同時に行いましょう。
シグネットマリーゴールドの園芸品種の紹介
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シオザキソウの特徴や園芸品種
- 原産:南アメリカ
- 学名:Tagetes minuta
- 草丈:約50~200cm
- 分類:一年草
- 開花時期:9月~11月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:-
- 用途:
シオザキソウとは!?
シオザキソウは学名Tagetes minuta、別名では「スティンキング・ロージャー(stinking roger)」や「ワイルド・マリーゴールド(wild marigold)」とも呼ばれる南アメリカ原産の一年草です。
シオザキソウの語源(由来)
- 属名のTagetesの由来はエトルリアの神の「Tages」に因みます。
- シオザキソウの由来は東京都の塩崎町で初めて帰化が確認された事に由来します。
シオザキソウの特徴(魅力)
- シオザキソウは精油を摂るために商業的に栽培される事がおります。
- 精油は香水やタバコや清涼飲料水などに利用されています。
- 花は緑色の長い総苞に包まれているためあまり目立たず鑑賞価値は低めです。
- 花は頭花が散房状もしくは円錐状に集まる複合花序です。
- 頭花は舌状花と筒状花の小花が組み合わさります。
- 葉は裏側の縁部分に黄色の目立つ腺があります。
- 葉を潰した時の香りは甘草に例えられることもありますが、多くの人は悪臭と感じることが多く英名ではstinking(臭い) rogerと呼ばれています。
- 腺に含まれる精油は触ると人によっては皮膚炎を引き起こす可能性があります。
- 自生地の南米では乾燥した葉を料理の調味料として利用しています。
シオザキソウは高さ約50(~200)cm、草姿は直立して上部で分枝します。葉序は対生葉序もしくは互生葉序(上部)、葉色は緑色(葉の裏の縁部分に黄色の目立つ腺がある)、葉身の長さ約5(~20)cm、葉身は羽状複葉、小葉は長さ約2(~4)cm、小葉は披針形もしくは狭楕円形、縁部分に鋸歯があります。花序は頭状散房花序もしくは頭状円錐花序、頭状散房花序は約20(~80)個の頭花が散房状に集まり咲く複合花序です。頭花は約3(~5)の総苞片が合着した長さ約1.5cmの総苞に囲まれています。頭花は舌状花と筒状花で構成されており、舌状花の数は3(~5)個、舌状花の色は黄色もしくは白色をしており、筒状花は約10(~15)個あります。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
シオザキソウの園芸品種の紹介