- 原産:中央アメリカ・南アメリカ
- 科:シュウカイドウ(Begoniaceae)
- 属:シュウカイドウ/ベゴニア(Begonia)
- 種:マクラータ(Begonia maculata)
- 英名:ポルカドット・ベゴニア(polka dot begonia)
- 別名:ベゴニア・バンブー(begonia bambou)
- 開花時期:6月~9月
- 花の色:桃色●白色〇
- 葉の色:緑色●赤色●白色〇
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約50~100cm
- 用途:カラーリーフ/日陰植物
- 購入方法:ベゴニア(マクラータ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ベゴニア(マクラータ)とは!?
ベゴニア(マクラータ)は学名Begonia maculata、別名では「ポルカドット・ベゴニア(polka dot begonia)」や「ベゴニア バンブー(begonia bambou)」とも呼ばれる多年草です。原産地は中央・南アメリカにあり、自生地は熱帯雨林の中にあります。
ベゴニア(マクラータ)の語源(由来)
- 属名のBegoniaはフランス領の役人であり自然主義者だったMichel Bégon (1638–1710)への献名です。
- 種小名のmaculataはラテン語で「斑紋のある」「斑点のある」を意味しており、葉に入る白色のスポットに由来しています。
ベゴニア(マクラータ)の特徴(魅力)
- ベゴニア(マクラータ)は、葉の形と角度が盾を想像させる外観をしており、また葉の中に入る白色の水玉模様が水玉のワンピースや水玉の傘を想像させるため可愛らしい印象を与える植物です。
- 茎は直立、高さ100cmまで成長する事があり、互生に葉を交互につけます。
- 葉はとても大きく平均15~20cmあるため、存在感が強く立派です。また葉の形は心形または披針形をしていてシャープな外観をしており、左右が非対称で面積が異なります。
- 葉は盾を構えるように横に向いてつくため、とてもカッコイイです。
- 葉の色は緑色・白色・赤色(赤紫色)の三色で構成されています。葉の表面は緑色と白色で水玉模様ができるため、可愛らしい雰囲気を演出する事が出来ます。
- ベゴニア(マクラータ)は花を咲かせますが、葉と比べてあまり目立たないため重要視されません。雌雄同株で白色または桃色の花を咲かせます。
- ベゴニア(マクラータ)を栽培する上で大切なことは、強い直射日光に当てないことです。強い直射日光に当てると、葉焼けを引き起こしたり、退色したりしてしまい葉の美しさが損なわれるだけではなく、株が弱る原因にもなります。
ベゴニア(マクラータ)の草丈は約50(~100)cm、茎は直立、茎の質感は多肉質、茎の色は緑色です。葉序は互生葉序、葉の色は表面が緑色と白色で丸い白色の斑点が入り、裏面は赤色または赤紫色、葉身の長さは平均で15(~20)cm、葉身の形は左右非対称な心形または披針形、葉の表面はワックスを塗ったような光沢があります。花序は集散花序、花は雌雄同株、花の色は白色または桃色です。
ベゴニア(マクラータ)の園芸品種の紹介
ベゴニア(シュウカイドウ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ベゴニア(マクラータ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ベゴニア(マクラータ)は、一年を通して明るい日陰で育てる事が理想です。明るい日陰とは間接光だけが当たる日陰、または直射日光が2時間程度までの場所です。
※注意する事は、強い直射日光に晒さないことです。特に西日に当たる環境や、直射日光が6時間以上当たる日向は避けた方が良いでしょう。何故なら、強い日差しが光合成能力を超えてしまったり、葉焼けを引き起こしたり、乾燥を早めたりするため、株が弱りやすくなるからです。
土壌の土質
ベゴニア(マクラータ)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
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鉢土づくり
日当り
ベゴニア(マクラータ)は、一年を通して明るい日陰で育てる事が理想です。明るい日陰とは間接光だけが当たる日陰、または直射日光が2時間程度までの場所です。
屋内で管理する場合は、窓辺などの明るい場所に置くとよいでしょう。ただし南向きの窓などで育てる場合は、強い日差しが植物に当たり葉焼けする事もあるため注意が必要です。日差しが強く当たる場合はカーテンやブラインドで光を和らげたり、窓から少し離すと良いかもしれません。
一方で、植物に当たる光量が少ない場合があります。暗い場所では、葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事があります。植物の健康な成長を促すために、凡そですが2000lux~5000luxの光が当たる場所で管理してあげると良いでしょう。
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
ベゴニア(マクラータ)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ベゴニア(マクラータ)は、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。
また熱帯に自生する事も分かる通り、基本的に高湿度を好む植物です。湿度が低い環境では葉が乾燥して損傷したり、葉が落ちる事があります。綺麗な葉を保つ為にも、高湿度を保つ事が重要になります。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
湿度を高める方法一覧
- 霧吹きする
- 植物の葉に直接水を吹きかけることで湿度を上げることができます。週に1回程度の頻度で霧吹きすると良いでしょう。
- 受け皿に水をためる
- トレイの上に綺麗な小石などを置いて、鉢をその上に設置します。鉢に水が触れないようにトレイの中に水を入れましょう。
- 鉢(鉢土)に直接水が触れるとトレイから水を吸水して培養土が極端に湿ります。培養土がジメジメすると根腐れを引き起こす原因になる事があるため注意してください。
- トレイの水が蒸発することで周囲の湿度が上がる仕様です。
- 加湿器を使う
- 加湿器を使うことで簡単に空気中の湿度を調節することができます。
- 観葉植物をグルーピング
- 観葉植物をグルーピングして近くに置く事で、それぞれの植物が放出する蒸散作用で局所的に湿度が高まり周囲に微気候が形成されます。観葉植物を近くに置くだけのため、比較的に簡単に湿度を上げることが出来ます。
肥料の与え方
ベゴニア(マクラータ)は沢山の肥料を必要とする植物ではありませんが、生育期間中に定期的に肥料を与える事で成長が促進されます。
肥料の与え方
- 肥料は春から秋の生育期間中に液肥を与えます。
- 液体肥料は、規定された分量で希釈して約10~14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
ベゴニア(マクラータ)の剪定は必要に応じて「古葉取り」と「切り戻し剪定」を行います。
切り戻し剪定とは!
ベゴニア(マクラータ)は茎が成熟して古くなってくると葉を出しにくくなったり、葉が減ります。そのため、新しい成長を促すためにも切り戻し剪定が必要になります。
切り戻し剪定の方法
切り戻し剪定は、古くなった茎または葉がなくなった茎を根元付近まで剪定します。
古葉取りとは!
古葉取りとは、病気になった葉や枯れた葉など、見た目がわるくなったり、健康でなくなった葉を、茎の根元部分または基部から取り除く事です。
夏越しする方法
ベゴニア(マクラータ)は夏の暑さに耐えますが、強い日差し・乾燥・多湿に注意する必要があります。
夏越しで重要なポイント
- 直射日光の当たらない明るい日陰で管理する。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:10~11
ベゴニア(マクラータ)は寒さに弱いため屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室温が10度以上ある日当りのよい室内に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であればカバーを被せるなどの、霜対策を行うだけでも越冬出来る可能性があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
ベゴニア(マクラータ)は挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂に節を1個または2個つけるようにして剪定します。
- 挿し穂に葉を1個または2個のこします。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土または水を入れたコップを準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 水を入れたコップに切り口をつけて発根させる事も可能です。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ベゴニア(マクラータ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ベゴニア(マクラータ)の病気
- うどんこ病
- 灰色カビ病
- 根頭癌腫病
- 斑点細菌病
- 根腐れ病
- ウィルス病
ベゴニア(マクラータ)の害虫
- アブラムシ