ツツジは属の中に約800種~1100種があり北半球に広く分布する低木もしくは高木です。一般に園芸では丈夫で育てやすく盆栽や生垣等で利用されるサツキや葉の殆どない枝に桃色の花を満開に咲かせるエゾムラサキツツジ、花木の女王とも呼ばれ圧倒的な美しさの花を咲かせる亜属のシャクナゲ等があります。
ツツジは通常夏の暑さに強い一方で直射日光や乾燥に弱い所があります。一方で寒さにはとても強く育てやすい植物です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() 開花時期:4月~5月 | ![]() ②サツキ 開花時期:5月~6月 |
![]() 開花時期:4月~5月 | ![]() 開花時期:4月~5月 |
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原産:北半球
学名:Rhododendron subg. Hymenanthes
草丈:約50cm~500cm
分類:低木/高木
開花時期:4月~5月
花色:赤色●桃色●黄色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
誕生花:「2月20日」「5月8日」「6月5日」「8月2日」
花言葉:「威厳」「荘厳」「警戒」「危険」
特徴:シャクナゲは学名Rhododendron subg. Hymenanthes、別名「花木の女王」とも呼ばれ北半球に広く分布する低木もしくは高木です。一般的に園芸では50cm程度の矮性品種や200cm程度の高性品種等が栽培されますが、巨大な木の様に育つものもあります。春から晩春に半球状(総状花序/散形花序)に多数の小花(漏斗形)を密に付けて咲く豪華な花は花木の女王の名に相応しい魅力をもっています。
開花時期は春から晩春、花色は赤色や桃色、黄色や紫色、白色があり花先が5裂~7裂する漏斗形の小花を半球状(総状花序/散形花序)に咲かせます。高さは約50(500)cm × 幅は約50(500)cmまで成長し、葉は楕円形で互生葉序もしくは対生葉序か輪生葉序につきます。
シャクナゲは矮性品種では膝辺りまでの高さとコンパクトですが、高性品種では背丈をこえるものもあります。矮性な品種では鉢植えにしたり花壇の縁どりをいろどったり、高性品種では十分なスペースをとって花壇に植えてあげるなどするといいでしょう。花色は品種により桃色や赤色、紫色等の花色があるため品種を選ぶ際はお庭の雰囲気に合わせて可愛らしくロマンティックなお庭なら桃色の花を選んだり、落ち着いたオシャレなお庭なら紫色の花を選ぶといいでしょう。
シャクナゲは丈夫で育てやすい植物ですが、夏の暑さを苦手にしており強い日差しが当たる場所では遮光ネットを利用したり乾燥等にも注意が必要になるでしょう。一方で寒さには強く冬越しには特に対策は必要ありません。
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原産:日本
学名:Rhododendron indicum
草丈:約30~90cm
分類:低木
開花時期:5月~6月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
誕生花:5月19日/5月15日
花言葉:「節制」
特徴:サツキは学名Rhododendron indicum、山奥の岩肌などに自生する日本原産の低木です。枝は分枝が良く密集するように伸び、一般的なツツジと比較して小さな葉をつけ開花時期も1ヶ月程度遅れて咲きます。花先が5裂する筒状の花(漏斗形)は通常花の内部に濃いスポットがあり蜜蜂等を花蜜まで導くネクターガイドになります。
開花時期は春から晩春、花色は赤色や桃色、白色があり花先が5裂する漏斗形の直径4cm~6cmの花を枝先に咲かせます。高さは約30(90)cm × 幅は約30(90)cmまで成長し、葉は楕円形で互生葉序につきます。
サツキは浅鉢で根域を抑えて盆栽仕立てに育てられたり、植え込みの生垣等としても利用されます。夏の暑さや寒さに強く、殆ど手のかからない育てやすい植物です。
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原産:東・北アジア/日本
学名:Rhododendron dauricum
草丈:約150cm~200
分類:低木/高木
開花時期:4月~5月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
誕生花:5月19日/5月15日
花言葉:「節制」
特徴:エゾムラサキツツジは学名Rhododendron dauricum、北・東アジア原産で日本では北海道の山地の岩場等に自生する落葉性もしくは半常緑の低木です。樹高は2m程で一般的なツツジと比較して開花が早く葉の殆どない枝に桃色の花を満開に咲かせ、その後に光沢のある葉を茂らせます。
開花時期は早春から晩春、花色は桃色や紫色、白色があり花先が5裂する漏斗形の花を枝先に咲かせます。高さは約150(200)cm × 幅は約150(200)cmまで成長し、葉は楕円形で互生葉序につきます。
エゾムラサキツツジは夏場の乾燥に弱いため水やり等の管理には注意が必要です。一方で寒さには強く特に対策は必要ありません。
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原産:日本
学名:Rhododendron subsp. japonicum
草丈:約100~200cm
分類:落葉低木
開花時期:4月~5月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
誕生花:4月16日
花言葉:「節制」「情熱」「溢れる向上心」「堅実」
特徴:レンゲツツジは学名Rhododendron subsp. japonicum、別名「ウマツツジ」や「ベコツツジ」とも呼ばれ、九州から北海道まで分布し日当たりのよい草原等に自生する落葉低木です。直立する枝は分枝が良く、透き通る様な美しい橙色の花(漏斗形)を咲かせますが有毒です。一般的なレンゲは子供等が花を摘み筒部から花蜜を吸う事がありますが、レンゲツツジの蜜は有毒なため要注意しましょう。またレンゲツツジから蜜蜂が集めた蜜も中毒例が報告されています。
開花時期は春から晩春、花色は橙色で花先が5裂する漏斗形の直径4cm~6cmの花を枝先に咲かせます。高さは約100(200)cm × 幅は約100(200)cmまで成長し、葉は楕円形もしくはヘラ形で互生葉序につきます。
夏の暑さや寒さに強く、殆ど手のかからない育てやすい植物です。
![]() レンゲツツジ |
![]() コーカシクム種(R.caucasicum) |