ツツジは属の中に約627種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、一般的なツツジよりも開花が遅く5月頃に花が咲き生垣などによく利用されているサツキ、枝先に大輪の花が十数個つくため非常に豪華な花姿をつくるエクスバリーアザレア、多くの場合でコンパクトな樹形をしているため鉢植え等でも育てやすく園芸品種が豊富にあり様々な花の形や花色が楽しめるアザレア等が親しまれています。
ツツジ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ツツジの主な種の目次
- サツキ
- エクスバリーアザレア
- アザレア
- エゾムラサキツツジ
- ミヤマキリシマ
- クルメツツジ
- ヒラドツツジ
- レンゲツツジ
- ヤマツツジ
- キリシマツツジ
- トウヤマツツジ
- ミツバツツジ
- ヒカゲツツジ
- クロフネツツジ
- シャクナゲ亜属(ツツジ属)
サツキの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron indicum
- 草丈:約100~200cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月12日/5月19日/6月21日
- 花言葉:節制/節約/幸福
- 用途:カラーリーフ/生垣
サツキとは!?
サツキは学名Rhododendron indicum、別名では「サツキツツジ」や「アザレア・インディカ(Azalea indica)」等と呼ばれる事もある日本原産の半常緑低木です。日本では本州(関東以西)・四国・九州に分布しており、川沿いの岩場などに自生しています。
サツキの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のindicumは「インド」を意味しますが、サツキの原産は日本になります。
- サツキの由来はツツジと比べて開花が1ヶ月ほど遅く、サツキが旧暦で5月を意味する「皐月(サツキ)」頃に開花する事からきています。
サツキの特徴(魅力)
- サツキは、その名前からも分かる通り皐月(5月)頃から開花が始まり、枝の先端に1個~2個の花を咲かせ、株を覆うように一斉に開花する美しい花姿が魅力の植物です。
- サツキは非常に低メンテナンスで楽に育てられる事から、境界を示す背の低い生垣として重宝されており、公園や道路緑化などでも幅広く利用されているため、普段から見かける事が多い植物です。
- 樹形はブッシュ状で非常に枝分かれがよく密に枝葉が茂ります。
- 強い萌芽力があり強い刈り込みなどにも耐える事が出来ます。
- 花は漏斗形、5個の花弁が合着した合弁花で、下部の筒部が狭く先端にいくほどに広くなる漏斗状の形をしています。
- 花は枝先に1個もしくは2個つきます。刈り込みされた株はよく枝分かれして多数の枝が伸びているため株を覆うように花が咲きます。
- サツキの色は赤色・桃色・白色がありますが、普通は桃色で筒内部に濃い赤色(桃色)の点状の斑点(スポット)があります。
- 点状の斑点は蜜源を求めやってくる昆虫達のためのネクターガイド(花蜜のある場所を教える印)になっています。
- サツキは雄蕊の数が5個ありますが、ツツジは雄蕊が普通10個あり、サツキとツツジは雄蕊の数で区別する事が可能です。
- 花は蝶々の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- サツキは「春葉」と「夏葉」があり、夏葉は春葉と比べると小型で枝先に密集するようについており、夏葉だけが冬の間も残ります。
- ただし寒さが厳しい地域では夏葉も落ちてしまいます。
- サツキの生垣は年に1回剪定され形状が整えられたフォーマルヘッジの生垣として利用されます。
- サツキは背があまり高くならないため、とりあえず境界を示す目的の生垣として利用されます。
- サツキの生垣はフォーマルでありながら花もしっかり楽しめる所が魅力です。
- サツキを生垣として利用する場合の植付け間隔は約50cmです。
- サツキは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
- サツキを育てる際に気をつける事はあまりなく、やや寒さを苦手にしていますが育てやすい植物です。
サツキの樹高は約100(~200)cm、樹形はブッシュ状(Bushy)で枝分かれがよく株立ちします。新枝は緑色で剛毛があり、成熟すると樹皮の色は赤褐色から灰褐色になります。
葉序は互生葉序、葉色は表面は濃い緑色で裏面は灰緑色、葉柄は長さ0.1(~0.3)cm、葉身の大きさは長さ約1(~3)cm、幅約0.5(~1)cm、葉身の形は楕円形もしくは披針形(~倒披針形)、ふち部に細かい鋸歯があり、葉の両面に毛が生えます。
花序は頂花、枝先に花が1個もしくは2個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で裂片が5個あり、直径約3(~6cm)、色は赤色もしくは桃色か白色、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。※花冠内部に濃い赤色(桃色)の点状のスポットがあり昆虫を引き寄せる花蜜標識としての働きがあります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は長さ約0.5(~1)cm、色は褐色で剛毛が生えます。
サツキの園芸品種の紹介
- レインボーは、1株の中に桃色の花・白色の花・朱色の花・覆輪(絞り)が入る花・散り斑(絞り)が入る花と様々な花色が楽しめる園芸品種です。樹高は約50~150cmです。
- ロージーは、春・秋に2度咲きする性質と、小ぶりで丸みを帯び八重咲きするコロンとした可愛らしい桃色の花姿が魅力的な園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 思いのままは、大輪系で八重咲きする豪華な花姿と、花のふち部分に白色の覆輪の入る桃色の花色が可愛らしい印象を与える魅力的な園芸品種です。樹高は約50~150cmです。
- レイコは、花のふち部分に幅が広めの桃色の覆輪が入り、清楚な印象を与える白色と可愛らしい印象を与える桃色の2色の花色が楽しめる園芸品種です。樹高は約50~150cmです。
- 花蓮光は、剣弁のように花弁の先が尖り洗練された印象を与える花の形と、鮮やかな桃色の覆輪が入る、桃色と白色の2色の花色が魅力的な園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 大和の月は、花弁の先が丸みを帯び可愛らしい印象を甘える花の形と、花弁の先に鮮やかな桃色の爪班が入り、桃色と白色の2色の花色が楽しめる園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 萌華は、1株の中に桃色の花・白色の花・赤紫色の花の3色の花色があり、花は不規則に、無地の花が咲いたり、縦に絞り模様が入る花が咲いたりと様々な花色と模様が楽しめる魅力的な園芸品種です。樹高は約50~100cmです。樹高は約50~100cmです。
- 博多白は、枝が上へと伸びにくい矮性品種です。花は清潔感を感じさせるような白色の花色をしており、樹高は約50~100cmに成長します。
- 真如の月は、花弁のふち部分に赤色(濃い桃色)の覆輪の絞り模様が入り、赤色と白色の2色の花色が紅白の華やかな印象を与える園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 白盃は、豪華な印象を与える八重咲きの花姿と、洗練された印象や清潔感を感じさせる白色の花色が魅力の園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 紅盃は、豪華な印象を与える八重咲きの花姿と、開放感とカジュアルな印象を与える橙色(赤橙色)の花色が魅力的な園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 大盃は、公園や道路脇等の様々な場所で見られる定番のサツキです。株を覆うように咲く桃色の花が可愛らしい印象を与え、秋になると赤紫色の美しい紅葉が見られます。樹高は約50~100cmです。
- 月光は、1株の中に桃色の花・白色の花・朱色の花の3色の花色があり、花は不規則に、無地の花が咲いたり、覆輪が入る花が咲いたりと様々な花色と模様が楽しめる魅力的な園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
- 紅梅は、梅の花を思わせる様な可愛らしい桃色の丸弁と平咲きする花姿、葉全体に不規則に入る黄色の散斑が魅力の園芸品種です。
- 美里は、柔らかな印象を与える薄いサーモンピンクの花色と、不規則に入る事がある鮮やかなサーモンピンクの絞り模様が魅力的な花色をつくる園芸品種です。樹高は約50~100cmです。
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エクスバリーアザレアの特徴や園芸品種
- 原産:イギリス
- 学名:Rhododendron hybrid
- 草丈:約50~250cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~6月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
エクスバリーアザレアとは!?
エクスバリーアザレアは学名Rhododendron hybrid、日本原産のレンゲツツジや中国原産のシナツツジなどが交配され、イギリスで作出された交雑種(品種群)の落葉低木です。エクスバリーアザレアは別名では「ヘント・アザレア(Ghent Azaleas)」や「ナップヒル・アザレア(Knaphill Azaleas)」等とも呼ばれます。
エクスバリーアザレアの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のhybridは雑種を意味します。
エクスバリーアザレアの特徴(魅力)
- エクスバリーアザレアは、1870年代にイギリスのナップヒルでアンソニー ウォーターラーにより、レンゲツツジやシナツツジ等が交配され作出された交雑種の落葉低木です。
- 枝先に多くの花が房状に咲く花姿や、花の大きさ、花色の鮮やかさ等の魅力があり、また落葉性のため秋になると黄色や橙色へと強く色付き紅葉する葉が楽しめます。
- 樹形は株立ち状で、直立して伸びる傾向が強く枝は横に広がります。
- 花は他のツツジ属の植物と比べても枝先につく花の数が多く約7~18個集まり、華やかな印象の花房をつくります。
- 花は直径約5~7cmの大きさがあり、形は5個以上の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしています。※ただし様々な種が交雑しているため花弁の数など一概ではありません。
- エクスバリーアザレアの色は鮮やかな橙色系の色をしていることが多いですが、黄色や桃色、赤色や白色などの花色もあります。
- 花は蝶々の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- 葉は落葉前の秋になると黄色(橙色)へと強く色付き紅葉するため美しい景観をつくります。
- エクスバリーアザレアは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
エクスバリーアザレアの園芸品種の紹介
- フレアは、華やかな印象を与える八重咲きの花姿と、清潔感を感じさせたり明るく輝くような印象を与える白色の花色が魅力的な園芸品種です。
- クロンダイクは、枝先に房状に集まる1個1個の花がとても大きいため豪華な印象を与えます。花は一重咲きで上部が広がる漏斗形をしており、鮮やかな橙色の花色が開放的でカジュアルな印象を与える魅力的な園芸品種です。
- エンジェルは、華やかな印象を与える八重咲きの花姿と、開放的でカラフルな印象を与える明るい橙色の花色が魅力的な園芸品種です。
- サクラは、花の上の花弁(裂片)に入る色鮮やかな黄色のブロッチが目立ち、柔らかなサーモンピンクの花色が魅力的な園芸品種です。花は一重咲きで5個の花弁が合着する漏斗形、花色は外側が濃い桃色(橙色)で内側が桃色をしており、上部の花弁に黄色の目立つブロッチが入ります。
- シャックアンドサンドは、ひとつの花の中に赤色・桃色・黄色・白色の4色の花色が入り交じるため、明るくカラフルな印象や、可愛らしい印象を与えます。また花は八重咲きでドレスのように優雅に波打つため華やかな雰囲気をつくる所も魅力な園芸品種です。
- ホームブッシュは、華やかな印象を与える八重咲きの花姿と、洗練された印象を与える先の尖る花弁(裂片)が特徴です。花色は鮮やかな桃色をしているため、遠くからでも強く目を引きます。そのため明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情や情熱を感じさせるようなロマンチックなお庭などによく合うでしょう。
- アーネソンジムは、一重咲きの大輪の花が、枝先に複数ついてボリュームある花房をつくるため豪華な印象を与える花姿となり、また色鮮やかな橙色の花色が開放的な印象や明るくカラフルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- ジョンエルチェルサーは、華やかな印象を与える八重咲きの花姿と、洗練された印象を与える剣弁状の先の尖る花弁(裂片)が特徴です。花色は桃色に、黄色のブロッチがほんのりと入ります。桃色の花色は、可愛らしい印象やふんわりとした優しい雰囲気をつくるため、心が癒される様な優しい雰囲気のお庭や、甘くロマンチックな雰囲気のお庭などによくあうでしょう。
- ホットスパーは、一重咲きの大輪の花が、枝先に複数ついてボリュームある花房をつくるため豪華な印象を与える花姿となります。また色鮮やかな赤色の花色は刺激的な色をしているため遠くからでも強く目を引く力があり、華やかな印象や情熱的で愛情深い印象などを与える魅力的な園芸品種です。
- ハイファッションは、大輪の花が枝先に集まり咲く豪華な花姿や、フリルドレスのように波打つ花弁が華やかな印象を与える魅力的な園芸品種です。花色は色鮮やかな桃色と黄色の2色からなり、対比が非常に美しいためカラフルな印象や可愛らしい印象を与えます。
- ホワイトバードは、一重咲きする花が枝先に多数集まり咲く房状の花姿がボリュームある花姿をつくり、真っ白な花色が輝くような印象や洗練された雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- 満天の星は、花弁が星の光のように広がり八重咲きする華やかな花姿と、開放的で明るい印象を与える鮮やかな黄色の花色が魅力的な園芸品種です。
- ディオラマは、一重咲きの大輪の花が、枝先に複数ついてボリュームある花房をつくるため豪華な印象を与える花姿をつくります。また色鮮やかな赤色の花色は、刺激的な色をしているため遠くからでも強く目を引く力があり、華やかな印象や情熱的で愛情深い印象などを与える魅力的な園芸品種です。
- セシールは、鮮やかな黄色のブロッチが目立つ桃色の花色が魅力的な園芸品種です。花序は枝先に複数の花が集まり、花は一重咲きで、花色は外側が濃い桃色、内側が薄い桃色をしており、上部の花弁(裂片)に黄色のブロッチがは入ります。
- アンダーアップルは、花弁がフリルドレスのように波打つため華やかな印象を与えます。また枝先に複数の花が集まるためボリュームのある花姿をつくり、色鮮やかな黄色の花色が開放的で明るく爽やかな印象を与える園芸品種です。
- ハイジは、華やかな印象を与える八重咲きする花姿と、優雅な印象を与えるフリル状に波打つ花弁(裂片)が特徴です。花色は鮮やかな桃色をしているため、遠くからでも強く目を引きます。そのため明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情や情熱を感じさせるようなロマンチックなお庭などによく合うでしょう。
- スカーレットリーコは、一重咲きの大輪の花が、枝先に複数ついてボリュームある花房をつくるため豪華な印象を与える花姿となります。また色鮮やかな赤橙色から桃色の花色が明るくカラフルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- キャノンズダブルは、大輪の花が枝先に集まり咲く豪華な花姿や、フリルドレスのように波打つ花弁が華やかな印象を与える魅力的な園芸品種です。花色は色鮮やかな桃色と薄い黄色(クリーム色)の2色からなり、ふんわりとした柔らかな印象を与えるため、可愛らしいお庭やロマンチックな雰囲気のお庭などにおすすめです。
- ファイアボールは、一重咲きの大輪の花が、枝先に複数ついてボリュームある花房をつくるため豪華な印象を与える花姿となります。また色鮮やかな赤色(赤橙色)の花色は刺激的な色をしているため遠くからでも強く目を引く力があり、華やかな印象や情熱的で愛情深い印象などを与える魅力的な園芸品種です。
- レッドダブルは、八重咲きする花が枝先に集まりボール状に咲く豪華な花姿や、開放的でカジュアルな印象を与える鮮やかな橙色の花色が魅力的な園芸品種です。
- ピンクスターコスモスは、花弁が星の光のように広がり八重咲きする華やかな花姿と、可愛らしい印象を与える柔らかな桃色の花色が魅力的な園芸品種です。
- ムーンライトローズは、花弁が幾重にも重なり八重咲きするため華やかな印象を与える花姿をしており、また鮮やかな黄色の花色が明るく開放的な印象を与える魅力的な園芸品種です。
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アザレアの特徴や園芸品種
- 原産:東アジア
- 学名:Rhododendron simsii cv
- 草丈:約30~200cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:4月~6月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:3月4日(白花)/3月9日(白花)/3月18日(桃色)/3月22日(赤花)/8月8日(赤花)/12月22日(赤花)
- 花言葉:節制(赤花)/青春のよろこび(桃色)/充足(白花)/あなたに愛されて幸せ(白花)/満ち足りた心(白花)
- 用途:
アザレアとは!?
アザレアは学名Rhododendron simsii cv、一般的にはトウヤマツツジ(タイワンヤマツツジ)を由来とする品種群として、アザレアの名称で日本で流通しており、また別名では「オランダツツジ」や「西洋ツツジ」とも呼ばれる半常緑の低木です。
アザレアの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のsimsiiはイギリス出身の医師であり植物学者のJohn Simsへの献名です。
アザレアの特徴(魅力)
- アザレア(Rhododendron simsii cv)は台湾からベルギーに渡ったトウヤマツツジ(タイワンヤマツツジ)を元に、他のケラマツツジやサツキ等と交配してつくられた品種群です。※ただし海外では、アザレア(Azalea)はツツジ属全体をさす一般名として利用されています。
- 日本には明治時代に輸入されアザレアとして流通しています。
- 樹形は株立ち状で、よく枝分かれしてブッシュ状に密に茂ります。
- 花序は枝先に花が2~6個付き、形は花弁が5個合着した合弁花で漏斗形をしており雄蕊は10個です。
- ただし様々な種と交配されているため一概ではなく、八重咲きする花姿や様々な花色や花模様があります。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や、花の中に頭を突っ込む可愛らしい花蜂の姿を観察できるかもしれません。
- アザレアは半常緑低木のため寒さの厳しい地域では葉が落ちてしまうことがあります。
- アザレアは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
- アザレアは品種によっても違いますが、基本的に軽い霜に耐えますが、強い霜に耐えられません。そのため冬の管理には注意が必要です。
アザレアの樹高は約30(~200)cm、幅約30(~200cm)、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)でよく枝分かれしてブッシュ状に密に茂ります。新鞘には褐色の剛毛が生える。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約0.2(~0.6)cm、葉身は長さ約1.5(~5)cm、幅約0.5(~3)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形(~倒卵形)です。
花序は頂花、枝先に花が2(~6)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、花色は桃色・赤色・橙色・紫色・白色など、上の花弁(裂片)には濃いブロッチがあり、雄蕊は10個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は卵形、長さ約1cmです。
アザレアの園芸品種の紹介
- ニコレットは、華やかな印象を与える八重咲きする花姿と、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる白色の覆輪の入る桃色と白色の2色の花色が魅力的な園芸品種です。樹高は30~50cmに成長します。
- ステラマリスは、花が大きく大輪で枝先に複数の花がつくため豪華な印象を与える花姿をつくり、また殆ど赤色に見える濃い桃色のブロッチと白色の花色が清楚な中に可愛らしさも感じさせる魅力的な園芸品種です。樹高は15~30cmに成長します。
- ルーシーは、華やかな印象を与える八重咲きする花姿と、可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくる桃色の花色が魅力的な園芸品種です。また花弁には不規則に濃い桃色の班が入るため個性的な花色をしています。樹高は15~30cmに成長します。
- アクアレルは、白地の花弁に不規則に桃色の散班が入るため可愛らしさの中に個性的な雰囲気をつくる花色をしており、また八重咲きする花姿が華やかな印象を与える魅力的な園芸品種です。樹高は30~50cmに成長します。
- ヘルムートは、薔薇の花を思わせるような華やかな印象を与える八重咲きする花姿と、ネオンライトを思わせるような色鮮やかな赤色(濃い桃色)の花色が魅力的な園芸品種です。樹高は30~50cmに成長します。
- エターナル・ピンクは、エターナル(永遠)の名前からも分かる通り花持ちのよい性質があり、八重咲きする花姿が華やかな印象を与えるシリーズです。花色がピンク色をしており可愛らしい印象やロマンチックな雰囲気をつくります。樹高は30~50cmに成長します。
- エターナル・ディープピンクは、エターナル(永遠)の名前からも分かる通り花持ちのよい性質があり、八重咲きする花姿が華やかな印象を与えるシリーズです。花色が濃いピンクをしているため、明るくポップな印象や刺激的な雰囲気をつくります。樹高は30~50cmに成長します。
- エターナル・オレンジは、エターナル(永遠)の名前からも分かる通り花持ちのよい性質があり、八重咲きする花姿が華やかな印象を与えるシリーズです。花色が橙色をしているため開放的でカジュアルな印象や、カラフルでポップな雰囲気をつくります。樹高は30~50cmに成長します。
- エターナル・ホワイトは、エターナル(永遠)の名前からも分かる通り花持ちのよい性質があり、八重咲きする花姿が華やかな印象を与えるシリーズです。花色が白色をしているため清潔感を感じさせたり輝くような明るい印象を与えます。樹高は30~50cmに成長します。
- ホルティノ・レッドは、約7~10週間に渡る開花期間の長さ、光沢のある美しい葉色、八重咲きする華やかな花姿が魅力的なシリーズです。レッドは色鮮やかな赤色の花色をしており遠くからでも強く目を引く明るさと華やかさがあります。樹高は約10~30cmに成長します。
- ホルティノ・ピンクは、約7~10週間に渡る開花期間の長さ、光沢のある美しい葉色、八重咲きする華やかな花姿が魅力的なシリーズです。ピンクは可愛らしい印象を与えるため優しい雰囲気のあるロマンチックなお庭などによくあいます。樹高は約10~30cmに成長します。
- ホルティノ・ピーチは、約7~10週間に渡る開花期間の長さ、光沢のある美しい葉色、八重咲きする華やかな花姿が魅力的なシリーズです。ピーチは果物の果肉を連想させるような柔らかな花色をしているため、可愛らしい印象を与えるロマンチックなお庭などによくあいます。樹高は約10~30cmに成長します。
- ホルティノ・ライムは、約7~10週間に渡る開花期間の長さ、光沢のある美しい葉色、八重咲きする華やかな花姿が魅力的なシリーズです。ライムは爽やかな印象を甘えるイエローグリーンの花色が魅力で、イエローグリーンの花色は明るく爽やかな印象を与えたり、心を癒すような雰囲気をつくります。樹高は約10~30cmに成長します。
- ホルティノ・ホワイトは、約7~10週間に渡る開花期間の長さ、光沢のある美しい葉色、八重咲きする華やかな花姿が魅力的なシリーズです。ホワイトは清潔感を感じさせたり輝くような印象を与える真っ白な花色が魅力の園芸品種です。樹高は約10~30cmに成長します。
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エゾムラサキツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本/シベリア/中国/ロシア
- 学名:Rhododendron dauricum
- 草丈:約100~150cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:3月~5月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●青色●緑色●黒色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●赤色●桃色●紫色●青色●橙色●白色〇黒色●灰色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 花言葉:情熱/片思いの恋
- 用途:
エゾムラサキツツジとは!?
エゾムラサキツツジは学名Rhododendron dauricum、別名では「ダウリアン・ロードデンドロン(daurian rhododendron)」とも呼ばれる日本およびシベリア、中国、モンゴルが原産の半常緑低木です。日本では北海道に分布しており、山地の岩場などに自生しています。
エゾムラサキツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のdauricumは「シベリアの」を意味しており、自生地に由来します。
エゾムラサキツツジの特徴(魅力)
- エゾムラサキツツジは、まだ寒さが残り葉の生え揃わない季節に花が開花して、枝と花だけの「桜」のような美しい花姿を見せる植物です。※葉がある場合もあります。
- 園芸では春に一斉に開花する上品な紫色の花や、秋に黄色や赤色に紅葉する葉を鑑賞する目的で育てられます。
- 樹形は株立ち状で、高さと幅は同程度に広がります。
- 花は枝先に1~3個付き、形は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしています。
- 上品な印象を与える紫色から可愛らしい印象を与える桃色、白色の花色もあります。
- エゾムラサキツツジは雄蕊の数は10個です。
- エゾムラサキツツジの葉は秋になると黄色もしくは赤色へと強く色付き紅葉するため美しい景観をつくります。
- エゾムラサキツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
エゾムラサキツツジの樹高は約100(~150)cm、樹形は株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)で、茎は直立もしくは斜上に伸びます。茎の色は赤褐色から灰褐色です。
葉序は互生葉序、葉色は光沢のある緑色、葉身は長さ約1.5(~4)cm、幅約0.5(~1)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形です。
花序は頂花、枝先に花が1(~3)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約3(~4)cm、花色は紫色(桃色)もしくは白色、雄蕊は10個、雌蕊は1個です。
エゾムラサキツツジの園芸品種の紹介
ミヤマキリシマの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron kiusianum
- 草丈:約30~100cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
ミヤマキリシマとは!?
ミヤマキリシマは学名Rhododendron kiusianum、日本原産で九州に分布しており、高山に自生する落葉低木です。
ミヤマキリシマの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のkiusianumは「九州の」を意味しており自生地に由来します。
- ミヤマキリシマの由来は「深山(ミヤマ)」に自生していることからきています。
ミヤマキリシマの特徴(魅力)
- ミヤマキリシマは、九州の高山に自生する植物で、開帳するように広がる樹形と、小さく丸い葉、春から初夏にかけて一斉に開花する桃色の花が魅力の植物です。
- ミヤマキリシマはツツジの交配親としてよく利用されているため、園芸品種が豊富で、様々な花の色や形があります。
- 樹形は株立ち状で、よく枝分かれしてブッシュ状に茂り、開帳する傾向が強く、横へと広がります。
- 花は枝先に2~3個付き、形は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしています。
- 花は桃色もしくは赤色か白色で、普通はブロッチ(花筒部にある点状のスポット)がありません。
- ミヤマキリシマは雄蕊の数は5個あり、長く伸びるためよく目立ちます。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や、花の中に頭を突っ込む可愛らしい花蜂の姿を観察できるかもしれません。
- ミヤマキリシマの葉は一般的に小さく丸みがあり、表面に毛が生えている所が特徴です。
- 葉は落葉前に橙色へと色付き紅葉します。
- ミヤマキリシマは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
ミヤマキリシマの樹高は約30(~100)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)でよく枝分かれしてブッシュ状に茂り、開帳する傾向にあります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ約1.5cm、葉身の形は楕円形、葉の両面に長毛が生えます。
花序は頂花、枝先に花が2(~3)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約2(~2.5)cm、花色は桃色もしくは赤色、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は卵形、色は褐色で剛毛が生えます。
ミヤマキリシマの園芸品種の紹介
- 松月は、清潔感や輝くような印象を与える真っ白な花色が魅力の園芸品種です。樹形は株立ち状、高さや約70cm、幅約80cm、花序は枝先に2~3個の花が付き、花は漏斗形で花色は白色です。
- 彩の松坂は、1株の中に桃色の花と白色の花の2色の花色があり、花は不規則に、無地の花が咲いたり、絞りが入る花が咲いたりするため、様々な花色と模様が楽しめる魅力的な園芸品種です。
- 九重は、完全八重咲きの華やかな花姿と、可愛らしい印象を与える鮮やかな桃色の花色が魅力的な園芸品種です。
- 紅小町は、殆ど赤色に見える蛍光ピンクの鮮やかな花色が魅力の園芸品種です。濃い桃色の花色は、遠くからでも目を引き付ける刺激的な色合いをしています。そのため明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情や情熱を感じさせるような魅惑的なお庭などによく合うでしょう。
- 初冠雪は、花のふち部分が最も鮮やかな桃色をしており、花中央に向かい徐々に白色へと変化するため、グラデーションのような変化のある花色が楽しめる園芸品種です。
- 満月は、花のふち部分に幅が広めの鮮やかな桃色の覆輪が入るため、鮮やかな桃色と白色の2色の花色が楽しめる園芸品種です。
- 筑峰は、花弁が丸みを帯びて全体的にコロッとした可愛らしい花姿をしており、また花色は桃色に濃いピンクのブロッチが入るためふんわりとした優しい雰囲気つくる園芸品種です。
- 藤娘は、透明感を感じさせるような薄い桃色から白色の柔らかな花色が魅力の園芸品種です。
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クルメツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron x obtusum
- 草丈:約100~500cm
- 分類:半落葉低木
- 開花時期:4月~5月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月18日
- 花言葉:燃え上がる愛
- 用途:
クルメツツジとは!?
クルメツツジは学名Rhododendron x obtusum、江戸時代後期に久留米藩の坂本元蔵により品種改良されて作出されたのがクルメツツジであり、分類学的にはキリシマツツジと同じ扱いです。また一般的にクルメツツジは品種群として扱われていますが、変種(Rhododendron obtusum var. sakamotoi)として見られる場合もあります。
クルメツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のobtusumは「鈍角の」「円みを帯びた」を意味しています。
クルメツツジの特徴(魅力)
- クルメツツジは江戸時代後期の久留米藩で作出された品種で、坂本元蔵はキリシマツツジの単純な花色をつまらないと感じ、実生から品種改良を行い新しい色のツツジを作出しました。
- 坂本元蔵によって作出されたクルメツツジは、現在も愛好家やプロの手を経て品種改良が行われており、様々な花姿や花色のクルメツツジが生み出されています。
- クルメツツジの樹形は株立ち状で、枝分かれがよくブッシュ状に茂ります。
- 花序は枝先に2~3個付き、花は直径約3~5cm、形は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしており、雄蕊は5個です。
- 花は園芸品種が多く、赤色や桃色、紫色や橙色、白色などの花色があり、また花の中に様々な花色が出て美しい模様をつくる品種もあります。
- 花は多花性、春の開花期には株を覆うほどの花が咲き誇ります。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- 葉は一般的に小さく丸みがあり、葉の両面に長毛が生えています。
- 葉は半常緑のため寒さの厳しい地域では落葉します。
- クルメツツジの生垣は、背が高い生垣として利用出来る所と、開花期には真っ赤な花が一面に咲き華やかな雰囲気をつくる所が魅力です。
- 植え付け間隔は約30~50cmです。
- クルメツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
- 枝がしなやかで扱いやすいため樹形を作りやすい所が魅力です。
クルメツツジの樹高は約100(~500)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はよく枝分かれてブッシュ状に茂ります。
葉序は互生葉序(枝先は密につき輪生状)、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ約1(~3)cm、葉身の形は楕円形もしくは倒卵形か倒披針形、葉の両面に白色から褐色の長毛が生えます。
花序は頂花、枝先に花が2(~3)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約3(~5)cm、花色は桃色・赤色・紫色・白色・橙色等があり、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は楕円形、長さ約0.6(~0.8)cm、色は褐色で剛毛が生えます。
クルメツツジの園芸品種の紹介
- 常夏は、1株の中に濃い桃色の花・薄い桃色の花・白色の花の3色の花色があり、花は不規則に、無地の花が咲いたり、絞りが入る花が咲いたりと様々な花色と模様が楽しめるため、カラフルな印象や可愛らしい印象を与える園芸品種として楽しめます。樹形は株立ち状、高さは約100~200cmに成長します。
- 筑紫紅は、大輪で豪華な印象を与える花姿と、遠くからでも強く目を引く濃い赤色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- アズマカガミは、ほんのり桃色に染まる白色の花弁に、目立つブロッチと爪班が入り、可愛らしい印象を与える花色が魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~200cmに成長します。
- 裾濃の糸・スソゴノイトは、小輪で可愛らしい花を沢山咲かせる多花性の性質があり、花はややほっそりとした裂片が洗練さらた印象を与え、濃い桃色の花色が明るく魅惑的な印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~200cmに成長します。
- クレノユキは、花を支える萼が花弁化して半八重咲きするため豪華な印象を与える花姿をしており、また真っ白な花色が清潔感や輝くような印象を与える魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 太陽は、太陽の名前からも分かる通り非常に鮮やかな赤色の花色が魅力の園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- オイノメザメは、非常に発色のよいピンクの花が魅力的な園芸品種です。鮮やかな桃色の花色は、遠くからでも目を引き付ける刺激的な色合いをしています。そのため明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情や情熱を感じさせるような魅惑的なお庭などによく合うでしょう。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- レジナは、花の大きさが小ぶりで、花弁の縁部分が薄らピンク色に染まるため、可愛らしい印象を与えます。一方で、普通のクルメツツジと比べて花弁が多く半八重咲きする花姿をつくるため、可愛らしさの中に華やかさも併せ持つ魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 胡蝶の舞は、花弁がフリルドレスのように緩やかに波打つため優雅な雰囲気をつくり、また萼が花弁化して半八重咲きするため華やかな印象を与えます。花色は鮮やかな桃色をしているため、遠くからでも強く目を引きます。そのため明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情や情熱を感じさせるようなロマンチックなお庭などによく合うでしょう。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 九重は、華やかな印象を与える半八重咲きの花姿と、可愛らしい印象を与える桃色と白色の2色の花色が魅力の園芸品種です。花序は枝先に2~3個つき、花は中輪で、花色は白色でふち部分が桃色(サーモンピンク)をしています。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 飛龍の舞は、赤色を帯びる色鮮やかな朱色の花色が魅力的な園芸品種です。橙色の鮮やかな花色は「太陽」や「南国」の陽気さなどを連想させる明るい色です。そのため、開放感のあるカジュアルなお庭や、複数の色(青色・黄色等)が入ったカラフルなお庭などによくあうでしょう。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 花遊びは、星のように開く花弁(裂片)と色鮮やかな桃色の花色が魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- キリンは、花の大きさが小ぶりで、花色がピンク色をしているため、可愛らしい印象を与えます。一方で、普通のクルメツツジと比べて花弁が多く半八重咲きする花姿をつくるため、可愛らしさの中に華やかさも併せ持つ魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 白妙は、花弁(裂片)が細く長く伸びるためスッキリとした洗練された印象を与えます。また白色の花色も洗練された印象や清潔感を感じさせるため、上品なお庭や洗練された雰囲気のお庭などによく合うでしょう。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 初音は、ふち部分を中心にほんのりと桃色に色付き、白色と桃色の可愛らしい印象を与える花を咲かせる魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 緋の司は、炎を連想させるような鮮やかな赤色(朱色)の花が魅力的な園芸品種です。鮮やかな赤色の花は、エネルギーに満ちた太陽や、愛情を感じさせる様な赤いハートを思い浮かばせます。そのため、パーティ会場を思わせるような華やかで明るいお庭や、愛着を感じさせ感じさせるようなチャーミングなお庭等によく合うでしょう。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- キンコウカは、濃いブロッチのある柔らかなサーモンピンクの花色をしており、開放的で優しい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 白雪は、成長が早く、清潔感や輝いているような印象を与える真っ白な花色が魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 東鏡・あずまかがみは、可愛らしい印象を与える花色が魅力で、ほんのり桃色に染まる白色の花弁とソバカスの様な目立つブロッチを持ちます。また同時に花は半八重咲きするため華やかな印象も与える魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約100~150cmに成長します。
- 彩香は、ひっそりと入る濃い桃色の絞り模様と白色の細い覆輪が特徴です。濃い桃色・薄い桃色・白色の3色の花色は、美しいグラデーションをつくり、可愛らしい印象を与えます。樹形は株立ち状、高さは約50~100cmに成長します。
- ウオッシュルビーは、可愛らしい印象を与える小輪の小ぶりな花と、華やかな印象を与える真っ赤な花色が魅力的な園芸品種です。樹形は株立ち状、高さは約50~100cmに成長します。
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ヒラドツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron × pulchrum
- 草丈:約100~300cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~5月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:
ヒラドツツジとは!?
ヒラドツツジは学名Rhododendron × pulchrum、長崎県の平戸で自然交雑および交配でうまれた交雑種の常緑低木です。
ヒラドツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のpulchrumはラテン語で「美しい」を意味しています。
- ヒラドツツジの由来は長崎県の「平戸」からきています。
ヒラドツツジの特徴(魅力)
- ヒラドツツジは直径12cmに達する事もある大輪の花と常緑の長い葉が特徴のツツジで、長崎県の平戸に持ち込まれたツツジが自然交雑などを経てうまれた交雑種です。
- 平戸は江戸時代に貿易港として栄えていました。そのため外国や日本各地から様々なツツジが持ち込まれており、持ち込まれたツツジは武家屋敷や寺院などで自然交雑を繰り返して新しいツツジがうまれました。ヒラドツツジは、その新しいツツジの中から大輪で美しいツツジを選抜したものと言われています。
- ヒラドツツジの樹形は株立ち状で、枝分かれがよくブッシュ状に密に茂ります。
- そのため生垣としてよく利用されています。
- 花序は枝先に1~5個付き、花は直径約5~12cm、形は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしており、雄蕊は10個です。
- 花は他のツツジと比べても非常に大きいため華やかな印象を与えます。また園芸品種が多く、赤色や桃色、紫色や橙色、白色などの花色があり、花の中に様々な花色が出て美しい模様をつくる品種もあります。
- 花には目立つブロッチがあり、ブロッチは蝶々や花蜂などに対して花蜜の場所を教える花蜜標識(ネクターガイド)としての働きももちます。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- 葉は他のツツジと比べても長く目立つ外観をしており、葉の両面に毛が生えています。
- ヒラドツツジの生垣は、背が高い生垣として利用出来る所と、開花期には真っ赤な花が一面に咲き華やかな雰囲気をつくる所が魅力です。
- 植え付け間隔は約30~50cmです。
- ヒラドツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
ヒラドツツジの樹高は約100(~300)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はよく枝分かれてブッシュ状に密に茂ります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ約5(~11)cm、葉身の形は狭楕円形もしくは倒披針形、葉の両面に白色から褐色の長毛が生えます。
花序は頂花、枝先に花が1(~5)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約5(~12)cm、花色は桃色・赤色・紫色・白色・橙色等、上部の裂片には普通ブロッチがあり、雄蕊は10個、雌蕊は1個です。※ブロッチとは花中央にある模様です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ヒラドツツジの園芸品種の紹介
- トリカラーはひとつの株の中に濃い桃色・薄い桃色・白色(ブロッチ無し)の3色の花が入り交じるため、美しいグラデーションをつくる魅力的な園芸品種です。濃い桃色・薄い桃色・白色の色の花は、明るい印象や可愛らしい印象を感じさせるため、ポップで明るいお庭や可愛らしいロマンチックなお庭などによく合うでしょう。
- オオムラサキは、直径12cmに達することもある大きく豪華な印象を与える花と、華やかで可愛らしい印象を与える濃い桃色の花色が魅力的な、ヒラドツツジを代表する園芸品種です。樹形は株立ち状で枝分かれがよく密に茂り、高さ約100~200cm、主に生垣などとして利用されます。
- 紅石楠花は、鮮やかなピンク色の花が枝先に「手毬」のように集まり球状に咲く可愛らしい花姿が特徴の園芸品種です。樹形は株立ち状で枝分かれがよく密に茂り、高さ約100~200cmに成長します。
レンゲツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron molle subsp. japonicum
- 草丈:約100~200cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~6月
- 花色:橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月16日
- 花言葉:情熱/堅実/溢れる向上心
- 用途:
レンゲツツジとは!?
レンゲツツジは学名Rhododendron molle subsp. japonicum、別名では「ウマツツジ」や「ベコツツジ」とも呼ばれる日本が原産の落葉低木です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布しており、日当たりの良い草原などに自生しています。
レンゲツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 亜種名のjaponicumは「日本の」を意味しており、日本に自生する事に由来します。
- レンゲツツジの由来は枝先に蕾が集まる花の様子が「蓮華」を思わせる所からきています。
レンゲツツジの特徴(魅力)
- レンゲツツジは、蕾が枝先に並ぶ様子が「蓮華の花」に例えられており、また直径約5cmに達する大きな花が枝先に房状に咲く花姿が非常に豪華な印象を与える植物です。
- またレンゲツツジは有毒植物として知られています。そのため花蜜を吸ったり、レンゲツツジの花蜜から集められた蜜蜂の蜂蜜は危険です。
- 樹形は株立ち状で、地際が複数の茎が出て直立します。
- 花序は散形花序、枝先に約2~8個の花が房状に付きます。
- 花は直径が約5cmと大きく華やかで、花の形は5個の花弁が合着した漏斗形をしています。
- 橙色の鮮やかな花色は「太陽」のエネルギーや、「南国」の陽気さなどを連想させる明るい色です。そのため、開放感のあるカジュアルなお庭や、複数の色(青色・黄色等)が入ったカラフルなお庭などによくあうでしょう。
- レンゲツツジは雄蕊の数は5個です。
- レンゲツツジの葉は冬に落葉する前に、黄色もしくは赤色へと強く色付き紅葉するため美しい景観をつくります。
- レンゲツツジは花や葉、根などに有毒な成分(グラヤノトキシン/ロドジャポニン)を含んでいます。
- 誤食した場合の症状は【嘔吐・めまい・痙攣など】の中毒症状を引き起こす可能性があるため、花蜜をすったり、食べる事は危険です。
- 海外のトルコでは、レンゲツツジの花蜜によってつくられた蜂蜜で中毒症状を引き起こした事例があります。
- 日本ではレンゲツツジが自生する場所で採蜜しないか、開花期を避けるなどした対策がとられています。
レンゲツツジの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)で、茎は直立に伸び、樹皮の色は褐色から灰褐色です。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身は長さ約5(~10)cm、葉身の形は楕円形もしくは倒披針形、葉全体に皺がよります。
花序は散形花序、枝先に花が2(~8)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約5cm、花色は橙色、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は円筒型、長さ約2(~3)cmあり、熟すと5裂して種子を放出します。
レンゲツツジの園芸品種の紹介
ヤマツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron kaempferi
- 草丈:約100~400cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:赤色●桃色●橙色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月22日/5月4日
- 花言葉:努力/もえる思い
- 用途:カラーリーフ
ヤマツツジとは!?
ヤマツツジは学名Rhododendron kaempferi、別名では「テリハヤマツツジ」や「トーチ・アザレア(Torch azalea)」等と呼ばれる事もある日本原産の半常緑低木です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布しており、日当たりの良い山地の林縁などに自生しています。
ヤマツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のkaempferiはドイツの植物学者で医師でもあるEngelbert Kaempferへの献名です。
ヤマツツジの特徴(魅力)
- ヤマツツジは、野生のツツジでは日本で最も広く分布しており、春から初夏にかけて一斉に開花するサーモンピンクの花が魅力の植物です。
- 樹形は株立ち状で、直立して伸びる傾向が強く枝は横に広がります。
- 花は枝先に1~3個付き、形は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしています。
- ヤマツツジの色は鮮やかなサーモンピンク色をしており、筒内部に濃い赤色(濃い桃色)の点状の斑点(スポット)があります。
- 点状の斑点は蜜源を求めやってくる昆虫達のためのネクターガイド(花蜜のある場所を教える印)になっています。
- ヤマツツジは雄蕊の数はサツキと同様に5個あり、長く伸びるためよく目立ちます。
- ヤマツツジの色は鮮やかなサーモンピンク色をしており、筒内部に濃い赤色(濃い桃色)の点状の斑点(スポット)があります。
- 花は蝶々の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- ヤマツツジは「春葉」と「夏葉」があり、夏葉は春葉と比べると小型で1部が冬の間も残ります。
- 葉は落葉前の秋になると赤色へと強く色付き紅葉するため美しい景観をつくります。
- ヤマツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
- ヤマツツジを育てる際に気をつける事はあまりなく、やや寒さを苦手にしていますが育てやすい植物です。
ヤマツツジの樹高は約100(~400)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はよく枝分かれします。新枝は剛毛があり、樹皮の色は赤褐色から灰褐色です。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ0.1(~0.3)cm、春葉の葉身は長さ約2(~5)cm、幅約0.7(~3)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形、葉の両面に長毛が生えます。夏葉の葉身は長さ約1(~2)cm、幅約0.4(~1)cm、葉身の形は楕円形もしくは倒披針形、葉の両面に毛が生えます。
花序は頂花、枝先に花が1個もしくは2(~3)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約3(~4)cm、花色は橙色もしくは桃色、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。※花冠内部に濃い赤色(桃色)の点状のスポットがあり昆虫を引き寄せる花蜜標識としての働きがあります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は卵形、長さ約0.6(~0.8)cm、色は褐色で剛毛が生えます。
ヤマツツジの園芸品種の紹介
キリシマツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron obtusum
- 草丈:約100~500cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:4月~5月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月18日
- 花言葉:燃え上がる愛
- 用途:カラーリーフ
キリシマツツジとは!?
キリシマツツジは学名Rhododendron obtusum、別名では「キリシマ」や「クルメツツジ」等と呼ばれる事もある日本原産の半常緑低木です。
キリシマツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のobtusumは「鈍角の」「円みを帯びた」を意味しています。
- キリシマツツジの由来は鹿児島県の「霧島山」からきており、霧島山に自生するツツジが交配され選抜されたものです。
- ヤマツツジとミヤマキリシマの交配種と言われています。
キリシマツツジの特徴(魅力)
- キリシマツツジは、鹿児島県の霧島山に自生するツツジを選抜した交配種です。葉が小ぶりで花が大きく、枝がしなやかなため、盆栽の他、庭木や生垣として広く親しまれています。
- 樹形は株立ち状で、枝分かれがよくブッシュ状に茂ります。
- 花序は枝先に2~3個付き、花は直径約3~5cm、形は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしており、雄蕊は5個です。
- 花色はふつう赤色(朱色)をしており、遠くからでも目を引き付ける華やかさがあります。
- 園芸品種が多く、赤色の他にも桃色や紫色、橙色や白色などの花色があるため、お庭の雰囲気に合わせて花色が選べます。
- 花は多花性、春の開花期には株を覆うほどの花が咲き誇ります。
- 花色はふつう赤色(朱色)をしており、遠くからでも目を引き付ける華やかさがあります。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- 葉は一般的に小さく丸みがあり、葉の両面に長毛が生えています。
- 葉は半常緑のため寒さの厳しい地域では落葉します。
- キリシマツツジの生垣は、背が高い生垣として利用出来る所と、開花期には真っ赤な花が一面に咲き華やかな雰囲気をつくる所が魅力です。
- 植え付け間隔は約30~50cmです。
- キリシマツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
- 枝がしなやかで扱いやすいため樹形を作りやすい所が魅力です。
キリシマツツジの樹高は約100(~500)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はよく枝分かれてブッシュ状に茂ります。
葉序は互生葉序(枝先は密につき輪生状)、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は長さ約1(~3)cm、葉身の形は楕円形もしくは倒卵形か倒披針形、葉の両面に白色から褐色の長毛が生えます。
花序は頂花、枝先に花が2(~3)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、直径約3(~5)cm、花色は桃色・赤色・紫色・白色・橙色等があり、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は楕円形、長さ約0.6(~0.8)cm、色は褐色で剛毛が生えます。
キリシマツツジの園芸品種の紹介
トウヤマツツジの特徴や園芸品種
- 原産:東アジア
- 学名:Rhododendron simsii
- 草丈:約30~200cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:赤色●桃色●橙色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:3月4日(白花)/3月9日(白花)/3月18日(桃色)/3月22日(赤花)/8月8日(赤花)/12月22日(赤花)
- 花言葉:節制(赤花)/青春のよろこび(桃色)/充足(白花)/あなたに愛されて幸せ(白花)/満ち足りた心(白花)
- 用途:
トウヤマツツジとは!?
トウヤマツツジは学名Rhododendron simsii、別名では「アザレア」や「タイワンヤマツツジ」とも呼ばれる東アジアが原産の半常緑低木です。
トウヤマツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のsimsiiはイギリス出身の医師であり植物学者のJohn Simsへの献名です。
トウヤマツツジの特徴(魅力)
- トウヤマツツジは、アザレア(Rhododendron simsii cv)の交配親としても知られており、アザレアは台湾からベルギーに渡ったトウヤマツツジ(タイワンヤマツツジ)を他のケラマツツジやサツキ等と交配してつくられた品種群です。※ツツジ属全体をアザレアと呼ぶ場合もあります。
- 現在も品種改良が盛んに行われているため園芸品種が豊富で、様々な花の色や形があります。
- 樹形は株立ち状で、よく枝分かれしてブッシュ状に密に茂ります。
- 花序は枝先に花が2~6個付き、形は花弁が合着した合弁花で漏斗形をしており、雄蕊は10個です。
- 花は園芸品種が多く赤色や桃色、紫色や橙色、白色などの花色があり、花の中に様々な花色が出て美しい模様をつくる品種もあります。
- 花にはふつう目立つブロッチがあり、ブロッチは蝶々や花蜂などに対して花蜜の場所を教える花蜜標識(ネクターガイド)としての働きももちます。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や、花の中に頭を突っ込む可愛らしい花蜂の姿を観察できるかもしれません。
- トウヤマツツジは半常緑低木のため寒さの厳しい地域では葉が落ちてしまうことがあります。
- トウヤマツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
トウヤマツツジの樹高は約30(~200)cm、幅約30(~200cm)、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)でよく枝分かれしてブッシュ状に密に茂ります。新鞘には褐色の剛毛が生える。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約0.2(~0.6)cm、葉身は長さ約1.5(~5)cm、幅約0.5(~3)cm、葉身の形は楕円形もしくは卵形(~倒卵形)です。
花序は頂花、枝先に花が2(~6)個付きます。花冠は漏斗形(下部が細く上部が広がり漏斗のような形をしています)で5個の花弁が合着する合弁花、花色は桃色・赤色・橙色・紫色・白色など、上の花弁(裂片)には濃いブロッチがあり、雄蕊は10個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。蒴果は卵形、長さ約1cmです。
トウヤマツツジの園芸品種の紹介
- トウヤマツツジの園芸品種はアザレアの園芸品種の方をご覧下さい。
ミツバツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron dilatatum
- 草丈:約100~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~5月
- 花色:桃色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月23日/5月1日/5月22日
- 花言葉:節制/抑制のきいた生活
- 用途:
ミツバツツジとは!?
ミツバツツジは学名Rhododendron dilatatum、別名では「ホンミツバツツジ」とも呼ばれる日本が原産の落葉低木です。
ミツバツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のdilatatumは「拡張した」「広がった」を意味しています。
- ミツバツツジの由来は葉が枝先に三個並んでつく所からきています。
ミツバツツジの特徴(魅力)
- ミツバツツジは、「ミツバ(三葉)」の名前からも分かる通り枝先に三個の葉が輪生してつく所が特徴で、また葉が展開する前に花が開花するため枝と花だけのような洗練された花姿が見られる所も魅力です。
- 樹形は株立ち状で、枝は直立して伸びる傾向が強いです。
- 花は枝先に2~3個付き、花の直径は約3~4cm、花の形は5個の花弁が合着する合弁花で深く5裂しており、雄蕊は5個です。
- ミツバツツジの葉は枝先に三個の葉が輪生(葉や枝などの器官が一定の箇所から輪を描く様に生じる)につく所が特徴です。
- 葉は落葉性のため冬になると枝のみとなりますが、秋になると黄色もしくは赤色へと強く色付き紅葉するため美しい景観をつくります。
- ミツバツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
ミツバツツジの樹高は約100(~300)cm、樹形は株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)で、茎は直立する傾向が強く、茎の色は暗色です。
葉序は輪生葉序、葉色は緑色、葉身は長さ約3(~7)cm、幅約3(~5)cm、葉身の形は菱形もしくは卵形です。
花序は頂花、枝先に花が2(~3)個付きます。花冠は5個の花弁が合着する合弁花で裂片は深く裂けており、直径約3(~4)cm、花色は紫色もしくは桃色、雄蕊は5個、雌蕊は1個です。
ミツバツツジの園芸品種の紹介
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ヒカゲツツジの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Rhododendron keiskei
- 草丈:約
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~5月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 花言葉:情熱/初恋/節制
- 用途:
ヒカゲツツジとは!?
ヒカゲツツジは学名Rhododendron keiskei、別名では「サワテラシ」とも呼ばれる日本が原産の落葉低木です。日本では本州(関東以西)・四国・九州に分布しており、山地や岩場などに自生しています。
ヒカゲツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のkeiskeiは東京大学教授で植物分類学者の伊藤 圭介への献名です。
- ヒカゲツツジの由来は「日陰(ヒカゲ)」によく自生している事からきています。
- 別名のサワテラシの由来は沢の岩場などによく自生していることからきています。
ヒカゲツツジの特徴(魅力)
- ヒカゲツツジは、「ヒカゲ(日陰)」の名前からもわかる通り日陰などによく自生しており、黄色からクリーム色の可愛らしい花を咲かせる所が特徴です。
- ヒカゲツツジはシャクナゲ亜属に分類される場合もあり、一般的なシャクナゲが無鱗片シャクナゲなのに対して、ヒカゲツツジは有鱗片シャクナゲとしてシャクナゲ扱いされる事もあります。
- 有鱗片は葉裏に鱗状毛がある所からきています。
- ヒカゲツツジはシャクナゲ亜属に分類される場合もあり、一般的なシャクナゲが無鱗片シャクナゲなのに対して、ヒカゲツツジは有鱗片シャクナゲとしてシャクナゲ扱いされる事もあります。
- 樹形は株立ち状で、背が低くなる傾向が強く、横へとよく広がります。
- 花は枝先に2~4個付き、花の直径は約3~5cm、花の形は5個の花弁が合着する合弁花で漏斗形、雄蕊は10個です。
- 黄色の花色は明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。
- ヒカゲツツジの葉は枝先に集まる傾向が強く、楕円形をしています。
- 葉の裏には鱗のような鱗状毛があります。
- ヒカゲツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
ヒカゲツツジの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)で、茎はよく枝分かれする傾向にあり、色は赤褐色から灰褐色、新鞘には鱗状毛があります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身は長さ約3(~8)cm、幅は約1(~2)cm、葉身の形は楕円形、葉裏に鱗状毛が密生します。
花序は頂花、枝先に花が2(~4)個付きます。花冠は5個の花弁が合着する合弁花で裂片は深く裂けており、直径約3(~5)cm、花色は黄色、雄蕊は10個、雌蕊は1個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ヒカゲツツジの園芸品種の紹介
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クロフネツツジの特徴や園芸品種
- 原産:中国/朝鮮半島/ロシア
- 学名:Rhododendron schlippenbachii
- 草丈:約100~450cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~5月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
クロフネツツジとは!?
クロフネツツジは学名Rhododendron schlippenbachii、別名では「カラツツジ」や「ロイヤル・アザレア(royal azalea)」等とも呼ばれる中国および朝鮮半島、ロシアが原産の落葉低木です。
クロフネツツジの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 種小名のschlippenbachiiはロシア海軍の将校Alexander von Schlippenbackへの献名です。
- クロフネツツジの由来は江戸時代に黒船によって持ち込まれたからと言われています。
クロフネツツジの特徴(魅力)
- クロフネツツジは、繊細な印象を与える薄い桃色の花色が魅力の植物です。花は葉が展開する前、もしくは葉が展開するのと一緒に開花するため枝と花だけのような洗練された花姿が見られる所も魅力です。
- 樹形は株立ち状で、茎は直立して上部で広がる傾向があります。
- 花は枝先に3~6個付き、花の大きさ直径約5~7cm、花の形は5個の花弁が合着する合弁花で上部が開く漏斗形をしており、雄蕊は10個です。
- 花色は薄い桃色から白色と、ほんのりグラデーションするため繊細さや透明感を感じさせる花色をしており、上部の裂片(花弁)に入る赤橙色のスポット(花蜜標識)が目立ちます。
- 花は蝶々や花蜂の蜜源にもなるため開花期になると、花の周りを優雅に飛ぶ蝶々の姿や花房の上に乗って蜜を吸う蝶々の可愛らしい姿を観察出来るかもしれません。
- 葉は落葉性のため冬になると枝のみとなりますが、秋になると黄色もしくは橙色(赤橙色)へと強く色付き紅葉するため美しい景観をつくります。
- クロフネツツジは底の浅い鉢に植えられて、盆栽として仕立て育てられる事もあります。
クロフネツツジの樹高は約100(~450)cm、樹形は株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)で、茎は直立して上部で広がる傾向があります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は0.2(0.4)cm、葉身は長さ約4(~7.5)cm、幅約2(~4.5)cm、葉身の形は菱形もしくは倒卵形です。
花序は散形花序、枝先に花が3(~6)個付きます。花冠は5個の花弁が合着する合弁花で漏斗形をしており、直径約5(~7)cm、花色は桃色もしくは白色、上部の裂片の下部に赤褐色のブロッチがあり、雄蕊は10個、雌蕊は1個です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は卵形、長さ約1(~1.7)cm、色は暗褐色です。
クロフネツツジの園芸品種の紹介
シャクナゲの特徴
- 原産:
- 学名:Rhododendron subg. Hymenanthes
- 草丈:約50~2000cm
- 分類:常緑低木/常緑高木
- 開花時期:4月~6月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:2月20日/5月8日/6月5日
- 花言葉:危険/用心/警戒/注意する
- 用途:カラーリーフ
シャクナゲとは!?
シャクナゲは学名Rhododendron subg. Hymenanthes、一般的にはツツジ属シャクナゲ亜属の無鱗片シャクナゲ節の総称として呼ばれています。ただし有鱗片シャクナゲのうち、ヒカゲツツジやエゾムラサキツツジ等もシャクナゲに含まれることもあります。
シャクナゲの語源(由来)
- 属名のRhododendronは古代ギリシア語で「バラ」を意味する「ῥόδον(rhodon)」と、古代ギリシア語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の二語からなります。
- 亜属名のHymenanthesは古代ギリシア語で「皮膚」「膜」を意味する「Hymen」と、古代ギリシア語で「花」を意味する「anthes」の2語からなります。
- シャクナゲの由来は「石南花」からきており、石南花を「シャクナンゲ」と呼んでいたものが、転化してシャクナゲになったと言われています。
シャクナゲの特徴(魅力)
- シャクナゲは一般的に枝先に多数の花が房状に集まりボリューミーに咲く花姿をしており、葉に鱗状毛を持たないツツジ属シャクナゲ亜属の無鱗片シャクナゲ節の植物をさしています。
- ただし葉裏に鱗状毛をもつエゾムラサキツツジやヒカゲツツジ等も有鱗片シャクナゲとして無鱗片シャクナゲと同様に、シャクナゲとして扱われる事もあります。
- シャクナゲの樹形はブッシュでよく枝分かれする傾向にあり、高さ50cm程の常緑低木から2000cmまでの常緑高木の種まであります。
- 花は散形花序、枝先に多数の花が溢れるようにつき、球状の形をしたボリューミーな花姿をつくります。
- 1個の花は5~8個の花弁が合着した合弁花で漏斗形もしくは鐘形をしています。
- シャクナゲは花色が非常に豊富にあり、また複色で絞り模様が入る事があるため、お庭の雰囲気に合わせて花色や花模様を選ぶことが出来る所も魅力です。
- シャクナゲは雄蕊の数が10~20個あります。
- シャクナゲの葉はつや消しされたかのような色合いをしており、質感は革質で集めです。
- 葉は長楕円形で、非常に長く数十センチの長さになります。
- 葉は鱗状毛がありませんが、1部のシャクナゲ(エゾムラサキツツジ・ヒカゲツツジ等)では葉裏に鱗状毛があります。
- シャクナゲは葉に有毒成分であるグラヤノトキシン等を含んでいます。
- そのため間違えて摂取した場合、吐き気や下痢、痙攣や呼吸困難等の症状を引き起こす可能性があります。
- シャクナゲは日本シャクナゲと西洋シャクナゲに分けられる事があります。
- 日本シャクナゲは日本に自生する原種を元に作出されたものです。
- 西洋シャクナゲとは日本とアジアに自生するシャクナゲを元に西洋で品種改良されて作出された園芸品種です。
シャクナゲの原種の種類
- アズマシャクナゲ(Rhododendron degronianum)は日本を原産とする常緑低木です。日本では本州の中部地方・関東地方・東北地方に分布しており、高山帯の林内や稜線上などに自生しています。樹高は200~400cm、葉は長楕円形、葉の長さ約5~15cm、葉の表面は緑色で無毛、葉の裏面は淡褐色の毛が密生します。開花時期は5月~6月、花序は散形花序、枝の頂部に5~12個を密につけ、花の形は漏斗形、花の色は蕾の時に鮮やかな桃色をしており、徐々に色が薄れていきます。樹高は200~400cmまで成長します。
- ツクシシャクナゲ(Rhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum)は日本を原産とする常緑低木です。日本では本州(紀伊半島)・四国・九州に分布しており、深山の林内に自生しています。樹高は約300~400cm、葉序は互生葉序、葉は長楕円形、葉の長さ約15cmまで、葉の表面は緑色で無毛、葉の裏面は赤褐色の毛がビロード状に密生します。開花時期は5月~6月、花序は散形花序、花の形は7個の花弁が合着する漏斗形、花の大きさは直径約4~5cm、花の色は蕾の時に鮮やかな桃色をしており、徐々に色が薄れていきます。
- ホンシャクナゲ(Rhododendron japonoheptamerum var. hondoense)はツクシシャクナゲの変種で、日本を原産とする常緑低木です。日本では本州(新潟以西)・四国に分布しており、深山の岩場などに自生しています。樹高は150~700cm、葉序は互生葉序(枝先に集まる傾向がある)、葉は長楕円形、葉の長さ約8(~18)cm、幅は約1.5(~5)cm、葉の表面は緑色で無毛、葉の裏面は薄褐色の軟毛が薄く生える。開花時期は4月~6月、花序は散形花序、花は直径約5cm、花の形は7~8個の花弁が合着する漏斗形、花の色は桃色から白色です。
- ホソバシャクナゲ(Rhododendron makinoi)は別名「エンシュウシャクナゲ」とも呼ばれる日本原産の常緑低木です。日本では本州の静岡県から愛知県に分布しており、日当たりの良い山地の岩場などに自生しています。樹高は約100~200cm、葉序は互生葉序(枝先に集まる傾向がある)、葉は狭楕円形、葉の長さ約7(~18)cm、幅は約1(~2)cm、葉の表面は緑色で無毛、葉の裏面は褐色の枝状毛が生える。開花期は5月、花序は散形花序、枝の頂部に約5~10個の花が密に集まり、花は5個の花弁が合着する漏斗形、大きさは直径約4~5cm、花の色は濃い桃色の蕾から桃色の花が咲きます。
- ヤクシマシャクナゲ(Rhododendron yakushimanum)は日本原産の常緑低木です。日本では屋久島の山岳高知に自生しています。樹高は約50~150cm、葉序は互生葉序(枝先に集まる傾向がある)、葉は狭楕円形、葉の長さ約7(~14)cm、幅は約2(~3)cm、葉の表面は緑色で無毛、葉の裏面は褐色のビロード状の毛が生える。開花時期は5月~6月、花序は散形花序、枝先に花が密に集まり、花は直径約4cm、形は5個の花弁が合着する合弁花で鐘形、花の色は桃色の蕾から花が開き徐々に白色へと変化していきます。
- キバナシャクナゲ(Rhododendron aureum)は日本および東アジアを原産とする常緑低木です。日本では北海道・本州(中部地方)に分布しており、高山帯に自生する高山植物です。また高山植物のため一般的なシャクナゲと比べて暑さに弱い傾向が強いです。花はほんのりと黄色を帯びる白色で、樹高は約30~40cmまで地面を這うように成長します。
- ハクサンシャクナゲ(Rhododendron brachycarpum)は日本および朝鮮を原産とする常緑低木です。日本では本州・四国・九州に分布しており、高山帯に自生します。名前の由来は石川県と岐阜県にある白山からきており、白山に多く自生している事からきています。花は白色で、薄らと桃色の絞り模様が入ることもあります。樹高は50~300cmまで成長します。
シャクナゲの園芸品種の紹介
- スイートハートは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。スイートハートは花弁のふち部分に鮮やかな桃色の覆輪が入る所が特徴で、中央に向かうにつれて薄い桃色から白色の花色になるため、全体として可愛らしい印象を与える花色をしています。花序は散形花序、枝先に約25個の中輪の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は白色に桃色の覆輪が入ります。
- ウェディングブーケは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。ウェディングブーケは、鮮やかな桃色の蕾から、ほんのりと桃色に染まる白色の花を咲かせる園芸品種です。花序は散形花序、枝先に約20個の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色の蕾から白色の花が開きます。
- ジョイフルデーは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。ジョイフルデーは、節間の詰まったこんもりとした美しい樹形をしているため鉢植え等でも育てやすく、また花弁の先端が三角形に尖るため洗練された印象を与える花姿となっており、鮮やかな桃色の蕾から、ほんのりと桃色に染まる白色の花色が可愛らしい印象を与える園芸品種です。花序は散形花序、枝先に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色の蕾から白色の花が開きます。
- パープルドームは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。パープルドームは、ジョイフルデーとパープルスレンダーの交配品種で、上品な印象を与える赤紫色の花色と、目立つ濃いブロッチが魅力です。花序は散形花序、枝先に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は紫色で筒内部に点状の濃い紫色のスポットが入ります。
- パープルスプレンダーは上品な印象を与える紫色の花色と、筒内部に入る濃い紫色のスポットが特徴の園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は紫色で筒内部に点状の濃い紫色のスポットが入ります。樹高は約100~150cmに成長します。
- ミセスフジイは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。ミセスフジイは、一般的なシャクナゲと比べ病気や暑さにとても強く、生育旺盛な所が特徴です。また花弁のふち部分がフリル状に優雅に波打つためフリルドレスの様な華やかな雰囲気をつくり、桃色の覆輪と白色の2色の花色が、全体として可愛らしい印象を与える魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は白色で縁部分に鮮やかな桃色の覆輪が入ります。
- マリアンは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。マリアンは茎が直立する性質があり、あまり大きく成長しない事から小さな花壇や鉢植えでも育てやすい所が魅力です。また花はふち部分が優雅に波打つためフリルドレスのような華やかな雰囲気をつくり、鮮やかな赤橙色のブロッチと、鮮やかな桃色の花色が明るく可愛らしい印象を与えます。花序は散形花序、枝先に約20個の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色で赤橙色のスポットがはいります。
- 桃色吐息は、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。桃色吐息は鮮やかな桃色の蕾が開花するにしたがって徐々に薄い桃色、白色へと変化していく花色が魅力です。桃色の花色は、可愛らしい印象やふんわりとした優しい雰囲気をつくるため、心が癒される様な優しい雰囲気のお庭や、甘くロマンチックな雰囲気のお庭などによくあうでしょう。花序は散形花序、枝先に10数個の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色から白色へと変化していきます。
- ピーチパイは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。ピーチパイはやや扁平なドーナツの様な花姿をつくる傾向にあり、花弁の外側が鮮やかな桃色、内側が薄い桃色をしており、濃淡がグラデーションのような花色の変化をもたらす魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に花が集まり扁平な球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色です。
- ピンクサファイアは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。ピンクサファイアは他のシャクナゲと比較しても綺麗な球状に咲く美しい花姿が魅力です。また花弁のふち部分が優雅に波打つためフリルドレスのような華やかな外観をつくり、鮮やかな桃色とほんのり桃色に染まる白色の2色の花色が可愛らしい印象を与える魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に約20個の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色から白色です。
- プロミネンスは、強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。プロミネンスは1個1個の花が大輪のため豪華な花姿をしており、また殆ど色褪せしない真っ赤な花色が華やかな印象を与える魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に約20個の中大輪の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は赤色です。
- ネリアーブレッドは強肩で育てやすいと言われるスーパーローディーの中の1品種です。ネリアーブレッドは花の大きさが中輪で球状に美しく咲く洗練された花姿と、殆ど色褪せしない真っ赤な花色が魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に中輪の花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は赤色です。
- クリソマニカムは、シャクナゲの中では珍しい鮮やかな黄色の花を咲かせる園芸品種です。鮮やかな黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は黄色です。
- 舞娘は、花弁のふち部分がフリル状に波打つため舞い踊る様な華やかな花の形をしており、花色は鮮やかな紫色の蕾から、ほんのり紫色に染まる白色の花を咲かせる園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は紫色もしくは白色をしており、筒内部に黄色の点状のスポットが入ります。
- 奥早出は、花のふち部分を彩る鮮やかな桃色の覆輪と、花弁の中心を彩る薄い桃色(白色)の2色の花色が特徴の園芸品種です。鮮やかな桃色の花色は、遠くからでも目を引き付ける魅力があるため、明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情を感じさせるようなロマンチックなお庭などによく合います。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色もしくは白色をしています。
- サフロンクイーンは、明るく開放的な印象を与える鮮やかな黄色の花色が魅力の園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は黄色です。樹高は約100~150cmに成長します。
- かぐや姫は、蕾の時は鮮やかな桃色をしており、花が開き咲き進むにつれて、花色がほんのり桃色に染まる白色へと変化していく園芸品種です。白色に近い薄桃色の花色は「いちごみるく」や「わたがし」等を連想させるため、甘く柔らかな印象を与えます。そのため、心が癒される様な優しい雰囲気のお庭や、ロマンチックなお庭などにオススメです。
- ハイドンハンターは、花弁のふち部分が優雅に波打ちフリルドレスの様な豪華な花姿をつくる所が魅力です。また鮮やかな桃色の花色は、華やかな印象や可愛らしい印象を与えるため、明るくてポップな印象を与えるカラフル(様々な色を組み合わせる)なお庭や、愛情を感じさせるようなロマンチックなお庭などによく合います。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色をしています。
- 紫炎は、花の筒内部に濃い紫色のブロッチが入り、また透き通るような印象を与える紫色と白色の花色のグラデーションが魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は紫色もしくは白色です。
- 初雪は、合着する花弁が7個あり、清潔感や輝くような印象を与える真っ白な花色が魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花序は散形花序、枝先に花が集まり球状の花姿をつくり、花の形は花弁が7個の合弁花で漏斗形、花色は白色です。
- サッフォーは、色鮮やかな赤紫色のブロッチと、真っ白な花弁の色の組み合わせが上品な印象や洗練された印象を与える魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は白色で濃い赤紫色のブロッチが入ります。
- カレントリプレットは、大輪で豪華な印象を与える花姿と、透き通るようなレモンイエローの爽やかな花色が魅力の園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が7個の合弁花で漏斗形、花色は黄色です。
- バルカンは遠くからでも目をひくような鮮やかな赤色の花色が魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は赤色です。
- アンジェリカは、花のふち部分が鮮やかな桃色をしており、花中央に向かい徐々に白色へと変化するグラデーションのような変化のある花色が魅力の園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色もしくは白色です。
- フィリスコーンは、花の直径が非常に大きいため豪華な雰囲気をつくり、またほんのりと黄色に染まる白色の花色が爽やかな印象を与える園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は薄い黄色もしくは白色です。
- ウィリアムキングは、花の直径が大きいため豪華で華やかな雰囲気をつくり、またほんのり黄色に染まる柔らかな花色が爽やかな印象を与える魅力的な園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が7個の合弁花で漏斗形、花色は黄色です。
- モーニングマジックは、蕾の時は鮮やかな桃色をしており、花が開き咲き進むにつれて、花色がほんのり桃色に染まる白色へと変化していく園芸品種です。またひとつの花序の中に桃色と白色の花が入り交じるため、美しいグラデーションをつくります。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色もしくは白色です。
- サチコは、花弁のふち部分が優雅に波打ちドレスの様な華やかな外観をつくる所と、透明感を感じさせるような薄い桃色から白色の可愛らしい花色が魅力の園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が7個の合弁花で漏斗形、花色は桃色もしくは白色です。
- マキターズプライズは、遠くからでも目をひく発色のよい鮮やかな赤色の花が魅力の園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は赤色です。
- パーシーワイズマン、蕾の時は鮮やかな桃色をしており、花が開き咲き進むにつれて、花色がクリーム色へと変化していく園芸品種です。また花色が変化する時に絞り模様のように桃色の花色が残るため、クリーム色と桃色の個性的な花模様が楽しめる所も魅力です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色からクリーム色へと変化します。
- ぼんぼりは、花の裂片が浅いため全体的に丸くコロンとした可愛らしい外観をしており、また花のふち部分に桃色の覆輪が入るため、白色と桃色のツートンカラーの可愛らしい印象の花を楽しめる園芸品種です。花序は散形花序、枝先に密に花が集まり球状の花姿をつくります。花の形は花弁が5個の合弁花で漏斗形、花色は桃色もしくは白色です。
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※スーパーローディーとは!?
スーパーローディーは、赤塚植物園が1981年より半世紀近くかけて西洋シャクナゲと日本のシャクナゲの交配を重ねて、出来るだけ悪い環境で育てながら更に交配を重ねて、生き残った強肩なシャクナゲで作出された園芸品種です。そのため、普通の西洋シャクナゲと比べて強肩で夏の暑さや日差しに耐える強さがあり、日本の環境で育てやすいシャクナゲとなっています。
またスーパーローディーは園芸品種としての美しさにも拘られています。育種・選抜においては、花色が美しく花付きが良いもの、葉の大きさと形状が揃い色が光沢のあるもの、樹形は節間が短くボリュームのある外観をしており鉢植え等でも育てやすいコンパクトなもの等が選抜されて選ばれているようです。