キンセンカは属の中に約15~20種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、キンセンカは冬から初夏にかけて花が咲き、直径4~7cmの大きめの花をたくさん咲かせます。花は橙色で花の少なくなる冬に咲くため、ウィンターガーデンを彩る花として人気です。またヒメキンセンカはキンセンカよりも花が小ぶりで、匍匐するように広がる性質があります。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
キンセンカの特徴や園芸品種
- 原産:南ヨーロッパ
- 学名:Calendula officinalis
- 草丈:約30~80cm
- 分類:一年草/短命の多年草
- 開花時期:12月~6月
- 花色:桃色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:弱い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月12日・1月20日
- 花言葉:慈愛・悲嘆・失望・寂しさ・別れの悲しみ
- 用途:開花期間長い/切り花/香りが良り
- 購入方法:キンセンカを楽天で購入
キンセンカとは!?
キンセンカの学名はCalendula officinalis、別名では「カレンデュラ・オフィキナリス」や「ポットマリーゴールド(pot marigold)」等とも呼ばれる南ヨーロッパが原産の一年草または短命の多年草です。
キンセンカの語源(由来)
- 属名のCalendulaはラテン語で「月の最初の日」を意味しています。
- 種小名のofficinalisはラテン語で「薬用の」を意味しており、この植物が薬草として利用されていたことに由来します。
キンセンカの特徴(魅力)
- キンセンカの特徴は、開花期間が長く夏に種を撒けば初冬頃から花が楽しめる所、花の色が鮮やかで温もりを感じさせる色合いをしており冬花壇を華やかに彩ることが出来る所、花はエディブルフラワーとしてサラダなどに入れられて食用にも出来る所、花にはスパイシーな香りがある所、花は収穫して切り花としても楽しめる所などにあります。
- 草姿は直立、分枝しながら高さ30~80cm程度まで成長します。
- 開花期間は冬から初夏にかけて、夏に種まきを行なえば初冬頃から花が楽しめます。
- 花序はキク科でよく見られる頭花、花の大きさは直径約4~7cmあり、花の色は橙色・黄色・桃色と華やかです。
キンセンカの草丈は約30~80cm、草姿は直立、基部からよく枝分かれしており、分枝は斜上する、茎の色は緑色、茎には毛が生える。
葉序は根生葉または互生葉序、葉身の長さ約5~20cm、葉身の形は長楕円形またはヘラ形、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約4~7cm、花は舌状花と筒状花で構成されており、花の色は黄色・橙色・桃色・白色があります。
果実は痩果、形は弧状に湾曲しており、成熟しても裂開せず中に1個の種子を包んでいます。
キンセンカの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 花が八割程度開いているものを選びましょう。
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすいです。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は水切りもしくは湯揚げを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが長くなります。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~10日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
キンセンカの園芸品種の紹介
キンセンカ(ネオン)の特徴は、花の色が橙色をしており、内側から輝いてネオンサインのようにも見える所、草丈が50~70cmになり背が高く成長するため切り花として使いやすい所などにあります。
キンセンカ(スノープリンセス)の特徴は、花の色が白色と黄色、花弁の裏側が薄い黄色をしていて、明るく元気な印象を感じさせる所、花が大きくて華やかな印象を感じさせる所、草丈が50~70cmになり背が高く成長する所などにあります。
キンセンカ(チアーズイエロー)は、耐暑性・耐寒性に優れており、うどんこ病への耐性もあるチアーズ・シリーズの中の一品種です。特徴は、分枝に優れていて、草丈が30cm程度とコンパクトに成長する習慣がある所、花の色が鮮やかな黄色をしていて明るさや元気良さを感じさせる所などにあります。
キンセンカ(タッチ オブ レッド)の特徴は、花の色が黄色・アプリコット・橙色の三色が入り交じり、元気よさや温もりを感じさせる所、花弁は食用となりサラダの彩りとして利用されたりする所、草丈が50~60cmに成長する所などにあります。
キンセンカ(スター・シリーズ)の特徴は、草丈が高くなるため切り花に使いやすい所、耐病性に優れている所、花が綺麗に八重咲きするため華やかな花姿が楽しめる所、花の色が品種により「オレンジスター」「ゴールドスター」があるところなどにあります。
キンセンカ(オレンジポーキュバイン)の特徴は、花の形がユニークで、花弁がチューブのように筒状になる所、花が八重咲きで華やかな印象を感じさせる所、花の色が橙色をしており温かさや元気良さを感じさせる所などにあります。
キンセンカ(レモンスフレ)は、花径が3cm程度と小ぶりで、沢山の花を咲かせる小輪多花性の性質があるカレン・シリーズの中の一品種です。レモンスフレの特徴は、花の色がレモンイエローで明るさや元気良さを感じさせる所、うどんこ病などの病気に強く育てやすい所、草丈が30cm程度とコンパクトで管理しやすい所などにあります。
キンセンカ(キングレット・シリーズ)の特徴は、花の大きさが5~7cmと大きくて華やかな印象を感じさせる所、葉に心地よい芳香がある所、草丈が40~60cmになり背が高く成長するため切り花として使いやすい所、花の色が品種により「オレンジ」「アプリコット」等があるところなどにあります。
ヒメキンセンカの特徴や園芸品種
- 原産:南・中央ヨーロッパ
- 学名:Calendula arvensis
- 草丈:約10~50cm
- 分類:一年草
- 開花時期:12月~6月
- 花色:橙色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:弱い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月12日・1月20日
- 花言葉:慈愛・悲嘆・失望・寂しさ・別れの悲しみ
- 用途:開花期間長い
- 購入方法:ヒメキンセンカを楽天で購入
ヒメキンセンカとは!?
ヒメキンセンカの学名はCalendula arvensis、別名では「フユシラズ」や「ホンキンセンカ」や「カレンデュラ・アルベンシス」等とも呼ばれる南・中央ヨーロッパが原産の一年草です。
ヒメキンセンカの語源(由来)
- 属名のCalendulaはラテン語で「月の最初の日」を意味しています。
- 種小名のarvensisはラテン語で「野原」「牧草地」などを意味しており自生地に由来します。
ヒメキンセンカの特徴(魅力)
- ヒメキンセンカの特徴は、開花期間が長い所、キンセンカと比べて花が2~4cm程度と小ぶりな所、茎は横に広がる傾向がありマット状になる所などにあります。
- 草姿は直立またはほふく性、茎は分枝しながらマット状に広がる傾向があり、高さ10~50cm程度まで成長します。
- 開花期間は冬から初夏、花序はキク科でよく見られる頭花、花の大きさは直径約2~4cmあり、花の色は黄色です。
ヒメキンセンカの草丈は約10~50cm、茎は直立または匍匐した後に立ち上がる、根元付近からよく枝分かれしており、茎の色は緑色または赤みを帯び、茎には毛が生えます。
葉序は根生葉または互生葉序、葉身の長さ約3~8cm、葉身の形は長楕円形または披針形かヘラ形、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約2~4cm、花は舌状花と筒状花で構成されており、舌状花は20~30個以上、花の色は黄色または橙色です。
果実は痩果、形は弧状に湾曲しており、成熟しても裂開せず中に1個の種子を包んでいます。