- 原産:北アメリカ
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:へレニウム(Helenium)
- 品種:ウォルトラウト(waltraut)
- 開花時期:7月~9月
- 花の色:赤色●黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 草丈:約120cm
- 用途:背が高い花/切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
へレニウム・ウォルトラウトとは!?
へレニウム・ウォルトラウトは花が大きく直径約8cmあり、赤橙色に黄色の班が入る色鮮やかな花弁と、団子の様な形をしたブロンズ色の筒状花が魅力的な園芸品種です。
へレニウム・ウォルトラウトの赤橙色の花は、スパイスの効いた刺激的な印象を与えたり、南国の完熟した甘いフルーツなどを連想させます。そのため、南国をイメージさせる様なカジュアルで温かみのあるお庭や、アジアンリゾートを連想させる様な官能的で刺激的なお庭などに合うかもしれません。また草姿は直立して高さ約120cmまで成長するため、花壇の中で立体感を出したり背景等に利用するのにおすすめです。
へレニウム・ウォルトラウトの切り花の楽しみ方
- へレニウム・ウォルトラウトの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りを行いましょう。
- 水揚げ後は花瓶に生けて飾ります。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)に置くと日持ちがよくなります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
へレニウムの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
へレニウムの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2021】
へレニウム・ウォルトラウトの育て方
花壇の土づくり
日当たり
へレニウム・ウォルトラウトは日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向が理想です。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられます。
作土層
へレニウム・ウォルトラウトがしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。深さ約30cmまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
へレニウム・ウォルトラウトは幅広い土壌で育てる事が出来ますが、通気性と保水性のバランスがよく肥沃な土壌を好みます。そのため植え付けの前に土壌診断を行いしっかり土作りを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。必要に応じて田土や黒土などを入れ土壌を改善しましょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
へレニウム・ウォルトラウトは日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たり午後から日陰になるような半日影で育てましょう。
培養土
へレニウム・ウォルトラウトは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
へレニウム・ウォルトラウトは乾燥すると葉が落ちる事が多くなるため、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。
肥料の与え方
へレニウム・ウォルトラウトはある程度、有機物を含んだ肥沃な土壌であれば多くの肥料を必要としません。基本的に春に1度だけ肥料を与えたら追肥は不要で、多すぎる肥料は徒長させたり栄養成長を促進させて花数を減らす可能性があります。
肥料を与える場合(寒肥)
植え付け後の肥料は毎年晩冬から早春に与えます。ある程度肥沃な土壌であれば多くの肥料を必要としないことから、牛糞堆肥や腐葉土等を株から少し離れた場所にマルチングもしくは、穴を掘って埋めます。肥料は水平型の配合肥料もしくは緩効性肥料を選びます。施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か穴を掘り、その中に配合肥料もしくは緩効性肥料を施しましょう。
剪定のやり方
へレニウム・ウォルトラウトは剪定せずに育てる事も出来ますが、晩春に茎の頂部を指やハサミで摘芯する事で、茎の高さを抑えて倒伏を塞いだり、茎数や花数を増やす事が出来ます。ただし花が開花する時期が遅くなる可能性があります。
夏越しする方法
へレニウム・ウォルトラウトは夏の暑さに耐えますが、乾燥を苦手にしています。そのため地植えでも土の表面が乾燥してきたら水やりをしっかり行いましょう。また鉢植えで育てている場合は、特に乾燥がより早くなるため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:3b~8a
へレニウム・ウォルトラウトは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
へレニウム・ウォルトラウトは挿し芽や株分けによって増やす事ができます。
へレニウム・ウォルトラウトの挿し芽の方法
- へレニウム・ウォルトラウトの挿し芽時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約7~10cmにわけします。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂の切り口を水の中に30分程浸けて水揚げを行います。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
へレニウム・ウォルトラウトの株分け手順
- へレニウム・ウォルトラウトの株分け時期は春が最適です。
- スコップを使い出来るだけ根が傷まないように慎重に株を掘りあげます。
- 株にに数個の芽をつけるようにして手やハサミ等を使い切り分けます。
- 株分けしたらそれぞれの株を植え直して水をたっぷり与えましょう。
播種で増やす
へレニウム・ウォルトラウトの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
へレニウム・ウォルトラウトの病気
- うどんこ病
へレニウム・ウォルトラウトの害虫