- 原産:ヨーロッパ/アジア
- 科:キンポウゲ(Ranunculaceae)
- 属:クレマチス(Clematis)
- 種:インテグリフォリア(Clematis integrifolia)
- 別名:ソリタリークレマチス(solitary clematis)
- 品種:ブルーリボン(‘blue ribbons’)
- 開花時期:5月~10月
- 花の色:桃色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草/落葉低木
- 分類①:インテグリフォリア系
- 草丈:約50~100cm
- 誕生花:5月3日/5月9日/7月1日/7月2日/9月12日
- 花言葉:精神的な美しさ/美しい心/旅人の喜び/策略
- 用途:開花期間長い/切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
クレマチス(ブルーリボン)とは!?
クレマチス(ブルーリボン)は、落ち着いた印象を与える青色の花色と、優雅な雰囲気をつくるフリル状に波打つ萼片が魅力的な園芸品種です。花は鐘形、萼片は4個、萼片は不規則に捻りがはいり、萼片の色は青色です。草姿は叢生、高さ約30~50cmに成長します。
クレマチス(インテグリフォリア)とは!?
クレマチス(インテグリフォリア)は、花の色がロマンチックな雰囲気をつくる鮮やかな桃色をしており、萼片がドレスのように波打ちフリルするため優雅な雰囲気の花姿をつくります。花は鐘形で俯くように下向き咲き、萼片は4個、萼片のふち部分は波打ち、萼片の色は桃色をしています。草姿は叢生、高さ約50~100cmに成長します。
クレマチス(インテグリフォリア)の語源(由来)
- 属名のClematisは古代ギリシア語で「ツル」「枝」を意味する「κληματῐ́ς(klematis)」を意味しており、成長習慣に由来します。
- 種小名のintegrifoliaは、ラテン語で「完全」や「統合」を意味する「integri」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の2語からなります。
クレマチス(インテグリフォリア)の特徴(魅力)
- クレマチス(インテグリフォリア)は、呼び鈴のベルを思わせるような上品な花姿と、葉柄がほとんどなく茎につく葉が特徴の植物です。
- 草姿は叢生、叢生は根元から茎が直立に何本も伸びます。
- ただしインテグリフォリア系の中には半ツル性の性質をもつ品種もあるため、必要に応じてトレリスなどの園芸資材が必要です。
- 花は鐘形、茎が途中で曲がり俯くように花は咲き初め、花の萼片が平開するにつれて横向きから上向きになります。
- 青色の落ち着いた花色は「平和」や「神秘」などを象徴しており、気分を落ち着け冷静な気分にさせたり、相手に信頼感を与えたりします。そのため、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭を作りたい時や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)のお庭を作りたい時などにおすすめです。
- 葉は1個の葉からなる単葉、葉柄が殆どなく多くのクレマチスで見られるまきヒゲがありません。
- インテグリフォリア系はビチセラやジャックマニーと交雑して雑種になる事もあるため、小葉が集まり羽状複葉になる場合もあります。また品種によっては葉柄が葉まきヒゲになりツル植物として成長することもあります。
クレマチス(インテグリフォリア)の草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生(根元から多くの茎が出る)して、茎の分枝は少なく、茎の色は緑色もしくは赤色か紫色を帯びます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は無い・もしくは極短くあり、葉身は単葉、葉身の長さ約4(~14)cm、葉身の形は卵形、ふち部分は全縁です。
花序は頂花もしくは腋花、花は直径4(~10)cm、花の形は鐘形もしくは平開して、萼片の数は4(~6)個、萼片の色は青色・紫色・桃色・白色、雄蕊は多数。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は卵形、羽毛状の花柱が多数残り軟毛があります。
クレマチスの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が半分以上開いたタイミングで行うと日持ちが長くなります。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- クレマチスは水揚げを少し苦手にしています。そのため根元叩きを行った後に湯揚げを行い、深水した状態で冷暗所に1時間ほど置いて水揚げをします。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと根元叩きを行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~14日です。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
クレマチス(インテグリフォリア系)の園芸品種の紹介
- ロゼア(Clematis integrifolia ‘rosea’)は、花の色がロマンチックな雰囲気をつくる鮮やかな桃色をしており、萼片がドレスのように波打ちフリルするため優雅な雰囲気の花姿をつくります。花は鐘形で俯くように下向き咲き、萼片は4個、萼片のふち部分は波打ち、萼片の色は桃色をしています。草姿は叢生、高さ約50~100cmに成長します。
- ブルーリボン(‘blue ribbons’)は、落ち着いた印象を与える青色の花色と、優雅な雰囲気をつくるフリル状に波打つ萼片が魅力的な園芸品種です。花は鐘形、萼片は4個、萼片は不規則に捻りがはいり、萼片の色は青色です。草姿は叢生、高さ約30~50cmに成長します。
- ビクターヒューゴ(clematis ‘victor hugo’)は、風車のように平開して咲く華やかな花姿と、ネオンサインを思わせるような発色のよい鮮やかな紫色の花色、ツル性に成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)が特徴の園芸品種です。花は直径約6~8cm、萼片はふつう6個、萼片の色は紫色をしています。樹形は半ツル性、ツル性のため植え付け時にはトレリスやフェンスなどの資材が必要です。高さは約200~300cmに成長します。
- アフロボーイは、花の中央の雄蕊が花弁化して盛り上がり「ポンポン」のような可愛らしい外観の花姿をつくり、濃い青紫色の花色がミステリアスな印象や気品を感じさせる魅力的な園芸品種です。草姿は半ツル性、高さ約50~150cmに成長します。
- エンバー(clematis integrifolia ‘ember’)は、花の萼片が強く外側にカールするため「タコさんウィンナー」のような可愛らしい外観をしており、また鮮やかな桃色の花色がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。花は俯くように咲き、花の形は鐘形、萼片は4個、萼片は外側にカールしてふち部分は波打ち、萼片の色は桃色でふち部分が薄い桃色をしています。草姿は叢生、高さ約50~100cmに成長します。
- ハクレイ(clematis integrifolia ‘Hakurei’)は、花が俯くように咲き呼び鈴のベルを思わせるような花姿をしており、また萼片が不規則に捻れるため動きのある優雅な雰囲気をつくります。花色は白色で、白色は汚れのない清潔な印象や輝いている様な明るい印象を与えるため、清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などによく合うでしょう。草姿は叢生、高さ約30~100cmに成長します。
- アフロディーテ ナナミール(clematis ‘Aphrodite nana’)は、花が大きく平開して咲き、花の大きさが直径が9~14cmと大きいため華やかで存在感のある花姿をしています。 花色は白地に薄い紫色の覆輪が入ります。そのため上品な印象を与え、エレガントな雰囲気をつくる園芸品種です。高さは約50~150cmに成長します。
- アフロディーテエレガフミナ(clematis ‘Aphrodite Elegafumina’)は、萼片が大きく平開して、直径が約9~12cmの大きい花を咲かせるため、華やかで存在感のある花姿をつくり、また萼片のふち部分がフリルドレスのように波打つため優雅な印象を与えます。また紫色の花色は、高貴(貴族等)な印象を与えたり、ミステリアスな印象を与えるため、エレガントなお庭や格式の高い風格あるお庭等によく合うでしょう。草姿は半ツル性、高さ約100~250cmに成長します。
- パステルブルー(clematis ‘pastel blue’)は、清涼感を感じさせたり、気分を落ち着かせる鎮静効果をもたらす、透明感ある水色の花色が魅力的な園芸品種です。花は呼び鈴のベルのように俯いて咲き、萼片が不規則に捻れて動きのある優雅な花姿をつくります。高さ約50~100cmに成長します。
- アラベラ(Clematis ‘arabella’)は、花が上向きに大きく平開して咲くためよく目立ち、また大きさが直径約6~12cmと大きいため華やかな雰囲気をつくります。花色は青紫色で、中央にクリーム色の雄蕊が集まります。樹形は半ツル性、高さ約250cmまで成長します。
- インスピレーション(Clematis ‘Inspiration’)は、赤みの強い桃色の花を咲かせるロゼア(Clematis ‘rosea’)と紫色の大きな花を咲かせるワルシャフスカ ニキ(Clematis ‘WarszawskaNike’)の交雑でうまれた園芸品種です。ロマンチックな雰囲気をつくるような鮮やかな桃色の花色が特徴で、花は上向きもしくは横向きに平開して咲くためよく目立ち、直径約6~8cmの大きさになります。樹形は半ツル性、高さ約100~200cmに成長します。
- ヘンダーソニー(Clematis × diversifolia ‘hendersonii’)は、1835年のイギリスでJ.A.ヘンダーソンによりインテグリフォリア種(C.integrifolia)とビチセラ種(C.viticella)が交雑され、うまれた園芸品種です。花は鐘形で俯くように下向きに開花する傾向が強く、萼片は不規則に捻れ優雅な雰囲気をつくります。花色は濃い青色、濃い青色は重厚感のある落ち着いた雰囲気をつくるため、心を落ち着かせるようなお庭などによくあいます。樹形は半ツル性、高さ約100~250cmまで成長します。
- クレマチス(ディバーシフォリア)は学名Clematis × diversifolia、1835年のイギリスでJ.A.ヘンダーソンによりインテグリフォリア種(C.integrifolia)とビチセラ種(C.viticella)が交雑されてうまれた雑種の半ツル性落葉低木です。
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クレマチスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
クレマチスの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2021】
クレマチス(ブルーリボン)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
クレマチス(ブルーリボン)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向で育てる事が理想です。また3時間から5時間の半日影までで育てられます。
土壌の土質
クレマチス(ブルーリボン)は通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土を好みます。基本的には幅広い土壌で育てる事が出来ますが、粘土質な土壌は生育不良を引き起こす可能性があるため避けた方がよいでしょう。植え付け前にしっかり土壌診断を行い、通気性と保水性のバランスがよく肥沃な壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時
植付け時は一節以上を土の中に入れて深植えする事で、土の中の節から新しいツルと根が出やすくなります。
鉢土づくり
日当り
クレマチス(ブルーリボン)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まり沢山の花を咲かせます。そのため直射日光が6時間以上あたる日向で育てる事が理想です。また3時間から5時間の半日影までで育てられます。
培養土
クレマチス(ブルーリボン)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
赤玉土+鹿沼土+腐葉土=4:2:4
赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
地植え
クレマチス(ブルーリボン)を地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。ただし土の中に指を入れて湿り気がない場合、葉や茎が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。
鉢植え
クレマチス(ブルーリボン)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
クレマチス(ブルーリボン)は基本的に肥沃な土壌を好むことから、晩冬から早春は堆肥を入れます。また春からの芽出しをよくするために堆肥と一緒に寒肥を与えましょう。生育期間中(春から秋)も定期的に追肥を与える事で成長がよくなります。
寒肥と堆肥の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料の種類は、肥沃な土を好むため有機肥料(配合肥料)が理想ですが、緩効性肥料でも問題ありません、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、株から少し離した場所に穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
- 緩効性肥料の場合は株の近くの土の上に置く、置き肥で問題ありません。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 堆肥は寒肥を与える時期(初冬から早春の間)に、寒肥と一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を埋めましょう。
追肥の与え方
- 追肥は春から秋の生育期間中に与えます。
- 追肥は肥料の効きが早い速効性肥料(化成肥料)もしくは、緩やかに長く効く緩効性肥料を選びましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、規定された量を定期的に施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約7~14日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
クレマチス(ブルーリボン)を剪定する目的は、葉がスカスカになったり花が減ったりしている生産性の低い古い茎を剪定して、花や葉を沢山つける新しい茎の成長を促す目的で行われます。
剪定方法
- クレマチス(インテグリフォリア系)の剪定時期は晩冬から早春です。または必要に応じて花後に行います。
- 基本的に新枝に花が咲くため、休眠中の晩冬から早春に古い茎を剪定して、春からの新しい茎の成長を促します。
- 花後に行う剪定は花がら摘みです。
- 剪定のやり方
- 株をコンパクトに保って、沢山の花を咲かせるために、強剪定をおこないましょう。強剪定は、地面から約15cm~30cmの間を目安にして、低い位置にある太い新芽のある場所の上で切り戻し剪定を行います。
夏越しする方法
クレマチス(ブルーリボン)は夏の暑さに強いため、基本的に夏越し対策は不要です。ただし花が咲き終わった後も花がらを残しておくと、種作りのためにエネルギーが使われて株が弱る事もあるため、花がらはしっかりとっておきましょう。
冬越しする方法
Hardiness:4b~9a
クレマチス(ブルーリボン)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
クレマチス(インテグリフォリア系)は挿し木や取り木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- クレマチス(インテグリフォリア系)の挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は今年成長した健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
取り木(圧条法)
取り木(圧条法)とは茎が柔軟で曲げやすい植物で行われる技法です。茎の1部を土に触れさせる、または茎全体を土に被せ発根させます。
- クレマチスの取り木(圧条法)を行う時期は4月から7月が適します。
- 春に新しく出てきた茎を曲げて2節程度を土中に埋めクリップ等で固定しておきます。
- 茎の先端部は土から出して支柱に括り垂直に誘引しておきましょう。
- 土中に埋めた茎がしっかり発根したら親株から切り離して、植え直します。
播種で増やす
クレマチス(インテグリフォリア系)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
クレマチス(インテグリフォリア系)の病気
- うどん粉病
- サビ病
- 白絹病
- 立枯病
クレマチス(インテグリフォリア系)の害虫
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- ナメクジ
- コガネムシ