フランスギク(レウカンセマム)は属の中に約70種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ノースポールは開花期間が初冬から初夏までと長くて丈夫で育てやすいことから、冬を代表する花として親しまれており、白花が株を覆うように咲くことから明るさや神聖さを感じさせる植物です。またシャスタデイジーは他の野生種のフランスギクと比べて花が大きくて、花の形も豊富にあります。そのため、華やかな印象を感じさせる植物です。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
シャスタデイジーの特徴や園芸品種
- 原産:
- 学名:Leucanthemum × superbum
- 草丈:約30~130cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月10日
- 花言葉:忍耐
- 用途:背が高い花/切り花
- 購入方法:シャスタデイジーを楽天で購入
シャスタデイジーとは!?
シャスタデイジーの学名はLeucanthemum × superbum、別名では「レウカンセマム・スペルバム」とも呼ばれる多年草です。
シャスタデイジーは野生に自生している原種ではなく、マキシマム種(Leucanthemum maximum)とフランスギク(Leucanthemum vulgare)が交配されて生み出された雑種で、1901年にアメリカの著名な育種家であるルーサーバンク(Luther Burbank)により発表されました。
シャスタデイジーの語源(由来)
- 属名のLeucanthemumは、ギリシャ語で「白」を意味する「λευκός(leukos)」と、ギリシャ語で「花」を意味する「ἄνθεμον(anthemon)」の二語で構成されており、花の色に由来します。
- 種小名のsuperbumは、ラテン語で「素晴らしい」「最高の」「豪華な」等を意味しており、美しい花に由来しています。
- シャスタデイジーはアメリカの山である「Mount Shasta」に由来しています。
シャスタデイジーの特徴(魅力)
- シャスタデイジーの特徴は、花の大きさが直径約5~8cmと野生種よりも大きく華やかな所、花の形が豊富で品種改良がすすんでいる所、花は収穫されて切り花としても利用される所、地面下に根茎があり茎が何本も直立して群生をつくる所などにあります。
- 草姿は叢生、地面下にある根茎を介して広がりながら、茎を何本もだします。
- 茎は基本的に分枝する事がなく、垂直に伸びるため行儀良い印象を感じさせます。
- 開花期間は春から夏、花冠はキク科でよく見られる頭花ですが、花の形は一重咲き・八重咲き・アネモネ咲などがあります。
シャスタデイジーの草丈は約30(~130)cm、草姿は叢生、根茎を介して広がり、茎は基本的に分枝せずに直立します。
葉序は根生葉または互生葉序、茎葉の葉柄は無柄、葉身の長さ約10cm、葉身の形はヘラ形または披針形か楕円形、葉縁部分は鋸歯があり、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約5~8cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は約13~40個、舌状花の形は狭楕円形、舌状花の色は白色、筒状花は中心部に集まり、筒状花の色は黄色から橙色です。
シャスタデイジーの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすいです。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は水切りを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水を入れて花を生けましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約3~5日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
シャスタデイジーの園芸品種の紹介
シャスタデイジー(エンジェリーナ)の特徴は、花の形が半八重咲きをしていて、花弁の形が糸状をしているため、ふさふさとしたモップのような見た目をしている所、草姿は叢生して高さ60~70cmまで成長する所などにあります。
シャスタデイジー(サマースノーボール)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて球状になるため、雪玉のような可愛らしい見た目をしている所、花の色が白色をしていて、明るさや上品さを感じさせる所、草姿は叢生して高さ60~70cmまで成長する所などにあります。
シャスタデイジー(フィオナコグヒル)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、花弁の形が細い糸状をしているため、ポンポンのような見た目をしている所、草姿は叢生して高さ40~80cmまで成長する所などにあります。
レウカンセマム(ミルキーウェイ・バナナクリーム)の特徴は、花の色がクリーム色をしており、柔らかで優しい雰囲気を感じさせる所、花の大きさが7cm程度あり大きく存在感がある所、超多花性で株を覆うように沢山の花が咲く所、草丈が50~60cm程度にしかならずコンパクトに成長するため鉢植えの中でも育てやすい所などにあります。
レウカンセマム(ゴールドフィンチ)の特徴は、花の色がレモンイエローからクリーム色へと変化して、甘いスイーツの色を想像させる所、花の形が半八重咲きをしていて、花弁が上下左右に捻りフリルしているため遊び心のある見た目をしている所、草丈が50~60cm程度にしかならずコンパクトに成長するため鉢植えの中でも育てやすい所などにあります。
育て方・楽天で購入
シャスタデイジー(アラスカ)の特徴は、花の形が一重咲きをしていて、直径が8cmに達することがある所、多花性で株を覆うように沢山の花を咲かせる所、草姿は叢生して高さ90cmまで成長する所などにあります。
育て方・楽天で購入
シャスタデイジー(リアルギャラクシー)の特徴は、花弁の形が糸状をしていて超多弁なため、ふさふさとした見た目をしている所、耐病性があり丈夫で育てやすい所、草姿は叢生して高さ40~90cmまで成長する所などにあります。
育て方・楽天で購入
シャスタデイジー(リアルグローリー)の特徴は、花の形が八重咲きをしていて、花弁の大きさが中央と外側で変わりユニークな見た目をしている所、花の色が白色と黄色の二色で構成されていて、明るさや元気の良さを感じさせる所、草姿は叢生して高さ30~90cmまで成長する所などにあります。
ノースポールの特徴や園芸品種
- 原産:北アフリカ
- 学名:Leucanthemum paludosum
- 同義語:Chrysanthemum paludosum
- 草丈:約15~25cm
- 分類:多年草
- 開花時期:12月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:弱い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月9日・12月24日
- 花言葉:誠実・高潔・冬の足音
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/切り花
- 購入方法:ノースポールを楽天で購入
ノースポールとは!?
ノースポールの学名はLeucanthemum paludosumまたは同義語でChrysanthemum paludosum、別名では「カンシロギク(寒白菊)」や「クリサンセマム・パルドサム」等とも呼ばれる北アフリカが原産の多年草です。※園芸では夏に枯れる一年草扱いされています。
ノースポールの語源(由来)
- 属名のLeucanthemumは、ギリシャ語で「白」を意味する「λευκός(leukos)」と、ギリシャ語で「花」を意味する「ἄνθεμον(anthemon)」の二語で構成されており、花の色に由来します。
- 種小名のpaludosumはラテン語で「沼地」「湿地」を意味する「palus」からきています。
- ノースポールは、元はサカタのタネの商品名ですが、現在ではこの植物の一般名として定着しています。
ノースポールの特徴(魅力)
- ノースポールの特徴は、開花期間が初冬から初夏までと長い所、花数がとても多く、株の表面を覆うように沢山咲く所、葉の縁部分に切れ込みが入りお洒落な見た目をしている所、草丈が25cm程度にしかならず、横へと広がる傾向があるため地被植物としても利用出来る所などにあります。
- 園芸では、冬の花壇を長く彩る代表的な植物として利用されており、花壇に並べて植えられて楽しまれることが多いです。
- 草姿はドーム状にこんもりと広がる傾向ごあるため、花壇の縁どりとして使われたり、また小道沿いに並べられて縁どりとして利用されたりします。
- 開花期間は初冬から初夏、花冠はキク科でよく見られる頭花、花の大きさは直径約2~4cmあり、花の色は白色です。
- 花は多花性で株の表面を覆うように咲くため、とても華やかな見た目をしており、花の色が白色をしているため、明るさや清潔感を演出することが出来ます。
ノースポールの草丈は約15~25cm、草姿はドーム状、茎は株の根元でよく枝分かれしており、茎は直立・斜上・傾状します。
葉序は根生葉または互生葉序、葉身の長さ12cm以下、葉身の形は羽状深裂または羽状浅裂、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約2~4cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は長楕円形、舌状花の色は白色、筒状花は中心部に集まり、筒状花の色は黄色です。
ノースポールの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすいです。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は水切りを行います。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水を入れて花を生けましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約3~5日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
ノースポールの園芸品種の紹介
レウカンセマム・マキシマムの特徴や園芸品種
- 原産:フランス/スペイン
- 学名:Leucanthemum maximum
- 草丈:約30~70cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月10日
- 花言葉:忍耐
- 用途:背が高い花/切り花
- 購入方法:レウカンセマム・マキシマムを楽天で購入
レウカンセマム・マキシマムとは!?
レウカンセマム・マキシマムの学名はLeucanthemum maximum、別名では「マックス・クリサンセマム(max chrysanthemum)」とも呼ばれるフランスおよびスペインが原産の多年草です。
レウカンセマム・マキシマムの語源(由来)
- 属名のLeucanthemumは、ギリシャ語で「白」を意味する「λευκός(leukos)」と、ギリシャ語で「花」を意味する「ἄνθεμον(anthemon)」の二語で構成されており、花の色に由来します。
- 種小名のmaximumはラテン語で「最大」を意味しており、花の大きさに由来しています。
レウカンセマム・マキシマムの特徴(魅力)
- レウカンセマム・マキシマムの特徴は、花の大きさが直径約5~8cmと大きい所、 地面下に根茎があり茎が何本も直立して群生をつくる所などにあります。
- 草姿は叢生、地面下にある根茎を介して広がりながら、茎を何本もだします。
- 茎は基本的に分枝する事がなく、垂直に伸びるため行儀良い印象を感じさせます。
- 開花期間は春から夏、花冠はキク科でよく見られる頭花で、花径は5~8cmあります。
レウカンセマム・マキシマムの草丈は約30~70cm、草姿は叢生、根茎を介して広がり、茎は基本的に分枝せずに直立します。
葉序は根生葉または互生葉序、茎葉の葉柄は無柄、葉身の長さ約5~12cm、葉身の形はヘラ形または披針形か狭楕円形、葉縁部分は鋸歯があり、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約5~8cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は狭楕円形、舌状花の色は白色、筒状花は中心部に集まり、筒状花の色は黄色から橙色です。
レウカンセマム・マキシマムの園芸品種の紹介
フランスギクの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ
- 学名:Leucanthemum vulgare
- 草丈:約30~80cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:背が高い花/切り花
- 購入方法:フランスギクを楽天で購入
フランスギクとは!?
フランスギクの学名はLeucanthemum vulgare、別名では「オックスアイ・デイジー(ox-eye daisy)」や「ドックデイジー(dog daisy)」とも呼ばれるヨーロッパが原産の多年草です。
フランスギクの語源(由来)
- 属名のLeucanthemumは、ギリシャ語で「白」を意味する「λευκός(leukos)」と、ギリシャ語で「花」を意味する「ἄνθεμον(anthemon)」の二語で構成されており、花の色に由来します。
- 種小名のvulgareはラテン語で「普通の」「ありふれた」を意味しています。
フランスギクの特徴(魅力)
- フランスギクの特徴は、花の大きさが直径約2.5~7.5cmと大きい所、 地面下に根茎があり茎が何本も直立して群生をつくる所、葉の縁部分に羽状に切れ込みがはいる所などにあります。
- 草姿は叢生、地面下にある根茎を介して広がりながら、茎を何本もだします。
- 茎は基本的に分枝する事がなく、垂直に伸びるため行儀良い印象を感じさせます。
- 開花期間は春から夏、花冠はキク科でよく見られる頭花で、花径は2.5~7.5cmあります。
フランスギクの草丈は約30~80cm、草姿は叢生、根茎を介して広がり、茎は基部付近で分枝して直立します。
葉序は根生葉または互生葉序、茎葉の葉柄は無柄、葉身の長さ約3~15cm、葉身の形はヘラ形または狭楕円形または線形、葉縁部分は羽状浅裂から羽状深裂しており、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約2.5~7.5cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は約16~40個、舌状花の形は狭楕円形、舌状花の色は白色、筒状花は中心部に集まり、筒状花の色は黄色から橙色です。