イポメア(サツマイモ)は属の中に約306種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、小学校の自由研究でもよく育てられており園芸品種も多いアサガオや、アサガオと同様に園芸品種が多くグリーンカーテンなどにも利用される西洋アサガオ、理想的な環境では一年を通して開花するモミジヒルガオ等が親しまれています。
イポメア(サツマイモ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
イポメア(サツマイモ)の主な種の目次
アサガオの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/中央・南アメリカ
- 学名:Ipomoea nil
- 草丈:約200~500cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:7月6日/8月1日/8月6日
- 花言葉:愛情/結束/固い絆/儚い恋/明日も爽やかに
- 用途:壁面緑化
アサガオとは!?
アサガオは学名Ipomoea nil、別名「ジャパニーズ・モーニンググローリー」や「イポメア・ニル」とも呼ばれるメキシコおよび中央・南アメリカ原産の一年草もしくは多年草です。
アサガオの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のnilは、アラビア語で「藍色」を意味しており、花色に由来します。
- アサガオの由来は、朝の美人の顔を意味する「朝の容花(かおばな)」からきていると言われており、朝の容花(かおばな)はアサガオが朝に花開き昼に萎む性質に由来します。
アサガオの特徴(魅力)
- アサガオはツル性の茎を他の植物や物体に巻き付けながら成長する性質があり、また花が少なくなる夏にラッパや漏斗を連想させるような個性的な花を次々と咲かせる所が魅力の植物です。
- 園芸では、色鮮やかで明るい印象を与える花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用される事が多く、また夏休みの自由研究の課題としてもよく育てられたりもします。
- 草姿はツル性、基本的に茎は自立する事ができないため、あんどん仕立て用の支柱やネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- 茎は他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- アサガオの花は一日花、一日花は朝に花が開くと昼頃には花が萎み、そのまま落ちてしまいます。ただし開花期間中は次から次に花が咲くため、あまり気になりません。
- 花は、ふつう5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしていますが、花弁が重なり八重咲きする品種もあります。
- 葉は基部が凹むためハートを思わせるような形をしており、不規則にふち部分が3~5回、浅裂もしくは中裂に裂けています。
アサガオの樹形はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約200(~500)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の大きさは長さ約4(~14)cm、幅約4(~14)cm、葉身の形は心形、ふち部分は全縁もしくは3(~5)回浅裂(~中裂)します。
花序は腋花、葉腋に1個もしくは5個までの花を集散花序につけます。花冠は漏斗形、漏斗形は5個の花弁が合着する合弁花、花弁の色は青色・紫色・桃色・赤色・白色があり、雄蕊は5個、雌蕊は1個あります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は直径約0.8(~1.2)cm、形は卵形、色は淡褐色をしています。種子は3角形、色は黒色です。
アサガオの園芸品種の紹介
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西洋アサガオの特徴や園芸品種
- 原産:南・北アメリカ
- 学名:Ipomoea tricolor
- 草丈:約200~400cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:7月6日/8月1日/8月6日
- 花言葉:愛着/愛情/結束/固い絆/儚い恋/明日も爽やかに
- 用途:壁面緑化
西洋アサガオとは!?
西洋アサガオは学名Ipomoea tricolor、別名「ソライロアサガオ」や「イポメア・トリカラー」とも呼ばれる南・北アメリカ原産の一年草もしくは多年草です。
西洋アサガオの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のtricolorは「3」を意味する「tri」と、「色」を意味する「color」の2語からなり、花の色に由来します。
西洋アサガオの特徴(魅力)
- 西洋アサガオは、種小名に「3色」を意味するtricolorの名前がついている事からも分かる通り花色が青色・白色・黄色の3色ある所が特徴で、またツル性の茎を他の植物や物体に巻き付けながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)がある植物です。
- 園芸では、明るく爽やかな印象を与える青色の花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用される目的で育てられる事が多いです。
- 草姿はツル性、基本的に茎は自立する事ができないため、あんどん仕立て用の支柱やネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- 茎は他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- 西洋アサガオの花は5個の花弁が合着した合弁花で漏斗形をしており、外側から青色(水色)、内側が白色、筒内部が黄色の花色をしています。
- 空色を連想させる青色(水色)の花色は、気分を落ち着かせる鎮静効果や清涼感を感じさせるため、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭等におすすめです。
- 西洋アサガオの葉は基部が凹むためハートを思わせるような形(心形)をしており、普通のアサガオのようにふち部分が浅~中裂に裂ける事がありません。
西洋アサガオの樹形はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約200(~400)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、白色の毛が生えます。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の大きさは長さ約3(~7)cm、幅約2(~6)cm、葉身の形は心形です。
花序は腋花、葉腋に1個もしくは6個までの花を集散花序につけます。花冠は漏斗形、漏斗形は長さ約3(~9)cm、直径約4(~9)cm、花弁が5個合着する合弁花、花弁の色はふつう青色・白色・黄色、雄蕊は5個、雌蕊は1個あります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は直径約0.8(~1.0)cm、形は卵形、色は淡褐色をしています。種子は3角形、色は黒色です。
西洋アサガオの園芸品種の紹介
- ヘブンリーブルー(Ipomoea tricolor ‘Heavenly Blue’)は、花の大きさが直径8~13cmと大きく、次々と花を咲かせるため遠くからでも目立つ華やかな印象を与えます。また鮮やかな青色の花色は落ち着いた印象を与えるため、心を落ち着かせリラックス出来る様なお庭などにおすすめの園芸品種です。またヘブンリーブルーは、蕾の時ふつう赤色(赤紫色)をしていますが、液胞の内のPHが変化することで青色へと花色が変わる事でも知られています。
- スカーレットオハラ(ipomoea tricolor ‘scarlett o’hara’)は、奥ゆかしく上品な印象を与える赤紫色の色の花色と、初夏から秋にかけて次々と開花する花姿が魅力の園芸品種です。花は漏斗形、花色は赤紫色(筒内部は白色)をしています。
- フライングソーサー(ipomoea tricolor ‘Flying Saucers’)は、花に縦縞模様の白色の絞りが入るため、空の色を連想させるような青色と白色(水色)の2色の花色が楽しめる園芸品種です。
- ブルースター(Ipomoea tricolor ‘Blue Star’)は、星の形を思わせるような濃い青色の班が入る、水色と青色の2色の花色が魅力の園芸品種です。
- パーリーゲイツ(ipomoea tricolor ‘Pearly Gates’)は、明るく輝くような印象を与える真っ白な花が魅力的な園芸品種です。
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ヨルガオの特徴や園芸品種
- 原産:北・南アメリカ
- 学名:Ipomoea alba
- 草丈:約500~3000cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~10月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:9月5日/9月6日
- 花言葉:夜の思い出/妖艶
- 用途:壁面緑化
ヨルガオとは!?
ヨルガオは学名Ipomoea alba、別名では「イポメア・アルバ」や「ムーンフラワー(moonflower)」とも呼ばれる北・南アメリカが原産の多年草です。
ヨルガオの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のalbaはラテン語で「白色」を意味しており、花の色に由来します。
- ヨルガオの由来は朝に花を咲かせるアサガオに対して、ヨルガオが「夜」に花を咲かせる所からきています。
- ムーンフラワー(moonflower)の由来は「夜」に花を咲かせる所と、花の形が「月」の形に似ている所からきています。
ヨルガオの特徴(魅力)
- ヨルガオは、その名前からも分かる通り夜の間に花を咲かせる性質があり、また「白色」を意味する種小名の「alba」からも分かる通り白色の花を咲かせる所が特徴の植物です。
- 園芸では、白色の花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用される目的で育てられる事が多いです。
- 草姿はツル性、茎には棘状の柔らかな突起があります。
- 茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、あんどん仕立て用の支柱やネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- 茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- ヨルガオの花は一日花、一日花は夕方に花が開くと翌朝の早朝には花が萎み、そのまま落ちてしまいます。ただし気温が低く曇りの日などは更に長く花が開花し続ける事もあります。
- 花の大きさは直径約8~15cm、花弁が5個合着した合弁花で漏斗形をしています。
- 葉は基部が凹むためハートを思わせるような形をしており、しばしばふち部分が3回浅裂もしくは中裂に裂けています。
ヨルガオの草姿はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約500(~3000)cm、茎の色は緑色、柔らかい棘状の突起があります。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約5(~15)cm、葉身の大きさは長さ約5(~20)cm、幅約5(~20)cm、葉身の形は心形、ふち部分は全縁もしくは3回浅裂(~中裂)します。
花序は腋花、葉腋に1個もしくは数個までの花を集散花序につけます。花冠の大きさは直径約8(~15)cm、大きさは漏斗形、漏斗形は5個の花弁が合着する合弁花、花弁の色は白色、雄蕊は5個、雌蕊は1個あります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は長さ約2(~3)cm、色は褐色もしくは暗褐色をしています。
ヨルガオの園芸品種の紹介
マルバアサガオの特徴や園芸品種
- 原産:北・南アメリカ
- 学名:Ipomoea purpurea
- 草丈:約200~300cm
- 分類:多年草
- 開花時期:
- 花色:赤色●桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:壁面緑化
マルバアサガオとは!?
マルバアサガオは学名Ipomoea purpurea、別名では「イポメア・アルバ」や「ムーンフラワー(moonflower)」とも呼ばれる北・南アメリカが原産の多年草です。
マルバアサガオの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のpurpureaは「紫」を意味する「purpuro」と、接尾辞で「色」を意味する「-ea」の2語からきており、花の色に由来します。
マルバアサガオの特徴(魅力)
- マルバアサガオは「お餅」を思わせるような丸みを帯びるぽちゃっとした可愛らしい葉があり、また夏の間は艶やかな印象もしくは落ち着いた印象を与える赤紫色か青紫色の花を次々と咲かせる魅力的な植物です。
- 園芸では、赤紫色の花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用される目的で育てられる事が多いです。
- 草姿はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、あんどん仕立て用の支柱やネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- マルバアサガオの花は一日花、一日花は午前中に花が開くと午後には花が萎み、そのまま落ちてしまいます。
- 花の大きさは直径約3~6cm、花弁が5個合着した合弁花で漏斗形をしています。
- 葉は基部が凹むためハートを思わせるような形をしており、しばしばふち部分が3回浅裂もしくは中裂に裂けています。
マルバアサガオの草姿はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約200(~300)cm、茎の色は緑色、白色の長い毛が密に生えます。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約2(~6)cm、葉身の大きさは長さ約2(~10)cm、幅約2(~10)cm、葉身の形は心形、ふち部分は全縁もしくは3回中裂(~深裂)します。
花序は腋花、葉腋に1個もしくは数個までの花を集散花序につけます。花冠の大きさは直径約3(~6)cm、大きさは漏斗形、漏斗形は5個の花弁が合着する合弁花、花弁の色は青色・紫色・白色、雄蕊は5個、雌蕊は1個あります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は直径約0.9(~1)cm、色は淡褐色をしています。
マルバアサガオの園芸品種の紹介
- パーティドレス(ipomoea purpurea ‘party dress’)は、花に星の形を思わせるような赤紫色の班が入り、桃色と赤紫色の2色のグラデーションが楽しめる園芸品種です。
- クリムゾン・ランブレル(ipomoea purpurea ‘Crimson Rambler’)は、ネオンライトを思わせるような発色のよい濃い桃色の花色が特徴の園芸品種です。花は漏斗形、花色は鮮やかな桃色で、縦方向に赤色の絞りが入り、筒内部は白色をしています。
- スターオブヤルタ(ipomoea purpurea ‘Star of Yelta’)は、花に星の形を思わせるような赤紫色の班が入るため、青紫色と赤紫色の2色のグラデーションが楽しめる園芸品種です。
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モミジヒルガオの特徴や園芸品種
- 原産:熱帯アフリカ/熱帯アジア
- 学名:Ipomoea cairica
- 草丈:約500cm以上
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境では周年)
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 用途:壁面緑化
モミジヒルガオとは!?
モミジヒルガオは学名Ipomoea cairica、別名では「タイワンアサガオ」や「モミジバアサガオ」とも呼ばれる熱帯アフリカおよび熱帯アジアが原産の多年草です。
モミジヒルガオの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のcairicaは、エジプトの「カイロ」を意味します。
モミジヒルガオの特徴(魅力)
- モミジヒルガオは、和名からも分かる通り葉の形が「紅葉」のように掌状に裂けている所と、春から秋にかけて長期間に渡り開花する所、ラッパのような形をした上品な紫色の花を咲かせる所が魅力の植物です。
- 園芸では、紫色の花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用する目的で育てられる事が多いです。
- 草姿はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、あんどん仕立て用の支柱やネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花はふつう春から秋にかけて開花しますが、温暖な理想的な環境であれば1年を通して開花が見られます。
- 花の大きさは長さ約4~6cm、花弁が5個合着した合弁花で漏斗形をしています。
- 薄い紫色の花色は、心を癒すような印象を与えたり、繊細でシックな雰囲気を作ったりします。そのため、緊張が解れリラックス出来るようなお庭や、シックで落ち着いた雰囲気のあるエレガントなお庭などにおすすめです。
- 葉は楕円形の小葉が掌のように約5~7個つくため「紅葉の葉」や手のひらを思わせるような装飾的な外観をしています。
モミジヒルガオの草姿はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約500cm以上、茎の色は緑色、滑らかで無毛です。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の大きさは長さ約3(~10)cm、幅約3(~10)cm、葉身の形は5(~7)回掌状全裂、小葉は楕円形です。
花序は腋花、葉腋に1個もしくは数個までの花を集散花序につけます。花冠の大きさは長さ約4(~6)cm、大きさは漏斗形、漏斗形は5個の花弁が合着する合弁花、花弁の色は紫色・白色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は卵形、大きさは直径約1cm、色は淡褐色をしています。
モミジヒルガオの園芸品種の紹介
- アルバ(ipomoea cairica ‘alba’)は、明るく清潔感を感じさせるような白色の花を咲かせるモミジヒルガオの園芸品種です。
ルコウソウの特徴や園芸品種
- 原産:南・中央アメリカ
- 学名:Ipomoea quamoclit
- 草丈:約100~300cm
- 分類:一年草
- 開花時期:7月~10月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:-
- 用途:壁面緑化
ルコウソウとは!?
ルコウソウは学名Ipomoea quamoclit、別名では「カボチャアサガオ」や「サイプレス・バイン(cypress vine)」とも呼ばれる南・中央アメリカが原産の一年草です。
ルコウソウの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のquamoclitは古代ギリシア語で「豆」を意味する「κῠ́ᾰμος(kúamos)」からきていると言われており、子葉の形に由来します。
ルコウソウの特徴(魅力)
- ルコウソウは、羽毛のような軽やかな印象を与える葉の形と、華やかで上品な印象を与える真紅の花、他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)が特徴の植物です
- 園芸では、上品な赤色の花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用する目的で育てられる事が多いです。
- 草姿はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、あんどん仕立て用の支柱やネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花は筒部の長さが約2.5~5cm、幅が約2.5cmあり、花の先端が星のように開きます。
- 濃い赤色の花色は、赤ワインや口紅の色などを連想させるため、華やかな印象やエレガントな雰囲気をつくるお庭などによくあいます。
- 葉は細い線状の葉が幾つも集まり「羽毛」のような柔らかな外観をつくるため、繊細な印象をあたえる装飾的な葉としても楽しめます。
ルコウソウの草姿はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約100(~300)cm、茎の色は緑色、節からは不定根をだします。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状全裂、羽状全裂は小葉が約17(~39)個あり、小葉の形は線形です。
花序は腋花、葉腋に1個もしくは3個までの花を集散花序につけます。花冠の長さ約2(~5)cm、幅は約2.5cm、花冠の形は筒部が長く先端が皿状に開き裂片が5個、雄蕊が5個、雌蕊が1個あります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は卵形、色は淡褐色をしています。
ルコウソウの園芸品種の紹介
ミナ・ロバータの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/ブラジル
- 学名:Ipomoea lobata
- 草丈:約100~500cm
- 分類:多年草
- 開花時期:9月~11月
- 花色:赤色●橙色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 用途:壁面緑化
ミナ・ロバータとは!?
ミナ・ロバータは学名Ipomoea lobata、別名では「イポメア・ロバタ」や「スパニッシュ・フラッグ(Spanish flag)」とも呼ばれるメキシコおよびブラジルが原産の多年草です。
ミナ・ロバータの語源(由来)
- 属名のIpomoeaは、古代ギリシア語で「芋虫」や「木食い虫」を意味する「ἴψ(ips)」と、古代ギリシア語で「似ている」や「共有」を意味する「ὅμοιος(homoios)」の2語からなり、芋虫のように植物に絡みつく性質からきています。
- 種小名のlobataはラテン語で「浅く裂けた」を意味しており、葉の形に由来します。
ミナ・ロバータの特徴(魅力)
- ミナ・ロバータは、スペインの国旗を思わせるような花色をしている事から別名では「スパニッシュ・フラッグ(Spanish flag)」とも呼ばれており、穂状に並ぶ花姿と、他の植物や物体に絡みながら成長する習慣(決まりのように繰り返す癖)が特徴の植物です
- 園芸では、南国を思わせるような明るい花を鑑賞する目的や、ツルをネットに絡ませてグリーンカーテンとして利用する目的で育てられます。
- 草姿はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、トレリスやネット等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花は花軸が二股に分かれて、花穂が2本並ぶ個性的な花姿をつくり、また赤色から黄色(~白色)へと花色が変化していくためスペインの国旗を思わせるような外観になります。
- 雄蕊と雌蕊は花冠の2倍ほどの長さがあるため、花冠の先端が開いたら雄蕊・雌蕊が突出します。
- 葉はふち部分が深く裂けるため三又の外観となります。
ミナ・ロバータの草姿はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約100(~500)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約3(~12)cm、幅は約3(~10)cm、葉身の形は心形、ふち部分は3(~5)回中裂(~深裂)します。
花序は葉腋から花軸が伸び、花軸は途中で二股に分かれてそれぞれに総状花序に花をつけます。花冠は筒状、長さ約1.5(~2.5)cm、花冠の色は赤色から黄色・白色へと変化します。雄蕊は5個、雌蕊は1個、花冠が開いた時は雄蕊と雌蕊の長さは花冠の約2倍ほどの長さに突出します。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は卵形、長さ約0.7cm、色は淡褐色をしています。