- 原産:南アフリカ
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:アークセトカ(Arctotheca)
- 種:カレンデュラ/ワタゲハナグルマ(Arctotheca calendula)
- 別名:アークセトカ・カレンデュラ/ケープ・ウィード(capeweed)/プレーン・トレジャーフラワー(plain treasureflower)/ケープ・ダンデライオン(cape dandelion)/ケープ・マリーゴールド(cape marigold)
- 開花時期:3月~7月
- 花の色:黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:一年草
- 草丈:約10~30cm
- 誕生花:
- 花言葉:神のお告げ
- 用途:グランドカバー
- 購入方法:アークセトカ(ワタゲハナグルマ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)とは!?
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は学名Arctotheca calendula、別名では「アークセトカ・カレンデュラ」や「プレーン・トレジャーフラワー(plain treasureflower)」等とも呼ばれる南アフリカが原産の一年草です。
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の語源(由来)
- 属名のArctothecaは古代ギリシャ語で「クマ」を意味する「ἄρκος」と、ギリシャ語で「鞘」「箱」を意味する「theke」の2語からきており、花後の実に由来します。
- 種小名のcalendulaは、花がキンセンカ(calendula)に似ている所からきています。
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の特徴(魅力)
- アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の特徴は、葉がロゼット状に拡がり地面を覆う所、葉の縁部分に深い切れ込みが入るためタンポポの葉のような見た目をしている所、親株からランナー(走出枝)を伸ばして子株をどんどんつくる所、花は地際から花茎を伸ばして頂部に一個の花を咲かせる所、花は太陽のような見た目をしていて明るく元気な雰囲気を感じさせる所等にあります。
- 草姿はロゼット状、羽状に切れ込みが入る葉を基部から放射状に広げ「たんぽぽ」のような外観の草姿をつくります。
- 基部からは細長い茎のランナー(走出枝)を伸ばし、茎の先端に子株をつくります。
- 開花時期は早春から夏、花はキク科でよく見られる頭花の形をしており、頭花は直径が約2~6cmと大きく、外周にある舌状花の色がふつう黄色と薄い黄色(白色)の二色になっています。
- 恐らく舌状花の基部の色が濃い事から、蜜源を求めやってくる昆虫達のためのネクターガイド(花蜜のある場所を教える印)として働いています。
- 花後の種には白色の長い冠毛があるため、ふわふわとした綿のような外観となります。
- アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は「グランドカバー(地被植物)」「花壇の縁どり」等で親しまれます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
- アークセトカ(ワタゲハナグルマ)のグランドカバー(地被植物)はランナー(走出枝)で子株をつくり自力で増える所と、明るい印象を与える花が魅力です。
- 花壇の縁どりとは花壇の手前(ふち部分)の境界線をさしており、普通はレンガなどの装飾物または背の低い植物などが並べられます。
- グランドカバー(地被植物)とは、草丈があまり高くならず地表面を覆う植物の総称で、一般的に雑草を抑制する目的、景観を美しくする目的等で植え付けが行われます。
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の草丈は約10(~30)cm、草姿はロゼット状、ランナー(走出枝)を出して広がります。※ランナー(走出枝)とは細長い茎が地表面を這うように伸びて、茎の先端に芽と根を出し子株をつくる茎です。
葉序は根生葉(基部に付いた葉)、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の大きさは長さ5(~25)cm、幅約2(~6)cm、葉身の形は羽状全裂または羽状深裂、葉のふち部分には鋸歯があります。
花は基部から花茎が伸び、花茎は長さ約10(~30)cm、花序は頭状花序、頭状花序は直径約2(~6)cm、花は舌状花と筒状花の2種類で構成されており、舌状花の色は黄色、筒状花の色は黄色または暗色です。
果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果の形は楕円形、痩果の先端には冠毛が生えており、冠毛は白色または薄い桃色です。
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の園芸品種の紹介
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が出来ます。
土壌の土質
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は、基本的に水はけの良い土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った砂壌土に土壌改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が出来ます。
培養土
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は通気性の高い草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(PH調整済)=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
地植え
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
鉢植え
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は、ある程度肥沃な土壌で育てている場合は肥料が無くても育てられます。ただし栄養の乏しい土壌や鉢植えで育ている場合は毎年早春に肥料を与えるようにしましょう。また鉢植えの場合は根が回りやすいため毎年植え替えと必要に応じて株分けも行った方がよいでしょう。
肥料の与え方
- 晩冬から早春に与える肥料
- 肥効が長く緩やかに効く緩効性肥料を選び、肥料の成分は山型肥料(リン成分が多く入る)または水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 緩効性肥料の場合も株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
剪定のやり方
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の剪定は基本的に不要です。必要に応じて花がら摘みを行いましょう。
花がら摘みとは!?
花がら摘みの目的は、萎れた花を摘みとる事で種の生産を防ぎ余計なエネルギーを使わせない事や、種の飛散を防ぐ事にあります。余計なエネルギーを使わせない事によって、株の老化(弱体)を防ぎ、寿命を伸ばすことが出来ます。
花がら摘みのやり方は、花が萎れてきたらハサミを使い花の下で剪定して切り戻すだけです。
夏越しする方法
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は、夏の暑さに耐えますが多湿を苦手にしており、根腐れしたり腐敗する原因になる事があります。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
夏越し対策
- 湿度の高い環境を嫌うため乾燥した場所で管理しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない場所に移動すると良いでしょう。
- 地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てると良いでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 直射日光6時間以上が理想です。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- ロックガーデンなど、周りより高い場所に植えると、水が下に流れやすく、排水性が高まり根腐れしにくくなります。
- 空気の流れがあり風通しがいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
冬越しする方法
Hardiness:9b~11a
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は軽い霜であれば耐えられる事があるため、暖地であれば地植えで育てられる事があります。ただし基本的に霜が降りると枯れてしまうため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 軽い霜が降りる地域であらば、霜対策として腐葉土などでマルチングをしたり、不織布などを被せるとよいでしょう。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)は株分けによって増やす事ができます。
株分けの方法
- 株分け時期は生育期間中であればいつでも行えます。
- 株全体を観察して地表面を這うように伸びるランナー(走出枝)をさがしましょう。
- ランナー(走出枝)の先に子株が出来て定着している場合は、親株と繋がっている茎を切り取り、子株を掘り起こします。
- 切り離した株を新しい鉢植えまたは植えたい場所に地植えします。
- 植え直した株に水をたくさん与えたら株分けの終了です。
播種で増やす
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の病気
アークセトカ(ワタゲハナグルマ)の害虫