- 原産:中国/東南アジア
- 科:アカネ(Rubiaceae)
- 属:サンタンカ/イクソラ(Ixora)
- 種:サンタンカ/キネンシス(Ixora chinensis)
- 別名:サンダンカ/イクソラ・キネンシス/チャイニーズ・イクソラ(Chinese ixora)
- 開花時期:5月~8月(理想的な環境では周年)
- 花の色:赤色●桃色●黄色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:常緑低木
- 被覆方法:
- 草丈:約100~300cm
- 株張り:
- 誕生花:3月15日・5月5日・12月6日
- 花言葉:喜び・勤勉・張り切る・熱き想い
- 用途:開花期間長い/生垣
- 購入方法:サンタンカを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
サンタンカとは!?
サンタンカの学名はIxora chinensis、別名では「サンダンカ」や「イクソラ・キネンシス」等も呼ばれる中国および東アジアが原産の常緑低木です。
サンタンカの語源(由来)
- 属名のIxoraは、インド神話における主宰神および創造神である「イーシュバラ(īśvara)」に由来しています。
- 種小名のchinensisは「中国の」を意味しており自生地に由来します。
サンタンカの特徴(魅力)
- サンタンカの特徴は、開花期間が晩春から夏、また一年を通して咲く能力がある所、花が半球状に集まりボリュームのよい花姿が楽しめる所、温暖な地域では生垣として使われる所などにあります。
- 樹形はブッシュ状、茎はよく枝分かれして、茎葉が密に茂るため、温暖な地域では生垣として利用される事もあります。
- 開花期間が梅雨頃の5月から8月、また温暖な地域では一年を通して花が咲く能力があります。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序は集散花序、花は茎の上部で密に集まり、ドーム状の大きな花姿をつくります。そのため、とてもボリュームがよく遠くからでもよく目立ちます。
- サンタンカは蝶々の蜜源として高い評価を受けています。そのため、バタフライガーデンに取り入れたい花のひとつになります。
サンタンカの樹高は約100~300cm、樹形はブッシュ状、茎はよく分枝して、丸みを帯びたドーム状になる傾向があります。
葉序は対生葉序または輪生葉序、葉身の長さ約5~13cm、葉身の形は楕円形または長楕円形か倒卵形、葉の質感は革質、葉表面には光沢があり、葉の色は緑色です。
花序は集散花序、集散花序は直径約5~13cm、花が茎の上部に密に集まりドーム状になります。花冠の形は高杯形花冠、高杯形花冠の裂片は4個、花の色は赤色・桃色・黄色がある。
果実は液果、液果の形は球形、色は紅紫色、質感は柔らかく水分を多く含み多肉質です。
サンタンカの園芸品種の紹介
サンタンカ(イクソラ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
サンタンカの育て方
花壇の土づくり
日当り
サンタンカは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
サンタンカは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
サンタンカは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
サンタンカの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
サンタンカは、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、生育が活発な期間、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時にどは必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。そのため、水やりの頻度は地植えと比べて多くなります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
サンタンカは、生育期間中にしっかり肥料を与える事で、株がしっかりと育ち沢山の花を咲かせます。
そのため、生育期間中はしっかりと肥料を与えるようにしましょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 肥料は生育期間である春から秋にかけて与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を与える場合は、規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
サンタンカは、大きさや形を制御する目的で剪定することが出来ます。
剪定する方法
- 剪定時期
- 生育期間中であれば、何時でもおこなえます。ただし、強い剪定を行う場合は早春に行った方が回復が早くなります。
- 剪定方法
- 早春に枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、早春にこれを根元から、または健康な部分まで戻り、剪定して取り除きます。
- 不要な茎は日当りや風通しを阻害したり、健康に成長している茎に悪影響を及ぼします。
- 大きさや形を維持する為に、株全体を観察して、好みの形状に一律に切り戻し剪定することが出来ます。
- ただし、強めに剪定する場合は素早い回復が見込める早春に行いましょう。
- 一律に剪定する事で、花芽が落ちるため、開花が数週間見られないことがあります。
- 早春に枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、早春にこれを根元から、または健康な部分まで戻り、剪定して取り除きます。
夏越しする方法
サンタンカは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
- 半日影や明るい日陰などの乾燥しにくい環境で管理するのもひとつの対策になります。
冬越しする方法
Hardiness:9~11
サンタンカは軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えでも冬越し出来る可能性があります。ただし基本的に寒さと霜に弱いため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
冬越し対策
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
サンタンカは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ10~15cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
サンタンカの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
サンタンカの病気
サンタンカの害虫