ロベリアは属の中に約415種がある一・二年草もしくは多年草か低木です。一般に園芸では地面をカーペット状に広がり茎葉覆ってしまう程に沢山の花を一斉に咲かせるルリミゾカクシ、地際から何本も直立する茎を伸ばし濃く上品な花を穂状に長く咲かせるベニバナサワギキョウ、その他ハイブリッド種等が親しまれています。
ロベリアは種ごとに多年草や一年草、また夏の暑さや冬の寒さに対する耐性も様々です。育てる際はそれぞれ育て方を確認して育てましょう。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ルリミゾカクシ 開花時期:4月~6月 | ②ベニバナサワギキョウ 開花時期:8月~10月 |
③ロベリア(スペシオサ) 開花時期:8月~10月 | ④サワギキョウ 開花時期:8月~10月 |
⑤シフィリティカ 開花時期:8月~10月 |
原産:南部アフリカ
学名:Lobelia erinus
草丈:約15cm~20cm
分類:多年草
開花時期:4月~6月
花色:紫色●青色●赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:弱い
耐寒性:弱い
誕生花:4月11日
花言葉:「謙遜」「悪意」「 人目につく」
特徴:ロベリア(ルリミゾカクシ)は学名Lobelia erinus、別名では「ロベリア・エリヌス」や「ルリチョウソウ」とも呼ばれ南部アフリカを原産とする多年草です。和名「ルリミゾカクシ」の由来は瑠璃色を連想させる美しい花が、溝を覆い隠す程に咲き誇る花姿からきています。
ロベリア(ルリミゾカクシ)の最大の特徴は、カーペットの様に地面を広がる草姿と葉を覆い尽くす程に咲き誇る花姿にあり、花は青色の他にも桃色や白色等と多くの花色があります。茎は分枝がよく這うように伸び傾斜地や壁面等では上部から下部へと茎葉が流れ優雅な草姿を作ります。
ロベリア(ルリミゾカクシ)は多年草ですが、夏の暑さにも冬の寒さにも弱いため一般的には一年草扱いされており、秋もしくは晩冬から早春に種を撒いて育てられ春に花が咲いたら夏に枯れる一年草として殆どの場合は育てられています。
園芸では主にグランドカバーとして花壇前方を彩り、また花壇のエッジ(花壇縁)やハンギングバスケット等に植える事で壁面を優雅に下垂する草姿を作り出します。非常に豊富にある花色は、お庭の雰囲気に合わせてロマンティックで可愛いお庭であれば淡く優しい色合いの桃色や水色の品種を選んだり、明るくカラフルなお庭であれば色の対比を活かしながら色鮮やかな品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は春から初夏、花色は紫色や青色、赤色や桃色、白色等があり、個々の花は下唇が広く3裂して上唇は小さく2裂しており、花序は小花(唇形)が集まり円錐状に集まり円錐花序をつくります。草姿は這性で高さは約15(20)cm × 幅は15(30)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは倒披針形かへら形で葉縁に鋸歯があり、葉序は互生葉序につきます。
ロベリア(ルリミゾカクシ)は秋もしくは寒冷地で春撒きされて種で増やします。多年草ですが一般的には夏の暑さや乾燥に弱いため花が咲いた後に枯れる一年草として扱われます。また冬の寒さにも弱いため冬越しする場合は霜に当たる前に温室もしくは室内に取り込むといいでしょう。
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原産:北アメリカ
学名:Lobelia cardinalis
草丈:約60cm~120cm
分類:多年草(短命)
開花時期:8月~10月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●黒色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:10月30日
花言葉:「高貴」「悪意」「乙女の魅力」「特異な才能」
特徴:ベニバナサワギキョウは学名Lobelia cardinalis、別名「ロベリア・カーディナリス」や「カーディナルフラワー(cardinal flower)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。和名「ベニバナサワギキョウ」の由来は紅色の美しい花色とサワギキョウに似た草姿と花を咲かせる所からきており、種小名のカーディナリス(cardinalis)は枢機卿が着る赤色のローブからきており、緋色の花色に由来しています。
ベニバナサワギキョウの最大の特徴(魅力)は垂直に伸びた茎の先に穂状に咲く上品な赤黒い花にあり、花穂は長さ最大45cmにもなります。茎は地際から何本も垂直に伸びる茎は分枝が殆どなく最大150cmの高さまで成長します。
ベニバナサワギキョウは有毒なアルカロイド(ロベリン/ロベラミン)を含み、大量に摂取すると嘔吐や下痢、倦怠感等の症状を引き起こす可能性があります。子供や犬猫のいる家庭等では間違って食べないように注意する必要があるでしょう。
園芸では花壇の中央や後方に植えられる事が多く、垂直に伸びる茎は分枝する事なく最大120cmまで伸びるため単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。園芸品種には、黒色の葉と緋色の花がとても美しい「クイーン ビクトリア(queen victoria)」や、白色の清楚な花が魅力的な「アルバ(Alba)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は晩夏から秋、花色は赤色や桃色、白色があり、個々の花は直径約3(5)cmの唇形で下唇が広く3裂して上唇が2裂し、花序は小花(唇形)が穂状に集まり総状花序につきます。草姿は直立して高さは約60(120)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色や黒色、葉身は披針形もしくは楕円形、葉序は互生葉序につきます。
ベニバナサワギキョウは株分けや挿し木によっても増やせますが、通常は播種によって増やされます。多年草ですが短命のためしばしば夏の開花が終わった後、もしくは冬に枯れてしまいます。
ロベリア(クィーン ビクトリア)は殆ど黒色のブラックリーフと落ち着きある赤黒い花が魅力的な園芸品種です。落ち着きある黒葉と赤黒い花の組み合わせはシックでフェミニンな大人の雰囲気があり、落ち着きあるお庭によく合うでしょう。高さは約90(120)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
学名:Lobelia × speciosa
草丈:約50~100cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:赤色●桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●赤色●紫色●黒色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:ロベリア(スペシオサ)は学名Lobelia × speciosa、北アメリカ原産で緋色の花が魅力的なベニサワギキョウ(L. cardinalis)と青色の花を咲かせる(L. siphilitica)等が交雑されて生まれた交雑種です。種小名のスペシオサ(speciosa)は「派手」を意味しており、恐らく美しい花色や葉色に由来します。
ロベリア(スペシオサ)は赤色や紫色の派手な花色や、紫色から黒色のシックな葉色が魅力の多年草で、地際から分枝せずに垂直に伸びる茎を何本も伸ばして群生させ、最大100cmの高さまで成長します。
ロベリア(スペシオサ)は有毒なアルカロイド(ロベリン)を含み、大量に摂取すると嘔吐や下痢、倦怠感等の症状を引き起こす可能性があります。子供や犬猫のいる家庭等では間違って食べないように注意する必要があるでしょう。
園芸では花壇の中央や後方に植えられる事が多く、垂直に伸びる茎は分枝する事なく最大100cmまで伸びるため単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。園芸品種には、紫色の花が上品で美しい美しい「ハドスペン パープル(hadspen purple)」や、濃い赤色の花と黒葉が魅力的な「ファンスカーレット(fan scarlet)」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は晩夏から秋、花色は赤色や桃色、紫色等があり、個々の花は唇形で下唇が広く3裂して上唇が2裂し、花序は小花(唇形)が穂状に集まり総状花序につきます。草姿は直立して高さは約50(100)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色や赤色、紫色や黒色があり、葉身は披針形で葉縁に鋸歯があり、葉序は互生葉序につきます。
ロベリア(スペシオサ)は挿し木や株分け、種により増やす事が出来ます。育てる際は冬の寒さに強い一方で夏の暑さを苦手にしているため管理に注意が必要でしょう。
ロベリア(タニア)は背が高く最大1mまで成長し、赤みの入る上品な紫色の花を咲かせる園芸品種です。 | ロベリア(ハドスペン パープル)は高さが60cm程度と一般的な種と比べると背が低くく、非常に濃い紫色の花を咲かせる園芸品種です。 |
ロベリア(ファンスカーレット)は殆ど黒色の紫色の葉と明るい真っ赤な花が魅力的な園芸品種です。落ち着きある黒葉と色鮮やかな赤色の花は対比がとても美しくお庭の中で強く目を引きます。 | スペシオサ種 (´・ω・)p楽天で購入q |
ロベリア(ロシアンプリンセス) (´・ω・)p楽天で購入q | サワギキョウ(ファンブルー) (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:日本/東アジア/ロシア
学名:Lobelia sessilifolia
草丈:約50~100cm
分類:多年草
開花時期:8月~10月
花色:青色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:10月30日
花言葉:「高貴」「繊細」「敵意」「悪意」「特異な才能」
特徴:サワギキョウは学名Lobelia sessilifolia、別名「ロベリア・セシリフォリア」とも呼ばれ日本及び東アジア、ロシアを原産とする多年草で、日本では北海道から九州まで分布し山地の湿原や湿り気のある草地等に自生しています。和名「サワギキョウ」の由来は沢に咲くキキョウ科の植物もしくはキキョウに似た花色から名付けられており、種小名のセシリフォリア(sessilifolia)は「無柄葉の」を意味しており、茎葉に葉柄がない事に由来します。
サワギキョウの最大の特徴(魅力)は垂直に伸びる茎の先に穂状に咲く上品な紫色もしくは青色の花にあります。地下部には根茎があり地際から何本も茎が垂直に伸びて群生し、茎は分枝する事なく最大100cmの高さまで成長します。
サワギキョウは有毒なアルカロイド(ロベリン)を含み、大量に摂取すると嘔吐や下痢、倦怠感等の症状を引き起こす可能性があります。子供や犬猫のいる家庭等では間違って食べないように注意する必要があるでしょう。
園芸では花壇の中央や後方に植えられる事が多く、垂直に伸びる茎は分枝する事なく最大100cmまで伸びるため単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。花色は上品な紫色の花色から清涼感を感じさせる青色までがありお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶとよいでしょう。
開花時期は晩夏から秋、花色は青色や紫色があり、個々の花は唇形で下唇が広く3裂して上唇が2裂し、花序は小花(唇形)が穂状に集まり総状花序につきます。草姿は直立して高さは約50(100)cm × 幅は30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形で葉縁に鋸歯があり、葉序は互生葉序につきます。
サワギキョウは挿し木や株分け、種により増やす事が出来ます。育てる際は冬の寒さに強い一方で夏の暑さを苦手にしているため管理に注意が必要でしょう。
サワギキョウ |
原産:北アメリカ
学名:Lobelia siphilitica
草丈:約60cm~90cm
分類:多年草(短命)
開花時期:8月~10月
花色:青色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:ロベリア(シフィリティカ)は学名Lobelia siphilitica、別名「オオロベリアソウ」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。ロゼット状の草姿から分枝の殆どない茎を垂直に伸ばし、青色の大きな唇形の小花を穂状に咲かせます。
開花時期は晩夏から秋、花色は青色、下唇が下向きに3裂し上唇が2裂した唇形の小花を穂状(総状花序)に咲かせます。草姿はロゼット状で直立する茎は高さは約60(90)cm × 幅は30(45)cmまで成長し、葉色は緑色、葉身は披針形もしくは楕円形で根出葉もしくは互生葉序につきます。
ロベリア(シフィリティカ)は株分けや挿し木によっても増やせますが、通常は播種によって増やされます。多年草ですが短命のためしばしば夏の開花が終わった後、もしくは冬に枯れてしまいます。
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