ニゲラ属(クロタネソウ属)は約25種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは4種類の原種と、いくつかの園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ニゲラ属(クロタネソウ属)の簡易比較

学名:地中海沿岸/イラン
生活形:一年草
草丈:約30~80cm
開花:5月~9月※種まき時期で変わる
花色:赤色・桃色・青色・紫色・白色
葉色:緑色
備考:本種は、種子が食用とされるニオイクロタネソウ(Nigella sativa)と違い、有毒なアルカロイドを含むため食用にできませんが、その一方で園芸品種が豊富で花の形や色の種類が多様にあり、観賞用として高い人気があります。花は植物界では珍しい青色を中心に、赤色・桃色・紫色・白色の花色もあり、特に花の中央部から真っ直ぐ突出している雌蕊の子房と、その先端で捻れて放射状に広がる花柱が、他の植物では見られないような独特な姿を作り出しています。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)ができて、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が糸状をしているため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。そのため、青花との調和がよく、エレガントな雰囲気を演出します。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。こぼれ種で増える事もあり、雑草化することもあるため注意が必要です。

学名:Nigella sativa
生活形:一年草
草丈:約20~30cm
開花:5月~7月
花色:桃色・青色・白色
葉色:緑色
備考:本種は、料理用のスパイスになる種子(ブラッククミン)を収穫する目的で広く栽培されており、また花や果実も装飾性が高いため観賞用としても栽培されています。 果実に含まれる種子は、近縁のクロタネソウ( Nigella damascena)に含まれる有毒なアルカロイド(damascenine)がほとんど含まれておらず、逆に健康作用のあるチモキノン(thymoquinone)が含まれており、料理用の他、民間療法やサプリなどに利用されたりもしています。本種は、クロタネソウと非常によく似ていますが、花のすぐ下に苞が無い点、葉の裂片が線形で糸状にならない点で区別が可能です。花は植物界では白色を中心に青色や桃色の花色もあり、特に花の中央部から真っ直ぐ突出している雌蕊の子房と、その先端で放射状に広がりながら捻れる花柱が、他の植物では見られないような独特な姿を作り出しています。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)が形成され、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が細くなるため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。そのため、青花との調和がよく、エレガントな雰囲気を演出します。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。こぼれ種で増える事もあり、雑草化することもあるため注意が必要です。

学名:Nigella papillosa
生活形:一年草
草丈:約30~80cm
開花:5月~7月
花色:青色・紫色・白色
葉色:緑色
備考:本種の魅力は、雄蕊の色が濃紫色(黒色)を呈し、白色の萼片とのコントラストが美しい点にあります。花はクロタネソウ( Nigella damascena)のような苞がないためスッキリとした外観をしており、白色または青みを帯びる5枚の萼片と、濃紫色の多数の雄蕊、および雌蕊が中央から突出して、上品な印象を感じさせます。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)ができて、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が糸状をしているため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。そのため、白色と濃紫色の花との調和がよく、エレガントな雰囲気を演出します。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。

学名:Nigella orientalis
生活形:一年草
草丈:約30~80cm
開花:5月~7月
花色:黄色
葉色:緑色
備考:本種の魅力は、萼片が鮮やかな黄色をしていて明るく元気な印象を与える点にあります。花はクロタネソウ( Nigella damascena)のような苞がないためスッキリとした外観をしており、5枚の黄色の萼片と、花の中央から長く突出する緑色の雌蕊が、明るく爽やかな印象を感じさせます。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)ができて、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が糸状をしているため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。
■ニゲラ属(クロタネソウ属)の主な種と園芸品種の紹介
その他の品種
●主な原種
クロタネソウ



クロタネソウとは!
クロタネソウ(学名: Nigella damascena)は、別名で「ニゲラ・ダマスケナ」「ラブ・イン・ア・ミスト(love-in-a-mist)」「デビル・イン・ザ・ブッシュ(devil in the bush)」とも呼ばれるキンポウゲ科ニゲラ属の一年草です。
クロタネソウの原産地は地中海沿岸からイランに広がる地域で、自生地は草原や岩場、また人為的攪乱を受けた荒れ地などに見られます。
クロタネソウの特徴
- クロタネソウの魅力:本種は、種子が食用とされるニオイクロタネソウ(Nigella sativa)と違い、有毒なアルカロイドを含むため食用にできませんが、その一方で園芸品種が豊富で花の形や色の種類が多様にあり、観賞用として高い人気があります。花は植物界では珍しい青色を中心に、赤色・桃色・紫色・白色の花色もあり、特に花の中央部から真っ直ぐ突出している雌蕊の子房と、その先端で捻れて放射状に広がる花柱が、他の植物では見られないような独特な姿を作り出しています。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)ができて、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が糸状をしているため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。そのため、青花との調和がよく、エレガントな雰囲気を演出します。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。こぼれ種で増える事もあり、雑草化することもあるため注意が必要です。
- 草姿:生育型は一時ロゼット型で、生育初期はロゼットを形成して、その後に直立茎を伸ばして花を咲かせます。
- 葉の特徴:葉は葉縁部が細かく裂ける分裂葉で、2回羽状全裂または2回羽状深裂し、裂片は線形または糸状になります。そのため、空気を多く含んでいるふわふわとした綿や、光を通す霞のような幻想的な雰囲気をつくります。
- 花の特徴:開花期は種まき時期でかわり、春撒きでは7月~8月頃、秋撒きで5月~6月頃に咲きます。花は花托・萼・花弁(蜜腺)・雄蕊・雌蕊で構成されて、その直ぐ下に輪生する苞があります。一般的に鑑賞される部分は苞・萼・雌蕊・雄蕊の部分になり、特に花弁のようにうつくしい萼と、寄生している様子を見ているような雌蕊は重要な鑑賞部位として欠かせません。苞は葉と同様のため目立たない事もありますが、輪生する事で区別でき、苞は2回羽状全裂し、裂片が糸状でレースのような繊細な外観を呈します。萼は基本的に萼片が5枚以上あり、品種により差異があります。萼の色は青色が最も普通ですが、品種によっては赤色・桃色・紫色・白色もあり、好みに合わせて選ぶことが可能です。雌蕊は花の中央部から突出しており、雌蕊の下部を構成する子房は5枚の心皮が合着した複合雌蕊で直立しており、花柱で分離して放射状に広がり、多くが捻れて独特な外観となります。
- 果実の特徴:花が咲き終わると、 花を構成する雌蕊(子房)が風船のように膨らんで、蒴果が形成されます。蒴果は子房の部分が球状になり、上部にある花柱が角のように残ります。色は黄緑色で、成熟してくると赤紫色を呈し、完全に乾燥すると淡い褐色へと変化します。果実の中には黒色の種子が多数入っており、これは有毒なアルカロイドを含み、食べられません。
- フラワーアレンジメント:クロタネソウは、青色・紫色・赤色・桃色・白色の花や果実を収穫し、フラワーアレンジメントに利用できます。例えば、花は主に上品な印象を添える切り花として利用されます。また果実は乾燥した後も形が崩れず色も褪せにくいため、ドライフラワーに加工し、スワッグやブーケなどに入れる花材として利用されたりします。
クロタネソウの園芸品種の紹介
ミスジーキル・シリーズ

学名:Nigella damascena ‘miss jekyll’
花の形:半八重咲き
花の色:淡い青色・青色・桃色・白色
草丈:約45cm
備考:花のサイズは直径約4cm、花の形は半八重咲き、花の色は品種により変わります。
ミスジーキル・シリーズの品種
- ミスジーキル:花の色は淡い青色で、空を想像させるような爽やかな雰囲気を感じさせます
- ミスジーキル・ダークブルー:花の色は濃い青色で、落ち着いた雰囲気を醸し、男性的なカッコ良さを感じさせる品種です。
- ミスジーキル・ローズ:花の色は桃色で、女性的な可愛らしさを感じさせる品種です。
- ミスジーキル・アルバ:花の色は白色で、明るさや清潔感を感じさせる品種です。
アルビオンブラックポッド
学名:Nigella damascena ‘albion black pod’
花の形:半八重咲き
花の色:白色
草丈:約30~60cm
備考:花後に実る、赤紫色の果実(種子鞘)が魅力的な品種です。花は白色で、赤紫色の果実との相性が抜群によく上品な雰囲気を作り出します。
ムーディブルース
学名:Nigella damascena ‘moody blues’
花の形:半八重咲き
花の色:青色・濃紫色・白色
草丈:約30~50cm
備考:花の色は種子によって個体差があり、青色・濃紫色・白色・複色の範囲で変化します。全体的に上品で落ち着いた色合いをしているため、エレガントなお庭などによく合うでしょう。
オックスフォードブルー

学名:Nigella damascena ‘oxford blue’
花の形:半八重咲き
花の色:濃い青色
草丈:約75cm
備考:花の色は濃い青色を呈し、非常に落ち着いた雰囲気をつくります。そのため、格式高さを感じさせるようなお庭や、青色をテーマにするブルーガーデンなどにおすすめの品種です。
グリーンマジック

学名:Nigella damascena ‘green magic’
花の形:半八重咲き
花の色:淡い緑色・白色
草丈:約40~60cm
備考:グリーンマジックは、花に花弁と萼片がありません。花のすぐ下にある、苞の数が普通のニゲラよりも多く、また花弁状に幅が広くなっており、色が淡い緑色から白色をしている点が特徴です。そのため、繊細さと爽やかさをかんじさせる品種です。
ニオイクロタネソウ
ニオイクロタネソウとは!
ニオイクロタネソウ(学名: Nigella sativa)は、別名で「ニゲラ・サティバ」「ブラック・クミン(black cumin)」「ブラック・キャラウェイ(black caraway)」「カロンジ(kalonji)」とも呼ばれるキンポウゲ科ニゲラ属の一年草です。
ニオイクロタネソウの原産地はブルガリアとルーマニアおよび西アジアに広がる地域で、自生地は草原や岩場、また人為的攪乱を受けた荒れ地などに見られます。
ニオイクロタネソウの特徴
- ニオイクロタネソウの魅力:本種は、料理用のスパイスになる種子(ブラッククミン)を収穫する目的で広く栽培されており、また花や果実も装飾性が高いため観賞用としても栽培されています。 果実に含まれる種子は、近縁のクロタネソウ( Nigella damascena)に含まれる有毒なアルカロイド(damascenine)がほとんど含まれておらず、逆に健康作用のあるチモキノン(thymoquinone)が含まれており、料理用の他、民間療法やサプリなどに利用されたりもしています。本種は、クロタネソウと非常によく似ていますが、花のすぐ下に苞が無い点、葉の裂片が線形で糸状にならない点で区別が可能です。花は植物界では白色を中心に青色や桃色の花色もあり、特に花の中央部から真っ直ぐ突出している雌蕊の子房と、その先端で放射状に広がりながら捻れる花柱が、他の植物では見られないような独特な姿を作り出しています。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)が形成され、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が細くなるため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。そのため、青花との調和がよく、エレガントな雰囲気を演出します。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。こぼれ種で増える事もあり、雑草化することもあるため注意が必要です。
- 草姿:草丈は約20~30cm、生育型は直立型で、茎は主軸がハッキリとしています。
- 葉の特徴:葉は葉縁部が細かく裂ける分裂葉で、2回羽状全裂または3回羽状全裂し、裂片は線形または線状倒披針形になります。
- 花の特徴:開花期は5月~7月頃です。花は花托・萼・花弁(蜜腺)・雄蕊・雌蕊で構成されており苞がありません。一般的に鑑賞される部分は萼・雌蕊・雄蕊の部分になり、特に花弁のようにうつくしい萼と、寄生している様子を見ているような雌蕊は重要な鑑賞部位として欠かせません。萼は基本的に萼片が5枚以上あり、品種により差異があります。萼の色は白色が最も普通ですが、品種によっては青色や桃色もあります。雌蕊は花の中央部から突出しており、雌蕊の下部を構成する子房は5枚の心皮が合着した複合雌蕊で直立しており、花柱で分離して放射状に広がり、多くが捻れて独特な外観となります。
- 果実の特徴:花が咲き終わると、 花を構成する雌蕊(子房)が風船のように膨らんで、蒴果が形成されます。蒴果は子房の部分が球状になり、上部にある花柱が角のように残ります。色は黄緑色で、成熟してくると赤紫色を呈し、完全に乾燥すると淡い褐色へと変化します。果実の中には黒色の種子が多数入っており、これは食用として利用できます。
- 食用:果実が成熟したら収穫し、種を乾燥と焙煎して利用されます。焙煎されて種は、サラダに入れたり、カレーに入れたりして利用されます。
ニオイクロタネソウの園芸品種の紹介
ニゲラ・パピロサ

ニゲラ・パピロサとは!
ニゲラ・パピロサ(学名: Nigella papillosa)は、または同義語でニゲラ・ヒスパニカ(Nigella hispanica)とも呼ばれ、別名で「ラブ・イン・ア・ミスト(love-in-a-mist)」とも呼ばれるキンポウゲ科ニゲラ属の一年草です。
ニゲラ・パピロサの原産地はスペインやポルトガルで、自生地は草原や岩場、また人為的攪乱を受けた荒れ地などに見られます。
ニゲラ・パピロサの特徴
- ニゲラ・パピロサの魅力:本種の魅力は、雄蕊の色が濃紫色(黒色)を呈し、白色の萼片とのコントラストが美しい点にあります。花はクロタネソウ( Nigella damascena)のような苞がないためスッキリとした外観をしており、白色または青みを帯びる5枚の萼片と、濃紫色の多数の雄蕊、および雌蕊が中央から突出して、上品な印象を感じさせます。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)ができて、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が糸状をしているため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。そのため、白色と濃紫色の花との調和がよく、エレガントな雰囲気を演出します。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。
- 草姿:草丈は約30~80cm、生育型は直立型で、茎は主軸がハッキリとしています。
- 葉の特徴:葉は葉縁部が細かく裂ける分裂葉で、2回羽状全裂または3回羽状全裂し、裂片は線形になります。
- 花の特徴:開花期は5月~7月頃です。花は花托・萼・花弁(蜜腺)・雄蕊・雌蕊で構成されており苞がありません。一般的に鑑賞される部分は萼・雌蕊・雄蕊の部分になり、特に花弁のように美しい萼と、上品な印象を与える紫色の雄蕊、寄生している様子を見ているような雌蕊は重要な鑑賞部位として欠かせません。萼は基本的に萼片が5枚あり、色は白色が最も普通ですが、青色または紫色になる事があります。雄蕊は多数、色は濃紫色で上品な色彩効果を与えます。雌蕊は花の中央部から突出しており、雌蕊の下部を構成する子房は5枚の心皮が合着した複合雌蕊で直立しており、花柱で分離して放射状に広がり、多くが捻れて独特な外観となります。
- 果実の特徴:花が咲き終わると、 花を構成する雌蕊(子房)が風船のように膨らんで、蒴果が形成されます。蒴果は子房の部分が球状になり、上部にある花柱が角のように残ります。色は黄緑色で、成熟してくると赤紫色を呈し、完全に乾燥すると淡い褐色へと変化します。
- フラワーアレンジメント:ニゲラ・パピロサは、花や果実を収穫し、フラワーアレンジメントに利用できます。例えば、花は主に上品な印象を添える切り花として利用されます。また果実は乾燥した後も形が崩れず色も褪せにくいため、ドライフラワーに加工し、スワッグやブーケなどに入れる花材として利用されたりします。
ニゲラ・パピロサの園芸品種の紹介
ニゲラ・オリエンタリス

ニゲラ・オリエンタリスとは!
ニゲラ・オリエンタリス(学名: Nigella orientalis)は、別名で「イエロー・フェンネル・フラワー(Yellow Fennel Flower)」とも呼ばれるキンポウゲ科ニゲラ属の一年草です。
ニゲラ・オリエンタリスの原産地はブルガリア、ギリシャ、イラン、レバノン、シリア、トルコ、コーカサス地方で、自生地は草原や岩場、また人為的攪乱を受けた荒れ地などに見られます。
ニゲラ・オリエンタリスの特徴
- ニゲラ・オリエンタリスの魅力:本種の魅力は、萼片が鮮やかな黄色をしていて明るく元気な印象を与える点にあります。花はクロタネソウ( Nigella damascena)のような苞がないためスッキリとした外観をしており、5枚の黄色の萼片と、花の中央から長く突出する緑色の雌蕊が、明るく爽やかな印象を感じさせます。さらに、花後には風船を想像させるような膨らんだ果実(蒴果)ができて、これはドライフラワーなどによく利用されます。また1枚の葉は縁部が細かく裂けて裂片が糸状をしているため、霞がかっているようなふんわりとした質感を呈し、繊細な印象を添えます。本種は一年草で開花・結実したら多くは夏から秋頃に枯れます。
- 草姿:草丈は約30~80cm、生育型は直立型で、茎は主軸がハッキリとしています。
- 葉の特徴:葉は葉縁部が細かく裂ける分裂葉で、2回羽状全裂し、裂片は線形になります。
- 花の特徴:開花期は5月~7月頃です。花は花托・萼・花弁(蜜腺)・雄蕊・雌蕊で構成されており苞がありません。一般的に鑑賞される部分は萼・雌蕊・雄蕊の部分になり、特に花弁のように美しい萼と、昆虫が寄生している様子を見ているような雌蕊は重要な鑑賞部位として欠かせません。萼は基本的に萼片が5枚あり、色は鮮やかな黄色をしています。雌蕊は花の中央部から突出しており、雌蕊の下部を構成する子房は複数の心皮が合着した複合雌蕊で直立しており、花柱で分離して放射状に湾曲しながら広がり独特な外観となります。
- 果実の特徴:花が咲き終わると、 花を構成する雌蕊(子房)が風船のように膨らんで、蒴果が形成されます。蒴果は子房の部分が球状になり、上部にある花柱が角のように残ります。色は黄緑色で、成熟してくると赤紫色を呈し、完全に乾燥すると淡い褐色へと変化します。
- フラワーアレンジメント:ニゲラ・オリエンタリスは、花や果実を収穫し、フラワーアレンジメントに利用できます。例えば、花は主に明るい印象を添える切り花として利用されます。また果実は乾燥した後も形が崩れず色も褪せにくいため、ドライフラワーに加工し、スワッグやブーケなどに入れる花材として利用されたりします。
ニゲラ・オリエンタリスの園芸品種の紹介