- 原産:南ヨーロッパ
- 科:アブラナ(Brassicaceae)
- 属:アラセイトウ/マッティオラ(Matthiola)
- 種:アラセイトウ/インカナ(incana)
- 英名:ストック(Stock)
- 別名:マッティオラ・インカナ/ホアリー・ストック(hoary stock)/ギリーフラワー(gilly-flower)/コモン・ストック(common stock)/テンウィーク・ストック(ten-week stock)/ブロンプトン・ストック(Brompton stock)
- 開花時期:5月~7月(春撒き)・11月~1月(夏撒き)・2月~4月(秋撒き)
- 花の色:赤色●桃色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 分類:多年草(短命)/一年草
- 草丈:約15~75cm
- 誕生花:1月20日/7月16日/12月21日
- 花言葉:全体「求愛」「愛の絆」「豊かな愛」/赤色「私を信じて」/
- 桃色「ふくよかな愛情」/紫色「おおらかな愛情」/黄色「寂しい恋」/白色「思いやり」「ひそやかな愛」
- 用途:香りが良い/切り花/ロマンチックガーデン/かわいいお庭
- 購入方法:ストック(アラセイトウ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ストック(アラセイトウ)とは!?
ストック(アラセイトウ)の学名はMatthiola incana、 別名では「ギリーフラワー(gilly-flower)」や「ホアリー・ストック(hoary stock)」とも呼ばれる南ヨーロッパが原産の多年草もしくは一年草です。
ストック(アラセイトウ)の語源(由来)
- 属名のMatthiolaはイタリアの医師で植物学者のPietro Andrea Matthioliへの献名です。
- 種小名のincanaはラテン語で「白っぽい」「灰色がかった」を意味しており、葉の色が白っぽく灰緑色をしている事に由来します。
- ストック(Stock)は、英語で「幹」や「切り株」を意味しており、茎が木質化する所からきています。
ストック(アラセイトウ)の特徴(魅力)
- ストック(アラセイトウ)の特徴は、草姿が直立で行儀よく成長する所や、花が密に集まり咲くためボリュームの良い豪華な花姿をしている所、種から育てられるため安価でお庭の中を彩りやすい所などにあります。
- 園芸では、草丈がある事から花壇の中に立体感を出す目的で利用されたり、行儀よく成長することから花壇に並べて利用されたり、寄せ植え素材として利用されたり、また開花した花を収穫して切り花として利用されたりする事があります。
- ストック(アラセイトウ)の草姿は直立して、横への広がりがあまりないため、行儀の良い見た目をしており、手入れの行き届いた洗練された花壇や、寄せ植えの素材等に重宝されます。
- 茎の分枝は低温では抑制される傾向にあり、高い温度になると分枝が促される傾向にあります。また品種により分枝が少ないまたは多くなる事があります。
- スプレー咲き系:茎の分枝がよく、茎上部で分枝して広がりスプレー咲きします。そのため、ボリュームのよい花姿をつくり、沢山の小さな切り花もとれます。
- 一本立ち系:茎の分枝が殆どありません。茎は真っ直ぐ伸びるため洗練された見た目をしていて切り花にも使いやすいです。
- 茎は白色の毛(星状毛)で覆われているため、灰緑色の柔らかな外観をしています。そのため柔らかで優しい雰囲気となり、ロマンチックなお庭やメルヘンチックなお庭などによくあいます。
- 茎の分枝は低温では抑制される傾向にあり、高い温度になると分枝が促される傾向にあります。また品種により分枝が少ないまたは多くなる事があります。
- 開花期間は、寒冷地では春に種が撒かれるため五月から七月頃、平地では夏秋頃に種が撒かれるため十一月から一月頃、暖地では秋頃に種が撒かれるため二月から四月頃に花が見られます。
- 花序は総状花序、総状花序は沢山の花が一個の花軸に並んで咲きます。花はアブラナ科でよく見られる十字形花冠ですが、園芸では基本的に八重咲き品種が育てられます。
- 八重咲きストックは不稔性のため毎回一重咲きのストックから種をとり、子葉の段階で八重咲きの花を選別して育てられます。※八重咲きの見分け方については種まきの所からご覧下さい。
- ストックの花には甘くスパイシーな強い香りがあるため、香りの花として楽しむことも可能です。
- ストック(アラセイトウ)の仕立て方には「花壇の縁取り」「寄せ植え」「大量植栽」等があります。
- 花壇の縁取りとは、花壇の外縁に沿って、または花壇の外縁を作るように、草丈の低い植物を並べて植えて、花壇外縁のデザインを作る方法です。花壇の中に統一感やリズムを作り、美しい景観を作り出す事が出来ます。
- 寄せ植えとは、鉢の中や花壇の中に異なる種類の植物を密植するように植えて、狭い空間の中に形と色の変化を作り、美しくデザインする植栽方法です。寄せ植えはデザインによってお庭の雰囲気に統一性を出したり、季節を感じさせたりする事が出来ます。
- ストックは、成長が草丈が比較的に高くなり、成長が緩やかで行儀よく育つため、寄せ植え素材として重宝されます。
- 大量植栽とは、お庭や花壇などの一定の範囲に大量に植物を植えて、景観を美しくする目的で行われる仕立て方です。
- 切り花とは、花や葉を茎をつけた状態で植物から切り取り、花瓶などに生けて飾り楽しむ花の事です。
ストック(アラセイトウ)の草丈は約15~75cm、茎は直立、分枝は斜上に伸び、茎の色は緑色または白緑色、茎には星状毛があり、茎の基部は木質化する。
葉序は根生葉または互生葉序、葉身の大きさは長さ約2.5~22cm、幅約0.5~2.5cm、葉身の形は倒披針形または狭楕円形、葉の色は緑色または灰緑色、葉の縁部分や全体が曲がったり波打つ傾向があります。
花序は総状花序、花冠の直径は約2~4cm、花冠の形は花弁が十字の形に4個並ぶ十字形花冠(八重咲き品種もある)、花の色は赤色・桃色・黄色・紫色・白色です。
果実は長角果(細長い2枚の心皮から出来ており、心皮の長さが幅の3倍以上あり、熟すと下の方から裂けて中央に膜質の壁が残り)、長角果の長さは約4(~15)cm、熟すと縫合線に沿って弾けて直径0.2(~0.3)cmの種子を放出する。
ストック(アラセイトウ)の切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が1/3以上の開いてきたタイミングで行うと良いでしょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果によって蕾が開きやすくなり日持ちが長くなったり、葉の黄化が防げたりします。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)でエチレン発生源から離した場所で楽しみましょう。
- 高温環境では極端に日持ちが悪くなり、またエチレンの感受性が高い事からエチレンが発生する場所の近くに置くと花が萎れやすくなります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約5~10日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
エチレン
エチレンは植物の世界では植物ホルモンの一つとして働いています。一般的には植物の成長の阻害や老化、成熟等に関与しており、切り花の世界では日持ちが短縮する要因として知られています。エチレンの感受性が低い切り花(キク・ガーベラ等)はエチレンの影響を受けにくいですが、エチレンの感受性が高い切り花(カスミソウ・スイートピー等)はエチレンの発生源から遠ざけて管理した方が良いでしょう。
エチレンの発生源
果実(バナナ・リンゴ・アボカド等)・枯れた植物(花がら等)・植物が病原菌に感染した部位・植物が損傷部位・たばこ・線香の煙・排気ガス等
ストック(アラセイトウ)の園芸品種の紹介
- ベイビー・シリーズ
- マイム・シリーズ
- キスミー・シリーズ
- アングレーズ・シリーズ
- ビンテージ・シリーズ
- スプレー咲き系
- シャンテ・シリーズ
- カルテット・シリーズ
- 一本立ち系
- クリスマス・シリーズ
- ハイダブル・ミックス
- その他
- ハロウィンイエロー
- ピンクメイ
- ダイヤホワイト
- クルーズホワイト
- ジュノンホワイト
ストックの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ストック(アラセイトウ)の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2022】
ストック(アラセイトウ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ストック(アラセイトウ)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。逆に日当たりの悪い場所では花付きが悪くなるため避けた方が良いでしょう。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までて育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌のPH
ストック(アラセイトウ)は、土壌のPHが6.0~7.0の中性に近い所を好みます。PHが高すぎたり低すぎたりすると生育不良になる可能性が高くなるため注意が必要です。
そのため植付け前にPHを診断して土壌改良します。基本的に日本は酸性雨の影響で土壌のPHが高くなる傾向があるため、苦土石灰を入れる等してPHの改善を行うのが一般的です。
ただし石灰を入れすぎたりして、PHが高くなっている場合もあるため、その場合はピートモスを入れて改善すると良いでしょう。
土壌の土質
ストック(アラセイトウ)は、通気性・排水性が良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と排水性を改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植付け間隔
- 植付け間隔は15~20cm程度の間隔で離します。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
鉢土づくり
日当り
ストック(アラセイトウ)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。逆に日当たりの悪い場所では花付きが悪くなるため避けた方が良いでしょう。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までて育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
培養土
ストック(アラセイトウ)は、一般的な草花の培養土で育てられます。培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
地植え
ストック(アラセイトウ)を地植えしている場合は基本的に水やり不要ですが、雨が長く降らない場合は必要に応じて水やりが必要になります。
冬の期間は土の乾燥が緩やかで成長も緩やかなため、頻繁な水やりは不要ですが、春になると成長が活発になるため水やりの頻度が上がる傾向にあります。
基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
鉢植え
ストック(アラセイトウ)を鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。また水のやり過ぎによって、根腐れを引き起こしたり葉が黄変したりして、生育不良を引き起こす事もあるため、水やりのタイミングには注意が必要です。
基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
ストック(アラセイトウ)は、多くの肥料を必要としません。土壌が肥沃であれば、元肥を入れて置くだけでも育てる事ができます。
ただし、開花が始まると肥料が足りなくなり、花が上手く咲かなかったり、成長が止まったりする事があります。その場合は必要に応じて追肥が必要になります。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 元肥は植え付け時に与えます。
- 追肥は基本的に要りませんが、生育が悪いと感じる場合に与えましょう。
- 肥料の選び方
- 元肥は窒素・リン・カリがバランスよく含まれる緩効性肥料がおすすめです。
- 追肥を与える場合も窒素・リン・カリがバランスよく含まれる、液肥または速効性の固形肥料(化成肥料)を選ぶと良いでしょう。
- 元肥の与え方
- 植え替え時に、用土の中に混ぜ込んでおきます。
- 追肥の与え方
- 液体肥料を規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 固形肥料を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
ストック(アラセイトウ)の剪定は基本的に「花がら摘み」だけを行います。
ただし、スプレー咲きタイプのストックを育てる場合は、分枝を促す目的で「摘芯」をする事も可能です。摘芯を行うことで、分枝が綺麗に伸びるため、美しいスプレー咲きになります。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花茎の剪定を行う理由
- 種を作るエネルギーが、花に向かうため、花の数が増えたり、開花期間が伸びたり、株の寿命が伸びるなどします。
- 種が作られないため、こぼれ種による雑草化を防ぐ事が出来ます。
- 花にカビ(真菌)等がついて腐敗することを防ぐため、病気の予防に繋がります。
- 花がらはカビが生えたり、褐色になったり、乾燥して縮んだりして外観を悪くするため、花がら摘みを行うことで清潔感を保つことが出来ます。
花茎の剪定のやり方
ストックの花茎の剪定は、開花期間中に行います。
基本的には、花序の中の多くの花が萎れたり、枯れたりしてきたタイミングで花茎の下から切り戻し剪定します。
摘芯
ストックの摘芯は、茎の頂部に蕾が出てきたタイミングでおこないます。摘芯時期によって草姿のバランスが変わるため、注意が必要です。
ストックの摘芯のやり方は、成長点にある蕾と、下にある2枚の葉を一緒に指で摘んで摘芯します。
播種で増やす
ストック(アラセイトウ)の種蒔の方法
播種時期:7月~10月(平地・暖地)・3月~4月(寒冷地)
発芽適温:約15度~20度
発芽日数:5日~7日
発芽条件:
種まき手順
- 種まきの時期
- 種まきの時期は地域により変わります。
- 平地や暖地では7月~10月に撒きます。
- 寒冷地では3月~4月頃に撒きます。
- 土の準備
- 種を撒く場所の準備を行います。
- 基本的に移植を苦手にしているため、移植がしやすいジフィーセブンやポリポットを利用したり、直播きします。
- 種の撒き方
- 種を培養土の上に3~4粒ずつ撒き、土を5mm程度被せます。
- 種まき後の管理方法
- 種まき後は、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい環境に置いてあげましょう。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
- 子葉が出てきたら八重の期待値が高いものを残して、一重の苗や競合する苗を間引きします。
- 八重咲きする傾向が高い子葉の特徴は、葉が大きい・葉の色が淡い・胚軸(発芽後の茎)が伸び生育が良い・子葉の縁部分に切れ込みが入る等があります。
- 本葉が4枚になったタイミングで、個別のポット等に植え替えを行い育てましょう。
- ポットの苗が十分に大きくなり、蕾が付いてきたりしたら、植え付けを行うことが出来ます。