- 原産:ケニア/タンザニア
- 科:イワタバコ(Gesneriaceae)
- 属:ストレプトカーパス(Streptocarpus)
- 種:サクソルム(Streptocarpus saxorum)
- 別名:海豚花/フォールス・アフリカン・バイオレット(false African violet)
- 開花時期:理想的な環境では周年
- 花の色:桃色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:多年草
- 草丈:約10~15cm
- 株張り:
- 誕生花:8月9日・10月
- 花言葉:真実・清純な愛・信頼に応える・ささやきに耳を傾けて
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/枝垂れる植物/切り花/観葉植物/日陰植物
- 購入方法:ストレプトカーパス・サクソルムを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ストレプトカーパス・サクソルムとは!?
ストレプトカーパス・サクソルムの学名はStreptocarpus saxorum、別名では「海豚花」や「フォールス・アフリカン・バイオレット(false African violet)」等とも呼ばれる多年草です。
ストレプトカーパス・サクソルムの語源(由来)
- 属名のStreptocarpusは、ギリシャ語で「ねじれた」を意味する「streptos」と、「果実」を意味する「karpos」の二語で構成されており、果実がくるくると捩れる所に由来します。
- 種小名のsaxorumは「岩」「岩壁」などを意味しており、崖や岩場に自生していることに由来しています。
ストレプトカーパス・サクソルムの特徴(魅力)
- ストレプトカーパス・サクソルムの特徴は、草姿が匍匐性で、茎が横に移動したり下垂したりする所、葉の質感が肉厚で白色の柔らかな毛が密生するためビロードのような印象を感じさせる所、開花期間が長く理想的な環境では一年を通して花が咲く所、花柄が著しく長く上・下・横に自由に広がり花を咲かせる所、ラベンダー色の花が上品さを感じさせる所、果実が成熟するとサヤが捻れて種子を飛ばす所などにあります。
- 園芸では、インドア植物としてお部屋の中で楽しまれるのが一般的ですが、直射日光の当たらないお外で楽しまれる事もあります。草姿がほふく性で、茎は下垂する性質があるためハンギング仕立てにされることが多いです。
ストレプトカーパス・サクソルムの草丈は約10(~15)cm、草姿は匍匐性、茎の色は緑色または赤みを帯び、茎には白色の毛が生えます。葉序は輪生葉序、葉身の長さ約2.5~4cm、葉身の形は卵形、葉の質感は多肉質、葉の色は緑色、葉には白色の毛が生えておりビロードのような見た目をしている。花序は腋生、花柄はとても長い、花の形は筒状で先端が開き裂片が5個(上部の2個は小さい)あり、花の色は薄い紫色から白色です。
ストレプトカーパス・サクソルムの園芸品種の紹介
ストレプトカーパス(ラズベリークリーム)の特徴は、葉の色がクリーム色をしている所、紫花とクリーム色の葉がベリーとクリームの甘いお菓子を想像させる所などにあります。そのため、明るく元気なお部屋やら可愛らしいお部屋などにピッタリな品種です。
ストレプトカーパス(グッドホープ)はS. saxorumとS. stomandrusの交配によりうまれたサクソルム系の品種です。特徴は、花付きが良いところ、紫花が上品な印象を感じさせる所、葉の質感がビロードのようで気品を感じさせる所などにあります。
ストレプトカーパス(ミニピンク)の特徴は、花の色がピンクと白色で可愛らしさと上品さを感じさせる所、花が小ぶりで可愛い所、葉の質感がビロードのようで気品を感じさせる所などにあります。
ストレプトカーパスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ストレプトカーパス・サクソルムの育て方
花壇の土づくり
日当り
ストレプトカーパス・サクソルムは、明るい日陰で育てる事が出来ます。基本的に葉焼けしやすい植物のため、直射日光には極力当てないようにした方が良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるようなら直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ストレプトカーパス・サクソルムは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ストレプトカーパス・サクソルムは、明るい日陰で育てる事が出来ます。基本的に葉焼けしやすい植物のため、直射日光には極力当てないようにした方が良いでしょう。
屋内で育てる場合は、管理する場所の照度のレベルを調べて、中程度の照度になる場所で管理してあげると良いでしょう。植物に当たる光が少ないと葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事もあるため十分な光がある場所で育ててあげて下さい。
管理場所は基本的に明るい窓辺が理想です。ただし南向きの窓から当たる直射日光は、想定以上の強光となる事があり、葉焼けを引き起こす原因になる事があります。そのため、管理する場所の照度を調べて、必要に応じて光が強すぎる場合はカーテン越しにしてあげたり、窓から少し離す等の工夫をしてみてください。
照度のレベル
- 弱い照度:500~2500lux
- 中程度の照度:2500~10000lux
- 高程度の照度:10000~20000lux
- 強い直射日光:20000~100000lux
培養土
ストレプトカーパス・サクソルムは、一般的な観葉植物の培養土で育てられます。
培養土を自作する場合は、通気性・保水性の良さに気をつけたり、鉢を移動することも考えて軽めの用土を使ったり、微生物(カビや細菌等)がわかないように無菌で栄養の少ない土(ピートモス等)を使ったりすると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(調整済)+ゼオライト(or 珪酸塩白土)=5:5:適量
- 赤玉土(中粒・小粒)赤玉土(小粒・中粒)+バーミキュライト+ピートモス+バーク堆肥=3+3+3+1
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
水やり
ストレプトカーパス・サクソルムは、多くの植物と同様に湿潤と乾燥の繰り返しを好みます。
そのため、水やりをした後は、土の表面から数センチが乾くのを待ってから、水やりを行うと良いでしょう。
土の乾燥を確認する方法は、指をいれて直接確かめる、土の色の変化を見て乾燥を確かめるなどがあります。ただし、これらは初心者に難しいため、水やりのタイミングに不安を覚える場合は水やりチェッカー(サスティー)を活用してみるのも良いでしょう。
剪定のやり方
ストレプトカーパス・サクソルムの剪定は基本的に不要です。枯れた部分などを必要に応じて片付けます。
夏越しする方法
ストレプトカーパス・サクソルムは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 基本的には直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:10~12
ストレプトカーパス・サクソルムは寒さに弱いため基本的に屋外での越冬はむずかしいです。冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、室内に入れて管理しましょう。
- 温度が10度を下回ると低温障害を引き起こす可能性が高まるため、基本的には温度が15度以上ある日当りのよい環境で管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理します。それが難しい場合は、株元に腐葉土などを入れて霜から株元を守り、また株全体に寒冷紗等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
ストレプトカーパス・サクソルムは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ10~15cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ストレプトカーパス・サクソルムの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ストレプトカーパス・サクソルムの病気
- 根腐れ病
ストレプトカーパス・サクソルムの害虫
- ハダニ
- カイガラムシ