イソトマは属の中に約13種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、葉や花が細くシャープな外観をしており洗練された雰囲気があるイソトマ、一般的なイソトマと比べると花や葉に丸みがあり草丈も低く地被植物として魅力的なイソトマ(フルヴィアティリス)等が親しまれています。
イソトマ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
イソトマの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Isotoma axillaris
- 草丈:約20~50cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~10月(夏場は休む)
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:7月15日
- 花言葉:猛毒/心を開く/強烈な誘惑/優しい知らせ
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/ロックガーデン/エレガントなお庭
イソトマとは!?
イソトマは学名Isotoma axillaris、別名では「ローレンティア」や「ロック・イソトマ(rock isotome)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の多年草です。
イソトマの語源(由来)
- 属名のIsotomaは、ギリシャ語で「等しい」を意味する「ἴσος(isos)」と、古代ギリシア語で「切る」「断片」を意味する「τόμος(tomos)」の2語からなります。
- 種小名のaxillarisはラテン語で「腋生の」を意味しており花序に由来します。
イソトマの特徴(魅力)
- イソトマは全体的に細く華奢な外観をしており、春から秋にかけて咲く青色の星形をした花が楚々とした繊細な印象を与える植物です。
- 園芸では茎が匍匐性または直立に伸びて広がる性質がある事から、地被植物として利用される事が多い植物です。
- 開花は春から秋、一般的には春から初夏に咲いた後、夏になると花が少なくなり、秋に復活して花を再度咲かせます。
- 花は細い花弁が5個、放射状に広がるため、海外では「blue star」とも呼ばれ「星」の形に例えられます。
- 花の色は薄い紫色(薄い青色)をしているため、静かで上品な印象を与えたり、心が癒されるような優しい空間をつくる事が出来ます。そのためエレガントなお庭などによく合います。
- 葉は羽状に裂けるため全体的に細くシャープな外観をしており、また葉と葉の間に光を通す均一な空間をつくるため、繊細な印象を与え、雑多な印象を抑えます。
- 茎から出る乳液は目に入ると失明する危険があるため扱う際は注意が必要です。
イソトマの草丈は約20(~50)cm、草姿は直立または匍匐性、茎は匍匐した後に途中で立ち上がる傾状茎、茎の色は緑色です。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ1.5(~15)cm、幅は約0.1(~0.5)cm、葉身の形は楕円形または狭楕円形、葉の縁部分は羽状浅裂または羽状中裂しており、裂片は線形になる。
花序は腋性、腋性は葉腋から花柄を出し1個の花を付けます。花は筒状で先端が横に平開して深く裂け裂片が5個あり、裂片の色は紫色、雄蕊は筒部と結合しています。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
イソトマの園芸品種の紹介
- ペティーズピンク(isotoma axillaris patti’s pink)は、花の色が桃色をしているため、可愛らしい印象を与え、ロマンティックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- フェアリーカーペット(isotoma axillaris ‘fairy carpet’)は、殆ど茎が立ち上がらず横へと広がるため絨毯のような草姿をつくり、静かで優しい雰囲気をつくる薄い青色または薄い紫色の花を咲かせます。
- アバンギャルド・ブルー(isotoma axillaris ‘avant garde blue’)は、一般的な種よりも花付きがよく大輪なため花姿が華やかです。また薄い青色または薄い紫色の花色が、静かで気品のある雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- アバンギャルド・ピンク(isotoma axillaris ‘avant garde pink’)は、一般的な種よりも花付きがよく大輪なため花姿が華やかです。また薄い桃色の花色が、可愛らしくロマンティックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
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イソトマ(フルヴィアティリス)の特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Isotoma fluviatilis
- 草丈:約10~15cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~10月(夏場は休む)
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:弱い
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/ロックガーデン/エレガントなお庭
イソトマ(フルヴィアティリス)とは!?
イソトマ(フルヴィアティリス)は学名Isotoma fluviatilis、別名では「スワンプ・イソトマ(swamp isotome)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の多年草です。
イソトマ(フルヴィアティリス)の語源(由来)
- 属名のIsotomaは、ギリシャ語で「等しい」を意味する「ἴσος(isos)」と、古代ギリシア語で「切る」「断片」を意味する「τόμος(tomos)」の2語からなります。
- 種小名のfluviatilisはラテン語で「川」「河辺」などを意味します。
イソトマ(フルヴィアティリス)の特徴(魅力)
- イソトマ(フルヴィアティリス)は葉が丸く可愛らしい外観をしており、星の形をした青色の花が楚々とした可憐な印象を与える植物です。
- 園芸では、茎が匍匐性に広がり殆ど立ち上がらない事から地被植物(グランドカバー)としてよく利用されており、花壇の縁どりに利用されたり、敷石の隙間に利用されたり、ロックガーデンに利用されたりする植物です。
- 開花は春から秋、一般的には春から初夏に咲いた後、夏になると花が少なくなり、秋に復活して花を再度咲かせます。
- 花はやや丸みを帯びる花弁が5個、放射状に広がるため、海外では「blue star」とも呼ばれ「星」の形に例えられます。
- 花の色は薄い紫色(薄い青色)をしているため、静かで上品な印象を与えたり、心が癒されるような優しい空間をつくる事が出来ます。そのためエレガントなお庭などによく合います。
- 葉は丸みを帯び楕円形または円形をしており、近縁のイソトマと比べて羽状に裂けて細くシャープな外観をしていないため、可愛らしい印象を与えます。
- 茎から出る乳液は目に入ると失明する危険があるため扱う際は注意が必要です。
イソトマ(フルヴィアティリス)の草丈は約15(~30)cm、草姿は直立または匍匐性、茎は匍匐した後に途中で立ち上がる傾状茎、茎の色は緑色です。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約0.4(~1.2)cm、幅は約0.2(~0.8)cm、葉身の形は楕円形または円形、葉の縁部分は鋸歯があります。花序は腋性、腋性は葉腋から花柄を出し1個の花を付けます。花は筒状で先端が横に平開して深く裂け裂片が5個あり、裂片の色は青色または紫色、雄蕊は筒部と結合しています。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。