- 原産:日本/中国/朝鮮/ロシア
- 科:アジサイ(Hydrangeaceae)
- 属:アジサイ/ハイドランジア(Hydrangea)
- 種:ノリウツギ/パニキュラータ(paniculata)
- 別名:ノリノキ/トロロノキ/ハイドランジア・パニキュラータ/panicled hydrangea
- 品種:ボボ(Hydrangea paniculata ‘bobo’)
- 開花時期:7月~9月
- 花の色:緑色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:落葉低木
- 草丈:約90cm
- 誕生花:7月9日/8月21日
- 花言葉:高慢/臨機応変/乙女の愛/しとやかな恋人
- 用途:日陰植物/切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ノリウツギ(ボボ)とは!?
ノリウツギ(ボボ)は、成熟しても高さが90cmまでしかならないため小さな花壇や鉢植えでも育てやすい矮性品種です。花は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約90cm、幅は約100cmまで成長します。
ノリウツギとは!?
ノリウツギは学名Hydrangea paniculata、別名では「ノリノキ」や「トロロノキ」等とも呼ばれる日本及び中国、朝鮮、ロシアが原産の落葉低木です。日本では北海道から九州まで分布しており、林縁等に自生しています。
ノリウツギの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のpaniculataはラテン語で「円錐花序の」「房のある」を意味しており、花の形に由来しています。
- ノリウツギ(糊空木)の由来は樹皮を剥がすと内側に粘りのある粘液があり、この粘液をねり(ノリ)として和紙漉きに利用していた事に由来します。
- 一方でウツギ(空木)は茎の中が空洞な事を意味しますが、ノリウツギの茎の中は空洞ではありません。
- 別名の「ノリノキ」や「トロロノキ」の由来は、樹皮を剥がすとネバネバとした粘液があり、これを和紙を作る際のねり(ノリ)として和紙漉きの時に利用された事からきています。
ノリウツギの特徴(魅力)
- ノリウツギは樹皮を剥ぐと粘りのある粘液があり、以前は粘液をねり(ノリ)として和紙漉きの際に利用されていた事から和名「ノリウツギ(糊空木)」の名前がついています。
- また花の形が円錐形をしている所も特徴で、種小名のパニキュラータ(paniculata)は「円錐花序の」を意味しており、ノリウツギの花の形が由来になっています。
- ノリウツギは一般的なアジサイよりも開花期が遅く夏から秋にかけて開花します。
- ノリウツギの花は両性花と装飾花で構成されており長さ約7~25cmの円錐形の巨大な花を咲かせます。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実を作らない小花で、花弁(萼片)が大きく発達しているため非常に目立ち、直径約1~4.5cmの大きさがあります。
- 両性花は雄蕊と雌蕊の両方を備える小花で果実を作り、直径約0.2cmと非常に小さいです。
- 野生では殆ど両性花で装飾花が少ないですが、園芸品種は殆ど装飾花で構成されています。
- ノリウツギの花色は、普通のアジサイと違ってPHの影響を殆ど受けないため、花色がPHによって左右されることはありません。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の直立する茎を伸ばします。
- ノリウツギの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- 花は非常に大きく豪華なため、切り花を部屋に飾ることで華やかな印象を与えます。
- ドライフラワーとしては乾燥後も萼片が落ちにくくふんわりとしたボリュームある外観を長く保つため、存在感のあるフラワーアレンジメントとして利用できます。
- また新鮮な花を着色液に漬け込んでブリザードフラワーにすると綺麗な花色のまま長く楽しむ事ができます。
- ノリウツギは自然な樹形を生かしたインフォーマルな生垣として利用利用する事ができます。
- ノリウツギの生垣は他の生垣と比べて花を楽しめる所が魅力です。
- 葉は落葉性のため、冬になるとややオープンな構造になり目隠し効果が薄れるかもしれません。
- ノリウツギの生垣の植え付け間隔は約100~200cm、ノリウツギの品種の成熟した時の大きさによって変わってきます。
- 成熟時のノリウツギの幅が200cmなら植え付け間隔は200cm前後です。
- ノリウツギは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
ノリウツギの樹高は約100(~500)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎は直立もしく斜上して、樹皮の色は灰褐色もしくは褐色、樹皮は縦に割れます。
葉序は対生葉序もしくは輪生葉序、葉色は緑色、葉柄は0.5(~2.5)cm、葉身の大きさは長さ約5(~15)cm、幅約3(~10)cm、葉身の形は楕円形(~広楕円形)もしくは卵形、縁部分に鋸歯があります。
花序は円錐花序、円錐花序は長さ約7(~25)cm、幅約5(~18)cm、形は円錐型に咲きます。円錐花序は小花が約250(~1200)個つき、両性花と装飾花で構成されます。装飾花は直径約1(~4.5)cm、萼片は4(~5)個あります。両性花は直径約0.2cm、4~5個の花弁、雄蕊10個、雌蕊3個がつきます。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
ノリウツギの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
燃焼法
燃焼法とは、切り花の切り口の先端を火で炙り炭化させた後に、冷水に漬けて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
燃焼は、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。また火で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
燃焼は湯揚げと原理が似ていますが、燃焼な向いているのは、茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含んでいて柔らかい茎の花材には向きません。
燃焼の方法
- 切り花の花や葉が熱気で弱らないように、濡れた新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分は火につけるため、茎の下部は濡れた新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- 切り口の先端(約1~3cm)を火で炙り、炭化するまで待ちます。
- 切り口が炭化したら、火から離して、冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ノリウツギのドライフラワーの楽しみ方
- ノリウツギのドライフラワーの収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう。
- 開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花の方が上手くいきます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- ノリウツギは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法でドライフラワーが作れます。
- ドライ・イン・ウォーター法は花瓶に少し水を入れて、収穫したノリウツギをさしておき徐々に乾燥させる方法です。
- ハンギング法は花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
ノリウツギのブリザードフラワーの楽しみ方
- ブリザードフラワーに必要なものを準備します。
- 脱色液・着色液・容器2個・新聞紙(キッチンペーパーも可)・手袋(加工液に触れると手が荒れるため)・ピンセット(加工液に触れると手が荒れるため)・新鮮な花材を準備します。
- アジサイの花から小花を数個付けた状態で取り外します。
- 容器の長さに合わせて長さをハサミで切って調節しましょう。
- 容器の中に脱水・脱色液を入れます。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~1日漬け込んだままにしましょう。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 脱水・脱色液を漬け込んだアジサイを容器の中からピンセットで取り出します。
- 脱水・脱色液に漬け込んだアジサイを、新聞紙(キッチンペーパー)の上に一旦置いて、液を少し落とします。
- 容器の中に着色液を入れます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~数日漬け込みます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 容器の中から着色液の染み込んだアジサイをピンセットで取り出します。
- 新聞紙(キッチンペーパー)の上に着色したアジサイを広げて直射日光のない風通しのよい場所で乾燥させましょう。
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ノリウツギの園芸品種の紹介
植物販売のITANSE楽天市場店・楽天で購入 フレーズメルバ(Hydrangea paniculata ‘fraise melba’)は、人気の高いバニラフライスの改良品種です。花はイチゴを想像させるような可愛らしい外観をしており、花型はふっくらとした円錐型で、花の色は白色(アイボリー)から徐々に桃色へと変わり、最後に濃い桃色へと変化します。花序は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から濃い桃色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約100(~200)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。 | 産直花だん屋・楽天で購入 ポールスター(Hydrangea paniculata ‘polestar’)は、早咲き性の性質があるため一般的なノリウツギよりも早くから花を楽しめます。また成熟しても高さが40~60cmにしかならないため、小さなお庭の花壇や鉢植えの中でも育てやすい品種です。花序は円錐花序、円錐花序は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色(アイボリー)から桃色へと徐々に変化します。樹形は株立ち状、高さ約40~60cm、幅は約40~60cmまで成長します。 |
楽天で購入 バニラフライス(Hydrangea paniculata ‘vanille fraise’)は、花の色が白色から徐々に桃色へと変化していきます。そのため、牛乳にとけこんでいくイチゴの様な可愛らしい雰囲気を作ります。また花は装飾花で構成されていて円錐形をつくるため、豪華でボリューミーな花姿をつくる魅力的な園芸品種です。桃色と白色の二色の花色は、大人っぽく上品な雰囲気と、子供っぽく可愛らしい雰囲気が同居します。そのため、フェミニンな雰囲気のあるエレガントガーデンや、上品な雰囲気のあるロマンチックガーデンなどにおすすめです。樹形は株立ち状、高さ約200cm、幅は約200cmまで成長します。 | 産直花だん屋 ・楽天で購入 サンデーフレーズ(hydrangea paniculata ‘sundae fraise’)は、人気の高いバニラフライスから派生した矮性品種です。サンデーフレーズはバニラフライスと比べて高さが半分程度(約120cm)までしか成長しないため、小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすいです。またバニラフライスと同様に白色から桃色へと徐々に変化していく花色が、牛乳にとけこんでいくイチゴの様な可愛らしい印象を与えます。花序は円錐花序、円錐花序は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色へと徐々に変化します。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約150cmまで成長します。 |
楽天で購入 ライムライト(Hydrangea paniculata ‘limelight’)は、明るく爽やかな印象を与えるライムグリーンの花色と、直径約2.5~4.5cmある大きな装飾花が円錐状に集まり咲くボリューミーで豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約15~25cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花は直径が2.5~4.5cm、色は黄緑色から白色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約180(~240)cm、幅は約240(~300)cmまで成長します。 | 楽天で購入 リトルライム(Hydrangea paniculata ‘little lime’)は、人気の高いライムライトの矮性品種です。リトルライムはライムライトと比べて高さ幅ともに半分程度しかないため、小さな花壇や鉢植えなどでも育てやすい所が魅力です。一方で、ライムライトと同様に巨大な花を咲かせるため、花がより強調されるアンバランスな魅力溢れる雰囲気をつくることが出来ます。花色は黄緑色から白色へとかわります。黄緑色と白色の2色の花色は清潔感と爽やかな印象を与えるため、明るい雰囲気のお庭などにおすすめです。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。 |
楽天で購入 グランディフローラ(Hydrangea paniculata ‘grandiflora’)は、一般的なノリウツギと比べて長さ幅ともに著しく大きくなる傾向があり、長さは45cmに達する事があります。巨大な花は非常によく目立つため、庭園などの広い空間でも一際目立つフォーカルポイントになる事が可能です。花の色はライムグリーンから白色、白色から薄桃色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約300(~750)cm、幅は約200(~450)cmまで成長します。 | 楽天で購入 ピンキー・ウィンキー(hydrangea paniculata ‘pinky winky’)は、花の長さが(15~)40cmに達する事もあり、非常に巨大で強い存在感があります。また花の色は、上部で白色、下部で桃色と分かれるためツートンカラーの可愛らしい花色が楽しめる所も魅力です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約15~40cm、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色へと変化して、花穂の付け根から色がかわります。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、幅は約150(~250)cmまで成長します。 |
楽天で購入 バニラ ストロベリー(Hydrangea paniculata ‘Vanilla Strawberry’)は、イチゴミルクを連想させる様な【赤色・桃色・白色】の三色の小花が混じる可愛らしい花色と、円錐状に咲くボリューミーな花穂が魅力的な園芸品種です。花序は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から赤色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。 | 園芸専門店 さいじょう緑花 ・楽天で購入 マジカル・ムーンライト(hydrangea paniculata ‘magical moonlight’)は、花序の中に密に花がつくためモコモコと盛り上がる丸みを帯びた円錐状の花姿をしており、花穂は長さ30cmに達するボリュームある花姿を作ります。花の色はライムグリーンから白色へと変化します。そのため、明るく爽やかな雰囲気があるお庭などによく合います。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。 |
植物販売のITANSE楽天市場店 ・楽天で購入 ダイヤモンド・ルージュ(hydrangea paniculata ‘diamant rouge’)は、花の形が幅広な円錐形をしているためぽっちゃりとした可愛らしい外観をしています。また花の色は白色から桃色、桃色から濃い桃色(赤色)へと変わるため、花の変化が楽しめる所も魅力の園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約15~35cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色・桃色・濃い桃色(赤色)へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約120(~150)cm、幅は約90(~120)cmまで成長します。 | 産直花だん屋・楽天で購入 スカイフォール(hydrangea paniculata ‘skyfall’)は、花の萼片が普通のノリウツギと比べて細長くて後ろにカールしているためヒヤシンスを思わせる上品な雰囲気をつくります。また一個一個の花が大きく、花序の中に沢山の花がつくため非常にボリュームある花姿が楽しめる園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約25cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色もしくはクリーム色です。樹形は株立ち状、高さ約120cm、幅は約70cmまで成長します。 |
苗木部 by 花ひろばオンライン・楽天で購入 コンフェッティ(hydrangea paniculata ‘confetti’)は、茎が直立してコンパクトで行儀のよく成長する習慣があるため鉢植えや小さな花壇等でも育てやすいです。また花には香りがあり、花序の中に疎らに咲く装飾花が「紙吹雪」が舞っているかのような繊細な外観をつくる魅力的な園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約20~30cm、円錐花序は装飾花と両性花で構成されており、装飾花の色は白色から徐々に桃色へと変化します。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約75cmまで成長します。 | 楽天で購入 ファントム(hydrangea paniculata ‘phantom’)は、花穂の長さが25~35cmあり、同時に横幅も広くフジウツギの中でも突出して大きな花を咲かせます。そのため、庭園などの広い空間でも一際目立つフォーカルポイントとなる事が出来ます。花序は円錐花序、円錐花序は長さが25~35cm、殆ど装飾花で構成されており、装飾花は白色から成熟するにつれて桃色に変化して行きます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約200(~250)cmまで成長します。 |
グリーンプラザ山長 楽天市場店・楽天で購入 リトルクイックファイヤー(hydrangea paniculata ‘little quick fire’)は、他のノリウツギよりも1ヶ月ほど早くから開花する早咲性の性質があるため、早くから花が楽しめます。花は咲き進むにつれて、花色が白色から桃色、桃色から赤色へと変わるため、花色の変化が楽しめる所も魅力の園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約15cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色・桃色・赤色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約90(~120)cm、幅は約120(~150)cmまで成長します。 | 産直花だん屋・楽天で購入 ファイヤーライトは、花の色が咲き進むにつれて花全体が白色から桃色、桃色から赤色(濃い桃色)へと変化する所が魅力の園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約30~40cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から濃い桃色へと徐々に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、幅は約150(~200)cmまで成長します。 |
楽天で購入 メガミンディー(hydrangea paniculata ‘mega mindy’)は、咲き進むにつれて花全体が白色から桃色、桃色から赤色へと変化する花色が魅力の園芸品種です。花序は円錐花序、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色から桃色、桃色から赤色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約120(~180)cm、幅は約120(~180)cmまで成長します。 | 楽天で購入 リトルホイップ(hydrangea paniculata ‘ilvobo’)は、樹形がコンパクトでありながら盛上がる樹形になるため、小さな花壇や鉢植えなどで育てやすいです。また開花期になると株を覆うように沢山の白色の花が咲くため圧巻の景観をつくることが出来ます。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約27cm、幅約16cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は白色で成熟すると桃色へと徐々に変化します。樹形は株立ち状、高さ約90cm、幅は約100cmまで成長します。 |
楽天で購入 シルバー ダラー(Hydrangea paniculata ‘silver dollar’)は、一般的なノリウツギと比べてコンパクトな樹形をしており、高さ幅ともに120cm程度にしかなりません。また茎は枝分かれが少なく直立するため洗練された雰囲気を作ります。花序は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は黄緑色から白色へと変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約120cm、幅は約120cmまで成長します。 | 産直花だん屋・楽天で購入 マジカルサマー(hydrangea paniculata ‘magical summer’)は、マジカルの名前からも想像出来るように、魔法のように緑色から白色、白色から桃色へと変わる花色が特徴の園芸品種です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約20~25cm、花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は緑色・白色・桃色へと変化します。樹形は株立ち状、高さ約100(~150)cm、幅は約100(~150)cmまで成長します。 |
楽天で購入 パンドラ(hydrangea paniculata ‘pandora’)は、早咲性の性質があるため、一般的なフジウツギよりも早くから花が楽しめます。また花の色が成熟するにつれて、ライムグリーンから桃色、桃色から赤色へと変化していきます。花序は円錐花序、円錐花序は殆ど装飾花で構成されており、花の色は黄緑色で成熟すると桃色から赤色へと変化して行きます。樹形は株立ち状、高さ約100cm、幅は約100cmまで成長します。 | 楽天で購入 ジンフィンドール(hydrangea paniculata ‘zinfin doll’)は、多花性の性質があるため、開花期間中は株を覆うように沢山の花が咲きます。そのため、庭園などの広い空間の中でもよく目立ち圧巻の景観を作り出すことが出来ます。花の色は成熟するにつれて変化するため、白色から始まり、次第に桃色へと変化して、最後に赤色になります。樹形は株立ち状、高さ約150(~180)cm、幅は約100(~180)cmまで成長します。 |
楽天で購入 ボブシェル(Hydrangea paniculata ‘Bomb Shell’)は、一般的なノリウツギと比べて高さが90cm迄と背が低く、茎はよく分岐してふさふさとした樹形を作ります。開花期間が他のノリウツギと比べて長くなる傾向があり、白色のボリュームある花を咲かせます。花序は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色はライムグリーンまたは白色です。樹形は株立ち状、高さ約90cm、幅は約120cmまで成長します。 | 楽天で購入 リビング・シリーズは、毎年一度の剪定で維持管理出来るメンテナンスのしやすさ、毎年100日は開花し続けるため長く花を楽しめる所、夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい所、カラーバリエーションが豊富にある所等が魅力的なシリーズです。詳しくはリビング・シリーズのリンクからご覧ください。 |
植物販売のITANSE楽天市場店・楽天で購入 マジカルキャンドル(Hydrangea paniculata ‘magical candle’)は、一般的なノリウツギと比べて背が低くコンパクトに成長する習慣がありながら、円錐型の巨大な花穂をつけます。そのため、開花期間中は株を覆うように巨大な花穂が密につき、ボリュームある花姿が楽しめます。花の色は黄色にも見えるライムグリーン、花が成熟してくると花の色は桃色へと変化してきます。花序は円錐花序、小花は殆ど装飾花で構成されており、装飾花の色は黄緑色、成熟してくると桃色に変化していきます。樹形は株立ち状、高さ約150cm、幅は約150cmまで成長します。 | 園芸専門店 さいじょう緑花・楽天で購入 雪化粧(ユキゲショウ)は、葉の部分に白色またはクリーム色の化粧をしたかのような掃け込み班が入るため、明るい印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花序は円錐花序、花の色は白色です。樹形は株立ち状、株は高さ約120~180cmに成長します。 |
アジサイ(ハイドランジア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アジサイ(ハイドランジア)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2021】
ノリウツギ(ボボ)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
ノリウツギ(ボボ)は日向(直射日光6時間以上)から半日影(直射日光3~5時間)で育てられます。ただし夏の暑さの厳しい地域では、強い日差しで葉焼けを引き起こしたり、乾燥で萎れやすくなりったりして、生育不良になりやすいため、西日の当たらない半日影で育てた方が良いでしょう。
土壌の土質
ノリウツギ(ボボ)は通気性と保水性のバランスがよく水分が均一に保たれる状態にあり、また有機物(腐植)がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。そのため植え付け前にしっかり土壌診断を行い、通気性と保水性のバランスがよい肥沃な壌土に改善してから植え付けを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ノリウツギ(ボボ)は日向(直射日光6時間以上)から半日影(直射日光3~5時間)で育てられます。ただし夏の暑さの厳しい地域では、強い日差しで葉焼けを引き起こしたり、乾燥で萎れやすくなりったりして、生育不良になりやすいため、西日の当たらない半日影で育てた方が良いでしょう。
培養土
ノリウツギ(ボボ)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 黒土+腐葉土+パーライト(極小粒)=5:3:2
水やりの仕方
ノリウツギ(ボボ)は茎葉の健康な成長や大きな花を咲かせる為にも、生育期間中は十分な水分を必要とします。過剰な水分の含まれるジメジメとした土壌はよくないですが、水分が均一に含まれる状態を好むため、土壌の表面が乾燥してきたら水をしっかり与えるようにしましょう。
肥料の与え方
ノリウツギ(ボボ)の肥料は、晩冬から早春に1回、花後に1回、計2回行います。基本的に肥沃な土壌を好むことから、晩冬から早春は堆肥と寒肥を与え、花後には翌年の開花のためお礼肥を与えましょう。
ノリウツギの寒肥と堆肥の与え方
- 寒肥は晩冬から早春に与える肥料です。
- 肥料の種類は、肥沃な土を好むため有機肥料(配合肥料)が理想ですが、緩効性肥料でも問題ありません、成分は水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選びましょう。
- 寒肥は株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れるか置き肥しましょう。
- 有機肥料の場合は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、株から少し離した場所に穴を掘り肥料を与えた方が良いでしょう。
- 緩効性肥料の場合は株の近くの土の上に置く、置き肥で問題ありません。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 堆肥は寒肥を与える時期(初冬から早春の間)に、寒肥と一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を埋めましょう。
ノリウツギのお礼肥の与え方
- ノリウツギのお礼肥は開花後の初夏から夏に行います。
- お礼肥は翌年の開花のため株を充実させる目的で有機肥料(発酵油カス)もしくは配合肥料を与えると良いでしょう。追肥に近いため、効果が早く出る発酵済みのものがおすすめです。
- 有機肥料は匂い等で虫がよってくる可能性があるため、株から少し離れた場所に穴を掘り肥料を入れて土を上から被せましょう。
おすすめの発酵油カス
剪定のやり方
ノリウツギ(ボボ)を剪定する目的は樹形を整える目的だったり、良質な花を咲かせる目的で行われます。また普通のアジサイと違い新枝に花が咲くため、剪定の時期や方法が少し違う所も気をつけるポイントです。
ノリウツギの株立ち樹形の剪定方法
剪定時期は早春から春(3月~4月)です。
- 剪定は茎に最低でも2個の芽を残すようにして、地面から約30~60cmの間で株全体を切り戻し剪定します。
- 低く切り戻すほど株はコンパクトになり大きな花が咲き、高いほど小さな花が沢山咲きます。
- 地面から出る主幹は5~10本に絞ると大きな花を咲かせやすいため、地面から出る細い茎や古い茎を必要に応じて間引き剪定しましょう。
ノリウツギの単幹樹形の剪定方法
ノリウツギを単幹(根元から上部まで幹が1本)として育てる場合は、地面から出てくる主幹を選択して残します。地面から出てくる競合する茎は根元から間引き剪定して取り除き、主幹の下部で成長する芽も取り除きましょう。
夏越しする方法
ノリウツギ(ボボ)は夏の暑さでも問題なく成長しますが、強い日差しで葉焼け(葉の縁部分や一部が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥により株全体が萎れ元気がなくなることがあります。そのため必要に応じて夏越し対策を行いましょう。
ノリウツギの夏越し対策
- 西日の当たる環境は【強い暑さ・強い日差し・乾燥】などの複合的なストレスがかかり、茎葉が枯れたり萎れたりして株が弱りやすくなるため避けた方が良いでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 乾燥を苦手にしていることから土の表面が乾燥してきたら水やりをしっかり行います。
- 特に鉢植えで育てている場合は、乾燥がより早くなるため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:3b~9a
ノリウツギ(ボボ)は冬になると葉を落としますが、寒さに強く基本的に冬越し対策は不要です。
挿し木や株分けで増やす
ノリウツギは挿し木によって増やす事ができます。
- ノリウツギの挿し木時期は熟枝挿し(晩冬から早春)もしくは半熟枝(初夏)が適します。
- 挿し穂の長さ約15cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き、上部の葉は残しますが、大きいため葉の半分をカットしましょう。
- 熟枝挿しの場合は葉がありません。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ノリウツギの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ノリウツギの病気
- うどん粉病
- 斑点病
- 炭素病
- ウィルス病
ノリウツギの害虫
- ハダニ
- スリップス
- アブラムシ