タイムは属の中に約310種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、開花期になると枝葉から「樟脳」や「薬品」を連想させる様な爽やかな香りを漂わせ魚を中心に様々な料理のレシピで利用されるタイム、精油にゲラニオールやネロールが多く枝葉からレモンの様な香りがするレモンタイム、地面を這うように広がり開花期になると花の絨毯を敷いたよう圧巻の花姿がみられるヨウシュイブキジャコウソウ等が親しまれています。
タイムの種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい((꜆꜄•௰•)꜆꜄꜆ぽちぽち
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
①タイム(タチジャコウソウ) 開花時期:5月~8月 | ②ヨウシュイブキジャコウソウ 開花時期:5月~7月 |
③レモンタイム 開花時期:5月~8月 | ④ブロードリーフタイム 開花時期:5月~7月 |
⑤プラエコクス 開花時期:5月~7月 | ⑥イブキジャコウソウ |
⑦ラヌギノサス種 | ⑧ロンギカウリス |
原産:南ヨーロッパ
学名:thymus vulgaris
草丈:約15~40cm
分類:常緑多年草/常緑亜低木
開花時期:5月~8月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:6月2日
花言葉:「勇気」「活発」「活動力」
特徴:タイム(タチジャコウソウ)は学名Thymus vulgaris、一般に単にタイムと呼ぶ場合はこの種(T. vulgaris)をさしており、別名では「コモンタイム(common thyme)」や「タイム・ブルガリス」等とも呼ばれる南ヨーロッパ原産の常緑多年草もしくは常緑亜低木です。
タイム(タチジャコウソウ)の語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のブルガリス(Vulgaris)はラテン語で「普通の/ありふれた」を意味しています。
- 和名のタチジャコウソウの由来は、茎が立ち上がり麝香を連想させる香りがする所からきています。
タイム(タチジャコウソウ)の特徴(魅力)
- 葉は「樟脳」や「薬」を連想させる爽やかな香りと苦味があり
- ↳料理の「香り付け」や「防腐(保存)処理」を目的として利用されます
- ↳特に魚のハーブと呼ばれており魚介類との相性が抜群です
- タイムには「抗菌・抗真菌作用」や「抗酸化作用」等の様々な薬効があります
- ↳例えば抗菌・抗真菌作用では口腔内の健康を保ったり料理の中に食中毒の原因となる菌や真菌が増えるのを防ぎます
- 開花期になるとタイムの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が蜜を集めにきます
- ↳ローマ人は蜂のその行動力を見て「勇気」「力強さ」と結びつけ戦いの前にタイムを浸した水浴びを行いました
- タイムは被覆植物としても利用されており基部付近で茎は這って広がります
タイム(タチジャコウソウ)の茎には白色の毛が生えており成熟すると毛が抜け木質化します。樹形は基部で這い、もしくは直立して高さが15~40cmまでになります。葉は香り高く白色の毛が生えており、形は肉厚で長さ0.9~1.2cmの線形もしくは楕円形をしています。花は腋生で節を囲うように多数の小花を出して輪生花序をつくり、個々の小花はシソ科に多い唇形で上唇が浅く2裂、下唇が深く3裂しています。
開花時期は晩春から夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように数個から十数個集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は下部で這うように枝が広がり分枝して直立する枝を高さ約15(40) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色で、葉身は卵形もしくは線形をしており、葉序は対生葉序につきます。
タイム(タチジャコウソウ)の香りの印象と精油成分
タイム(タチジャコウソウ)は葉に「樟脳」「薬」「ウッディ(木の香り)」等を連想させる爽やかで辛い香りがあり、快い苦味とウッディ(木)のような風味(フレーバー)があります。タイムの香りの由来となる精油には「チモール」を中心に「テルピネン」や「p-シメン」「カルバクロール」等が含まれており、これらの精油には「抗菌・抗真菌作用」「鎮痙作用」「去痰作用」「抗炎症作用」「抗酸化作用」等の効能があります。
- チモールの香りは「薬」「タイム」「樟脳」等に例えられる爽やかな香りです。また口の中に入れるとウッディで薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではジャコウソウやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料、歯磨き粉やうがい薬等に利用されています。またチモールの精油の効能には「抗菌・抗真菌作用」「鎮痙作用」「抗炎症作用」「去痰作用」等があります。
- テルピネンは「木の香り」「柑橘類」「スパイス」等に例えられる爽やかでシャープな香りがあり、ウッディで柑橘類を感じさせる風味(フレーバー)をもっています。一般に植物ではマジョラムやカルダモン等に含まれており、香水等の原料に利用されています。
- p-シメンは「木の香り」や「柑橘類」に例えられる心地よい香りをもっています。植物ではタイムやクミン等に精油が含まれており、一般的には石鹸等の香料に利用されています。p-シメンの精油には抗菌作用(殺菌作用)があるとされています。
- カルバクロールの香りは「辛い」「木の香り」「樟脳」等に例えられる刺激的な香りがあり、また 辛く薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではオレガノやタイム等に含まれており、精油は食品(飲料等)の香料や化粧品等に利用されています。またカルバクロールの精油の効能には「抗菌・抗真菌作用」「抗酸化作用」等があります。
タイム(タチジャコウソウ)の効能(薬効)
タイム(タチジャコウソウ)には「抗菌・抗真菌作用」「抗炎症作用」「去痰作用」「抗酸化作用」「鎮痙作用」等の様々な効能があります。そのため適量を食事に取り入れたり、香りを楽しむ事で健康増進にも繋がるでしょう。
1.抗菌・抗真菌作用
タイムに含まれるチモールやカルバクロールが、カビやバクテリアの増殖を抑制したり殺菌するため、食品の腐敗を防ぐ効果や、口内のバクテリアを退治して口の中を爽やかにする効果等が期待できます。
2.抗炎症作用
タイムに含まれるチモールには、炎症を抑える働きがあるため胃痛を初め体の中の様々な炎症を抑える効果が期待できます。
3.去痰作用
タイムに含まれるチモールには、痰を取り去る去痰作用があり咳をしずめる効果が期待出来ます。
4.抗酸化作用
タイムに含まれるカルバクロールは、体の中で過剰に増えた活性酸素の働きを抑制して体の酸化(体の中が錆びる)を抑える働きがあります。これにより例えば、老化防止やガン防止、生活習慣病の予防等が期待出来ます
タイム(タチジャコウソウ)の利用方法(食べ方)
タイム(タチジャコウソウ)は葉や枝を、料理の「香り付け」や「防腐」の目的で利用します。料理では一般的に新鮮な葉が使われるのが主流ですが、乾燥タイプの葉も使えます。タイムを料理で使用する場合は精油や風味が放出する時間を確保する為、調理の早いタイミングで入れるのが一般的です。
例えば、スープを煮込んでいる際にタイムの枝葉を1~数枚入れて一緒に煮込んでみたり、魚や肉をオーブンで焼く前にオリーブオイルを上からかけタイムを乗せてから焼いてみたり、またハーブティーとして楽しむ事が出来ます。
タイムをハーブティーとして楽しむ場合は、新鮮な枝葉もしくは乾燥させた葉の粉末を利用します。新鮮な枝葉を利用する場合はタイムの枝2~3個と一杯分のお湯(180~200ml)をポットに入れて5~8分間蒸らします。蒸らす間はポットの蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーを茶こしでこしながらカップに注ぎましょう。その際、ハーブティーにお好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。乾燥させた葉を利用する場合は葉を粉末にして、お湯の中に小さじ一杯の葉を入れましょう。スプーンで掻き回しタイムの精油と風味を出してそのまま飲みます。また、粉末にしたタイムの舌触りが気になる場合は茶こしでこして飲むことも出来ます。
タイム(タチジャコウソウ)
園芸では、茎葉を料理として利用する目的でハーブガーデンで育てられたり、地面を被覆するグランドカバーとして利用する目的で育てられたり、紫色や桃色等の美しい花を鑑賞する目的で育てられます。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます
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原産:南ヨーロッパ/北アフリカ
学名:thymus serpyllum
草丈:約5~10cm
分類:常緑多年草
開花時期:5月~7月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:6月2日
花言葉:「勇気」「活動力」
特徴:ヨウシュイブキジャコウソウは学名Thymus serpyllum、別名では「クリーピング・タイム(creeping thyme)」や「エルフィン・タイム(elfin thyme)」等とも呼ばれるヨーロッパおよび北アフリカが原産の常緑亜低木です。
ヨウシュイブキジャコウソウの語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のserpyllumはギリシャ語で「匍匐する/忍び寄る」を意味しており樹形に由来します。
ヨウシュイブキジャコウソウの特徴(魅力)
- ヨウシュイブキジャコウソウはカーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため小道のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 花は非常に多花性で地面を覆い尽くす程に沢山の花が開花します
- ↳開花期になると芽の部分から「樟脳」や「薬」を連想させる爽やかな香りがします
- ↳タイムの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
ヨウシュイブキジャコウソウの茎は分枝がとてもよく、地面を被覆するように這い成長します。葉は白色の毛が生えており、形は長さが0.3~0.8cmと非常に小さく丸みを帯びた楕円形をしており、葉色は通常は緑色ですが、品種によって黄色(~白色)の班がはいるものもあります。花は腋生で節を囲うように多数の小花を出して輪生花序をつくり、個々の小花はシソ科に多い唇形で上唇が浅く2裂、下唇が深く3裂しています。
開花時期は晩春から夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約5(10) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色や黄色、白色があり、葉身は楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ヨウシュイブキジャコウソウの香りの印象と精油成分
ヨウシュイブキジャコウソウは開花期になると「樟脳」「薬」「ウッディ(木の香り)」等を連想させる爽やかで辛い香りを漂わせます。タイムの香りの由来となる精油には「チモール」「テルピネン」「p-シメン」「カルバクロール」等が含まれています。
- チモールの香りは「薬」「タイム」「樟脳」等に例えられる爽やかな香りです。また口の中に入れるとウッディで薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではジャコウソウやタイム等に含まれており、食品(飲料等)の香料、歯磨き粉やうがい薬等に利用されています。またチモールの精油の効能には「抗菌・抗真菌作用」「鎮痙作用」「抗炎症作用」「去痰作用」等があります。
- テルピネンは「木の香り」「柑橘類」「スパイス」等に例えられる爽やかでシャープな香りがあり、ウッディで柑橘類を感じさせる風味(フレーバー)をもっています。一般に植物ではマジョラムやカルダモン等に含まれており、香水等の原料に利用されています。
- p-シメンは「木の香り」や「柑橘類」に例えられる心地よい香りをもっています。植物ではタイムやクミン等に精油が含まれており、一般的には石鹸等の香料に利用されています。p-シメンの精油には抗菌作用(殺菌作用)があるとされています。
- カルバクロールの香りは「辛い」「木の香り」「樟脳」等に例えられる刺激的な香りがあり、また 辛く薬の様な風味(フレーバー)があります。一般に植物ではオレガノやタイム等に含まれており、精油は食品(飲料等)の香料や化粧品等に利用されています。またカルバクロールの精油の効能には「抗菌・抗真菌作用」「抗酸化作用」等があります。
ヨウシュイブキジャコウソウの栽培
園芸では、地面を覆い尽くす程に開花する美しい花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、カーペットの様に広がる草姿から、花壇の縁どりとして利用されたり、岩肌を被覆するロックガーデン等に利用されたりします。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます
クリーピング・タイム(エルフィン)は非常に矮性でマットをひいたように広範に広がり、開花期には株を埋めつくす程に沢山の桃色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。 | |
クリーピングタイム(マジックカーペット)は、地面に弾ける様に明るい桃色の花の絨毯を敷いたように晩春から夏にかけて沢山の花を咲かせる園芸品種です。葉には柑橘系の爽やかな香りがあり、近くを通る度に心地よい香りで満たされます。高さ約10cm × 幅は約45cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | オーレウス(aureus) (´・ω・)p楽天で購入q |
学名:thymus citriodorus
草丈:約10~30cm
分類:常緑低木
開花時期:5月~8月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:レモンタイムは学名Thymus citriodorus、別名では「シトラス・タイム(citrus thyme)」「タイム・シトリオドラス」等とも呼ばれる常緑多年草もしくは常緑亜低木です。レモンタイムは起源が不明で、種間交雑で生まれた雑種とみられる説がある一方で、最近のDNA分析では雑種ではなく別個の種である事も示唆されています。
レモンタイムの語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のシトリオドラス(citriodorus)はラテン語で「レモンの様な香り」を意味しており葉の香りに由来しています。
- 英名のレモンタイム(lemon thyme)の由来はレモンの様な香りがする葉からきています。
レモンタイムの特徴(魅力)
- 葉は「レモン」や「柑橘類」を連想させる爽やかな香りがあり
- ↳料理の「香り付け」や「防腐(保存)処理」を目的として利用されます
- タイムには「抗菌・抗真菌作用」や「抗酸化作用」等の様々な薬効があります
- ↳例えば抗菌・抗真菌作用では口腔内の健康を保ったり料理の中に食中毒の原因となる菌や真菌が増えるのを防ぎます
- 開花期になるとタイムの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が蜜を集めにきます
- レモンタイムは被覆植物として飛び石の間等に利用される事もあります
レモンタイムの茎は白色の毛が生えており、樹形は直立もしくは基部で這い途中で直立して高さが15~30cmまで成長します。葉は香り高く、形は肉厚で線形もしくは楕円形をしています。花は腋生で節を囲うように多数の小花を出して輪生花序をつくり、個々の小花はシソ科に多い唇形で上唇が浅く2裂、下唇が深く3裂しています。
開花時期は晩春から夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように数個から十数個集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は下部で這うように枝が広がり分枝して直立する枝を高さ約15(40) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色で、葉身は卵形もしくは線形をしており、葉序は対生葉序につきます。
レモンタイムの香りの印象と精油成分
レモンタイムは葉に「レモン」を連想させる爽やかで甘い香りがあり、快い苦味とフルーティーな風味(フレーバー)をもっています。レモンタイムの香りの由来となる精油には「ゲラニオール」を中心に「ネロール」や「3-オクタノン」等が含まれており、これらの精油には「抗菌・抗真菌作用」「抗酸化作用」「抗炎症作用」「抗がん効果」等の効能があります。
- ゲラニオールは「フローラル」「柑橘系」「甘い」「ローズ」等に例えられるマイルドな香りがあり、風味(フレーバー)はフルーティーです。一般に植物ではゼラニウムやクチナシ等に含まれており、精油は食品の香料やアロマオイル等に利用されています。ゲラニオールの精油の効果には、まだ研究段階で科学的根拠が不十分なものもありますが「抗菌・抗真菌作用」「抗酸化作用」「抗炎症作用」「抗がん効果」等があります。
- ネロールの香りは「レモン」「ライム」「バラ」「フルーティ」「柑橘系」等に例えられる甘い香りがあり、風味(フレーバー)はフルーティーで苦味を感じさせます。一般に植物ではレモングラスやカレープラント等に含まれており、精油は香水等に利用されています。
- 3-オクタノンの香りは「ラベンダー」「熟したバナナ」「カビ(キノコ)」等に例えられる甘くフルーティーな香りがあり、キノコやチーズを連想させる風味(フレーバー)があります。一般に植物ではケイガイやポルチーニ(茸)等に含まれており、精油は食品の香料等に利用されています。
レモンタイムの利用方法(食べ方)
レモンタイムは葉や枝を、料理の「香り付け」や「防腐」の目的等で利用します。料理では一般的に新鮮な葉が使われるのが主流ですが、乾燥タイプの葉も使えます。例えば、みじん切りにしたレモンタイムの新鮮な葉を魚に擦りつけて香り付けしたり、ドレッシングの素材として醤油やオリーブオイル等と一緒にみじん切りにしたレモンタイムの新鮮な葉を入れたり、パウンドケーキの生地にレモンタイムの新鮮な葉をみじん切りにして入れてレモンの香りがするケーキを作ったりと様々に利用できます。
レモンタイムをハーブティーとして楽しむ場合は、新鮮な枝葉もしくは乾燥させた葉の粉末を利用します。新鮮な枝葉を利用する場合はタイムの枝2~3個と一杯分のお湯(180~200ml)をポットに入れて5~8分間蒸らします。蒸らす間はポットの蓋をきちんと閉めておかないと香り(揮発性分)が抜けて美味しくなくなるので注意して下さい。蒸らし終わったらポットのハーブティーを茶こしでこしながらカップに注ぎましょう。その際、ハーブティーにお好みで蜂蜜やレモン等を加えるのもいいでしょう。乾燥させた葉を利用する場合は葉を粉末にして、お湯の中に小さじ一杯の葉を入れましょう。スプーンで掻き回しタイムの精油と風味を出してそのまま飲みます。また、粉末にしたタイムの舌触りが気になる場合は茶こしでこして飲むことも出来ます。
レモンタイムの栽培
園芸では、茎葉を料理として利用する目的でハーブガーデンで育てられたり、地面を被覆するグランドカバーとして利用する目的で育てられたり、紫色や桃色等の美しい花を鑑賞する目的で育てられます。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
レモンタイム (´・ω・)p楽天で購入q | ゴールデン・レモンタイムは、葉の縁部分に黄色の覆輪が入る事でお庭の雰囲気を明るくするカラーラーフとしても楽しめて、また一般的なレモンタイムと同様にレモンを連想させる香りのよい葉をもった魅力的な園芸品種です。 |
レモンタイム(シルバークィーン)は、葉の縁部分に白色の覆輪が入りカラーリーフとしても楽しめる魅力的な園芸品種です。また白色の覆輪に太陽の光が当たる事で、光が反射して輝きお庭の雰囲気を明るくします。 (´・ω・)p楽天で購入q | レモンタイム(ドーンバレー)は非常に背が低く、秋と冬に黄色く色変わりする葉色と、レモンを連想させる様な香りのよい葉が魅力的な園芸品種です。高さ約5(10) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。 |
原産:ヨーロッパ
学名:thymus pulegioides
草丈:約5~30cm
分類:常緑亜低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:ブロードリーフタイムは学名Thymus pulegioides、別名では「タイム・プレギオイデス」等とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑亜低木です。
ブロードリーフタイムの語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 英名のブロードリーフタイムは広い(broad)葉(leaved)を意味しており、葉が広い事に由来します。
ブロードリーフタイムの特徴(魅力)
- ブロードリーフタイムはカーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため小道のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 茎は赤みをおびています
- ブロードリーフタイムはヨウシュイブキジャコウソウより大きく成長して
- ↳幅広い葉をもっています
- 花は非常に多花性で地面を覆い尽くす程に沢山の花が開花します
- ↳開花期になると芽の部分から「樟脳」や「薬」を連想させる爽やかな香りがします
- ↳タイムの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
ブロードリーフタイムの茎は赤みを帯びた色をしており、地面を被覆するように這い成長します。葉は丸みを帯びた楕円形をしており白色の毛が生えています。花は腋生で節を囲うように多数の小花を出して輪生花序をつくり、個々の小花はシソ科に多い唇形で上唇が浅く2裂、下唇が深く3裂しています。
開花時期は初夏から夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約5(30) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色や黄色、白色があり、葉身は楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ブロードリーフタイムの栽培
園芸では、地面を覆い尽くす程に開花する美しい花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、カーペットの様に広がる草姿から、花壇の縁どりとして利用されたり、岩肌を被覆するロックガーデン等に利用されたりします。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
タイム(フォックスリー)は葉の縁部分に不規則に入る白色の覆輪と鮮やかな紫色(~赤紫色)の花が魅力的な園芸品種です。また白色の覆輪に太陽の光が当たる事で、光が反射して輝きお庭の雰囲気を明るくします。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ヨーロッパ
学名:thymus praecox
草丈:約10~15cm
分類:常緑亜低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:タイム(プラエコクス)は学名Thymus praecox、別名では「マザーオブタイム(mother of thyme)」等とも呼ばれるヨーロッパ原産の常緑亜低木です。
タイム(プラエコクス)の語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のプラエコクス(praecox)はラテン語で「早期の/早咲きの」を意味しています。
タイム(プラエコクス)の特徴(魅力)
- タイム(プラエコクス)はカーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため小道のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 葉は「樟脳」や「薬」を連想させる爽やかな香りがあります
- ↳開花期になると「樟脳」や「薬」を連想させる爽やかな香りがします
- ↳タイムの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
開花時期は初夏から夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約10(15) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色、葉身は楕円形、葉序は対生葉序につきます。
タイム(プラエコクス)の栽培
園芸では、地面を覆い尽くす程に開花する美しい花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、カーペットの様に広がる草姿から、花壇の縁どりとして利用されたり、岩肌を被覆するロックガーデン等に利用されたりします。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
タイム(レッドカーペット)は非常に矮性でマットをひいたように広がり、開花期には株を埋めつくす程に沢山の鮮やかな桃色の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。
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原産:日本/東アジア
学名:thymus quinqecostatus
草丈:約5~15cm
分類:常緑亜低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:イブキジャコウソウは学名Thymus quinqecostatus、別名では「イワジャコウソウ」や「ナンマンジャコウソウ」等とも呼ばれる常緑亜低木です。イブキジャコウソウは日本および東アジアが原産で、日本では北海道から九州まで分布して山地の岩場や野原等に自生しています。
イブキジャコウソウの語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のquinqecostatusはラテン語で「5」を意味する「quinque」と「中脈の」を意味する「costatus」の2語からきています。
- 和名のイブキジャコウソウの由来は滋賀県の伊吹山で初めて発見された事からきています。
イブキジャコウソウの特徴(魅力)
- イブキジャコウソウはカーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため飛び石の隙間のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 花は多花性で開花期には花の絨毯を敷いた様な美しい花姿が見られます
- ↳開花期になると茎葉から爽やかな香りがします
- ↳イブキジャコウソウの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
イブキジャコウソウの茎は分枝がよく、這性で地面を被覆する様に広がり成長します。葉は長さ0.5(1.0)× 0.3(0.6)cmの卵形で丸みを帯び全円です。花は節を囲うように多数の小花を出して輪生花序をつくり、個々の小花はシソ科に多い唇形で上唇が浅く2裂、下唇が深く3裂しています。
開花時期は初夏から晩夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約5(15) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色、葉身は卵形、葉序は対生葉序につきます。
イブキジャコウソウの栽培
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
イブキジャコウソウ |
原産:ヨーロッパ/アジア
学名:thymus lanuginosus
草丈:約5~10cm
分類:常緑亜低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:タイム・ラヌギノサス(ウーリータイム)は学名Thymus lanuginosus、ヨーロッパおよびアジアが原産の常緑亜低木です。
タイム・ラヌギノサス(ウーリータイム)の語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のserpyllumはギリシャ語で「綿毛のある/軟毛のある」を意味しており茎や葉が毛で覆われている事に由来します。
タイム・ラヌギノサス(ウーリータイム)の特徴(魅力)
- 茎や葉は白色の毛で覆われモコモコした可愛い見ためをしています
- カーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため敷石の間のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 開花期になると「樟脳」や「薬」を連想させる爽やかな香りがします
- ↳タイムの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
開花時期は初夏から晩夏、花色は紫色や桃色、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約5(10) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色で白色の毛が密生しており、葉身は楕円形もしくは卵形、葉序は対生葉序につきます。
タイム・ラヌギノサス(ウーリータイム)の栽培
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
タイム・ラヌギノサス(ウーリータイム) |
原産:南ヨーロッパ
学名:thymus longicaulis
草丈:約5~10cm
分類:常緑亜低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:タイム(ロンギカウリス)は学名Thymus longicaulis、南ヨーロッパ原産の常緑亜低木です。
タイム(ロンギカウリス)の語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
タイム(ロンギカウリス)の特徴(魅力)
- タイム(ロンギカウリス)はカーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため飛び石の隙間のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 開花期になると花の絨毯を敷いた様な美しい花姿が見られます
- ↳開花期になると茎葉から樟脳や薬に似た爽やかな香りがします
- ↳タイム(ロンギカウリス)の香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
開花時期は初夏から晩夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約5(15) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色、葉身は卵形、葉序は対生葉序につきます。
タイム(ロンギカウリス)の栽培
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
タイム(ロンギカウリス) |