クローバー(トリフォリウム)は属の中に約299種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは8の原種と、40の園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■クローバー(トリフォリウム)の簡易比較

学名:Trifolium repens
生活形:多年草
草丈:約10~30cm
開花:4月~6月
花色:白・桃
葉色:緑・赤・桃・紫・黒・灰・白
草姿:匍匐型
備考:クローバーの中では珍しい匍匐型になるため、地被植物として活用される。園芸品種の中には様々な葉色があるため人気の高い植物です。

学名:Trifolium incarnatum
生活形:一年草
草丈:約20~50cm
開花:4月~6月
花色:赤色
葉色:緑
草姿:叢生型
備考:非常に多花性で株を覆うように沢山の花が咲き、花はストロベリーやキャンドルを想像させるような可愛らしい花を咲かせることから景観植物として活用される。緑肥や家畜の飼料としての人気がたかい。

学名:Trifolium arvense
生活形:一年草
草丈:約10~40cm
開花:6月~8月※播種時期により変化する
花色:赤紫・クリーム・薄い桃
葉色:緑
草姿:叢生型
備考:ふわふわとした綿や兎の足を想像させるような可愛らしい花を鑑賞する目的で栽培されています。

学名:Trifolium pratense
生活形:多年草
草丈:約20~80cm
開花:5月~8月
花色:桃・赤紫・白
葉色:緑
草姿:叢生型
備考:別名ではアカツメクサとも呼ばれており、シロツメクサと対比するように紹介される。園芸ではあまり栽培されませんが、緑肥や牧草として利用されることもあります。

学名:Trifolium rubens
生活形:多年草
草丈:約20~60cm
開花:6月~8月
花色:赤・赤紫
葉色:緑
草姿:叢生型
備考:ふわふわとした綿のような外観をした可愛らしい赤紫色の花が魅力的な植物です。

学名:Trifolium ochroleucon
生活形:多年草
草丈:約10~40cm
開花:6月~8月
花色:白・クリーム
葉色:緑
草姿:叢生型
備考:鑑賞目的で栽培されることもある。

学名:Trifolium dubium
生活形:一年草
草丈:約10~40cm
開花:4月~7月
花色:黄
葉色:緑
草姿:匍匐型
備考:金平糖や米粒を想像させるような可愛らしい花を咲かせる。そのため、雑草ですが、そのまま抜かずに楽しまれることもある。すき込むことで緑肥になる。

学名:Trifolium campestre
生活形:一年草
草丈:約10~30cm
開花:4月~7月
花色:黄
葉色:緑
草姿:叢生型
備考:くす玉やホップを想像させるような小さく可愛らしい花を咲かせる植物です。
■クローバー(トリフォリウム)の主な種と園芸品種の紹介
その他の品種
●主な原種
シロツメクサ(白詰草)



シロツメクサ(白詰草)
シロツメクサ(白詰草)の学名は Trifolium repens 、別名では「クローバー」「シロクローバー(white clover)」「トリフォリウム・レペンス」「ダッチ・クローバー(Dutch clover)」「ラディノ・クローバー(Ladino clover)」等とも呼ばれる多年草です。
シロツメクサ(白詰草)の原産地はヨーロッパとアジアにあり、自生地は一般的に人の手が入っている牧草地や草原、道端や荒れ地などにあります。日本でも、北海道から九州まで幅広い範囲で帰化しています。
シロツメクサ(白詰草)の特徴
- シロツメクサ(白詰草)の魅力:幸運を運ぶといわれる四葉のクローバーが、ときどき生じることで知られている植物です。またマット状に広がりながら、沢山の可愛らしい葉を地面いっぱいに広げるため、園芸では地被植物としても利用されており、さらに開花期に咲く白花は鑑賞価値だけでなく、蜜蜂などの有益な昆虫を呼ぶ働きがあります。
- 花の特徴:花序は頭状花序、短い花軸の中に約10~80個の小さな花が密集しており、概形は球状をしています。花は短い花柄があり、花冠は蝶形花です。一般的な蝶形花は、花弁が蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、シロツメクサは細長い花弁が上側に反り返っている所が特徴となります。花の色は基本的に白色ですが、成熟すると桃色に変化することがあり、また園芸品種(Trifolium repens ‘william’)の中には初めから桃色の花を咲かせるものもあります。
- 葉の特徴:葉は匍匐茎の節から発生しており、葉柄が真上に伸びて葉をつけます。葉の概形は一般的に3出複葉ですが、ときどき4出複葉や多出掌状複葉になる事もあり、葉を構成している小葉は円形または広楕円形で丸みがあります。そのため、可愛らしい印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色が普通ですが、園芸品種の中には赤色・桃色・紫色・黒色・灰色・白色の葉色もあるため、カラーリーフとして親しまれることも多いです。
- 草姿:匍匐型になり、茎は地表面を這い、節から不定根を出して定着しながら、マット状に地表面を覆い成長します。
- 地被植物:シロツメクサ(白詰草)は、地表面をマット状に広がるため、主に地被植物(グランドカバー)として利用されています。基本的に草丈が低く、葉が密生するため絨毯のような外観となります。また耐踏圧性があり人通りのある場所での利用が可能な点や、窒素固定菌と共生してるため人為的な施肥が殆ど不要な点、耐乾性が高く水やりが殆ど不要な点、アレロパシー物質が根から分泌されているため、一部の雑草の繁殖や成長が抑制される点、園芸品種の中には多彩な葉色がある点等が、地被植物としてこの植物が人気になっている理由かもしれませんね。ただし、雑草の抑制効果は限定的なため雑草予防として植えるのは考えた方が良いかもしれません。
景観植物:シロツメクサ(白詰草)は、繁殖力が強く種子や匍匐茎で簡単に広がる点や、栄養や水分の少ない環境に強く管理が楽な点等から、斜面などに大量に植栽がされて、景観植物として活用されたりもしています。
カラーリーフ:葉の色は緑色の他、園芸品種を選ぶことで赤色・桃色・紫色・黒色・灰色・白色の葉色も楽しめます。マット状のように広がる草姿とも組み合わさる事で、これらの色の美しい葉絨毯が楽しめるでしょう。
四葉のクローバー:シロツメクサ(白詰草)は一般的に葉を構成している小葉が3枚ですが、ときどき小葉が4枚ある時があります。4枚の小葉をもっているクローバーは「四葉のクローバー」とも呼ばれていて、幸運を呼ぶと伝えられています。そのため、クローバーの群生地から四葉を探して、お守りにされたり、大切な人への贈り物にされる事も多いようです。この四つ葉のクローバーが生じる原因は、突然変異や生育環境の影響などが考えられており、発生が非常に稀であることから、幸運の象徴と考えられているようです。※一方で遺伝的要因で発生する場合は、その群生地での四葉のクローバーの発生率が高まる傾向にあります。
フラワーアレンジメント:シロツメクサ(白詰草)は、花をリースにしたり、四葉のクローバーを押し花やプリザーブドフラワーにしたりして利用できます。特に四葉のクローバーの押し花は、お守り入れに入れて長く保管できるため、自分用や贈り物用として、作られることも多いようです。- 蜜源:花は蜜源として小さな蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、昆虫と共生しながら、お庭の中で蝶々や蜂が飛び回る姿を観察したい人におすすめの植物となります。
- その他の利用:若葉や花は、軽く茹でた後に、おひたしや和え物、バター炒めや天ぷら等にして食べる事ができます。多くのマメ科植物と同様に根粒菌と共生して窒素固定をすることから緑肥として利用できます。
シロツメクサ(白詰草)の園芸品種の紹介
プリンセスクローバー・シリーズ
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やまびこ園芸・イザベラ
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元気な苗・エステル
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元気な苗・レオノア
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植物販売のITANSE楽天市場店・ダークデビー

千草園芸・ジェシカ
学名:Trifolium repens ‘Princess clover’
花の色:白色・桃色
葉の色:緑色・白緑色・紫色・赤紫色・黒色
草丈:約10~15cm
備考:プリンセスクローバー・シリーズは多種多様な葉色と模様が楽しめる園芸シリーズです。他のシロツメクサと同様に地面を匍匐して広がるため、カラフルな色の葉の絨毯をお庭に敷くことができます。
プリンセスクローバーの品種
- イザベラ:葉の色が赤紫色をしているため、赤ワインのような上品さや高級感を感じさせる品種です。そのため、エレガントなお庭や格式高い雰囲気を感じさせるお庭によく合うでしょう。
- エステル:葉の色は中央部から黒色・赤紫色・白緑色の3色で構成されており、深みのある上品な色合いをしてます。そのため、気品のあるエレガントなお庭によく合うでしょう。
- レオノア:葉の色はパステル調の淡い白緑色と緑色(赤紫色)の複色です。そのため、明るく爽やかな雰囲気のある清潔感あるお庭などによくあいます。
- ダークデビー:葉の色は黒色または暗紫色です。そのため、重厚的でシックな雰囲気があり、格式高い雰囲気や、深い闇を印象つけるようなミステリアスな雰囲気をお庭に添えることができます。
- ジェシカ:葉の色は緑色と赤紫色の複色で、葉の中に逆V型またはブロッチ模様の赤紫色の斑がはいります。そのため、お庭の中に上品な雰囲気を添えることができます。
エンジェルクローバー・シリーズ
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青空花屋 manimani・ボジョレー
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イングの森・ビューティー
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園芸ネット プラス・ハッピーデイ
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石田精華園 楽天市場店・ドリーム

青空花屋 manimani・ガーネットリング
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青空花屋 manimani・カプチーノ
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大神ファーム・コーヒータイム
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おぎはら植物園・ティントワイン
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園芸ネット プラス・メロディー
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園芸ネット プラス・マリッジ
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青空花屋 manimani・カルメン
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石田精華園 楽天市場店・チョコレート
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青空花屋 manimani・グロリアス
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青空花屋 manimani・ティラミス
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青空花屋 manimani・チョコミント
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石田精華園 楽天市場店・オニキス
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白
葉の色:緑・紫・赤・黒・白・銀
草丈:約10~15cm
備考:エンジェルクローバー・シリーズは見元園芸さんオリジナルのクローバーの園芸シリーズになり、多種多様な葉色と模様が楽しめます。他のシロツメクサと同様に地面を匍匐して広がるため、品種を選んでカラフルな色の葉の絨毯を敷いて楽しむのも良いかもしれませんね。
エンジェルクローバーの品種
- ボジョレー:葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐるような可愛らしい印象を感じさせます。葉の色は赤紫色と黒色で、華やかさの中に銃口的な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ビューティー:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と黒色で、華やかさの中に銃口的な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ハッピーデイ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と白色で、葉の縁部分に白色の覆輪が入る。そのため、光で輝く赤ワインを見てるような高級感とラグジュアリーな雰囲気を感じさせる品種です。
- ドリーム:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は黄緑色・赤紫色・黒色の複色で、個体差があるため様々な色合いのある葉が楽しめる。まるで化粧をしてるような色合いをしめるため、お庭で栽培すると上品な雰囲気を添えることができるでしょう。
- ガーネットリング:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と桃色で、葉の中央部にリング状の桃色の斑が入る。そのため、上品さの中に可愛らしさを感じさせる品種です。※個体によっては緑色が入ることもあります。
- カプチーノ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は全体的にくすんでおり、緑色・白緑色・紫色・黒色の範囲で変化があります。
- コーヒータイム:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色または暗紫色をしていて、上品な印象をあたえるカラーリーフとして楽しめる。
- ティントワイン:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は明るい赤ピンク色(赤紫色)と黒色の複色になるため、ゴスロリ系のファッションを見てるような可愛らしい雰囲気を作ったり、ラグジュアリーな雰囲気を作ったりすることが出来ます。
- メロディー:葉の形状がハート形をしているため、恋心をくすぐるような可愛らしい印象を感じさせます。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中央部にリング状の赤紫色の斑がはいります。そのため、口紅の化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- マリッジ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中に飛沫状の赤紫色の斑がはいります。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- カルメン:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中央部に逆V字型の赤紫色の斑がはいります。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- チョコレート:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は個体差がありくすんだ赤紫色の単色もあれば、外側が緑色になることもある。
- グロリアス:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色と黒色(暗紫色)の複色になり、色の境界は葉によってかわります。重厚的でシックな雰囲気を感じさせることから、モダンなお庭や格式の高い雰囲気のお庭などによく合うでしょう。
- ティラミス:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色はくすみのある赤紫色で、大人っぽく上品な雰囲気を感じさせる品種です。
- チョコミント:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は暗紫色(赤紫色)と緑色で、葉の縁部分に緑色の覆輪が入る。そのため、上品でオシャレな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
- オニキス:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は黒色または暗紫色です。そのため、重厚的でシックな雰囲気があり、格式高い雰囲気や、深い闇を印象つけるようなミステリアスな雰囲気をお庭に添えることができます。
ティント・シリーズ
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おぎはら植物園・ワイン

おぎはら植物園・ルージュ
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Ivy・ナイト

園芸ネット プラス・ガーネット
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園芸ネット プラス・ヴェール
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園芸ネット プラス・シアー
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白・桃
葉の色:緑・紫・赤・黒・白・銀
草丈:約10~15cm
備考:ティント・シリーズは多種多様な葉色と模様が楽しめる園芸シリーズです。他のシロツメクサと同様に地面を匍匐して広がるため、カラフルな色の葉の絨毯をお庭に敷くことができます。
ティント・シリーズの品種
- ワイン:シロツメクサでは珍しい桃色の花が咲く。葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と黒色で、華やかさの中に重厚的な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ルージュ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色(シルバー)・赤紫色の複色で、葉の中に逆V型の斑がはいります。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- ナイト:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は暗紫色(黒色)と緑色で、葉の縁部分に緑色の覆輪が入る。そのため、シックでオシャレな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
- ガーネット:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は赤紫色と紫色で、華やかさの中に上品な雰囲気もあり、高級感やラグジュアリーな雰囲気をお庭に添えてくれるでしょう。
- ヴェール:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色と白緑色(シルバー)の複色で、葉の基部に緑色のブロッチが入る。そのため、お庭で栽培すると明るく爽やかな雰囲気を添えることができます。
- シアー:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色・赤紫色の複色で、葉の中央部にリング状の赤紫色の斑がはいります。そのため、口紅の化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
- ルージュ:葉の形は円形をしており、可愛らしい見た目をしています。葉の色は緑色・白緑色(シルバー)・赤紫色の複色で、葉の中に掠れたような赤紫色の斑がはいる。そのため、化粧をしているような可愛らしさと上品さを感じさせる品種です。
ホワイトクローバー(フィア)

学名:Trifolium repens cv.
花の色:白
葉の色:緑
草丈:約20~30cm
備考:緑肥に活用される品種です。他のシロツメクサと同様に丈夫で耐踏圧性があり、開花期には沢山の白花を咲かせるため、白花の絨毯のような美しい景観が作られます。
ブラッククローバー

学名:Trifolium repens ver.nigricans
花の色:白色
葉の色:緑色・黒色(赤紫色)
草丈:約5~15cm
備考:シロツメクサの変種で、葉の一部が黒色または赤紫色をしています。そのため、重厚的でシックな印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。
黒葉クローバー

学名:Trifolium repens ‘purpurascens’
花の色:白色
葉の色:緑色・黒色(暗紫色)
草丈:約5~10cm
備考:葉の色が緑色と黒色(暗紫色)で、葉の縁部分に緑色の覆輪がはいります。そのため、重厚的でシックな雰囲気を感じさせるカラーリーフとして楽しめる品種です。
ピンク&シルバー
学名:Trifolium repens
花の色:白
葉の色:緑・黄緑(シルバー)・赤紫
草丈:約10~15cm
備考:葉の色は一般的に緑色・シルバー(白緑色)の2色ですが、春や秋の季節は葉の色が赤紫色に染まる事があり、一株の中でシルバーと赤紫色のコントラストが楽しめます。そのため、爽やかな葉色や上品で黄色のある葉色を楽しめる品種です。
ウィリアム

学名:Trifolium repens ‘william’
花の色:桃
葉の色:緑・赤紫
草丈:約10~20cm
備考:シロツメクサでは珍しい桃色の花を咲かせる品種です。また葉の色も緑色と赤紫色の複色のため、上品さを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。
しあわせ みぃつけた
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白
葉の色:緑・赤紫・紫・黒
草丈:約10~15cm
備考:シロツメクサの中から四葉のクローバーが出やすい株を選抜して育成された品種です。品種の中には葉の色が緑・赤紫・紫・黒などがあるため、好みの色に合わせて品種も選べる。
ジュエル
学名:Trifolium repens cv.
花の色:桃色
葉の色:緑色・赤紫色
草丈:約10~20cm
備考:見元園芸さんが世界で初めて育種した、世界初のカラーリーフタイプの多葉体クローバーの品種です。葉を構成する小葉が5枚以上あるため、個性的な外観をしており、赤紫色の葉が上品な雰囲気を感じさせます。
ボンバス
学名:Trifolium repens cv.
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:
備考:従来のシロツメクサよりも茎や葉が大きく生育逢瀬で、主に家畜の飼料として栽培されている品種です。
ストロベリーキャンドル



ストロベリーキャンドルとは!
ストロベリーキャンドルの学名は Trifolium incarnatum 、別名では「ベニバナツメクサ」「クリムソンクローバー(crimson clover)」「ストロベリートーチ」「イタリアンクローバー(Italian clover)」「オランダレンゲ」等とも呼ばれる一年草です。
ストロベリーキャンドルの原産地はヨーロッパと西アジアにあり、自生地は草原または人の手が入った牧草地や道端などにあります。日本でも、明治時代に牧草として輸入されたものが帰化している。
ストロベリーキャンドルの特徴
- ストロベリーキャンドルの魅力:一般的に家畜の牧草として広く栽培されたり、また根粒菌と共生して窒素固定する働きがあるため緑肥として栽培されたりしています。また開花期に見られる赤色の花は鑑賞価値が高く、休耕地や丘陵地などで栽培されている群生は美しい景観植物となり人々を楽しませます。ストロベリーキャンドルはシロツメクサ(白詰草)と共に古くから栽培されていますが、この植物は草姿が叢生型になり、花序が円柱状に長く伸びる所が特徴となります。
- 花の特徴:花序は円柱をした穂状花序で、花軸の中に多数の花が密集しています。花冠は蝶形花です。一般的な蝶形花は、花弁が蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、ストロベリーキャンドルの花弁(旗弁)は剣形になり、真っ直ぐ伸びる所が特徴となります。花の色は赤色です。萼筒の裂片は針形でとがっています。これらの要素が組み合わさる事で、この植物の花はストロベリーやキャンドルに例えられる可愛らしい花姿となっています。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は円形または倒卵形で丸みがあります。そのため、可愛らしい印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色の単色、一般的なクローバーのような逆V字型の白色の帯状の班が入りません。
- 草姿:叢生型になり地際から複数の茎が伸びる。茎の種類は直立茎があり、直立茎は約20~50cmの高さまで成長する。
景観植物:ストロベリーキャンドルは、繁殖力が強く種子で簡単に増やせる点や、栄養や水分の少ない環境に強く管理が楽な点等から、休耕地などに大量に植栽がされて、景観植物として活用されたりもしています。
フラワーアレンジメント:花は新鮮なまま切り花にされたり、乾燥させてドライフラワーで楽しまれたり、またプリザーブドフラワーにして花材として利用されることもあります。- 牧草:ストロベリーキャンドルは古くから家畜の飼料として牧草地などで栽培されています。
- 緑肥:ストロベリーキャンドルは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生して窒素固定をすることから緑肥として利用されています。
蜜源:花は蜜源として小さな蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、昆虫と共生しながら、お庭の中で蝶々や蜂が飛び回る姿を観察したい人におすすめの植物となります。
ストロベリーキャンドルの園芸品種の紹介
クリムソンクローバー

クリムソンクローバーの学名は Trifolium incarnatum 、別名では「ベニバナツメクサ」「ストロベリーキャンドル」「ストロベリートーチ」「イタリアンクローバー(Italian clover)」「オランダレンゲ」等とも呼ばれる一年草です。
くれない

学名:Trifolium incarnatum cv.
花の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:30cm前後
備考:ダイズやアズキに被害をもたらすダイズシストセンチュウ対策に適しており、また他のストロベリーキャンドルと同様に根粒菌と共生して窒素固定をするため緑肥に最適な品種です。また開花期が普通のストロベリーキャンドルよりも早いため、土壌へのすきこみが早く出来る。さらに沢山のストロベリーのような赤色の花を咲かせるため、美しい景観植物としても楽しめます。
ディクシー

学名:Trifolium incarnatum cv.
花の色:赤色
葉の色:緑色
草丈:約50~100cm
備考:他のストロベリーキャンドルと同様に根粒菌と共生して窒素固定をするため緑肥に最適です。極早性で開花期が早いため、土壌へのすきこみが早くからできます。開花期には株を覆うように沢山のストロベリーのような赤色の花を咲かせるため、美しい景観植物としても楽しめます。
トリフォニウム・バニーズ


トリフォニウム・バニーズとは!
トリフォニウム・バニーズの学名は Trifolium arvense 、別名では「シャグマハギ」「トリフォニウム・アルベンセ」「ラビットフットクローバー(rabbitfoot clover)」「ハレズフット・クローバー(hare’s-foot clover)」「ストーンクローバー(stone clover)」「オールドフィールドクローバー(oldfield clover)」等とも呼ばれる一年草です。
トリフォニウム・バニーズの原産地はヨーロッパと西アジアにあり、自生地は草原や牧草地、荒れ地などにあります。
トリフォニウム・バニーズの特徴
- トリフォニウム・バニーズの魅力:ふわふわとした綿や兎の足を想像させる花穂を鑑賞する目的で栽培されている植物になり、萼から生える長い毛が綿を思わせるような外観をつくっています。
- 花の特徴:開花期間は一般的に初夏から晩夏頃、播種時期により変化します。花序は円柱状の穂状花序で、花軸の中に多数の花が密集しています。花冠は蝶形花になり色はクリーム色から薄い桃色をしています。ただし、一般的に鑑賞される部分は萼筒とその裂片にある長い毛の部分になり、長い毛が密生する事で、ふわふわとした綿や兎の足に例えられる可愛らしい花姿をつくっています。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は倒披針形・長楕円形をしており、シャープな印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色の単色で、多くのクローバーと違い小葉の中に逆V字型の白色の帯状の班が入りません。
- 草姿:叢生型になり地際から複数の茎が伸びる。茎の種類は直立茎・横臥茎があり、基本的に直立しています。ただし直立した後に倒れて這うような外観になる事もあります。
ムラサキツメクサ(紫詰草)



ムラサキツメクサ(紫詰草)とは!
ムラサキツメクサ(紫詰草)の学名は Trifolium pratense 、別名では「アカツメクサ」「レッドクローバー(red clover)」「トリフォリウム・プラテンス」等とも呼ばれる多年草です。
ムラサキツメクサ(紫詰草)の原産地はヨーロッパとアジアと北西アフリカにあり、自生地は草原や道端、牧草地や荒れ地などにあります。日本でも、明治時代に牧草として輸入されたものが、日本各地の幅広い地域で帰化しています。
ムラサキツメクサ(紫詰草)の特徴
- ムラサキツメクサ(紫詰草)の魅力:一般的に家畜の牧草として広く栽培されており、また根粒菌と共生して窒素固定する働きがあるため緑肥としても栽培されています。また開花期に見られる桃色・赤紫色の花は鑑賞価値が高く、休耕地などで広範囲に栽培されているムラサキツメクサの群生は景観植物になることもあります。ムラサキツメクサはシロツメクサ(白詰草)と共に古くから栽培されていますが、この植物は草姿が叢生型になり、茎は直立すると高さ最大80cmまで成長することがあります。
- 花の特徴:花序は球形をした頭状花序で、短い花軸の中に多数の花が密集しています。花は短い花柄があり、花冠は蝶形花です。一般的な蝶形花は、花弁が蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、ムラサキツメクサの花弁は三日月形になり、上側に反り返っている所が特徴となります。花の色は基本的に桃色または赤紫色です。またシロツメクサの萼筒の裂片は三角形をしていますが、この植物は萼筒の裂片の形が針形でとがっています。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は楕円形または披針形をしており、円形に近いシロツメクサの葉よりも細長い外観をしています。そのため、シャープな印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色と白色の複色、小葉の中央部に逆V字型の白色の帯状の班がはいります。
- 草姿:叢生型になり地際から複数の茎が伸びる。茎の種類は直立茎・斜上茎・横臥茎(直立または斜上した茎が後に倒れる)があり、直立茎は最大80cmの高さまで成長する。
景観植物:ムラサキツメクサ(紫詰草)は、繁殖力が強く種子で簡単に増やせる点や、栄養や水分の少ない環境に強く管理が楽な点等から、休耕地などに大量に植栽がされて、景観植物として活用されたりもしています。
フラワーアレンジメント:花は新鮮なまま切り花にされたり、乾燥させてドライフラワーで楽しまれたり、またプリザーブドフラワーにして花材として利用されることもあります。- 牧草:ムラサキツメクサは古くから家畜の飼料として牧草地などで栽培されています。
- 緑肥:ムラサキツメクサは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生して窒素固定をすることから緑肥として利用されています。
蜜源:花は蜜源として小さな蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、昆虫と共生しながら、お庭の中で蝶々や蜂が飛び回る姿を観察したい人におすすめの植物となります。
トリフォリウム・ルーベンス


トリフォリウム・ルーベンスとは!
トリフォリウム・ルーベンスの学名は Trifolium rubens 、別名では「レッドフェザー クローバー(Red feather clover)」等とも呼ばれる多年草です。トリフォリウム・ルーベンスの原産地はヨーロッパにあり、自生地は草原や牧草地、荒れ地や林縁などにあります。
トリフォリウム・ルーベンスの特徴
- トリフォリウム・ルーベンスの魅力:装飾性の高い赤色の長い花穂と、ふわふわとした綿のような外観を作り出す、萼から生える長い毛が特徴となります。そのため、一般的に花を鑑賞する目的で栽培されています。
- 花の特徴:花序は円柱状の穂状花序で、花軸の中に多数の花が密集しています。花冠は蝶形花です。一般的な蝶形花は、花弁が蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、トリフォリウム・ルーベンスは細長い花弁(旗弁)で、真っ直ぐ伸びた後に先端が少し反り返る所が特徴となります。花の色は赤色です。萼筒の裂片は針形でとがっていて、長い毛が密生しているため、ふわふわとした綿のような外観をつくりだしています。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は楕円形または倒披針形をしており、シャープな印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色の単色で、多くのクローバーと違い小葉の中に逆V字型の白色の帯状の班が入りません。
- 草姿:叢生型になり地際から複数の茎が伸びる。茎の種類は直立茎・斜上茎があり、直立茎は最大20~60cmの高さまで成長する。
トリフォニウム・オクロレウコン
トリフォニウム・オクロレウコンとは!
トリフォニウム・オクロレウコンの学名は Trifolium ochroleucon 、別名では「サルファークローバー(sulphur clover)」等とも呼ばれる多年草です。トリフォニウム・オクロレウコンの原産地はヨーロッパと西アジアにあり、自生地は草原や牧草地、荒れ地などにあります。
トリフォニウム・オクロレウコンの特徴
- トリフォニウム・オクロレウコンの魅力:株はコンパクトに直立して、黄白色の球形の可愛らしい花を咲かせます。そのため、鑑賞目的で栽培されることもあります。
- 花の特徴:開花期間は一般的に初夏から晩夏頃、花序は球形または卵形状の穂状花序で、花軸の中に多数の花が密集しています。花冠はクリーム色から白色の蝶形花になります。蝶形花の花弁は、一般的に蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、トリフォリウム・オクロレウコンは細長い花弁(旗弁)で、三日月形に上側に反り返る所が特徴です。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は倒披針形・楕円形をしており、シャープな印象を感じさせることも多いです。葉の色は緑色の単色で、多くのクローバーと違い小葉の中に逆V字型の白色の帯状の班が入りません。
- 草姿:叢生型になり地際から複数の茎が伸びる。茎の種類は直立茎・斜上茎があり、基本的に直立していてコンパクトな見た目をしています。
コメツブツメクサ


コメツブツメクサとは!
コメツブツメクサの学名は Trifolium dubium 、別名では「コゴメツメクサ」「キバナツメクサ」「レッサートレフォイル(lesser trefoil)」「サックリングクローバー(suckling clover)」「リトルホップクローバー(little hop clover)」等とも呼ばれる一年草です。
コメツブツメクサの原産地はヨーロッパと西アジアと北西アフリカにあり、自生地は草原や牧草地、荒れ地や道端などにあります。
コメツブツメクサの特徴
- コメツブツメクサの魅力:一般的に園芸で栽培されることは滅多にありませんが、地表面をマット状に密に広がるため地被植物として活用する事も可能で、開花期には1cm未満の金平糖のような可愛らしい黄色の花を咲かせます。花は株を覆うようにたくさんは咲かないため花絨毯のようにはいきませんが、控えめな可愛らしい花姿を楽しむことができます。そのため、基本的に雑草ですが、庭の隅などでひっそりと生息している時は抜かずに楽しまれることもあります。また他のマメ科同様に窒素固定をしてくれるため、肥沃な土壌にしてくれる緑肥として活用することも可能でしょう。
- 花の特徴:開花期間は一般的に春から夏頃、花序は球形の頭状花序で、花軸に多数の花が密集しています。花冠は黄色の蝶形花になります。蝶形花の花弁は、一般的に蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、コメツブツメクサは花弁が折り畳まれたままのため、蕾のような外観をしてます。そのため、米粒や金平糖に例えられる可愛らしい花姿となります。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は倒卵形・倒心形をしているため、ハート形や丸みがあり可愛らしい印象を感じさせます。葉の色は緑色の単色で、多くのクローバーと違い小葉の中に逆V字型の白色の帯状の班が入りません。
- 草姿:匍匐型になり、茎は地表面を這いマット状に地表面を覆い成長します。
クスダマツメクサ
クスダマツメクサとは!
クスダマツメクサの学名は Trifolium campestre 、別名では「ホップツメクサ」「トリフォリウム・カンペストレ」「ホップトレフォイル(hop trefoil)」「フィールドクローバー(field clover)」「ロウホップクローバー(low hop clover)」等とも呼ばれる一年草です。
クスダマツメクサの原産地はヨーロッパと西アジアにあり、自生地は野原や牧草地、荒れ地や道端などにあります。
クスダマツメクサの特徴
- クスダマツメクサの魅力:一般的に園芸で栽培されることは滅多にありませんが、開花期になると1cm前後のクス玉のような可愛らしい黄色の花を咲かせます。そのため、基本的に雑草ですが、庭の隅などでひっそりと生息している時は抜かずに楽しまれることもあります。また他のマメ科同様に窒素固定をしてくれるため、肥沃な土壌にしてくれる緑肥として活用することも可能でしょう。
- 花の特徴:開花期間は一般的に春から夏頃、花序は球形の頭状花序で、花軸に多数の花が密集しています。花冠は黄色の蝶形花になります。蝶形花の花弁は、一般的に蝶々を思わせる優美な見た目をしている事が多いですが、クスダマツメクサは花弁の中の最も大きな旗弁がフード状になり、他の花弁を覆ってるいるため個性的な外観をしています。そのため、くす玉やホップの花に例えられる可愛らしい花姿となります。
- 葉の特徴:葉の概形は3出複葉、葉を構成している小葉は倒卵形をしているため、丸みがあり可愛らしい印象を与えます。葉の色は緑色の単色で、多くのクローバーと違い小葉の中に逆V字型の白色の帯状の班が入りません。
- 草姿:叢生型になり地際から複数の茎が伸びる。茎の種類は直立茎・斜上茎・横臥茎があり、基本的に直立していますが、匍匐して広がっていることもあります。