マツヨイグサは属の中に約79種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ガウラは蝶々を想像させるような可憐で優雅な花姿が楽しめる所が魅力です。またヒルザキツキミソウは地面を覆うように広がる草姿と可愛らしい桃色の花が魅力になります。
マツヨイグサ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
ガウラの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Oenothera lindheimeri
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~11月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●紫色●青色●赤色●橙色●白色〇黒色●灰色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月9日/10月8日
- 花言葉:清楚/負けず嫌い/我慢できない/行きずりの恋
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/コテージガーデン/ロマンチックガーデン/かわいいお庭/フェアリーガーデン/エンジェルガーデン
- 購入方法:ガウラ(白蝶草)を楽天で購入
ガウラ(白蝶草)とは!?
ガウラ(白蝶草)は学名Oenothera lindheimeri、別名では「ハクチョウソウ(白蝶草)」や「リンドハイマー・ビーブロッサム(Lindheimer’s beeblossom)」等とも呼ばれる多年草です。原産地は北アメリカ、自生地は草原や池の傍などにあります。
ガウラ(白蝶草)の以前の学名はGaura lindheimeriでガウラ属にありました、しかし2000年代初頭の研究により現在はマツヨイグサ属に移されており、学名もOenothera lindheimeriになっています。しかし、一般的には以前の属名である「ガウラ」が流通名として広く利用されています。
ガウラ(白蝶草)の語源(由来)
- 属名のOenotheraは古代ギリシア語で「ワイン」を意味する「οἶνος」と、古代ギリシア語で「獣」「狩人」を意味する「θήρα」の二語で構成されており、この植物の根がワインの風味を高める目的で使われていた事に由来します。
- 種小名のlindheimeriの由来はドイツ出身の植物学者Ferdinand Jacob Lindheimerへの献名です。
- ガウラの由来は以前の属名だったGauraからきており、Gauraはギリシャ語で「素晴らしい」を意味する「gauros」に由来しています。
- ハクチョウソウ(白蝶草)の由来は、花の色が白色をしていて、花の形が蝶々に似ている所からきています。
ガウラ(白蝶草)の特徴(魅力)
- ガウラ(白蝶草)は、白蝶草の名前からも分かる通り「蝶々」を想像させる花の形をしている所が特徴です。また茎は細くて華奢な外観をしている事から、風に吹かれると簡単になびき揺れます。そのため、花は蝶々が翔んでいる姿のように見える事があります。
- 草姿は叢生、地面から複数の茎を出し、群生をつくるようにこんもりと広がります。
- 茎は細く華奢なため、やや倒伏しやすい傾向にあります。そのため倒伏対策として、コンパクトで倒れにくい品種を選んだり、日当たりと土壌の環境を整えたり、切り戻し剪定が行われたりします。
- 茎の色はふつう緑色または赤色をしていますが、特に品種を選べば濃い赤色(赤紫色)の茎色をもっている品種があります。そのため、品種を選べばお庭の中に上品な雰囲気を演出する事が出来ます。
- 葉は下部に多く集まる傾向があります。一方で茎の上部では節間が開いているため葉が少なくなり、葉のサイズも小さくなるため、あまり葉が目立たなくなります。そのため、繊細で洗練された雰囲気を演出する事が可能です。
- 開花期間はとても長く、晩春から秋の終わりにかけて花が咲き続けます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序は総状花序、花序の中で一度に咲く花は数個程度に留まるため、ボリューム感はありません。一方で、花が少ないことで控えめで華奢な外観が際立つため、楚々とした繊細な雰囲気を演出する事が出来ます。
- 花は4個の花弁が上側に扇状に広がるため、多くの人は花の形が「蝶々」が羽根を広げた姿に見えるようです。また、花がそよ風に揺れる事で蝶々が翔び回る時の動きを再現しているように見える事もあります。
- ガウラ(白蝶草)は、大株に成長する品種ではやや自由にふんわりと広がります。そのため、コテージガーデンやナチュラルガーデンのような自然風のお庭によくあいます。
- 一方で、矮性品種は草姿が殆ど乱れないため、洗練されたエレガントなお庭などにも使いやすくなっています。
- ガウラはドリフト植栽(drift planting)に向いています。
- ドリフト植栽とは、グルーピングと凹凸をつけた不規則な植栽によって自然な風合いを出す植栽方法です。例えば、曲がりくねる小道を演出するために、 植物を「W」を描くようにジグザグに空間を開けながら配置して、植物が自然に生えて自然な小道が出来ているように演出したりします。
- ガウラは栄養が乏しい土壌や乾燥した土壌に強いため、環境が合えば殆ど放ったらかしで育てる事が出来ます。
- 育てる際に注意することは【日当り】【水捌け】【土壌】【剪定】【冬の寒さ】などです。詳しくは育て方をご覧下さい。
ガウラ(白蝶草)の草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生、根茎があり、根茎から茎を何個も出してコロニー(群生)をつくります。茎は直立または斜上に伸び、茎の色は緑色または赤色、茎には白色の細かい毛が生えています。
葉序は互生葉序、葉柄は無し、葉色は緑色、葉身の長さ約1(~9)cm、葉身の幅は約0.1(~1.3)cm、葉身の形は披針形または狭楕円形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉には細かい毛が生える。
花序は総状花序、総状花序は長さ約10(~80)cmで節ごとに1個の花を付けます。花の大きさは約2(~3)cm、花の形は4個の花弁が平開して上側に扇のように並びます。花弁の色は赤色・桃色・白色です。雄蕊は8個、花糸は白色または桃色、葯は黄色または桃色です。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ガウラの園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入 ガンビット・バリエガータは、葉の色が全体的にパステル調で、赤色(桃色)・白色・薄い緑色の3色の葉色が入り交じります。そのため、ふんわりとした柔らかさと可愛らしさを演出するカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。花の色は薄い桃色、桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 | 育て方・楽天で購入 シリーズの中には花の色に合わせて「レッド」「ローズ」「ピンク」「ホワイト」などの品種があります。そのため、お庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。 |
育て方・楽天で購入 エメライン・シリーズは、草丈が30~50cm程度にしかならず横への広がりが少なくコンパクトに成長する習慣があります。また分枝に優れているため、茎葉が密になるボリュームのよい草姿をつくり、沢山の花を咲かせる所が魅力的なシリーズです。シリーズの中には花の色に合わせて「ホワイト」「ピンクブーケ」「ピンク」などの品種があります。そのため、お庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。 | GardenShop LaCotto 育て方・楽天で購入 ベインズフェアリーは、一般的なガウラと比較して矮性で、草丈が30~50cm程度にしかなりません。また茎が直立に伸び行儀よくコンパクトに成長する習慣があります。そのため、鉢植えの中や小さな花壇などでも管理がしやすいです。花の色は白色、白色は穢れのなさや明るさを演出することができるため、ウェディングガーデンやエレガントガーデンなどにピッタリな品種になります。 |
激安花屋さんゲキハナ 育て方・楽天で購入 あかねは、葉の色が緑色または若葉を中心に赤紫色になる事があります。そのため、季節によっては上品な印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。花の色は薄い桃色と濃い桃色、花弁の脈部分が濃い桃色になります。桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来るため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になるでしょう。草姿は叢生型、茎は直立または斜上に伸びるため高さ100cmまでのドーム状の緩い形状をつくります。そのため、自然風のお庭などによく合う品種です。 | 千草園芸 育て方・楽天で購入 パピヨンルージュは、一般的なガウラと比較して矮性で、草丈が20~40cm程度にしかなりません。そのため、鉢植えの中や小さな花壇などでも管理がしやすい品種です。花の色は基本赤系ですが桃色をしている事もあります。赤色と桃色は、どちらも「女性的」「愛情」を感じさせる色です。そのため、可愛いをテーマにした可愛いお庭や、愛をテーマにしたロマンチックガーデンなどにおすすめです。 |
育て方・楽天で購入 花は多花性の性質があり、一度に沢山の花を咲かせるため非常にボリュームのよい花姿が楽しめます。花の色は鮮やかな桃色、桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 | 育て方・楽天で購入 スパークルホワイトは、早咲き性の性質があるため一般的なガウラよりも早くから花が楽しめます。一般的なガウラと比較して矮性で、草丈が40~60cm程度にしかなりません。花は桃色の蕾から白色の花が咲きます。桃色と白色は、大人の女性向けの化粧品の配色や、甘いお菓子の配色につかわれます。そのため、愛をテーマにしたロマンチックガーデンや、お菓子をテーマにしたスイーツガーデンなどにおすすめです。 |
育て方・楽天で購入 サマーエモーションは、草丈が50cm程度にしかならないため、鉢植えや花壇の縁どりとして使いやすい矮性品種です。花の色は白地に桃色の覆輪が入ります。白色と桃色は、可愛らしさの中に清潔感と穢れなさを感じさせることが出来るため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛をテーマにしたロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 | 育て方・楽天で購入 フェアリーズソングは、一般的なガウラと比較して矮性で、草丈が50cm程度にしかなりません。そのため、鉢植えの中や小さな花壇などでも管理がしやすい品種です。花の色は薄い桃色、薄い桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 |
育て方・楽天で購入 チェリーブランデーは、葉の色が濃い緑色、または赤みを帯びる濃い緑色をしています。そのため上品で落ち着いた雰囲気を演出するカラーリーフとしても楽しめます。花は明度の高いパステルピンク、パステルピンクは「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。草姿は叢生、株は高さ約40~60cmに成長します。 | 育て方・楽天で購入 シスキューピンクは、葉の色が濃い緑色、またはしばしば赤みを帯びる濃い緑色をしています。そのため上品で落ち着いた雰囲気を演出するカラーリーフとしても楽しめます。花は赤みを帯びる桃色、赤ピンク色は可愛らしい印象やポップな雰囲気をつくる事から、ロマンチックな雰囲気のお庭や、カラフルで明るいお庭などによく合うでしょう。草姿は叢生、株は高さ約40~60cmに成長します。 |
育て方・楽天で購入 ソーホワイトは、一般的なガウラと比較して矮性で、草丈が40~60cm程度にしかなりません。そのため、鉢植えの中や小さな花壇などでも管理がしやすい品種です。花の色は雄蕊の花糸も含めて純白、白色は古くから神事や神様の色として使用してきました、そのため神聖な雰囲気や清浄な印象を与える事があります。従って、ギリシャ神話を想像させるギリシャ庭園や、上品で清潔感のあるエレガントガーデン等によくあいます。 | 育て方・楽天で購入 クールブリーズは、茎が直立または斜上に伸びるため高さ100cmまでのドーム状の緩い草姿をつくります。そのため、自然風のお庭などによくあいます。花の色は雄蕊の花糸も含めて白色、白色は穢れのなさや明るさを演出することができるため、ウェディングガーデンやエレガントガーデンなどにピッタリな品種です。 |
育て方・楽天で購入 チカタバリエガータは、葉の葉縁部分に黄色の細い覆輪が入ります。そのため光が当たり明るく輝いているような印象を与えるカラーリーフとして楽しむことが出来る品種です。また黄色の覆輪が入るカラーリーフは、白色の花との相性がとてもよく、明るく開放感のある雰囲気を演出する事が出来ます。 | 育て方・楽天で購入 グレースは、従来のガウラと比べて花持ちがとても良いため、花が長く鑑賞出来ます。花の色は桃色、桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。草姿は叢生、株は高さ約50~60cmに成長します。 |
ヒルザキツキミソウの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Oenothera speciosa
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月7日/9月2日
- 花言葉:自由な心/無言の愛/奥深い愛情/固く結ばれた愛
- 用途:グランドカバー/ロックガーデン
- 購入方法:ヒルザキツキミソウを楽天で購入
ヒルザキツキミソウとは!?
ヒルザキツキミソウは学名Oenothera speciosa、別名では「オエノセラ・スペシオサ」「ピンク・イブニングプリムローズ(pink evening primrose)」とも呼ばれる多年草です。
原産地は北アメリカにあり、日本でも観賞用として輸入されていたものが逸出して帰化しており、道端や草地などで野生化している事があります。
ヒルザキツキミソウの語源(由来)
- 属名のOenotheraは古代ギリシア語で「ワイン」を意味する「οἶνος」と、古代ギリシア語で「獣」「狩人」を意味する「θήρα」の二語で構成されており、この植物の根がワインの風味を高める目的で使われていた事に由来します。
- 種小名のspeciosaはラテン語で「素晴らしい」「派手」「美しい」を意味しており、花の美しさに由来します。
ヒルザキツキミソウの特徴(魅力)
- ヒルザキツキミソウは、夜に咲く近縁のツキミソウやマツヨイグサ等と違い、昼から花を咲かせる性質があります。また多年草で地面を覆うように茎葉が広がる性質があり、花の色が白色から桃色へと変化する所が特徴の植物です。
- 草姿は叢生、根茎をもっており、地面から複数の茎を出してこんもりと広がります。そのため、花壇の縁どり等の地被植物として利用出来ます。
- 花は咲き初めは白色ですが、成熟するにつれて花弁全体が薄い桃色へと変化して、また花脈も濃い桃色になります。
ヒルザキツキミソウの草丈は約30(~60)cm、草姿は叢生、根茎があり、茎は直立または斜上か匍匐して伸びながら地面を覆うように広がります。
葉序は互生葉序、葉柄は無しまたは極短い、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~10)cm、葉身の形は披針形または倒披針形か線形、しばしば葉縁部分が羽状に浅裂または中裂します。
花序は腋生、花の直径は4(~5)cm、花の形は4個の花弁が皿状に並びます。花弁の色は白色と桃色、花弁は成熟するにつれて白色から薄い桃色へと変化して花脈も濃い桃色になります。雄蕊は8個、花糸は白色、葯は黄色です。雌蕊は複合雌しべ、雌しべの柱頭は4裂します。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
オオマツヨイグサの特徴や園芸品種
- 原産:ブラジル
- 学名:Oenothera glazioviana
- 草丈:約50~150cm
- 分類:二年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:赤色●橙色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月21日
- 花言葉:移り気/浴後の美/無言の恋/ほのかな恋
- 用途:
- 購入方法:オオマツヨイグサを楽天で購入
オオマツヨイグサとは!?
オオマツヨイグサは学名Oenothera glazioviana、別名では「ラージフラワー・イブニングプリムローズ(large-flowered evening-primrose)」「レッドセパル・イブニングプリムローズ(redsepal evening primrose)」とも呼ばれる二年草です。
原産地はブラジルですが、以前は自生地のない植物と考えられていて、またアメリカのマツヨイグサがヨーロッパで交配されてうまれた雑種と考えらていました。しかし1875年にブラジルの植物学者によって、この植物が発見され記載されていた記録が見つかったため、ブラジルからこの植物が世界に広まった可能性が高いと現在は考えられているようです。
日本でも観賞用として輸入されていたものが逸出して帰化しており、道端や河原などで自生している事があります。
オオマツヨイグサの語源(由来)
- 属名のOenotheraは古代ギリシア語で「ワイン」を意味する「οἶνος」と、古代ギリシア語で「獣」「狩人」を意味する「θήρα」の二語で構成されており、この植物の根がワインの風味を高める目的で使われていた事に由来します。
- 種小名のglaziovianaはフランスの植物学者Auguste Mrie Glaziouへの献名です。
オオマツヨイグサの特徴(魅力)
- オオマツヨイグサは、和名や英名などからも分かる通り、近縁種と比べて花が大きな所や、花弁が成熟するにつれて赤色に変化していく所が特徴の植物です。
- 草姿はロゼット状または直立、一年目はロゼット状で根生葉を地面に広げて過ごし、翌年に茎を垂直に最大150cmまで伸ばし成長します。
- 茎の色は緑色または赤みを帯びており、茎には白色の剛毛が疎らに生えています。また剛毛の基部には赤色の斑点がある所が特徴です。
- 花は成熟するにつれて、花弁の色が黄色から橙色、橙色から赤色へと変化します。そのため英名でレッドセパル・イブニングプリムローズ(redsepal evening primrose)と呼ばれており、赤色の花弁をもった夜に咲くプリムローズを意味します。
- 花の形は、野ばらのようなカップ状で、直径が5~8cmあり、穂状に連なり咲くためとても豪華な花姿をしています。
オオマツヨイグサの草丈は約50(~150)cm、草姿は一年目はロゼットを形成して、翌年に茎を直立に伸ばします。茎は直立、分枝は斜上、茎の色は緑色または赤みを帯びる、茎には白色の剛毛が疎らに生えており、毛の基部には赤色の斑点があります。
葉序は根生葉または互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約5(~15)cm、葉身の形は披針形またはヘラ形です。
花序は穂状花序、花の長さは約3(~5)cm、花の直径は5(~8)cm、花の形は4個の花弁が皿状に並びます。花弁の色は黄色または成熟すると橙色から赤色になります。雄蕊は8個、花糸は黄色、葯は黄色です。雌蕊は複合雌しべ、雌しべの柱頭は4裂します。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ツキミソウ(月見草)の特徴や園芸品種
- 原産:アメリカ大陸
- 学名:Oenothera tetraptera
- 草丈:約15~50cm
- 分類:二年草/多年草(短命)
- 開花時期:6月~9月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月21日/8月30日
- 花言葉:無言の愛/移り気
- 用途:
- 購入方法:ツキミソウ(月見草)を楽天で購入
ツキミソウ(月見草)とは!?
ツキミソウ(月見草)は学名Oenothera tetraptera、別名では「オエノセラ・テトラプテラ」「フォーウィング・イブニングプリムローズ(fourwing evening primrose)」とも呼ばれるアメリカ大陸が原産の二年草または短命の多年草です。
ツキミソウ(月見草)の語源(由来)
- 属名のOenotheraは古代ギリシア語で「ワイン」を意味する「οἶνος」と、古代ギリシア語で「獣」「狩人」を意味する「θήρα」の二語で構成されており、この植物の根がワインの風味を高める目的で使われていた事に由来します。
- 種小名のtetrapteraは古代ギリシア語で「4」を意味する「τετρα- ( tetra- )」と、古代ギリシア語で「翼」を意味する「πτερά ( ptera)」の2語で構成されており、花後の実(蒴果)が割れた時に翼のようになる所に由来しています。
ツキミソウ(月見草)の特徴(魅力)
- ツキミソウ(月見草)は、日没後から翌日の朝頃まで花を咲かせる一日花です。
- 花は咲き初めは白色をしていますが、翌日の朝頃になると桃色へと変化しています。
- 葉の形は多様で、楕円形から披針形(倒披針形)などがあり、しばしば葉縁部分が羽状に裂けることがあります。
ツキミソウ(月見草)の草丈は約15(~50)cm、茎は直立、茎の色は緑色または赤みを帯び、白色の長めの毛が多数生えます。
葉序は根生葉または互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約2.5(~10)cm、葉身の形は披針形(~倒披針形)または楕円形、しばしば葉縁部分が羽状に浅裂または深裂します。
花序は腋生、花の形は4個の花弁が皿状に並び、花弁の長さは約3.8cm、花弁の形は広倒卵形、花弁の色は白色と桃色、花弁は咲き初めは白色をしており翌日の朝には桃色へと変化します。雄蕊は8個、花糸は白色、葯は黄色です。雌蕊は複合雌しべ、雌しべの柱頭は4裂します。
メマツヨイグサの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Oenothera biennis
- 草丈:約50~150cm
- 分類:二年草
- 開花時期:6月~10月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:6月21日
- 花言葉:移り気/浴後の美/無言の恋/ほのかな恋
- 用途:
- 購入方法:メマツヨイグサを楽天で購入
メマツヨイグサとは!?
メマツヨイグサは学名Oenothera biennis、別名では「雌待宵草」「コモン・イブニングプリムローズ(common evening-primrose)」とも呼ばれる二年草です。
原産地は北アメリカにありますが、日本でも明治時代に観賞用として輸入されていたものが逸出してしまい、全国各地の空き地やあぜ道等の様々な場所で野生化しています。現在は要注意外来生物に指定されており、在来種への影響が懸念されています。
メマツヨイグサの語源(由来)
- 属名のOenotheraは古代ギリシア語で「ワイン」を意味する「οἶνος」と、古代ギリシア語で「獣」「狩人」を意味する「θήρα」の二語で構成されており、この植物の根がワインの風味を高める目的で使われていた事に由来します。
- 種小名のbiennisはラテン語で「2」を意味する「bi」と、ラテン語で「年」を意味する「annus」からきており、二年草である事に由来します。
メマツヨイグサの特徴(魅力)
- メマツヨイグサは、植物の殆どの部分が食用となるため、ネイティブアメリカンはこの植物を食用として利用しており、また薬草として根を湿布などに使う事があるようです。
- メマツヨイグサの花は近縁のオオマツヨイグサと比較して花の直径が2~5cmと小ぶりで、花が萎んでも赤色にならない所が特徴になります。
- 草姿はロゼット状または直立、一年目はロゼット状で根生葉を地面に広げて過ごし、翌年に茎を垂直に最大150cmまで伸ばし成長します。
- 茎の色は緑色または赤みを帯びており、白色の毛が生えています。
- 花は夕方頃から開花が始まり、翌日の正午には花が萎んでしまう一日花です。英名のコモン・イブニングプリムローズ(common evening-primrose)は、夜間に花が咲く性質から由来がきています。
- 花の形は、野ばらのようなカップ状で、直径が2~5cmあり、穂状に連なります。
- メマツヨイグサは荒れ地はもちろん、畑地や牧草地などで野生化しており、また全国 各地に広く分布しています。要注意外来生物として指定されており、在来種や畑の作物などに悪影響を与えると考えられているため注意が必要です。
- メマツヨイグサは非常に沢山の種子を生成して、種子は鳥や風雨によって広がります。また種子は発芽条件が整うまで数十年土壌の中で生き残る事が出来ます。そのため、種子を生成する前にしっかり抜くなどして除去した方が良いでしょう。
メマツヨイグサの草丈は約50(~150)cm、草姿は一年目はロゼットを形成して、翌年に茎を直立に伸ばします。茎は直立、分枝は斜上、茎の色は緑色または赤みを帯びる、茎には白色の毛が生えます。
葉序は根生葉または互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約8(~18)cm、葉身の幅は約2(~6)cm、葉身の形は披針形またはヘラ形、葉には細かい毛が生える。
花序は穂状花序、花の長さは約2(~3)cm、花の直径は2(~5)cm、花の形は4個の花弁が皿状に並びます。花弁の色は黄色です。雄蕊は8個、花糸は黄色、葯は黄色です。雌蕊は複合雌しべ、雌しべの柱頭は4裂します。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ユウゲショウの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/北アメリカ
- 学名:Oenothera rosea
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~10月
- 花色:赤色●桃色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:7月7日/9月2日
- 花言葉:自由な心/無言の愛/奥深い愛情/固く結ばれた愛
- 用途:
- 購入方法:ユウゲショウを楽天で購入
ユウゲショウとは!?
ユウゲショウは学名Oenothera rosea、別名では「オエノセラ・ロゼア」「アカバナユウゲショウ」とも呼ばれる多年草です。原産地はメキシコおよび北アメリカにあり、日本でも観賞用として輸入されていたものが逸出して帰化しており、道端や空き地などで野生化している事があります。
ユウゲショウの語源(由来)
- 属名のOenotheraは古代ギリシア語で「ワイン」を意味する「οἶνος」と、古代ギリシア語で「獣」「狩人」を意味する「θήρα」の二語で構成されており、この植物の根がワインの風味を高める目的で使われていた事に由来します。
- 種小名のroseaはラテン語で「桃色」や「バラ色」を意味しており、花の色に由来します。
ユウゲショウの特徴(魅力)
- ユウゲショウは、その名前からも分かる通り夕方頃に花が開く性質があります。花の大きさは直径2.5cm程度と小ぶりで花の色が桃色から赤色になる所が特徴になる植物です。
- 草姿は叢生、根茎をもっており、茎は直立または匍匐した後に直立する習慣があります。
- 花は直径が約2.5cm程度と小ぶり、花の色は桃色から赤色、雌蕊の柱頭も桃色をしています。
ユウゲショウの草丈は約30(~60)cm、草姿は叢生、根茎があり、茎は直立または匍匐した後に直立します。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約4(~10)cm、葉身の形は披針形または楕円形です。
花序は腋生、花の直径は2.5cm、花の形は4個の花弁が皿状に並びます。花弁の色は桃色または赤色、雄蕊は8個、雌蕊は複合雌しべ、雌しべの柱頭は4裂します。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。