アベリア(ツクバネウツギ)は属の中に約29種があり主にアジアと北アメリカを原産とする低木です。一般に園芸では、シネンシス種とユニフローラ種の雑種で開花期間が長いアベリア、夏から初秋にかけて花が咲き花後も美しい桃色の萼片が装飾性をもったシネンシス等が親しまれます。
アベリア(ツクバネウツギ)は殆ど手がかからず、夏の暑さや冬の寒さに耐え非常に丈夫で育てやすい植物です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() 開花時期:5月~10月 | ![]() 開花時期:7月~9月 |
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学名:Abelia × grandiflora
草丈:約90~180cm
分類:半常緑低木/落葉性低木
開花時期:5月~10月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●黄色●桃色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:7月7日
花言葉:「謙遜」「強運」「気品」
特徴:アベリアは学名Abelia × grandiflora、別名では「ハナゾノツクバネウツギ」や「ハナツクバネウツギ」等とも呼ばれており、中国原産で香りの良い落葉性低木のシネンシス種(A.chinensis)と中国原産の落葉性低木のユニフローラ種(A.uniflora)が種間交雑種されうまれた雑種と言われています。属名のアベリア(Abelia)はイギリスの医師兼植物学者のクラーク・エーベル(clarke abel)への献花です。また種小名のグランディフローラ(grandiflora)はラテン語で「大きな花」を意味しています。
アベリアの特徴(魅力)
- 細い枝と葉が密に茂りまた刈り込みに強い事から生垣として重宝される
- 刈り込みを行わない場合は弧を描く様に優雅(~奔放)に枝を広げ晩春から中秋頃まで花を咲かせる
- アベリアの花の蜜を吸いに来た蝶々が優雅に飛び回る姿が見れる
- 病気や害虫の被害が少ない
- 夏の暑さ冬の寒さに強い
- 丈夫で低メンテナンスで育てられる所から公園や沿道等にも利用される
- 幾つかの品種では桃色や黄色や白色の班が入りカラーリーフとして楽しめる
アベリアは地面から沢山の枝を出す事で株立ち状の樹形を作り、また細い枝はよく枝分かれする事で密な茂みをつくります。葉は長さが約2~5cm程度と小さく卵の様な形をしており、秋になると赤みや紫みが入り美しく紅葉します。
園芸では葉や花を鑑賞する目的で花木として利用されたり、境界線をひくように植えて生垣として利用されたり、またコンパクトで美しい葉をもつ品種等では鉢植えにして楽しまれたりします。園芸品種には、緑色の葉の縁部分に薄黄色(クリーム色)の覆輪が入る事で全体的に柔らかな雰囲気をつくる「ホープレイズ」や、葉の縁部分に薄桃色(~薄黄色)の柔らかな覆輪が入り甘くロマンチックな雰囲気をつくる「マジックデイドリーム」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
開花時期は晩春から中秋、花色は白色や桃色があり、個々の花は長さ1.5~2cmの漏斗形で花先が5裂して、花序は小花と花穂が円錐状な集まり円錐花序に花を咲かせます。樹形は株立ち状で高さは約90(180)cm × 幅は約90(180)cmまで成長します。葉色は緑色や白色、黄色や桃色があり、葉身は卵形もしくは楕円形で縁部分には鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
アベリアは一般的には挿し木によって増やされます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く、また病害虫の影響も殆ど受けず丈夫で育てやすい低木です。
![]() アベリア(フランシスメイソン)はイエローグリーンの葉色をもっており、お庭の花壇や生垣等に利用すると雰囲気を明るくする魅力的な園芸品種です。葉は一般的に外側の新葉が黄色く、内側の古い葉は緑色をしており、花は淡い桃色の萼に白色の花を咲かせます。高さは約120(180)cm × 幅は約120(180)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アベリア(カレイドスコープ)は季節により葉色が変わる美しい葉色が魅力的な園芸品種です。カレイドスコープの葉は、春に明るい黄緑色の葉の縁部分に黄色の覆輪が入り、夏に入ると葉全体の色が濃くなり緑色に金色の覆輪が入り、秋は葉全体が紅葉して赤みがかります。また一般的なアベリアと比較すると背が低くコンパクトな樹形をしている所も魅力です。高さは約90cm × 幅は約120cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アベリア(ホープレイズ)は葉の縁部分に黄色(~クリーム色)の覆輪が入り、お庭に植えておけば明るい雰囲気や柔らかな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さは約150cm × 幅は約150cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() アベリア(ラディアンス)は一般的に1mをこえる種と比べて背が低く、また葉の縁部分に入る黄色(~クリーム色)の覆輪が、お庭の雰囲気を明るくする魅力的な園芸品種です。高さは約90cm × 幅は約150cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() アベリア(マジックデイドリーム)は季節ごとに色の違う葉色と美しい桃色の葉色が魅力的な園芸品種です。葉は春から夏にかけてが最も美しく、新しく生えてくる若葉と古い葉の覆輪は綺麗な桃色をしており、秋になると古い葉の覆輪は黄色(~薄黄色)へと色変わりしてきます。また樹形は非常にコンパクトで鉢植えでも育てやすく高さは約60cm × 幅は約90cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ![]() コンフェッティ (´・ω・)p楽天で購入q |
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原産:中国
学名:Abelia chinensis
草丈:約150~240cm
分類:落葉性低木
開花時期:7月~9月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:アベリア(シネンシス)は学名Abelia chinensis、別名「チャイニーズ アベリア(Chinese abelia)」とも呼ばれる中国原産の落葉性低木です。寒い地域では毎年冬になると地上部が枯れ、春になると地際から直立する茎を何本も出して株立ち様な樹形を作り、アーチ状に枝を枝垂れさせながら白色から淡い桃色の花を夏から初夏にかけて咲かせます。また花が終わった後に残るバラ色の萼片もとても美しく、秋以降にもそれが残るため遠くから見ると花が続いている様に見え鑑賞価値を長く保ち続けます。
開花時期は夏から初秋、花色は白色や桃色があり、漏斗形の小花を集散花序に咲かせます。樹形はブッシュ状で高さは約150(240)cm × 幅は約90(150)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
アベリア(シネンシス)は通常地際から何本も枝を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂り高さが1mを越えて成長するため花壇や植え込みでは十分スペースをとって植えてあげて下さい。夏から初秋に咲く白色や桃色の花は、上品で清潔感を感じさせたり、ピュアでロマンティックな雰囲気を感じさせます。
アベリア(シネンシス)は通常挿し木によって増やすことが出来ます。土質を殆ど選ばず非常に丈夫で育てやすく、夏の暑さや冬の寒さにも強い低木です。
![]() シネンシス |
![]() ツクバネウツギは学名Abelia spathulata、別名「衝羽根空木」ともは呼ばれる日本原産の落葉性低木です。和名は花を支える萼片がよく目立ち形が羽根付きの形に似ている事に由来していますら、樹形は通常株立ち状で高さは約2mまで成長して、春から初夏にかけ通常白色の小花を2個ずつ咲かせます。 | ![]() アベリア(モサネンシス)は学名Abelia mosanensis、別名「フレグラント アベリア(fragrant abelia)」とも呼ばれる朝鮮原産の落葉性低木です。春から初夏にかけて咲く花は香りがよく小花は半球状に集まり咲き、高さ約2m × 幅は約2mまで成長します。 |