アマランサスは属の中に約103種がある一年草もしくは短命の多年草です。一般に園芸では、カラフルな葉色が非常に魅力的で葉茎が食用としても利用出来るハゲイトウ、垂れ下がる花穂が魅力的で種が穀物としても利用できるヒモゲイトウ、花穂が何本も集まりボリューミーな花姿が魅力で種が穀物としても利用できるスギモリケイトウ等が親しまれます。
アマランサスは成長が早く一般的に種を春に撒き花後に種が出来ると枯れる一年草として育てられます。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ハゲイトウ 鑑賞時期:8月~11月 | ②ヒモゲイトウ 開花時期:7月~9月 |
③スギモリケイトウ 鑑賞時期:8月~11月 |
原産:南アジア/東南アジア
学名:Amaranthus tricolor
草丈:約60~120
分類:一年草
鑑賞時期:8月~11月
花色:緑色●赤色●黄色●
葉色:緑色●黄色●赤色●桃色●紫色●黒色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:9月25日/11月21日
花言葉:「情愛」「高尚」「気取り屋」「不老不死」
特徴:ハゲイトウは学名Amaranthus tricolor、別名「アマランサス・トリコロール」や「エディブル アマランサス(edible amaranth)」とも呼ばれる南アジア及び東南アジア原産の一年草です。属名のアマランサス(Amaranthus)の由来はギリシャ語の「amárantos」に由来しており、色あせしない花を意味しています。また種小名のトリコロール(tricolor)は「3色の」を意味しており葉色に由来しています。
ハゲイトウの特徴(魅力)
- 南国を連想させるような鮮やかなでカラフルな葉色
- 種から容易に育てられるため大量植栽しやすい
- 垂直に伸びる茎は横への広がりが殆どなく花壇に高さと立体感を作る
- 中国や韓国では茎や葉が炒めたり茹でたりして食べられている所
ハゲイトウは春に種を撒いて育てると、晩夏頃から葉が美しく色づき初めて晩秋頃までカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。花は葉の付け根に密に咲きますが、葉に隠れて殆ど見えないため園芸的に重要視される事はありません。
園芸では、赤色や黄色等の美しい葉を鑑賞する目的で育てられる事が多く、また花壇の中では背が高い事から背景として利用されたり立体感を出す為に利用されたりします。また鉢植えの中でコンパクトに育て玄関等に飾られる事もあります。
開花時期は初夏から晩夏、花色は赤色もしくは黄色か緑色、花は葉腋から密に咲かせます。草姿は直立して高さ約60(120)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色や黄色、赤色や紫色、桃色があり、葉身は卵形もしくは披針形で、葉序は互生葉序につきます。
ハゲイトウは春から初夏にかけて種を撒くことで増やす事が出来ます。育てる際は基本的に夏の暑さに強くまた丈夫で育てやすく、冬になると枯れてしまいます。
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原産:南アメリカ
学名:Amaranthus caudatus
草丈:約60~120cm
分類:一年草
開花時期:7月~9月
花色:赤色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:9月2日
花言葉:「不死」「不滅」「粘り強さ」「永遠にしぼまない花」
特徴:ヒモゲイトウは学名Amaranthus caudatus、別名「アマランサス カウダツス」や「ペンダント アマランサス(pendant amaranth)」とも呼ばれる南アメリカ原産の一年草です。その名前からも分かる通り、同じヒユ科にあるケイトウに似た花はケイトウと同様に花の寿命が長く(花色が約2ヶ月保つ)、一方で花は紐の様に垂れ下がり、垂れ下がる花穂は長さが約25(最大60)cmにもなります。
その装飾性の高さから園芸的にも魅力的なヒモゲイトウですが、穀物としても南アメリカの1部の地域では栽培されており、また日本でも栄養価の高さからスーパーフードとも呼ばれ実(種)が売られており、お米と一緒に入れられて炊かれたりスープ等に入れて食べられます。
開花時期は夏から初秋、花色及び苞は赤色もしくは紫色で長さ約25(最大60)cmの穂状花序に花を咲かせます。草姿は直立して高さ約60(120)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形、葉序は互生葉序につきます。
ヒモゲイトウは成長が早く茎が直立に高く伸びる事から、花壇の中央付近に植えると単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。温もりを感じさせる様な赤色の花はトロピカルな魅力があり明るくカラフルなお庭等によくあいます。また切り花寿命も長く花瓶の中で10日程度もち、色褪せの少ない花はドライフラワーとしても魅力的です。
ヒモゲイトウは春から初夏にかけて種を撒くことで増やす事が出来ます。基本的には病気もなく丈夫で育てやすい一年草です。
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原産:中央アメリカ
学名:Amaranthus cruentus
草丈:約90cm~200cm
分類:一年草
開花時期:7月~9月
花色:赤色●紫色●
葉色:緑色●赤色●紫色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
特徴:スギモリケイトウは学名Amaranthus cruentus、別名「アマランサス・クルエンタス」とも呼ばれる中央アメリカ原産の一年草です。ヒユ科にあるフサケイトウに似た花はケイトウと同様に花の寿命が長く装飾的であり、スギモリケイトウは背が高く最大約2mまで垂直に成長します。
小花を穂状に付け複数の花穂が集まり咲く花姿は非常にボリューミーで園芸的にも魅力的なスギモリケイトウですが、種(実)が紀元前4000年頃から北アメリカや中央アメリカで食料源として利用されてきており、また現在も種(実)は栄養価の高い穀物としてポップコーンの様に炒り膨らませて食べられたり、お粥の様にして食べられます。
開花時期は夏から初秋、花色は赤色もしくは紫色で複穂状花序に花を咲かせます。草姿は直立して高さ約90(200)cm × 幅は約60(120)cmまで成長します。葉色は緑色や赤色や紫色等があり、葉身は卵形、葉序は互生葉序につきます。
スギモリケイトウは成長が早く茎が直立に高く伸びる事から、花壇の中央や後方に植えると単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。また紫色を帯びる上品な赤色の花は気品を感じさせる様なお庭にも合うでしょう。
スギモリケイトウは春から初夏にかけて種を撒くことで増やす事が出来ます。基本的には病気もなく丈夫で育てやすい一年草です。
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ヒポコンドリアクスは学名Amaranthus hypochondriacus、別名「プリンシーズ フェザー(prince’s feather)」とも呼ばれるメキシコ原産の一年草です。高さ約200cmまで成長して、夏から初秋に花穂が集まるボリューミーな赤色の花を咲かせます。また園芸的にも魅力的なヒポコンドリアクスですが、他のアマランサスと同様に実(種)は穀物として食用されます。 |