オドリコソウ(ラミウム)は属の中に約32種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは5の原種と、7の園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■オドリコソウ(ラミウム)の主な種と園芸品種の紹介
ラミウム・マクラツム
ラミウム・マクラツムとは!
ラミウム・マクラツムの学名は Lamium maculatum 、別名では「スポッテッド・デッド・ネトル(spotted dead nettle)」や「スポッテッド・ヘンビット(spotted henbit)」とも呼ばれる多年草です。
ラミウム・マクラツムの原産地はヨーロッパ・アジア、自生地は草原・荒地・開けた森林などにあります。
ラミウム・マクラツム
- 花の装飾性:花は桃色・紫色をしているため可愛らしさや上品さを感じさせる魅力があり、また花は節を囲うようについて花穂をつくるためボリュームのよい花姿が楽しめます。
- 葉の装飾性:葉の色はふつう緑色ですが、園芸品種の多くは白色・銀色の班が入ります。そのため、上品さや清潔感のあるカラーリーフとして楽しめます。
- 地被植物:茎は匍匐して広がり節から不定根を出しながら活着するため地面を覆う地被植物(グランドカバー)として利用することが出来ます。また園芸品種の多くは開花時も殆ど立ち上がらないため、綺麗なカーペット状になり、美しいシルバーリーフが足元をスタイリッシュに彩ります。
- 香り:葉は潰すと多くのシソ科と同様に独特な臭気があり、ハーブの香りに例えられる事もあります。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ラミウム・マクラツムの園芸品種の紹介
ラミー ダークパープル

学名:Lamium maculatum ‘Lami dark purple’
花の色:紫色
葉の色:緑色・白色(銀色)
草丈:約10~20cm
備考:草丈は開花時も高くならず、分枝力が高くカーペット状に地面を旺盛に広がります。葉の色は緑色・白色(銀色)の二色、花の色は濃い紫色をしているため、高貴な雰囲気やラグジュアリーな雰囲気を感じさせる品種となります。
ツルオドリコソウ(蔓踊子草)
ツルオドリコソウ(蔓踊子草)とは!
ツルオドリコソウ(蔓踊子草)の学名は Lamium galeobdolon 、別名では「ラミウム・ガリオブドロン」「キバナオドリコソウ」「ゴールデン・デッドネトル(golden dead-nettle)」「イエローアークエンジェル(yellow archangel)」とも呼ばれる多年草です。
ツルオドリコソウ(蔓踊子草)の原産地はヨーロッパと西アジア、自生地は林縁・開けた森林などにあります。
ツルオドリコソウ(蔓踊子草)
- 花の装飾性:花は鮮やかな黄色をしているため明るさや元気の良さを感じさせる魅力があり、また花は節を囲うようについて花穂をつくるためボリュームのよい花姿が楽しめます。
- 葉の装飾性:葉の色はふつう緑色ですが、園芸品種の多くは白色の班が入ります。そのため、明るさや清潔感のあるカラーリーフとして楽しめます。
- 草姿:茎の種類は匍匐茎と直立茎とあり、匍匐茎の節から芽を出して直立茎が地際から何本も出て叢生する。また幾つかの品種は、茎が柔軟でツル性の性質があるため地被植物(グランドカバー)として利用することが出来ます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ツルオドリコソウ(蔓踊子草)の園芸品種の紹介
ラミウム・ガレオブドロン
ラミウム・ガリオブドロンの学名は Lamium galeobdolon 、別名では「ツルオドリコソウ(蔓踊子草)」「キバナオドリコソウ」「ゴールデン・デッドネトル(golden dead-nettle)」「イエローアークエンジェル(yellow archangel)」とも呼ばれる多年草です。
キバナオドリコソウ
キバナオドリコソウの学名は Lamium galeobdolon 、別名では「ツルオドリコソウ(蔓踊子草)」「ラミウム・ガリオブドロン」「ゴールデン・デッドネトル(golden dead-nettle)」「イエローアークエンジェル(yellow archangel)」とも呼ばれる多年草です。
ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウとは!
ヒメオドリコソウの学名は Lamium maculatum 、別名では「ラミウム・プルプレウム」「パープル デッド ネタル(purple dead nettle)」「レッド デッド ネタル(red dead-nettle)」「パープル アークエンジェル(purple archangel)」とも呼ばれる二年草です。
ヒメオドリコソウの原産地はヨーロッパ、自生地は林縁や草原や道端などにあります。また日本にも帰化しており、日本では北海道・本州・四国・九州に分布して、道端や空き地などに自生しています。
ヒメオドリコソウの特徴
- 花の装飾性:花は節ごとに数個の花がついており、節を囲うように咲きます。また花梗の基部に紫色の苞が魅力的で、上品さを感じさせる花姿が楽しめます。
- 食用:若い茎・葉はサラダや炒め物として食べられる事もあり、春野菜として収穫されることもあります。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
オドリコソウ
オドリコソウとは!
オドリコソウの学名は Lamium album var. barbatum 、別名では「ラミウム・バルバツム」とも呼ばれる多年草です。
オドリコソウの原産地は日本・中国・朝鮮、日本では北海道・本州・四国・九州に分布して、野原や道端や空き地などに自生しています。
オドリコソウの特徴
- 花の特徴:花の花弁は白色または淡い桃色で、節ごとに数個の花がついており節を囲うように咲き、萼は萼筒で裂片は針状に長く伸びます。
- 草姿:地面の下に根茎があり根茎の節から芽を出して、茎が地際から何本も叢生する。茎は直立して最大50cm程までのびます。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。
ホトケノザ
ホトケノザとは!
ホトケノザの学名は Lamium amplexicaule 、別名では「サンガイグサ」「ヘンビト デッド ネトル(henbit dead-nettle)」とも呼ばれる二年草です。ホトケノザの原産地はヨーロッパ・アジア・北アフリカ、自生地は草原や牧草地や道端などにあります。日本では北海道・本州・四国・九州に分布して、道端や空き地などに自生しています。
ホトケノザの特徴
- 花の特徴:花は腎形の苞の上に乗るようにあり、節ごとに複数の花がついていて、節を囲うように咲きます。花の向きは上向きになり、管部が長い。
- 葉の特徴:葉柄は下部では有柄で、上部では無柄になり、葉の基部が茎をだいています。葉の形が腎形で、丸みを帯びたハートをしている所も特徴です。
- 食用:若い葉はヨーロッパやアジアで、サラダや炒め物として食べられています。
- 蜜源:多くのシソ科植物と同様に、花は蜜蜂などの蜜源として働きます。そのため、昆虫と共生したい時などに利用できる植物です。