ツルニチニチソウ(ビンカ)は属の中に約7種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、7種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ツルニチニチソウ(ビンカ)の簡易比較

学名:Vinca minor
生活形:多年草
草丈:約15~20cm
開花:3月~6月
花色:青色・紫色・白色
葉色:緑色・黄色
草姿:匍匐型
備考:ツルニチニチソウ(Vinca major)と比べて草丈・茎・葉・花が小さく、特に葉が細くて小さいため繊細な見た目をしています。園芸品種が非常に豊富です。

学名:Vinca major
生活形:多年草
草丈:約20~50cm
開花:3月~6月
花色:青色・紫色・白色
葉色:緑色・黄色
草姿:匍匐型
備考:ヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)と比べて葉や株全体が大きいです。
■ツルニチニチソウの主な種と園芸品種の紹介
ヒメツルニチニチソウ



ヒメツルニチニチソウとは!
ヒメツルニチニチソウ(学名: Vinca minor)は 、別名では「ビンカ・ミノール」「ドワーフ ペリウィンクル(dwarf periwinkle)」「レッサー ペリウィンクル(lesser periwinkle)」「スモール・ペリウィンクル(small periwinkle)」「コモン・ペンウィクル(common periwinkle)」とも呼ばれるキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の多年草です。
ヒメツルニチニチソウの原産地はヨーロッパからコーカサス地方にあり、自生地は林床などにあります。
ヒメツルニチニチソウの特徴
- ヒメツルニチニチソウの魅力:この植物は、草姿が匍匐型で、樹木の下などの日陰で、地表をマット状に覆うように成長する性質があります。近縁種のツルニチニチソウ(Vinca major)と比べて草丈・茎・葉・花が小さく、特に葉が細くて小さいため繊細な見た目をしています。また開花期に咲く青紫色の花は花弁が捻れプロペラのような個性的な見た目をしています。園芸においては、この青紫色の上品な花を鑑賞したり、葉色が黄色の品種(バリエガータ等)をカラーリーフとして鑑賞したりする目的で栽培されたり、また地被植物や枝垂れる植物、日陰の植物として幅広く活用されています。ただし、繁殖力が強くて雑草化してしまい、在来種を駆逐することがあるため、栽培する際は適切な管理を行い逸出させない事が大切です。
- 草姿:匍匐型になり、茎の種類は匍匐茎・直立茎があり、基本的に茎は地表面を這い節から不定根を出して定着したり、壁面を下垂したりしますが、直立茎が伸びて叢生する事もあります。
- 葉の特徴:葉のサイズは長さが約1.5~4.5cm、葉の概形は披針形または楕円形で、葉表面には光沢があり、葉縁部分に毛がない、葉の色は緑色で、品種により黄色の品種もあります。近縁種のツルニチニチソウ(Vinca major)は、葉が長さ9cmに達する事もあり、葉の概形も卵形と幅広で、葉縁部分に毛があります。そのため、これと比較して両方の種を区別する事が可能です。
- 花の特徴:開花期は主に3月~6月頃にあり、花序は茎の葉腋から花が単生します。花のサイズは約2.5cm、花は5枚の裂片が捩れるように配置されるため、プロペラのような個性的な外観をしており、花の色は青紫色となります。そのため、花は上品な印象を与え、エレガントなお庭などによく調和します。
- カラーリーフ:葉の色は緑色の他、品種を選べば黄色の葉色も楽しめます。そのため、開花期以外もカラーリーフとして明るく元気な印象をお庭に添える事が出来るでしょう。
- 地被植物:ヒメツルニチニチソウは、地表面をマット状に広がるため、主に地被植物として利用されています。基本的に草丈が低く、葉が密生するため絨毯のような外観となります。またアレロパシー物質が根から分泌されているため、雑草の繁殖の抑制や成長の抑制に高い効果が期待できる点もこの植物の魅力のひとつでしょう。
- 枝垂れ植物:茎は柔軟で這うように広がるため、ハンギング鉢などに植えると鉢縁から真下に枝垂れる草姿が鑑賞できます。これらの仕立て方で、人工物などが植物に覆われていく様は、優美な雰囲気を演出するだけでなく、時の流れや、自然の脅威や荒廃を演出するのにも一役買い、独特な演出をする事が可能です。
- シェードガーデン:耐陰性があるため、間接光しか入らないような明るい日陰から暗めの日陰でも育てることが可能です。
- 雑草化:ヒメツルニチニチソウは、強健で繁殖力がとても強く、匍匐性に伸びる茎が、不定根を伸ばして定着しながら、どんどん広がり在来種の生息環境を奪うことがあります。さらに、アレロパシー物質を根から分泌して、他の植物の繁殖や成長を阻害するため、雑草化した時に厄介な植物に変化します。そのため、この植物を栽培する際は逸出させないように管理に注意が必要でしょう。
ヒメツルニチニチソウの園芸品種の紹介
イルミネーション

学名:Vinca minor ‘illumination’
花の色:青紫色
葉の色:緑色・黄色
草丈:約10~15cm
備考:葉の色は鮮やかな緑色・黄色の複色で、強い光沢があり、発光しているような美しさがある品種です。そのため、明るさを感じさせるカラーリーフとしてたのしめます。
アトロプルプレア

学名:Vinca minor ‘atropurpurea’
花の色:紫色・赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約10~15cm
備考:花の色は非常に鮮やかな紫色または赤紫色をしており、お庭の中で上品な雰囲気的を演出するのに役立ちます。
スターリングシルバー

学名:Vinca minor ‘sterling silver’
花の色:灰青紫色
葉の色:緑色・クリーム色
草丈:約10~15cm
備考:灰みを帯びる上品な灰青紫色の花と、光で反射して輝いてるようなクリーム色の覆輪が魅力的な品種です。
ツルニチニチソウ



ツルニチニチソウとは!
ツルニチニチソウ(学名: Vinca major)は 、別名では「ビンカ・マジョール」「ビッグリーフ・ペリウィンクル(bigleaf periwinkle)」「ラージ・ペリウィンクル(large periwinkle)」とも呼ばれるキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の多年草です。
ツルニチニチソウの原産地は南ヨーロッパからコーカサス地方の地中海沿岸にあり、自生地は日陰がある森林や河川敷、藪の中などにあります。
ツルニチニチソウの特徴
- ツルニチニチソウの魅力:この植物は、草姿が匍匐型で、樹木の下などの明るい日陰等で、地表をマット状に覆うように成長する性質があります。近縁種のヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)と比べて葉や株全体が大きく、開花期にはプロペラのような個性的な見た目をした青紫色の花を咲かせます。園芸においては、この青紫色の上品な花を鑑賞したり、葉色が黄色の品種(バリエガータ等)をカラーリーフとして鑑賞したりする目的で栽培されたり、また地被植物や枝垂れる植物、日陰の植物として幅広く活用されています。ただし、繁殖力が強くて雑草化してしまい、在来種を駆逐することがあるため、栽培する際は適切な管理を行い逸出させない事が大切です。
- 草姿:匍匐型になり、茎の種類は匍匐茎・直立茎があり、基本的に茎は地表面を這い節から不定根を出して定着したり、壁面を下垂したりしますが、直立茎が伸びて叢生する事もあります。
- 葉の特徴:葉のサイズは長さが約3~9cm、葉の概形は卵形または心形で、葉表面には光沢があります。
- 花の特徴:開花期は主に3月~6月頃にあり、花序は茎の葉腋から花が単生します。花は5枚の裂片が捩れるように配置されるため、プロペラのような個性的な外観をしており、花の色は青紫色となります。そのため、花は上品な印象を与え、エレガントなお庭などによく調和します。
- カラーリーフ:葉の色は緑色の他、品種を選べば黄色の葉色も楽しめます。そのため、開花期以外もカラーリーフとして明るく元気な印象をお庭に添える事が出来るでしょう。
- 地被植物:ツルニチニチソウは、地表面をマット状に広がるため、主に地被植物として利用されています。基本的に草丈が低く、葉が密生するため絨毯のような外観となります。またアレロパシー物質が根から分泌されているため、雑草の繁殖の抑制や成長の抑制に高い効果が期待できる点もこの植物の魅力のひとつでしょう。
- 枝垂れ植物:茎は柔軟で這うように広がるため、ハンギング鉢などに植えると鉢縁から真下に枝垂れる草姿が鑑賞できます。これらの仕立て方で、人工物などが植物に覆われていく様は、優美な雰囲気を演出するだけでなく、時の流れや、自然の脅威や荒廃を演出するのにも一役買い、独特な演出をする事が可能です。
- シェードガーデン:耐陰性があるため、間接光しか入らないような明るい日陰でも育てることが可能です。
- 雑草化:ツルニチニチソウは、強健で繁殖力がとても強く、匍匐性に伸びる茎が、不定根を伸ばして定着しながら、どんどん広がり在来種の生息環境を奪うことがあります。さらに、アレロパシー物質を根から分泌して、他の植物の繁殖や成長を阻害するため、雑草化した時に厄介な植物に変化します。そのため、この植物を栽培する際は逸出させないように管理に注意が必要でしょう。
ツルニチニチソウの園芸品種の紹介
バリエガータ

学名:Vinca major ‘variegata’
花の色:紫色・青紫色
葉の色:緑色・クリーム色
草丈:約20~50cm
備考:葉の色は緑色・クリーム色の複色で、縁部分にクリーム色の覆輪がはいります。そのため、明るく柔らかな雰囲気的があるカラーリーフとして楽しめます。さらに、開花期には青紫色の花が咲くため、上品な雰囲気も醸します。