ツルニチニチソウ(ビンカ)属は属の中に約5種がありヨーロッパ及びアジア、北アフリカを原産とする低木もしくは多年草か一年草です。一般に園芸では、茎が這うように広がりグランドカバー等に使われるツルニチニチソウやヒメツルニチニチソウが親しまれます。
ツルニチニチソウ(ビンカ)は基本的には夏の暑さや冬の寒さに強いですが、ジメジメとした過湿を苦手にするため管理に注意が必要でしょう。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ツルニチニチソウ 開花時期:3月~6月 | ②ヒメツルニチニチソウ 開花時期:3月~6月 |
原産:地中海沿岸
学名:Vinca major
草丈:約15~50cm
分類:常緑多年草
開花時期:3月~6月
花色:青色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:2月24日/4月10日
花言葉:「初恋」「幼なじみ」「生涯の友情」「優しい追憶」
特徴:ツルニチニチソウは学名Vinca major、別名「ビンカ・マジョール」や「ビッグリーフ ペリウィンクル(bigleaf periwinkle)」とも呼ばれる地中海沿岸が原産の常緑多年草です。
ツルニチニチソウの語源(由来)
- 属名のビンカ(Vinca)は、茎(ツル)が花輪として利用された事に関連して「結ぶ/締め付ける」を意味する「vincire」に由来しています。
- 種小名のメジャー(major)はラテン語で「より大きい」事を意味しており、近縁種のヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)と比べてツルニチニチソウが大きな事に由来します。
- 和名ツルニチニチソウの由来は、茎が「ツル」で「ニチニチソウ」の様な花を咲かせる所からきています。
ツルニチニチソウの特徴(魅力)
- ツルニチニチソウは暗い日陰や栄養の少ない土壌でも容易に育ちます
- ↳そのため他の植物よりも競争上の優位性があり
- ↳またアレロパシーを放出しているため他の植物の発芽を邪魔します
- 花壇のグランドカバーとして利用すると雑草の抑制等に繋がります
- ↳ただし逸出すると固有植物に対して悪影響を与える可能性があります
- 茎はツル性で地面を匍匐する様に広がります
- ↳地面に接触した節の部分から不定根を出して無制限に広がります
- ツルニチニチソウは花壇の縁どりとして植えると地面を被覆するグランドカバーとして利用出来ます
- ↳またハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られま
- 葉は濡れた様な光沢のある緑色ですが
- ↳幾つかの品種では黄色や白色等の班がありカラーリーフとして楽しめます
- 夏の暑さ冬の寒さに強く病気や害虫の被害が少なく
- ↳水やりや肥料等が基本的に不要で放ったらかしで育ちます
ツルニチニチソウの茎は初め立ち上がりますが途中で倒れて匍匐して、茎の節からは不定根を出し活着しながら無制限に広がります。葉は緑色で濡れた様な光沢があり、長さ約6(~9)cm幅は約3(~6)cmあり、形は卵形から楕円形、茎に対して対生に配置されます。花は茎の節に腋生して、個々の花は直径約3~5cmで裂片が5個あり中央に五角形の副花冠と雄蕊5個・雌蕊があります。
開花時期は早春から初夏、花色は紫色や青色や白色があり、個々の花は直径約3~5cmで花先が5裂(裂片5個)して中央に五角形の副花冠があり、花序は茎の節に腋生に咲きます。草姿は這性で高さ約15(50)cm × 幅は約30(150)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により黄色や白色があり、葉身は卵形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ツルニチニチソウの栽培
園芸ではツルニチニチソウの美しい葉色や上品な花、優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられます。植え場所は、花壇の縁沿いに植えて縁部分と小道の境界を曖昧(自然)にするために利用されたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞するために利用されたりします。
ツルニチニチソウを育てる際に注意する事は基本的にありません。一度活着すれば水やりは基本的に不要で、また栄養の乏しい土壌でも育つため放ったらかしでも育ちます。また夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どありません。増やし方は、一般的に挿し木や不定根で活着した部分を株分けして増やします。
ツルニチニチソウ(バリエガータ)はクリーム色に縁取られた卵形の形の大きな葉が魅力的な園芸品種です。明るく爽やかな雰囲気漂うカラーリーフと上品な青紫色の花は上品なコントラストを作りエレガンスな雰囲気のお庭によく合うでしょう。高さ約15(30)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ワジョージェム (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ヨーロッパ/コーカサス
学名:Vinca minor
草丈:約10~15cm
分類:常緑多年草/亜低木
開花時期:3月~6月
花色:青色●紫色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ヒメツルニチニチソウは学名Vinca minor、別名「ビンカ・マジョール」や「ビッグリーフ ペリウィンクル(bigleaf periwinkle)」とも呼ばれるヨーロッパ及びコーカサスが原産の常緑多年草です。日本でも栽培されていたものが逸出して帰化しており人家付近でよく見られます。
ヒメツルニチニチソウの語源(由来)
- 属名のビンカ(Vinca)は、茎(ツル)が花輪として利用された事に関連して「結ぶ/締め付ける」を意味する「vincire」に由来しています。
- 種小名のマイナー(minor)はラテン語で「小さい/劣る」事を意味しており、近縁種のツルニチニチソウ(Vinca minor)と比べてヒメツルニチニチソウが小さな事に由来します。
- 和名ヒメツルニチニチソウの由来は、茎が「ツル」で「ニチニチソウ」の様な花を咲かせる所からきており、またツルニチニチソウと比べて小さい事から「ヒメ」ツルニチニチソウと呼ばれています。
ヒメツルニチニチソウの特徴(魅力)
- ヒメツルニチニチソウは暗い日陰や栄養の少ない土壌でも容易に育ちます
- ↳そのため他の植物よりも競争上の優位性があり現在育っている植物を駆逐する可能性があります
- 花壇のグランドカバーとして利用すると雑草の抑制等に繋がります
- ↳ただし逸出すると固有植物に対して悪影響を与える可能性があります
- 地面上を匍匐する茎と地面下の根茎で広がります
- ↳地面に接触した節の部分から不定根を出して無制限に広がります
- ヒメツルニチニチソウは花壇の縁どりとして植えると地面を被覆するグランドカバーとして利用出来ます
- ↳またハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られま
- 葉は濡れた様な光沢のある緑色ですが
- ↳幾つかの品種では黄色や白色等の班がありカラーリーフとして楽しめます
- 夏の暑さ冬の寒さに強く病気や害虫の被害が少ない
- 水やりや肥料等が基本的に不要で放ったらかしで育ちます
ヒメツルニチニチソウは地面下に根茎があり間隔をおきながら芽を出して広がる事が出来ます。茎は殆ど立ち上がらずに匍匐して、節からは不定根を出し活着しながら無制限に広がります。葉は緑色で濡れた様な光沢があり、長さ約2(~4.5)cm幅は約1(~2.5)cmあり、形は披針形から楕円形、茎に対して対生に配置されます。花は茎の節に腋生して、個々の花は直径約2~3cmで裂片が5個あり中央に五角形の副花冠と雄蕊・雌蕊があります。
開花時期は早春から初夏、花色は紫色や青色や白色があり、個々の花は直径約2~3cmで花先が5裂(裂片5個)して中央に五角形の副花冠があり、花序は茎の節に腋生に咲きます。草姿は這性で根茎があり高さ約10(15)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により黄色や白色があり、葉身は披針形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ヒメツルニチニチソウとツルニチニチソウの違い
ヒメツルニチニチソウ | ツルニチニチソウ |
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ヒメツルニチニチソウはの栽培
園芸ではヒメツルニチニチソウの美しい葉色や上品な花、優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられます。植え場所は、花壇の縁沿いに植えて縁部分と小道の境界を曖昧(自然)にするために利用されたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞するために利用されたりします。
ヒメツルニチニチソウを育てる際に注意する事は基本的にありません。一度活着すれば水やりは基本的に不要で、また栄養の乏しい土壌でも育つため放ったらかしでも育ちます。また夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どありません。増やし方は、一般的に挿し木や不定根で活着した部分を株分けして増やします。
ヒメツルニチニチソウ(アトロプルプレア)はベルベットの様な質感を感じさせる上品な赤紫色の花が魅力的な園芸品種です。高さ約10(15)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 | ヒメツルニチニチソウ(イルミネーション)は葉の中央部分に黄色の中斑が入り輝く様な明るい葉色が魅力的な園芸品種です。明るく爽やかなイエローリーフと上品な青紫色の花は爽やかなコントラストを作り目を引く美しいお庭になるでしょう。高さ約10(15)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。
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