ウツギは属の中に約60~72種がありアジアを中心に、中央アメリカ及びヨーロッパを原産とする低木です。一般に園芸では、刈り込みに強く生垣などにも利用されるウツギ、ウツギよりも全体的に小さく弧状に曲がる優美な樹形と豊富な園芸品種で花色や葉色の選択肢があるヒメウツギ、ウツギより葉が丸いマルバウツギ等が親しまれます。
ウツギは夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい植物です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() ①ウツギ | ![]() ②ヒメウツギ |
![]() ③マルバウツギ | ![]() ③ロゼア種 |
⑤その他の種や園芸品種 |
原産:日本
学名:Deutzia crenata
草丈:約60~200cm
分類:落葉低木
開花時期:5月~6月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:4月14日/6月4日
花言葉:「秘密」「古風」
特徴:ウツギは学名Deutzia crenata、別名「卯の花」とも呼ばれる日本原産の落葉低木で、北海道から九州まで広く分布して日当たりの良い山野や崖地等に自生しています。和名の「ウツギ(空木)」は幹の中が空洞(中空)になっている事に由来しており、別名の「卯の花」は卯月(4月下旬~6月上旬)に花が咲く事に由来していると言われており、一説には卯の花が咲く季節を卯月と呼ぶ様になったという説もあります。
樹形は地際から何本も枝を出したり分枝することで株立ち状になり、枝は四方八方に伸びてやや乱雑に成長する傾向があります。しかし強剪定に強いため刈込が容易で、また花が美しいため生垣や庭木としての利用も多いです。更にウツギは日本で最初に使われた生垣(平安時代にウツギの生垣を詠んだうたが多くある)とも言われています。
晩春から咲く花は香りが無いものの清楚で上品な魅力があり、花穂が何本も集まり咲く花姿は非常にボリューミーで魅力的です。またその花の美しさ等(葉の形・幹が中空)から属や科を跨いで様々な植物がウツギの名前で呼ばれており、バイカウツギ等は梅のようなコロンとした花を咲かせウツギにはない良い香りをもちます。
同属にあるウツギ(D.crenata)とヒメウツギ(D.gracilis)は花の形や葉の形等が似ているため、しばしば混同されて比較される事があります。比較するとウツギは葉に逆だった星状毛が密生しているため触るとザラザラしており、ヒメウツギは星状毛が疎らなため葉にザラザラとした感じが少ないです。ウツギは成熟すると2mまで成長しますが、ヒメウツギは1.5m程度と背が低く、ウツギは開花が5月からに対してヒメウツギは4月からと開花が早い等の目に見える違いがあります。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色で5枚の花弁(5数花)がある小花を円錐花序に咲かせます。樹形は株立ち状で枝は四方八方に伸びやすく高さは約60(200)cm × 幅は約60(150)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ウツギは通常地際から何本も枝を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂り高さ幅ともに1mを越えて成長するため花壇や植え込みでは十分スペースをとって植えてあげて下さい。鉢植えでコンパクトに育てる事も出来ますが2年に1度植え替えが必要です。晩春から初夏にかけて咲く花は上品な中にボリューミーな豪華さがあり、お庭に清潔感のある良い雰囲気を作るでしょう。
ウツギは初夏から夏にかけて挿し木する事により増やす事が出来ます。育てる際は殆ど気を付けるてんもなく夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい落葉低木です。
![]() ウツギ | ![]() サラサウツギは学名Deutzia crenata f. plena、別名「ツカサウツギ」とも呼ばれるウツギの園芸品種です。花は外側だけが濃い桃色に染まり残りは白色で、細い花弁が溢れ出てくる様に八重咲きの小花を付け、円錐状のボリューミーな花穂を作ります。明るい桃色と白色のポップな花色はお庭を明るく可愛らしい雰囲気にしてくれるでしょう。 (´・ω・)p楽天で購入q |
![]() シロバナヤエウツギは学名Deutzia crenata f.candisissima、完全八重咲きする純白の小花を円錐状に多数付けてボリューミーな花穂を作るウツギの園芸品種です。純白のボリューミーな花は結婚式のブーケを思わせる様な豪華さと清潔感があり、明るく輝くようなお庭に良く似合うでしょう。 |
原産:日本
学名:Deutzia gracilis
草丈:約60~150cm
分類:落葉低木
開花時期:3月~4月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:5月19日/6月4日
花言葉:「秘密」「潔白」「古風」「秘めた恋」「夏の訪れ」
特徴:ヒメウツギは学名Deutzia gracilis、別名「デューツィア グラキリス」や「スレンダー デューツィア(slender deutzia)」とも呼ばれる日本原産の落葉低木で、本州の関東以西と四国、九州の日当たりの良い山地や岩場等に自生しています。和名の「ヒメウツギ」はウツギより小さい事に由来しており、ウツギと同様に幹の中は空洞(中空)になっています。
樹形は地際から何本も枝を出して株立ち状になり、弧状に曲がりながら横へと広がる非常に優美な樹形を作ります。春からは純白の花穂が何本も集まり円錐状に咲く事で非常にボリューミーな花姿を見せ、また花が終わった後も秋になると赤色や橙色に紅葉する葉があり、冬になると葉は落ちて枝のみの美しいシルエットを作ります。
同属にあるヒメウツギ(D.gracilis)とウツギ(D.crenata)は花の形や葉の形等が似ているため、しばしば混同されて比較される事があります。比較するとヒメウツギは星状毛が疎らなため葉にザラザラとした感じが少ないですが、ウツギは葉に逆だった星状毛が密生しているため触るとザラザラしています。ヒメウツギは1.5m程度と背が低いですが、ウツギは成熟すると2mまで成長します。ヒメウツギは4月頃からと開花しますが、ウツギは開花が遅く5月から始まる等の目に見える違いがあります。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色で5枚の花弁(5数花)がある直径約1.5cmの小花を円錐花序に咲かせます。樹形は株立ち状で枝は四方八方に伸びやすく高さは約60(150)cm × 幅は約60(150)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ヒメウツギは通常地際から何本も枝を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂り高さ幅ともに1mを越えて成長するため花壇や植え込みでは十分スペースをとって植えてあげて下さい。鉢植えでコンパクトに育てる事も出来ますが2年に1度植え替えが必要です。晩春から初夏にかけて咲く花は上品な中にボリューミーな豪華さがあり、お庭に清潔感のある良い雰囲気を作るでしょう。
ヒメウツギは初夏から夏にかけて挿し木する事により増やす事が出来ます。育てる際は殆ど気を付けるてんもなく夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい落葉低木です。
![]() ヒメウツギ(シャルドネパール)は明るいライムグリーンの葉と小ぶりで清楚な雰囲気が漂う純白の花が爽やかなコントラストを作る魅力的な園芸品種です。 | |
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原産:日本
学名:Deutzia scabra
草丈:約60~200cm
分類:落葉低木
開花時期:4月~6月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
花言葉:「秘密」「古風」
特徴:マルバウツギは学名Deutzia scabra、日本の本州の関東以西と四国、九州の日当たりの良い山地や岩場等に自生している落葉低木です。和名の「マルバウツギ」はウツギより葉が丸い事に由来しており、ウツギと同様に幹の中は空洞(中空)になっています。
樹形は地際から枝を出して、また地際の枝分かれも良く株立ち状に約200cmまで成長(マルバウツギ’Candidissima’は約400cm)します。春から初夏にかけては白色の花穂が何本も集まる円錐状の非常にボリューミーな花姿が楽しまれ、また花が終わった後も秋になると赤色や橙色に紅葉する葉があり、冬になると葉は落ちて枝のみの美しいシルエットが楽しめます。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色で5枚の花弁(5数花)がある直径約1cmの小花を円錐花序に咲かせます。樹形は株立ち状で高さは約60(200)cm × 幅は約60(200)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
マルバウツギは通常地際から何本も枝を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂り高さ幅ともに1mを越えて成長するため花壇や植え込みでは十分スペースをとって植えてあげて下さい。鉢植えでコンパクトに育てる事も出来ますが2年に1度植え替えが必要です。晩春から初夏にかけて咲く花は上品な中にボリューミーな豪華さがあり、お庭に清潔感のある良い雰囲気を作るでしょう。
マルバウツギは初夏から夏にかけて挿し木する事により増やす事が出来ます。育てる際は殆ど気を付けるてんもなく夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい落葉低木です。
![]() マルバウツギ |
学名:Deutzia × rosea
草丈:約100cm
分類:落葉低木
開花時期:4月~5月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ウツギ(ロゼア)は学名Deutzia × rosea、日本原産でコンパクトな樹形が魅力のヒメウツギ(D.gracilis)と中国原産で桃色の花を咲かせるプルプラムケンス種(D.purpurascens)の交雑種で、ウツギ(ロゼア)はそれぞれのコンパクトな樹形と淡い桃色の花を特徴を受け継いだ魅力的な種です。
樹形は地際から何本も枝を出して株立ち状になり、高さや幅が100cm程度と非常に矮性でコンパクトに成長して、春から初夏にかけては一般的に白色と桃色の小花を穂状に付けて円錐状のボリューミーな花姿が楽しまれます。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色や桃色で5枚の花弁(5数花)がある直径約1~1.5cmの小花を円錐花序に咲かせます。樹形は株立ち状で枝は四方八方に伸びやすく高さは約100cm × 幅は約100cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ウツギ(ロゼア)は通常地際から何本も枝を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂り高さ幅ともに1mを越えて成長するため花壇や植え込みでは十分スペースをとって植えてあげて下さい。鉢植えでコンパクトに育てる事も出来ますが2年に1度植え替えが必要です。晩春から初夏にかけて咲く花は上品な中にボリューミーな豪華さがあり、お庭に清潔感のある良い雰囲気を作るでしょう。
ウツギ(ロゼア)は初夏から夏にかけて挿し木する事により増やす事が出来ます。育てる際は殆ど気を付けるてんもなく夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい落葉低木です。
![]() ウツギ(ユキ チェリーブロッサム)は高さと幅が約60cmと非常にコンパクトな樹形をしており、花弁外側が濃い桃色で内側が淡い桃色の花を咲かせる園芸品種です。濃い桃色と淡い桃色の可愛らしい花は何処か非現実的な雰囲気がありロマンティックなお庭によく合うでしょう。 (´・ω・)p楽天で購入q |
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