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原産:日本 科:アジサイ(Hydrangeaceae) 属:ウツギ(deutzia) 種:ヒメウツギ(gracilis) 別名:スレンダー デューツィア(slender deutzia)/デューツィア グラキリス 開花時期:4月~5月 花の色:白色〇 葉色:緑色●黄色● 分類:落葉低木 草丈:約60~150cm 誕生花:5月19日/6月4日 花言葉:「秘密」「潔白」「古風」「秘めた恋」「夏の訪れ」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒメウツギは学名Deutzia gracilis、別名「デューツィア グラキリス」や「スレンダー デューツィア(slender deutzia)」とも呼ばれる日本原産の落葉低木で、本州の関東以西と四国、九州の日当たりの良い山地や岩場等に自生しています。和名の「ヒメウツギ」はウツギより小さい事に由来しており、ウツギと同様に幹の中は空洞(中空)になっています。
樹形は地際から何本も枝を出して株立ち状になり、弧状に曲がりながら横へと広がる非常に優美な樹形を作ります。春からは純白の花穂が何本も集まり円錐状に咲く事で非常にボリューミーな花姿を見せ、また花が終わった後も秋になると赤色や橙色に紅葉する葉があり、冬になると葉は落ちて枝のみの美しいシルエットを作ります。
同属にあるヒメウツギ(D.gracilis)とウツギ(D.crenata)は花の形や葉の形等が似ているため、しばしば混同されて比較される事があります。比較するとヒメウツギは星状毛が疎らなため葉にザラザラとした感じが少ないですが、ウツギは葉に逆だった星状毛が密生しているため触るとザラザラしています。ヒメウツギは1.5m程度と背が低いですが、ウツギは成熟すると2mまで成長します。ヒメウツギは4月頃からと開花しますが、ウツギは開花が遅く5月から始まる等の目に見える違いがあります。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色で5枚の花弁(5数花)がある直径約1.5cmの小花を円錐花序に咲かせます。樹形は株立ち状で枝は四方八方に伸びやすく高さは約60(150)cm × 幅は約60(150)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ヒメウツギは通常地際から何本も枝を伸ばして群生する様にふさふさと生い茂り高さ幅ともに1mを越えて成長するため花壇や植え込みでは十分スペースをとって植えてあげて下さい。鉢植えでコンパクトに育てる事も出来ますが2年に1度植え替えが必要です。晩春から初夏にかけて咲く花は上品な中にボリューミーな豪華さがあり、お庭に清潔感のある良い雰囲気を作るでしょう。
ヒメウツギは初夏から夏にかけて挿し木する事により増やす事が出来ます。育てる際は殆ど気を付けるてんもなく夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい落葉低木です。