アカシアは属の中に約1380種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、アカシアの中で最も親しまれており白緑色の美しい葉色とシダ植物のような上品な葉姿が魅力的なギンヨウアカシア(銀葉アカシア)、理想的な環境では一年を通して花を咲かせる事があり真珠のような美しい葉(偽葉)が魅力的なパールアカシア、非常にボリュームある花姿と繊細な香りが魅力で葉が夜になると閉じる性質からミモザとも呼ばれるフサアカシア等が親しまれています。
アカシア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
目次
- アカシア属の種の簡易比較
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)
- パールアカシア
- フサアカシア
- サンカクバアカシア
- ゴールデン・ワトル
- ブリスベーンアカシア
- アカシア・アフィラ
- アカシア・フロリバンダ
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)
- ブラックワトル
- アカシア・ペンデュラ
- アカシア・コグナータ
アカシア属の種の簡易比較
種 | 比較 |
---|---|
ギンヨウアカシア | ・葉の形は2回羽状複葉で羽根のような外観をしています ・葉の色は白緑色です ・葉はフサアカシアと比べて小ぶりです ・花は頭状総状花序 ・オーストラリアを初め最も栽培されている人気種です |
パールアカシア | ・葉(偽葉)の形は卵形か楕円形です ・葉の色は白色を帯びる青緑色です ・開花は冬から春(理想的な環境では周年) ・花は頭状総状花序です |
フサアカシア | ・葉の形は2回羽状複葉で羽根のような外観をしています ・葉の色は緑色または若い葉で白緑色です ・葉は長さ30cmに達する事があり非常に大きく優雅に広がります ・葉は夕暮れから夜になると閉じる性質がある事からミモザ(mimosa)とも呼ばれることがあります ・花は頭状円錐花序で非常にボリュームがある花姿をつくります ・花は香りがよく以前は高級な香水の原料となっていました |
サンカクバアカシア | ・葉(偽葉)の形は三角形 ・葉の色は白色を帯びる青緑色 ・花は頭状総状花序 |
ゴールデン・ワトル | ・オーストラリア公式の花のエンブレムに選ばれています ・葉(偽葉)の形は細長く長さ30cmに達する事がある ・花は頭状円錐花序で非常にボリュームがある花姿をつくります ・花は香りがよく香水の原料ともなっています。 |
ブリスベーンアカシア | ・葉(偽葉)の形はゴールデン・ワトルと似て細いですが長さは5cm程度と小ぶりです ・花は頭状円錐花序でボリュームがある花姿をつくります ・花(頭花)は球状で直径が0.5cmほどと小さい |
アカシア・アフィラ | ・樹形はブッシュ状で枝分かれがよくドーム状の外観をつくります ・茎には葉がないため茎のみのシルエットが作られます ・花は頭状花序で葉腋に1個つきます |
アカシア・フロリバンダ | ・葉(偽葉)の形は線形で細長く長さ19cmに達する事がある ・非常に沢山の花が咲く性質から種小名の由来がきています ・花は頭状円錐花序、細長い円筒型の花穂が円錐状に集まりボリュームある花穂を咲かせます |
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア) | ・葉の形は2回羽状複葉で羽根のような外観をしています ・葉の色は鮮やかな緑色です ・開花は周年でやや疎らです ・花は頭状円錐花序ですが花と花の間が開く傾向があり疎らな印象を持たせます |
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia baileyana
- 草丈:約300~1000cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●紫色●白色〇灰色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/優雅/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)とは!?
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は学名Acacia baileyana、別名では「ミモザアカシア」や「ハナアカシア」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑高木です。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のbaileyanaは植物学者Frederick Manson Bailey(1827–1915)への献名です。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の特徴(魅力)
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、近縁のフサアカシア(Acacia dealbata)と比べると花のボリュームが控えめで、葉の大きさは小さくなりますが、青みを帯びた白緑色の上品な葉色と、レースの編み物を思わせる様な繊細な外観の葉の形、ポンポンと咲く球状の可愛らしい黄色の花が魅力です。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は流通名として日本では「ミモザ・アカシア」と呼ばれることもありますが、一般的には葉が夕暮れから夜になると縦に折りたたまれる習慣がある、近縁のフサアカシア(Acacia dealbata)が海外ではミモザ(mimosa)とも呼ばれています。ミモザの花はイタリアやロシア、アルメニアなどでは国際女性デー(3月8日)にあわせて女性に贈られます。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の樹形は丸みを帯びた外観をしており、通常は高さ約300~500cm、稀に最大1000cmまで成長する事があります。
- 若い枝は淡い灰緑色をしており、フラワーアレンジメントなどに使うと優しい印象を与える事が出来ます。
- 花は葉腋から花穂を出して、マメ科では珍しい頭花の花を沢山咲かせます。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の葉は2回羽状複葉と呼ばれる形をしており、羽根のように広がり光を通す均一な空間をつくるため、透かし模様が入るレースの編み物の様な繊細な外観をつくります。
- ギンヨウアカシアは上部の葉の羽片が斜上に傾いており個性的な外観の葉の形をつくります。
- 葉の色は白色を帯びるため、シルバーリーフのような洗練された雰囲気をつくります。
- また高級な着物のような上品な印象を与える紫色の葉色をしている品種もあるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の樹高は約300(~1000)cm、樹形は丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、若い茎の色は白緑色、樹皮の色は褐色もしくは赤褐色か灰褐色、樹皮は成熟すると縦に裂けます。
葉序は互生葉序、葉色は緑色または白色、葉柄はあり、葉身の長さ約3(~6.5)cm、葉身の形は2回羽状複葉、2回羽状複葉は羽片が約2(~6)対、羽片は小葉が約8(~24)対、小葉の長さ約0.3(~1)cm、小葉の形は線形です。※羽片と羽片の間に隆起した目立つ腺があり、上部の2個の羽片は斜上に傾きます。
花序は頭状総状花序、頭状総状花序は長さ約5(~10)cm、葉腋から総状花序を出し、総状花序は約8(~30)個の頭状花序をつけます。頭状花序の直径約0.6(~0.8)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~12)cm、形は楕円形または種子と種子の間でくびれており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)のドライフラワーの楽しみ方
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)はハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の園芸品種
パールアカシアの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia podalyriifolia
- 草丈:約300~500cm(稀に1000cmに達する事がある)
- 分類:常緑低木
- 開花時期:2月~4月(環境が良ければ一年を通して開花)
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
パールアカシアとは!?
パールアカシアは学名Acacia podalyriifolia、別名「アカシア・ポダリリーフォリア」や「マウント モルガン・ワトル(Mount Morgan wattle)」等とも呼ばれるオーストラリア原産の常緑低木です。
パールアカシアの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のpodalyriifoliaは「ポダリア属(Podalyria)」と「葉(folia)」の2語からなり、パールアカシアがポダリア属に似た葉を持つことに由来します。
パールアカシアの特徴(魅力)
- パールアカシアは、理想的な環境では1年を通して開花する能力があり、黄色の球状の花を穂状につけてボリュームある花姿をつくり、またパール(真珠)にも例えられる白塗りの美しい葉(偽葉)をもつ所が特徴の植物です。
- パールアカシアの樹形は丸みを帯びる外観をしており、通常は高さ約300~500cm、稀に1000cmに成長する事があります。
- 若い枝は白塗りされたような外観をしており、白色または白緑色をしています。
- 開花は冬から春、理想的な環境では一年を通して開花する能力があります。
- 花は葉腋から花穂を出して、マメ科では珍しい頭花の花を沢山咲かせます。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- 花は葉腋から花穂を出して、マメ科では珍しい頭花の花を沢山咲かせます。
- パールアカシアの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 若い葉(偽葉)は蝋でコーティングされたように白色になるため、シルバーリーフのような洗練された雰囲気をつくります。
- パールアカシアの花や葉は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- パールアカシアは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- パールアカシアは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
パールアカシアの樹高は約300(~500)cm(稀に1000cm)、樹形は丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、茎は若い時は白色または白緑色、樹皮の色は淡褐色もしくは白色か灰色をしています。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色または白色、偽葉の長さ約2(~5)cm、幅は約1(~2.7)cm、偽葉の形は楕円形または卵形です。※偽葉は全体的に白色の蝋でコーティングされたような外観をしており、白色の短い毛が生えています。
花序は頭状総状花序、頭状総状花序は長さ約2(~11)cm、葉腋から総状花序を出し、総状花序は約15(~30)個の頭状花序をつけます。頭状花序の直径約0.5(~0.8)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約5(~12)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
パールアカシアの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
パールアカシアのドライフラワーの楽しみ方
パールアカシアはハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
パールアカシアの園芸品種
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フサアカシアの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia dealbata
- 草丈:約500~3000cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 用途:切り花/ドライフラワー/香りが良い
フサアカシアとは!?
フサアカシアは学名Acacia dealbata、別名では「ミモザ(mimosa)」や「シルバー ワトル(silver wattlee)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑高木です。
フサアカシアの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のdealbataは「白塗り」「浄化された」を意味しており、若い枝が白塗りされたような外観をしている所からきています。
フサアカシアの特徴(魅力)
- フサアカシアは、花の数が多くふんわりとした柔らかな外観で咲くボリュームある花姿と、鳥の羽根を思わせるような繊細な外観をした葉の形が特徴の植物です。
- フサアカシアはフラワーショップなどでは「ミモザ(mimosa)」とも呼ばれており、イタリアやロシア、アルメニアなどでは国際女性デー(3月8日)にあわせて、ミモザの花を女性に贈る習慣があります。
- フサアカシアの樹形は直立して最大3000cmまで成長する事があり、丸みを帯びた外観になります。
- 若い枝は白塗りされたような外観をしており、幹も白色または淡い褐色をしています。
- 花は複合花序、マメ科では珍しい頭花の花が円錐状に集まり咲くため、非常にボリュームある花姿をつくります。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- フサアカシアの葉は2回羽状複葉と呼ばれる形をしており、羽根のように広がり光を通す均一な空間をつくるため、透かし模様が入るレースの編み物の様な繊細な外観をつくります。
- また若い葉は白色を帯びるため、銀色または青みがかるエメラルドのような上品な葉色をしています。
- 葉は夕暮れから夜になると縦に折りたたまれる習慣があり、その習慣から別名ではミモザ(mimosa)とも呼ばれており、ミモザ(mimosa)はギリシア語で「パントマイム」を意味する「μῖμος」に由来します。
- フサアカシアの花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- フサアカシアは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- 花は香りがとてもよく、以前は高級な香水の原料として、商業的に精油が抽出されていました。
- フサアカシアは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
フサアカシアの樹高は約500(~3000)cm、樹形は丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、樹皮の色は淡褐色もしくは白色か灰色、樹皮は成熟すると縦に裂けます。
葉序は互生葉序、葉色は緑色または白色、葉柄はあり、葉身の長さ約15(~30)cm、葉身の形は2回羽状複葉、2回羽状複葉は羽片が約6(~30)対、羽片は小葉が約10(~68)対、小葉の長さ約0.2(~0.7)cm、小葉の形は線形です。※羽片と羽片の間に隆起した目立つ腺があります。
花序は頭状総状花序または頭状円錐花序、頭状花序が約13(~42)個、総状花序または円錐花序に集まります。頭状花序の直径約0.4(~0.7)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約2(~11.5)cm、形は楕円形または種子と種子の間でくびれており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
フサアカシアの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
フサアカシアのドライフラワーの楽しみ方
フサアカシアはハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
フサアカシアの園芸品種
サンカクバアカシアの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia cultriformis
- 草丈:約100~400cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
サンカクバアカシアとは!?
サンカクバアカシアは学名Acacia cultriformis、別名では「アカシア・カルトリフォラミス」や「ナイフ・リーフ・ワトル(knife leaf wattle)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑低木です。
サンカクバアカシアの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のcultriformisはラテン語で「切る」を意味する「culter」と、ラテン語で「形」や「形成」を意味する「formis」の2語からきており、葉の形に由来します。
- サンカクバアカシアの由来は「三角形」の形をしたアカシアの葉からきています。
サンカクバアカシアの特徴(魅力)
- サンカクバアカシアは、英名や和名からも分かる通り「三角形」の形をした個性的な外観の葉が特徴です。また樹形は他のアカシアと比べて優雅に広がる傾向にあり、葉腋から黄色の花穂を幾つもつけます。
- サンカクバアカシアの樹形は株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)になる傾向が強く、茎は直立または横へと優雅に広がります。
- 花は葉腋から花穂を出して、マメ科では珍しい頭花の花を沢山咲かせます。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- サンカクバアカシアの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 葉の形は三角形をしており、その外観から海外では「ナイフ・リーフ・ワトル(knife leaf wattle)」と呼ばれています。
- 若い葉(偽葉)は蝋でコーティングされたように白色になるため、シルバーリーフのような洗練された雰囲気をつくります。
- サンカクバアカシアの花や葉は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- サンカクバアカシアは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- サンカクバアカシアは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
サンカクバアカシアの樹高は約100(~400)cm、樹形は直立または株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)になり、茎は若い時は白緑色または赤みを帯びており、樹皮の色は淡褐色もしくは灰色、樹皮は成熟すると縦に裂けます。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色または白色、偽葉の長さ約1(~3)cm、幅は約0.6(~1.5)cm、偽葉の形は三角形です。※偽葉は全体的に白色の蝋でコーティングされたような外観をしています。
花序は頭状総状花序、頭状総状花序は長さ約1(~8)cm、葉腋から総状花序を出し、総状花序は約2(~25)個の頭状花序をつけます。頭状花序の形は球形、頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~10)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
サンカクバアカシアの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
サンカクバアカシアのドライフラワーの楽しみ方
サンカクバアカシアはハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
サンカクバアカシアの園芸品種
ゴールデン・ワトルの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia pycnantha
- 草丈:約300~800cm
- 分類:常緑小
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
ゴールデン・ワトルとは!?
ゴールデン・ワトルは学名Acacia pycnantha、別名「アカシア・ピクナンサ」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑小高木です。
ゴールデン・ワトルの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のpycnanthaは、ギリシア語で「高密度」「厚い」を意味する「pyknos」と、ギリシア語で「花」を意味する「antha」の2語からきており、ボリュームよく咲く花に由来します。
ゴールデン・ワトルの特徴(魅力)
- ゴールデン・ワトルは、9個ある中の1個としてオーストラリア公式の花のエンブレムに選ばれています。また柳の葉のように垂れ下がる細長い葉(偽葉)の形と、複合花序でボリュームよく咲く花の姿が魅力的な植物です。
- 商業的には樹皮から「タンニン」を採取する目的で世界中の温帯な地域で栽培されており、また花から採れる精油を香水として利用されたり、木材は品質の良い薪として利用されたりしています。
- ゴールデン・ワトルの樹形は丸みを帯びた外観をしており、高さ約300~800cmまで成長します。
- 花は複合花序、マメ科では珍しい頭花の花が円錐状に集まり咲くため、非常にボリュームある花姿をつくります。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- 花には甘くスッキリとした香りがあり、花から抽出された精油は香水に利用されます。
- ゴールデン・ワトルの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 葉は「柳の葉」のような外観をしており、非常に細長く垂れ下がり、長さが20cmに達する事があります。
- ゴールデン・ワトルの花や葉は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- ゴールデン・ワトルは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- ゴールデン・ワトルは大気中の窒素を固定する菌根菌と共生しているため、痩せ地でも育つ事ができます。
- ゴールデン・ワトルは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
ゴールデン・ワトルの樹高は約300(~800)cm、樹形は丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、若い茎の色は緑色または赤みを帯び、樹皮の色は赤褐色もしくは褐色か灰褐色、樹皮は成熟すると縦に裂けます。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色または白色にコーティングされており、偽葉の長さ約6(~20)cm、幅は約0.5(~5)cm、偽葉の形は狭楕円形または披針形です。
花序は頭状総状花序または頭状円錐花序、総状花序または円錐花序に頭状花序が集まります。頭状花序の直径約0.6(~1)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約5(~14)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
ゴールデン・ワトルの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
ゴールデン・ワトルのドライフラワーの楽しみ方
ゴールデン・ワトルはハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
ゴールデン・ワトルの園芸品種
ブリスベーンアカシアの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia fimbriata
- 草丈:約300~700cm
- 分類:常緑小高木
- 開花時期:
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:切り花/ドライフラワー
ブリスベーンアカシアとは!?
ブリスベーンアカシアは学名Acacia fimbriata、別名では「アカシア・フィンブリアタ」や「フリンジド・ワトル(fringed wattle)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑低木です。
ブリスベーンアカシアの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のfimbriataは「フリンジ」や「糸」等を意味しており、恐らく葉の形に由来します。
ブリスベーンアカシアの特徴(魅力)
- ブリスベーンアカシアは、近縁種のゴールデン・ワトルと非常に似た外観をしていますが、ブリスベーンアカシアは一個一個の球状の花が約0.5cmと非常に小さいため可愛らしい外観をしており、また線形の細長い葉(偽葉)は長さが5cm程度と短めです。
- ブリスベーンアカシアの樹形は丸みを帯びた外観をしており、高さ約300~700cmまで成長します。
- 花は複合花序、マメ科では珍しい頭花の花が円錐状に集まり咲くため、非常にボリュームある花姿をつくります。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- ブリスベーンアカシアの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 葉は細長く線形の形をしており、長さは約5cmになります。
- 近縁種のゴールデン・ワトルは葉の長さが20cmに達する事があり、垂れ下がる傾向が強いです。
- 葉は細長く線形の形をしており、長さは約5cmになります。
- ブリスベーンアカシアの花や葉は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- ブリスベーンアカシアは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- ブリスベーンアカシアは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
ブリスベーンアカシアの樹高は約300(~700)cm、樹形は直立または株立ち状(根元から茎がわかれ複数の茎が立ち上がる樹形)になります。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色または白色にコーティングされており、偽葉の長さ約2(~5)cm、幅は約0.2(~0.7)cm、偽葉の形は線形または披針形です。
花序は頭状総状花序または頭状円錐花序、総状花序または円錐花序に頭状花序が集まります。頭状花序の直径約0.3(~0.5)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~9.5)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
ブリスベーンアカシアの園芸品種
アカシア・アフィラの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia aphylla
- 草丈:約100~300cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
アカシア・アフィラとは!?
アカシア・アフィラは学名Acacia aphylla、別名では「リーフレス・ロック・ワトル(leafless rock wattle)」や「ツイステッド・デザート ワトル(twisted desert wattle)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑低木です。
アカシア・アフィラの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のaphyllaは、ギリシア語で「なし」を意味する「a-」と、ギリシア語で「葉」を意味する「phylla」の2語からなり、葉が無いことに由来します。
アカシア・アフィラの特徴(魅力)
- アカシア・アフィラは、茎に葉がないため、ジグザグと交差する枝のシルエットと、葉腋に1個咲く球状の可愛らしい花を楽しめる植物です。
- アカシア・アフィラの樹形はブッシュ状、枝分かれがよく、丸みを帯びたドーム状の外観をつくります。
- 花はマメ科では珍しい頭花の花が葉腋に1個付き、頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- アカシア・アフィラは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
アカシア・アフィラの樹高は約100(~300)cm、樹形はブッシュ状(Bushy)で枝分かれがよくふさふさとしており、茎の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は腋性で葉腋に1個つけます。頭状花序の形は球形、小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~9)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると褐色または赤褐色になります。
アカシア・アフィラの園芸品種
アカシア・フロリバンダの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia floribunda
- 草丈:約200~800cm
- 分類:常緑小高木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:切り花/ドライフラワー
アカシア・フロリバンダとは!?
アカシア・フロリバンダは学名Acacia floribunda、別名では「ゴッサマー・ワトル」や「ウィーピング・アカシア(weeping acacia)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑小高木です。
アカシア・フロリバンダの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のfloribundaの由来は、ラテン語で「開花」「豊富」などを意味する「floribundus」からきています。
アカシア・フロリバンダの特徴(魅力)
- アカシア・フロリバンダは、種小名の由来からも分かる通り、非常に多花性で華やかな花姿をつくる所が特徴です。花は葉腋から円筒型の細長い花穂を出し、花穂は円錐形に並んでボリュームある花姿をつくります。
- アカシア・フロリバンダの樹形は丸みを帯びた外観をしており、高さ約200~800cmまで成長します。
- 花は複合花序、マメ科では珍しい頭花の花が細長い円筒型に集まり花穂(頭状総状花序)になり、花穂が円錐形に集まる事で非常にボリュームある花姿(頭状円錐花序)をつくります。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- アカシア・フロリバンダの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 葉は細長く線形の形をしており、長さは19cmに達する事があります。
- アカシア・フロリバンダの花や葉は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- アカシア・フロリバンダは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- アカシア・フロリバンダは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
アカシア・フロリバンダの樹高は約200(~800)cm、樹形は直立またはブッシュ状、茎の色は緑色または赤みを帯び、樹皮は灰色または灰褐色になります。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色、偽葉の長さ約5(~19)cm、幅は約0.2(~1.2)cm、偽葉の形は線形または披針形です。
花序は頭状総状花序または頭状円錐花序、頭状総状花序の形は細長い円筒型、長さ約2(~8)cm、葉腋から総状花序を出して多数の頭状花序をつけます。頭状花序の形は球形、頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約6(~13)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
アカシア・フロリバンダの園芸品種
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アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia deanei
- 草丈:約150~700cm
- 分類:常緑小高木
- 開花時期:周年
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/優雅/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:開花期間長い/切り花/ドライフラワー
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)とは!?
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)は学名Acacia deanei、別名では「ディーンズ・ワトル(Deane’s wattle)」や「グリーン・ワトル(green wattle)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑小高木です。
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のdeaneiは鉄道技師であり植物収集家のHenry Deane (1847-1924)への献名です。
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の特徴(魅力)
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)は、花の名前からも分かる通り理想的な環境では1年を通して開花する能力があります。ただし一斉にボリュームよく咲くと言うよりは、他のアカシアと比べて疎らに咲く傾向があります。
- また一個一個の花(頭花)の大きさと比べて花柄が長くなる傾向があるため、他のアカシアと比べて離れた印象を与える疎らな花姿を作りがちです。
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の樹形は丸みを帯びた外観をしており、高さ約150~700cmに成長します。
- 花は複合花序、マメ科では珍しい頭花の花が疎らに集まり花穂(頭状総状花序)になり、花穂が円錐形に集まる事でボリュームある花姿(頭状円錐花序)をつくります。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の葉は2回羽状複葉と呼ばれる形をしており、羽根のように広がり光を通す均一な空間をつくるため、透かし模様が入るレースの編み物の様な繊細な外観をつくります。
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)は乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)は、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の樹高は約150(~700)cm、樹形は丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、若い茎の色は白緑色、樹皮の色は褐色もしくは灰褐色です。
葉序は互生葉序、葉色は緑色または白色、葉柄はあり、葉身の形は2回羽状複葉、2回羽状複葉は羽片が約3(~12)対、羽片の長さ約1(~3.5)cm、羽片の小葉は約7(~45)個、小葉の長さ約2(~1.2)cm、小葉の形は線形です。
花序は頭状総状花序または頭状円錐花序、総状花序または円錐花序に頭状花序が集まります。頭状花序の直径約0.3(~0.5)cm、形は球形をしています。頭状花序を構成する花は約15(~30)個、花は花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3.5(~18)cm、形は楕円形または種子と種子の間でくびれており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)のドライフラワーの楽しみ方
アカシア・デアネイはハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
アカシア・デアネイ(四季咲きアカシア)の園芸品種
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ブラックワトルの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia mearnsii(synonym: Acacia decurrens)
- 草丈:約300~1500cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●紫色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
ブラックワトルとは!?
ブラックワトルは学名Acacia mearnsii(synonym: Acacia decurrens)、別名では「レイト・ブラックワトル(late black wattle)」や「グリーンワトル(green wattle)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑高木です。
ブラックワトルの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のmearnsiiは、アメリカの植物学者のEdgar Alexander Mearns(1856-1916)への献名です。
ブラックワトルの特徴(魅力)
- ブラックワトルは、木が成熟すると樹冠が広がるため優雅な樹形となる所と、葉が細かく裂けるためレースの編み物のような上品な外観をして所、成熟しても滑らかな樹皮が特徴的な植物です。
- 樹皮からはタンニンが採れたり、木材が薪として利用出来る事から、商業的に栽培されています。ただし固有種の植物から光を奪い生態系に悪影響を及ぼす事から世界の侵略的外来種ワースト100に選出されています。
- ブラックワトルの樹形は成熟すると傘のように広円錐型に広がり優雅な樹形をつくります。
- しかし、それが原因で(特にアフリカの)固有種の植物から光を奪い生態系を破壊するため、世界の侵略的外来種ワースト100に選出されています。
- 樹皮は成熟しても滑らかで暗色をしており、樹皮からは高品質のタンニンが採れるため、商業的にも栽培されています。
- 花は葉腋から花穂を出して、マメ科では珍しい頭花の花を沢山咲かせます。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 花には香りがあります。
- ブラックワトルの葉は2回羽状複葉と呼ばれる形をしており、羽根のように広がり光を通す均一な空間をつくるため、透かし模様が入るレースの編み物の様な繊細な外観をつくります。
- 葉の色はふつう緑色または白緑色ですが、幾つかの品種では新葉が紫色になる事もあるため、品種を選び上品でエレガントな雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しむ事も可能です。
- ブラックワトルの花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- ブラックワトルは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- ブラックワトルは他のマメ科植物と同様に根茎菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来るため、栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能です。
- ブラックワトルは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
ブラックワトルの樹高は約300(~1500)cm、樹形(樹冠)は円錐型または丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、樹皮の色は暗色または暗褐色、樹皮は滑らかです。
葉序は互生葉序、葉色は緑色または白色、葉柄はあり、葉身の長さ約5(~15)cm、葉身の形は2回羽状複葉、2回羽状複葉は羽片が約7(~31)対、羽片は小葉が約25(~78)対、小葉の長さ約0.1(~0.5)cm、小葉の形は線形です。※羽片と羽片の間に隆起した直径約0.8cmの球形をした目立つ腺があります。
花序は頭状円錐花序、頭状円錐花序は円錐状に頭状花序をつけます。頭状花序の直径約0.4(~0.8)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~15)cm、形は楕円形または種子と種子の間でくびれており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
ブラックワトルの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
ブラックワトルのドライフラワーの楽しみ方
ブラックワトルはハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
ブラックワトルの園芸品種
アカシア・ペンデュラの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acacia pendula
- 草丈:約500~1300cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:1月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
アカシア・ペンデュラとは!?
アカシア・ペンデュラは学名Acacia pendula、別名では「枝垂れアカシア(weeping myall)」や「トゥルー・マイアル(true myall)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑高木です。
アカシア・ペンデュラの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のpendulaは、ラテン語で「ぶら下がった」「垂れ下がった」を意味する「pendulus」からきており、枝が上から下へと下垂する樹形に由来します。
アカシア・ペンデュラの特徴(魅力)
- アカシア・ペンデュラは、枝葉が下垂してボロ布を纏った幽霊のようになる個性的な樹形と、上品で洗練された印象を与える灰緑色の美しい葉色が特徴的な植物です。
- アカシア・ペンデュラは幹が直立、枝が斜上または水平に広がった後に、末端の枝が下へと下垂するため、滝のようにカスケードする優雅な樹形を作り出します。
- 花は複合花序、マメ科では珍しい頭花の花が円錐状に集まり咲くため、非常にボリュームある花姿をつくります。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 花は長い偽葉に邪魔される事が多いため、あまり目立たず雑多な雰囲気があり、あまり魅力的ではありません。
- アカシア・ペンデュラの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 葉は細長く線形の形をしており、長さは約4~14cmになります。
- アカシア・ペンデュラの花や葉は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- アカシア・ペンデュラは乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- アカシア・ペンデュラは他のマメ科植物と同様に根茎菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向があります。
- アカシア・ペンデュラは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
アカシア・ペンデュラの樹高は約500(~1300)cm、幅は約400(~600)cm、樹形は直立、枝は斜上または水平に広がり、末端の枝は下垂する傾向にあります。樹皮の色は赤褐色または灰色、古くなると縦に裂けて剥がれます。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色または青緑色、偽葉の表面は白色の毛があり、成熟すると無毛になる、偽葉の長さ約4(~14)cm、幅は約0.3(~1)cm、偽葉の形は線形です。
花序は頭状総状花序または頭状円錐花序、総状花序または円錐花序に頭状花序が集まります。頭状花序の直径約0.3(~0.7)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~9.5)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
アカシア・ペンデュラの園芸品種
アカシア・コグナータの特徴や園芸品種
- 原産:オーストラリア
- 学名:Acasia cognata
- 草丈:約100~1000cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:2月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
- 購入方法:アカシア(コグナータ)を楽天で購入
アカシア・コグナータとは!?
アカシア・コグナータは学名Acasia cognata、別名では「バウワー・ワトル(bower wattle)」や「トゥルー・マイアル(true myall)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑高木です。
アカシア・コグナータの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のcognataはラテン語で「血縁関係」を意味します。
アカシア・コグナータの特徴(魅力)
- アカシア・コグナータの特徴は、枝葉が湾曲しながら下に優雅に枝垂れるため、レースカーテンを想像させるような優雅な樹形をつくる所や、葉(偽葉)がとても細いため繊細な見た目をしている所、球状の黄色の花を葉腋に咲かせる所などにあります。
- 園芸では、優雅な印象を感じさせる樹形と枝葉を楽しむ目的で育てられることが多いです。
- アカシア・コグナータは幹が直立、枝が斜上または水平に広がった後に、末端の枝が下へと下垂するため、レースカーテンのようにカスケードする優雅な樹形を楽しむことが出来ます。
- 花はマメ科では珍しい頭花が葉腋に1個つきます。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな見た目をしています。
- 花は長い偽葉に邪魔される事が多いため、あまり目立たず雑多な雰囲気があり、あまり魅力的でないかもしれません。
- アカシア・コグナータの葉は偽葉と呼ばれており、実際は葉ではなく外観と機能が葉のように変化した葉柄です。
- 葉は細長く線形の形をしており、長さは約4~10cmになります。
アカシア・コグナータの樹高は約100(~1000)cm、樹形は直立、枝は水平またら斜上に広がり、末端の枝は下垂する傾向にあります。樹皮の色は灰褐色または灰色、古くなると縦に裂けて剥がれます。
葉は偽葉(仮葉)、偽葉(仮葉)とは外観と機能が葉のように変化した葉柄です。葉序は互生葉序、偽葉の色は緑色または青緑色、偽葉の長さ約4(~10)cm、幅は約0.1(~0.3)cm、偽葉の形は線形です。
花序は頭状花序、頭状花序の大きさは直径約0.3(~0.9)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~10)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
アカシア・コグナータの園芸品種
アカシア(イエローテイル)の特徴は葉の色が緑色と黄色の二色で構成されていて、若葉が黄色のため明るく元気な印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所や、葉が細いため繊細な印象を感じさせる所、枝葉が湾曲しながら枝垂れるためレースカーテンのような優雅な外観をつくる所、樹高が100cm程度と矮性なため管理が楽な所等にあります。 | アカシア(ライムマジック)の特徴は、葉の形が糸状で非常に細いため繊細で柔らかな見た目をしている所や、葉の色が黄緑色をしているため明るく爽やかな印象を感じさせる所、枝葉が美しく枝垂れるためレースカーテンのような優雅な外観をつくる所等にあります。 |