ボタン(パエオニア)は属の中に約25~40種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、直径10~25cmの非常に大きく豪華な花を咲かせ冬は木質化した茎が残る落葉低木のボタン(牡丹)、園芸品種が非常に豊富で花の形や色が多数ある宿根草のシャクヤク、葉が非常に細くモコモコとした草姿がペンギンの子供を思わせるホソバシャクヤク等が親しまれています。
ボタン(パエオニア)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ボタン(パエオニア)の主な種の目次
ボタン(牡丹)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Paeonia suffruticosa
- 草丈:約50~180cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:4月~5月(春牡丹)/4月~5月・10月~1月(寒牡丹)/1月~2月(冬牡丹)
- 花色:赤色●桃色●黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:5月3日/5月7日
- 花言葉:「風格」「富貴」「恥じらい」「人見知り」「王者の風格」
- 用途:切り花
ボタン(牡丹)とは!?
ボタンは学名Paeonia suffruticosa、別名では「百花王(百花の王)」や「ツリー ピオニー(tree peony)」等とも呼ばれる中国原産の落葉低木です。日本には奈良時代に薬用植物として渡来しており、江戸時代になると盛んに栽培され、現在では鑑賞用として広く親しまれています。
ボタン(牡丹)の語源(由来)
- 属名のPaeoniaはギリシャ神話の中で神々の医師だったピーアン(Paean)に由来しています。
- 種小名のsuffruticosaは接頭辞の「suf-」と、「低木」を意味する「fruticosa」の二語からなり、ボタンが落葉低木なとこに由来します。
- ボタンは中国からきており名前の由来は漢語の「牡丹(ボタン)」からきています。
ボタン(牡丹)の特徴(魅力)
- ボタンは春(1部秋から冬)に開花する10から25cmの大きく豪華な花を鑑賞する目的で育てられる落葉低木です。
- ボタンは春牡丹・寒牡丹・冬牡丹の3タイプに分けられ開花時期が違います。
- 春牡丹は春に開花する一般的な牡丹です。
- 寒牡丹は春と秋に花を咲かせる2度咲きの性質をもつボタンです。
- ただし寒牡丹を秋に咲かせるには十分な栄養を与える必要があり、場合によっては春の花芽を取り除き秋にだけ開花させる必要があります。
- 冬牡丹は春牡丹の開花を一時的に調節して冬に咲くようにしたボタンです。
- ボタンは近縁の芍薬ほどバラエティーはないですが花の直径が10~25cmと大きく花の形や色も豊富で豪華です。
- ボタンの花は花弁が1枚ずつひらひらと散っていきます。
- ボタンと近縁の芍薬は花弁がまとめてドサッと落ちる様に散ります。
- ボタンの花は豪華で切り花としても高い人気があります。
- ボタンは落葉低木のため宿根草の芍薬の様に地上部が完全に枯れてしまうことはなく木質化した茎が地上部に残ります。
- ボタンは夏の暑さでやや生育が鈍り立派な花を咲かせるためには十分な肥料を必要としますが基本的には低メンテナンスで育てられます。
ボタン(牡丹)の茎は若い時は緑色もしくは赤みを帯びており、成熟すると木質化して褐色もしくは灰褐色になります。茎は直立して枝分かれしながら高さ約50(~180)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色もしくは黒みを帯び、葉身は2~3回羽状複葉、小葉は卵形もしくは披針形をしており、全円もしくは縁部分が浅裂(~中裂)します。花は頂生、直径約10(~25)cm、花弁の色は桃色・赤色・黄色・紫色・白色、花弁の数は5(~複数)あり一重咲きもしくは八重咲きします。花後の果実は袋果です。
ボタン(牡丹)の栽培方法
園芸では、豪華で風格のある花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として楽しむ目的で育てられます。また等間隔(約75cm)に植えられ背の低い生垣として利用される事もあります。
ボタン(牡丹)を育てる際に注意する事は作土層を深くする事や移植しない事を前提にして植え付け時に場所決めをしっかりする事です。花を綺麗に沢山咲かせるには肥料も重要になりますが、基本的には丈夫で放ったらかしでも育てられます。
ボタン(牡丹)の主な園芸品種
シャクヤクの特徴や園芸品種
- 原産:中国/東シベリア/チベット/モンゴル
- 学名:Paeonia lactiflora
- 草丈:約60~80cm
- 分類:多年草(宿根草)
- 開花時期:4月~6月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:2月6日/5月14日
- 花言葉:「慎ましさ」「恥じらい」
- 用途:切り花
シャクヤクとは!?
シャクヤクは学名Paeonia lactiflora、別名では「花相」や「チャイニーズ ピオニー(Chinese peony)」等とも呼ばれる中国及び東シベリア、チベット、モロッコが原産の多年草(宿根草)です。日本には古くから薬用植物として渡来しており、また江戸時代になると盛んに品種改良され、特に熊本地域ではヒゴシャクヤクとして多くの品種が作出されています。
シャクヤクの語源(由来)
- 属名のPaeoniaはギリシャ神話の中で神々の医師だったピーアン(Paean)に由来しています。
- 種小名のlactifloraはラテン語でミルクを意味する「lactis」と、花を意味する「flora」の二語からきており、乳白色の花を意味しています。
- シャクヤクの由来は「姿がしなやかで優しいさま」を意味する「綽約」からきていると言われています。
シャクヤクの特徴(魅力)
- シャクヤクは春に開花する直径約8~16cmの大きく豪華な花を鑑賞する目的で育てられる多年草(宿根草)です。
- シャクヤクの花はバリエーションが非常に豊富でティッシュで作られたかのようなふんわりした花姿が魅力です。
- 花の形は一重咲き・半八重咲き・八重咲き・翁咲き・手毬咲き・バラ咲き・冠咲き等の花形があります。
- 花色は赤色・桃色・黄色・橙色・紫色・緑色・白色・複色があります。
- シャクヤクの花は花弁がまとまってドサッと落ちるように散ります。
- 一方で近縁のボタンは花弁が1枚ずつひらひら散っていく所が特徴です。
- シャクヤクの花は豪華で切り花としても高い人気があります。
- ただし日持ちは2~6日程度とあまりよくありません。
- シャクヤクは宿根草のため地上部が完全に枯れてしまい根だけが残り越冬します。
- シャクヤクは夏の暑さ冬の寒さに強く丈夫です。
- 立派な花を咲かせるためには十分な肥料を必要としますが水やりも殆ど不要で基本的には低メンテナンスで育てられます。
シャクヤクの根は太く肉質で、また塊根をもちます。茎の色は緑色もしくは赤みを帯びます。茎は基部から何本も出て叢生し高さ60(~80)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉身は2回三出複葉もしくは三出複葉、小葉は卵形もしくは楕円形か披針形をしています。花は頂生、直径約8(~16)cm、花弁の色は桃色・赤色・黄色・紫色・緑色・白色、花弁の数は5(~複数)あり一重咲きもしくは八重咲きします。花後の果実は袋果です。
シャクヤクの切り花の楽しみ方
- シャクヤクの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫は蕾がふわふわと柔らかくなってきたタイミングで行うと最も日持ちします。
- 硬い蕾の時に収穫すると開花しない事があるため注意が必要です。
- 完全に開いたシャクヤクは2~3日程度の日持ちです。
- 収穫したら水揚げを悪くする葉を出来るだけ取り除きます。
- 水揚げは水切りと必要に応じて深水を行いましょう。
- 花を生ける花瓶には延命剤(栄養入り)いれましょう。
- 延命剤の効果によって蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなります。
- 管理場所は出来るだけ直射日光の当たらない低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが3~6日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
おすすめの延命剤
シャクヤクの栽培方法
園芸では、豪華で風格のある花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として楽しむ目的で育てられます。シャクヤクは豊富な花色があるため、お庭の雰囲気に合わせて明るくカラフルなお庭をつくるなら黄色の花を咲かせる「イエロークラウン」を選んだり、ふんわりとした可愛らしい雰囲気のお庭をつくるなら「ソルベット」等を選ぶといいかもしれません。
シャクヤクを育てる際に注意する事はあまりありません。ある程度水捌けがよく肥沃な土壌で、十分に陽の当たる場所であらば放ったらかしでも育てられます。
シャクヤクの主な園芸品種
シャクヤク(レッドチャーム)は中央の雄蕊が花弁化して、ポンポンを連想させる様な球状の花姿を作っており、また色鮮やかな赤色の花色が情熱的でエネルギーに満ちた印象を与える魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(レッドチャーム)は高さ幅ともに60(~90cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな赤色の花色は、ポップでエネルギーに満ちた印象や、愛情や情熱を感じさせたりします。そのため、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭や、チャーミングな雰囲気のあるお庭等によくあうでしょう。
シャクヤク(レッドマジック)は鮮やかな深紅の花弁が幾重にも重なり、完全八重咲きする豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(レッドマジック)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな赤色の花色は、ポップでエネルギーに満ちた印象や、愛情や情熱を感じさせたりします。そのため、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭や、チャーミングな雰囲気のあるお庭等によくあうでしょう。
シャクヤク(エンジェルチークス)は花弁が幾重にも重なり八重咲きする豪華な花姿をしており、花の中心部でクリーム色の花弁が輪状に境界をつくり、桃色と黄色(クリーム色)の柔らかな雰囲気の花色がロマンチックな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(エンジェルチークス)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな薄桃色とクリーム色の2色の花色は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(オリエンタルゴールド)は黄色の花弁が幾重にも重なり中央に多数の黄色の雄蕊が集まる花姿が魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(オリエンタルゴールド)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな黄色の花色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
シャクヤク(ダッチス・デ・ネムール)はティッシュで作られたかの様なふんわりとした八重咲きする豪華な花姿と、柔らかな印象を与える白色(~薄黄色)の花色が魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(ダッチス・デ・ネムール)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。白色(~薄黄色)の花は清潔感を感じさせたり神聖な物(天使等)をイメージさせます。そのため手入れがよくされた綺麗なお庭や明るいお庭等によくあうでしょう。
シャクヤク(イエロークラウン)は牡丹と芍薬の交雑種で、色鮮やかな黄色の花弁が幾重にも重なりカップ状に咲く豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(イエロークラウン)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。色鮮やかな黄色の花色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
シャクヤク(コーラルチャーム)はカップ状に桃色(~薄橙色)の花弁が幾重にも重なり、甘い果物を連想させるような可愛らしい花を咲かせる魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(コーラルチャーム)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色(~薄橙色)の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(コーラルサンセット)の花はカップ状に幾重にも重なる鮮やかな桃色(~橙色)の花弁と、黄色の雄蕊で構成されており、明るく可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(コーラルサンセット)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色(~橙色)の花は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(ソルベット)の花は桃色とクリーム色(薄黄色)の2種類の花弁があり、クリーム色の花弁が中央で輪状に境界をつくる個性的な花色の花を咲かせます。
シャクヤク(ソルベット)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。柔らかな桃色とクリーム色(薄黄色)の2色の花色は、ふんわりとした優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(サラバンハート)の花は直径約20cmと非常に大きく、可愛らしい印象を与える桃色の花弁が幾重にも重なる豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(サラバンハート)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。ふんわりとした花姿と柔らかな桃色の花は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(ムッシュジュエリー)は中央の雄蕊が花弁化して球状に集まり個性的な花姿をつくり、桃色の花色が可愛らしい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(ムッシュジュエリー)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。ふんわりとした花姿と柔らかな桃色の花は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(ラズベリーサンダー)の花は桃色とクリーム色(薄黄色)の2種類の花弁があり、円環状にクリーム色の花弁が配置され輪状の境界をつくる個性的な花色が特徴の園芸品種です。
シャクヤク(ラズベリーサンダー)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。ふんわりとした花姿と柔らかな桃色と薄黄色の花は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(エッジドサーモン)の花は花弁が内側に湾曲してカップの様になる個性的な花姿と、柔らかな桃色の花色が魅力的な園芸品種です。
シャクヤク(エッジドサーモン)は高さ幅ともに60(~80cm)の間で成長します。そのため十分なスペースをとり育てましょう。カップ状になる個性的な花姿と柔らかな桃色の花色は優しい印象を与えるため、ロマンチックで甘い雰囲気のあるお庭や、ピュアで可愛らしい雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
シャクヤク(グリーンハロー)は花弁が波打ち半八重咲きする独特な花の形と、緑色と白色の2色の花色がとても珍しく、ナチュラルな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
ホソバシャクヤクの特徴や園芸品種
- 原産:東ヨーロッパ
- 学名:Paeonia tenuifolia
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~6月
- 花色:赤色●桃色●黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
ホソバシャクヤクとは!?
ホソバシャクヤクは学名Paeonia tenuifolia、別名では「イトバシャクヤク」や「ファーン・リーフ・ピオニー(fern leaf peony)」等とも呼ばれる東ヨーロッパ原産の多年草です。
ホソバシャクヤクの語源(由来)
- 属名のPaeoniaはギリシャ神話の中で神々の医師だったピーアン(Paean)に由来しています。
- 種小名のtenuifoliaはラテン語で「細い」「薄い」「繊細」等を意味する「tenuis」と、ラテン語で「葉」を意味する「folia」の2語からなり、細い葉に由来します。
- ホソバシャクヤクは「細葉(ホソバ)」の「シャクヤク」を意味します。
ホソバシャクヤクの特徴(魅力)
- ホソバシャクヤクはシダ植物を思わさる様な細く裂ける葉の形とペンギンの子供を思わさる様なモコモコとした可愛らしい草姿が特徴の多年草です。
- 花は直径約6~8cmの大きさがあります。
- 花は色鮮やかな赤色の花弁と鮮やかな黄色の多数の雄蕊からなり色の対比が非常に魅力的です。
- ホソバシャクヤクは地面下に塊茎をもち地際から多数の茎を出して叢生します。
ホソバシャクヤクは地面下に塊茎をもちます。草姿は叢生して茎は直立して高さ約30(~60)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身は3~4回羽状複葉、小葉は糸状です。花は頂生、大きさは直径約6(~8)cm、花弁の色は赤色、花弁の数は8(~10)個、中央に多数の黄色の雄蕊があります。花後の果実は長さ約2cmの袋果です。
ホソバシャクヤクの主な園芸品種
その他の種や園芸品種
パエオニア(マスクラ)は学名Paeonia mascula、別名「ワイルドペオニー(Wild peony)」や「コーラル ペオニー(coral peony)」とも呼ばれる南ヨーロッパ原産の多年草です。幅の広い葉が特徴で2回三出複葉に互生に付き、春に直径約7~12cmの花を咲かせます。草姿は直立で高さは約50(150)cm × 幅は約50(150)cmまで成長します。