ジャノヒゲは属の中に約86種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは3種類の原種と、いくつかの園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■ジャノヒゲ属の簡易比較

学名:Ophiopogon japonicus
生活形:多年草
草丈:約10~25cm
開花:6月~7月
花色:白色
葉色:緑色・黄色・白色
草姿:叢生型・ロゼット型
備考:オオバジャノヒゲと比べて葉が細長い、葉は束生してロゼットを形成しながら、根茎または匍匐茎で広がり株を増やして群生をつくります。そのため、一般的に地被植物として利用されており、特に日本庭園では飛び石の隙間に植栽されたり、樹木の下に植栽され、美しい景観をつくりだすひとつの素材として活用されています。

学名:Ophiopogon planiscapus
生活形:多年草
草丈:約10~30cm
開花:6月~7月
花色:白色・淡い紫色
葉色:緑色・黒色
草姿:叢生型・ロゼット型
備考:主に樹木の下などで下草として生息しており、細長い葉が束生してロゼットを形成しながら、根茎で広がり株を増やして群生をつくります。ジャノヒゲと比べて葉が大きいため強い存在感があり、特に園芸品種のコクリュウは日本だけではなく海外でも人気がある品種となります。
■ジャノヒゲ属の主な種と園芸品種の紹介
ジャノヒゲ


ジャノヒゲとは!
ジャノヒゲ(学名: Ophiopogon japonicus)は 、別名では「リュウノヒゲ(竜の髭)」「ネコダマ(猫玉)」「タマリュウ(玉竜)」「モンドグラス(mondograss)」「ドワーフリリィターフ(dwarf lilyturf)」「モンキーグラス(monkey grass)」とも呼ばれるキジカクシ科ジャノヒゲ属の多年草です。
ジャノヒゲの原産地は日本、中国、インド、ネパール、ベトナムにあり、日本では北海道・本州・四国・九州に分布しており、自生地は山地の森林内や林縁などにあります。
ジャノヒゲの特徴
- ジャノヒゲの魅力:この植物は、主に樹木の下などで下草として生息しており、細長い葉が束生してロゼットを形成しながら、根茎または匍匐茎で広がり株を増やして群生をつくります。そのため、一般的に地被植物として利用されており、特に日本庭園では飛び石の隙間に植栽されたり、樹木の下に植栽され、美しい景観をつくりだすひとつの素材として活用されています。
- 草姿:生育型は叢生型、またはロゼット型で、根茎または匍匐茎で広がりながら複数の株を形成し、株は細長い根生葉を束生させてロゼットを形成します。また開花期になると、花茎を長く伸ばして花を咲かせます。
- 花の特徴:開花期は6月~7月にあり、花序は総状花序、または部分的に節から散形花序を呈して散形総状花序を形成します。花は直径が約0.7~0.8cm、6枚の白花被片が皿状に開きます。花の色は白色、蝋質で光沢があるため、宝飾品のような見た目をしています。ただし、花はとても小さくて、多くは葉の影に隠れているため、あまり目立たず装飾性は低い傾向にあります。
- 果実の特徴:花後に出来る果実は、形が球形で、色は鮮やかな青色をしており、濡れたような強い光沢があります。そのため、サファイアなどの青色の宝石を見てるようなラグジュアリーな印象を感じさせます。
- カラーリーフ:葉の色は緑色の他、品種を選べば白色や黄色の葉色も楽しめます。そのため、開花期以外も明るい印象を与えるカラーリーフとしてお庭を彩ることが出来ます。
- 地被植物:ジャノヒゲは、根茎または匍匐茎で広がり叢生して複数の株を形成し、株はロゼット状に細長い葉を広げて地表を覆います。そのため、毛足の長いラグ絨毯のような地被植物として働きます。耐踏圧性は中程度で一日数人までの通行量なら耐えられます。ただし、基本的には踏圧に強くないため、敷石や飛び石の間、または人通りがほとんど無い場所に使用されます。耐陰性が高いため、日陰のお庭で利用することが可能で、また常緑のため一年を通して地表を葉が覆い続けます。さらに、アレロパシー物質が根から分泌されているため、一部の雑草の繁殖や成長が抑制され雑草対策になります。
- シェードガーデン:耐陰性があるため日陰でも育てることが可能です。
- 薬用:根茎はバクモンドウ(麦門冬)と呼ばれる生薬になる。薬効のとしては鎮咳・強壮がある。
ジャノヒゲの園芸品種の紹介
オオバジャノヒゲ

オオバジャノヒゲとは!
オオバジャノヒゲ(学名: Ophiopogon planiscapus)は 、別名では「ブラックモンドグラス(black mondo grass)」とも呼ばれるキジカクシ科ジャノヒゲ属の多年草です。
オオバジャノヒゲ は日本の固有種になり、日本では本州・四国・九州に分布して、自生地は山地の森林内や林縁などにあります。
オオバジャノヒゲの特徴
- オオバジャノヒゲの魅力:この植物は、主に樹木の下などで下草として生息しており、細長い葉が束生してロゼットを形成しながら、根茎で広がり株を増やして群生をつくります。またジャノヒゲと比べて葉が大きいため強い存在感があり、特に園芸品種のコクリュウは日本だけではなく海外でも人気がある品種となります。園芸では、一般的にカラーリーフや地被植物として利用されており、特に日本庭園では飛び石の隙間に植栽されたり、樹木の下に植栽され、美しい景観をつくりだすひとつの素材として活用されています。
- 草姿:生育型は叢生型、またはロゼット型で、根茎または匍匐茎で広がりながら複数の株を形成し、株は細長い根生葉を束生させてロゼットを形成します。また開花期になると、花茎を長く伸ばして花を咲かせます。
- 花の特徴:開花期は6月~7月にあり、花序は総状花序、または部分的に節から散形花序を呈して散形総状花序を形成します。花の形は6枚の白花被片が皿状に開き、花の色は白色から淡い紫色、蝋質で光沢があるため、宝飾品のような見た目をしており、上品な印象をあたえます。
- 果実の特徴:花後に出来る果実は、形が球形で、色は黒色をしており、 強い光沢があります。
- カラーリーフ:葉の色は緑色の他、品種を選べば黒色の葉色も楽しめます。そのため、開花期以外もシックで重厚感を感じさせるカラーリーフとしてお庭を彩ることが出来ます。
- 地被植物:オオバジャノヒゲは、根茎で広がり叢生して複数の株を形成し、株はロゼット状に細長い葉を広げて地表を覆います。そのため、毛足の長いラグ絨毯のような地被植物として働きます。耐踏圧性は中程度で一日数人までの通行量なら耐えられます。ただし、基本的には踏圧に強くないため、敷石や飛び石の間、または人通りがほとんど無い場所に使用されます。耐陰性が高いため、日陰のお庭で利用することが可能で、また常緑のため一年を通して地表を葉が覆い続けます。さらに、アレロパシー物質が根から分泌されているため、一部の雑草の繁殖や成長が抑制され雑草対策になります。
- シェードガーデン:耐陰性があるため日陰でも育てることが可能です。
オオバジャノヒゲの園芸品種の紹介
ノシラン

ノシランとは!
ノシラン(学名: Ophiopogon jaburan)は 、別名では「ジャイアントリリーターフ(Giant Lilyturf)」「ジャイアントモンドグラス(Giant Mondo Grass)」とも呼ばれるキジカクシ科ジャノヒゲ属の多年草です。
ノシランは日本の固有種になり、日本では本州・四国・九州に分布して、自生地は沿岸地域の森林や林縁などにあります。
ノシランの特徴
- ノシランの魅力:この植物は、主に沿岸地域の樹木の下などで下草として自生しており、細長い葉が束生してロゼットを形成しながら、根茎で広がり株を増やして群生をつくります。園芸で栽培されるジャノヒゲ属の種と比べて株が大きく成長するため強い存在感があり、こんもりと盛り上がり地表を覆います。園芸では、一般的に花壇の縁どりや地被植物、樹木の下に下草として植栽されます。
- 草姿:生育型は叢生型で、根茎または匍匐茎で広がりながら複数の株を形成し、株は細長い根生葉を束生させてロゼットを形成します。また開花期になると、花茎を長く伸ばして花を咲かせます。
- 花の特徴:開花期は6月~7月にあり、花序は総状花序、または部分的に節から散形花序を呈して散形総状花序を形成します。花の形は6枚の白花被片が杯状に開き、花の色は白色、蝋質で光沢があるため、宝飾品のような見た目をしており、上品な印象をあたえます。
- 果実の特徴:花後に出来る果実は、形が球形で、色は鮮やかな青色をしており、濡れたような強い光沢があります。そのため、サファイアなどの青色の宝石を見てるようなラグジュアリーな印象を感じさせます。
- カラーリーフ:葉の色は緑色の他、品種を選べば白色や黄色の葉色も楽しめます。そのため、開花期以外も明るい印象を与えるカラーリーフとしてお庭を彩ることが出来ます。
- 地被植物:ノシランは、根茎で広がり叢生して複数の株を形成し、株はロゼット状に細長い葉を広げて地表を覆います。耐陰性が高いため、日陰のお庭で利用することが可能で、また常緑のため一年を通して地表を葉が覆い続けます。さらに、アレロパシー物質が根から分泌されているため、一部の雑草の繁殖や成長が抑制され雑草対策になります。
- シェードガーデン:耐陰性があるため日陰でも育てることが可能です。
ノシランの園芸品種の紹介