原産:日本/東アジア/ヨーロッパ 科:キジカクシ(Asparagaceae) 属:アマドコロ/ポリゴネータム(Polygonatum) 種:アマドコロ/オドラタム(odoratum) 別名:ナルコラン/イズイ(萎蕤)/ポリゴネータム・オドラタム 開花時期:4月~5月 花の色:緑色●白色〇 実の色:藍色● 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:多年草 草丈:約30~90cm 誕生花:5月23日 花言葉:「元気を出して」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アマドコロ(甘野老)は学名Polygonatum odoratum、別名「イズイ」や「ナルコラン」等とも呼ばれる日本及び東アジア、ヨーロッパが原産の多年草で、日本では北海道から九州まで日当たりの良い山地や草原、林縁等に自生しています。和名「アマドコロ」の由来は根茎がヤマイモ科にあるトコロ(オニドコロ)と似ますが、苦い味のトコロと比べて、アマドコロは甘い味がする所からきています。また別名の「ナルコラン」は、ぶら下がり咲く花の姿が鳴子の様に見える事に由来しています。
アマドコロ(甘野老)の最大の特徴は食用となる太い根茎や若芽をもつ所で、特に太い根茎は天日乾燥させた物が「ギョクチク(玉竹)」や「イズイ(萎蕤)」とも呼ばれる生薬になり煎じて飲む事で滋養強壮に効果があるとされています。また太い根茎は乾燥させないで、そのまま茹でたり蒸したり、細く輪切りにして天ぷらにする事で食べる事も出来ます。その他にも3月から4月に出てくる若芽は収穫して食べるとアスパラガスの様な味がしてとても美味しく、天ぷらやお浸し等にして食べるといいでしょう。ただし茎葉実は大量に摂取すると有毒であると考えられているため注意して下さい。
アマドコロ(甘野老)は毎年冬に地上部が枯れてしまう宿根草(冬は地上部が枯れる多年草の意味)で、早春になると部分毎に区切られた根茎から各1個の新芽を出します(群生している場合は区切られた根茎が多い)。春から晩春になると大きく成長した1本の茎は上部で弧状に曲がりながら、細長い白色の小花を何個も垂らして鈴なりに咲きスズランを思わせる様な風情のある花姿を見せてくれます。また園芸では葉に魅力ある品種がいくつかあり、白色の筋状の班が入る「斑入りアマドコロ(バリエガタム)」や黄色の大きな斑が入る「大黄河」等は花のない時期もカラーリーフとして楽しめ、フラワーアレンジメントの花材としても人気があります。また耐陰性があり明るい日陰でも育てられる事からシェードガーデン等にも利用できます。
開花時期は春から晩春、花色は白色、花先が6裂する鐘形の小花を1つの葉腋から1~2個ずつ付け総状に咲かせます。草姿は直立で高さは約30(90)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは黄色か白色、葉身は長楕円形(長さ5~10cm × 幅2~5cm)で、葉序は互生葉序につきます。
アマドコロ(甘野老)は種で増やす事も出来ますが、一般的には最も簡単な株分けで増やされます。育てる際は夏の乾燥や日差しを気をつければ丈夫に育ち、また株分けをしなくても衰える事なく育ち続けるため放ったらかしで育てる事ができます。