原産:日本/東アジア/ 科:キジカクシ(Asparagaceae) 属:アマドコロ/ポリゴネータム(Polygonatum) 種:ナルコユリ/ファルカツム(falcatum) 別名:ポリゴネータム・ファルカツム 開花時期:5月~6月 花の色:緑色●白色〇 実の色:藍色● 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:多年草 草丈:約30~90cm | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ナルコユリは学名Polygonatum falcatum、別名「ポリゴネータム・ファルカツム」とも呼ばれる日本及び朝鮮が原産の多年草で、日本では北海道から九州まで日当たりの良い山地や草原、林縁等に自生しています。和名「ナルコユリ」の由来は、ぶら下がり咲く花の姿が鳥やケモノを脅かす鳴子の様に見える事からきています。
ナルコユリは同じ属の中にあるアマドコロと非常に似ている事から、しばしば比較対象される事があります。比べてみると、ナルコユリは葉が細長く披針形もしくは長楕円形で長さが約8(15)cmで幅が約1.0(2.5)cmあり、アマドコロは葉の幅が広く長楕円形で長さ5(10)cm × 幅2(5)cmあります。ナルコユリは一節からでる花柄が分枝して2個以上付くことがありますが、アマドコロは一節から出る花は1個もしくは2個です。ナルコユリは稜がなく断面が円形ですが、アマドコロは稜があり6角形になります。
ナルコユリはアマドコロと同様に3月から4月に出てくる若芽を収穫して食べる事が出来ます。味はアスパラガスの様な風味があり美味しく、天ぷらやお浸し等にして食べる事が出来ます。
ナルコユリは毎年冬に地上部が枯れてしまう宿根草(冬は地上部が枯れる多年草の意味)で、早春になると部分毎に区切られた根茎から各1個の新芽を出します(群生している場合は区切られた根茎が多い)。春から晩春になると大きく成長した1本の茎は上部で弧状に曲がりながら、細長い白色の小花を何個も垂らして鈴なりに咲きスズランを思わせる様な風情のある花姿を見せてくれます。園芸では耐陰性があり明るい日陰等でも育てられる事からシェードガーデン等に利用され、また丈夫で放ったらかしでも育てられる事からナチュラルガーデンにもいいでしょう。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色で花先が緑色、花先が6裂する筒状の小花を1つの葉腋から1~5個ずつ付け総状に咲かせます。草姿は直立で高さは約30(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは黄色か白色、葉身は披針形もしくは長楕円形(長さ8~15cm × 幅1~2.5cm)で、葉序は互生葉序につきます。
ナルコユリは種で増やす事も出来ますが、一般的には最も簡単な株分けで増やされます。育てる際は夏の乾燥や日差しを気をつければ丈夫に育ち、また株分けをしなくても衰える事なく育ち続けるため放ったらかしで育てる事ができます。