ペンステモン属は属の中に約84~250種がある北アメリカ原産の多年草もしくは低木か亜低木です。一般に園芸では、黒葉の品種等があり倒伏少ない草姿が洗練された魅力を作るジギタリス種、明るい花色と大きな花がカラフルで魅力的なハートウェギー種、非常に矮性(約45cm)で横への広がりが良くペンステモンでは珍しい黄色の花等の品種もあるピニフォリウス種等が親しまれます。
ペンステモンは乾燥に強い一方で過湿を非常に苦手にしており、梅雨時期の長雨や夏の長雨によって夏を越せず枯れてしまう事がしばしばあります。また多くの種が年を重ねる毎に徐々に活力を失っていくため3~5年ごとの株の更新が必要になります。
基本的には夏の暑さや冬の寒さに強いですが、種によっては強い霜に耐えられない種等もあるため育てる際は育て方を調べる必要があります。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ジギタリス種 開花時期:5月~8月 | ②バルバタス種 開花時期:5月~7月 |
③ヘテロフィルス種 開花時期:5月~8月 | ④ハートウェギー種 開花時期:6月~9月 |
⑥ピニフォリウス種 開花時期:6月~8月 |
原産:北アメリカ
学名:penstemon digitalis
草丈:約60~150cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●黒色●
耐暑性:弱い
耐寒性:強い
誕生花:6月6日
花言葉:「あなたに見とれています」
特徴:ペンステモン(ジギタリス)は学名penstemon digitalis、別名「シロツリガネヤナギ」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。種小名のジギタリス(digitalis)はラテン語で「指の様な」と言う意味があり、花の形が手袋の指に見立てられる事があります。
ペンステモン(ジギタリス)の最大の魅力は乱れる事が少ない洗練された草姿と上品な花姿にあります。草姿はロゼット状で一般的に冬は茎はなくロゼット葉だけが残り、春から伸びる茎は硬いため殆ど倒伏する事がなく、地下茎(短い)より何本も伸びる事で群生する様な草姿を作ります。花序には葉が殆どなく洗練された魅力があり、また花穂が何本も集まる事でボリュームのある花穂を作ります。
園芸では殆ど倒伏する事なく最大120cmまで伸びる草姿から花壇の中央や後方に植えられ単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。また園芸品種には黒葉(赤紫色)と白色から薄紫色の花の対比がとても上品な魅力がある「ハスカーレッド」や鮮やかな赤紫色の葉に桃色の花を咲かせる「バーガンディー」等の品種があり、多くが花にも葉にも魅力があります。
開花時期は晩春から晩夏、花色は白色や紫色、桃色があり、個々の小花は唇形で上唇は2裂して下唇は3裂、花序は円錐花序に咲きます。草姿はロゼット状で短い根茎から直立する茎が伸び高さは約60(150)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは紫色か黒色、葉身は楕円形もしくは披針形、葉序は対生葉序もしくは根出葉につきます。
ペンステモン(ジギタリス)は一般的に簡単で確実な挿し木で増やされる事が多いですが、株分けや播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、枯らさないために土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。また適切に育てた株でも数年育てると活力を失い衰退していくため数年毎(3年から5年)に株の更新が必要になります。
ペンステモン(ハスカーレッド)は殆ど黒色の赤紫色の茎葉とほんのりと紫みを帯びる上品な白色の花が魅力的な園芸品種です。落ち着きを感じさせる黒葉と明るく上品な白色の花は対比がとても美しく、また倒伏しない茎や花序を邪魔しない葉、ドレスを思わせる様な上品な花姿等、非常に洗練された魅力がありエレガントなお庭にぴったりの植物です。高さは約90cm × 幅は約45cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ダークタワー (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:北アメリカ
学名:penstemon barbatus
草丈:約60~180cm
分類:多年草
開花時期:5月~7月
花色:赤色●橙色●
葉色:緑色●
耐暑性:弱い
耐寒性:強い
誕生花:6月6日
花言葉:「あなたに見とれています」
特徴:ペンステモン(バルバタス)は学名penstemon barbatus、別名「ヤナギチョウジ」や「ゴールデン ビアド ペンステモン(golden beard penstemon)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。種小名のバルバタス(barbatus)はラテン語で「あごひげを生やした」と言う意味があり、恐らく花の下唇に黄色の毛がついている事に由来しており、また英名の「ゴールデン ビアド ペンステモン(golden beard penstemon)」も黄色のあごひげのペンステモンと言う意味があります。
ペンステモン(バルバタス)の最大の特徴は、長さが約90cmにも達する非常に長い花穂と、長さが約4cmでやや俯いて(下向き)咲く赤色(橙色)の小花、長さが最大20cmになる細長い葉になります。草姿はロゼット状で一般的に冬は地上部の茎はなくロゼット葉だけが残り、春になると新芽を伸ばし地面から何本も茎が伸び群生する様な草姿をつくります。花は節間が長いため疎らに見えますが、節ごとに花穂が付くため比較的ボリュームがあり、また花茎が何本も並ぶと花穂が長い事もあり圧巻の花姿を作り出します。
園芸では殆ど倒伏する事なく最大180cmまで伸びる草姿から花壇の中央や後方に植えられ単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。また開花期は1m近い花穂が何本も並び咲くため庭園等の広い場所に植えても非常に目立ち、目をひくフォーカルポイントととして働くはずです。
開花時期は晩春から夏、花色は赤色もしくは橙色、個々の小花は長さが約4cmある唇形で上唇は2裂して下唇は3裂、花序は節間が長く長さ約~90cmの円錐花序に咲きます。草姿はロゼット状で短い根茎から直立する茎が何本も伸び高さは約60(180)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは披針形、葉序は対生葉序もしくは根出葉につきます。
ペンステモン(バルバタス)は一般的に簡単で確実な挿し木で増やされる事が多いですが、株分けや播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、枯らさないために土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。また適切に育てた株でも数年育てると活力を失い衰退していくため数年毎(3年から5年)に株の更新が必要になります。
原産:北アメリカ
学名:penstemon heterophyllus
草丈:約30~120cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:青色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:弱い
耐寒性:強い
特徴:ペンステモン(ヘテロフィルス)は学名penstemon heterophyllus、別名「バンチリーフ ペンステモン(bunchleaf penstemon)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。最大の特徴は上品な青色(紫色)の花と根元で茎が木質化してブッシュ状に広がるボリューミーな草姿にあり成熟すると高さ幅ともに1mを越える可能性もあります(高さ幅ともに50cm程度のコンパクトな品種もある)。また一般的な種より耐熱性が高く夏の暑さ(過湿には弱い)に耐えますが、一方で寒さには若干弱い所があります。
開花時期は晩春から晩夏、花色は青色もしくは紫色、個々の小花は長さが約4cmある唇形で上唇は2裂して下唇は3裂、花序は総状花序に咲きます。草姿は直立でブッシュ状に茂り高さは約30(120)cm × 幅は約30(120)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形もしくは倒披針形、葉序は対生葉序もしくは根出葉につきます。
ペンステモン(ヘテロフィルス)は一般的に簡単で確実な挿し木で増やされる事が多いですが、株分けや播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、枯らさないために土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。
ペンステモン(ヘブンリーブルー)は一般的な種と比べてとてもコンパクトな草姿をしており、ほんのり桃色が入る青色の爽やかな花を咲かせる園芸品種です。高さは約50cm × 幅は約50cmまで成長します。 | エレクトリック ブルー (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:メキシコ
学名:penstemon hartwegii
草丈:約30~70cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:赤色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:弱い
耐寒性:強い
特徴:ペンステモン(ハートウェギー)は学名penstemon hartwegii、別名「リンドウツリガネヤナギ」とも呼ばれるメキシコ原産の多年草です。最大の特徴は園芸品種が多く華やかな花色が豊富にある事で、通常花色は赤色(紫色)に花芯(喉部)が白色をしており、また個々の小花も長さが約4cmで幅が約3cmと大きめで総状もしくは円錐花序に密に花を付け、非常に華やかで豪華な花姿を作ります。また一般的な種と比べてあまり背が高くならず70cm程度で、殆ど倒伏する事がない直立する茎が地際から何本も伸びる事で群生する様な草姿を作ります。
開花時期は初夏から秋、花色は赤色や紫色、白色があり、個々の小花は長さが約4cmで幅が約3cmある鐘形で花序は総状花序もしくは円錐花序に咲きます。草姿は直立で地際から茎が何本も伸び高さは約30(70)cm × 幅は約30(40)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形、葉序は対生葉序もしくは根出葉につきます。
ペンステモン(ハートウェギー)は一般的に簡単で確実な挿し木で増やされる事が多いですが、株分けや播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、枯らさないために土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。
ペンステモン(スカーレットクィーン)は強く目を引く色鮮やかな赤色と、赤色を引き立てる中央(のど部)の白色の花が、ポップで明るくカラフルでコントラストのある様なお庭にピッタリな園芸品種です。高さは約70cm × 幅は約40cmまで成長します。 |
原産:北アメリカ
学名:penstemon pinifolius
草丈:約30~45cm
分類:亜低木
開花時期:6月~8月
花色:赤色●黄色●橙色●
葉色:緑色●
耐暑性:弱い
耐寒性:強い
特徴:ペンステモン(ピニフォリウス)は学名penstemon pinifolius、別名「パインリーフ ペンステモン(pine leaved penstemon)」とも呼ばれる北アメリカ原産の亜低木です。最大の特徴は松の葉を思わせる様な針状の葉と背の低い草姿にあり、通常高さよりも横へと大きく広がり基部付近は成長とともに木質化します。また個々の小花が非常に細長いのが特徴で、花穂が何本も集まり穂状(円錐花序)に咲く花姿はふさふさとして柔らかな印象を与えます。
開花時期は初夏から晩夏、花色は赤色や橙色、黄色があり、個々の小花は長さが約2.5cmある唇形で花序は円錐花序に咲きます。草姿は直立で高さは約30(45)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は針形、葉序は対生葉序につきます。
ペンステモン(ピニフォリウス)は一般的に簡単で確実な挿し木で増やされる事が多いですが、播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、枯らさないために土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。
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ペンステモン(ガーネット)は学名penstemon × gloxinioides ‘garnet’、ハートウェギー種(P.hartwegii)やコンバエア種(P.cobaea)等のいくつかの種を由来とした交雑品種です。最大の特徴はポップで可愛らしい桃色の花と細く長い洗練された葉にあり、殆ど倒伏しない茎は直立に最大90cmまで伸びる事があります。 | ペンステモン(ファイヤーバード)は学名penstemon × gloxinioides ‘firebird’、ハートウェギー種(P.hartwegii)やコンバエア種(P.cobaea)等のいくつかの種を由来とした交雑品種です。最大の特徴は長さ約4cm幅が約3.5cmある大きな赤色の花と細長い葉にあり、殆ど倒伏しない茎は直立に最大90cmまで伸びる事があります。 |
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