イボタノキ(リグストルム)は属の中に約43種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、日本にも自生して主に生垣やトピアリー等にして親しまれるオオバイボタ、有名な品種の中にはシルバープリベットがあり生垣として親しまれるコミノネズミモチ、葉が常緑のため冬の間も葉が落ちず冬の間も鑑賞価値が保たれるネズミモチ等が親しまれています。
イボタノキ(リグストルム)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
イボタノキ(リグストルム)の主な種の目次
オオバイボタの特徴や園芸品種
- 原産:日本/朝鮮
- 学名:Ligustrum ovalifolium
- 草丈:約200~400cm
- 分類:半常緑低木
- 開花時期:6月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:生垣/カラーリーフ
オオバイボタとは!?
オオバイボタは学名Ligustrum ovalifolium、別名「ガーデン・プリベット(garden privet)」や「オーバルリーブ・プリベット(oval-leaved privet)」とも呼ばれる日本および朝鮮が原産の半常緑低木です。日本では本州(関東以西)・四国・九州に分布して、山地に自生しています。
オオバイボタの語源(由来)
- 属名のLigustrumはイボタノキの古名(Ligus/Ligustia)に由来します。
- 種小名のovalifoliumはラテン語で「楕円形の葉」を意味しています。
オオバイボタの特徴(魅力)
- オオバイボタは原産地の日本だけでなくヨーロッパやアメリカ等の多くの国で生垣として利用されており、また葉に黄色や白色の班が入る品種がある事からカラーリーフの生垣としても楽しめる植物です。
- 花は円錐状に小花が集まるため、ボリュームある雰囲気をつくり、また白い花色が明るい印象や清潔感を感じさせるため、花を鑑賞する目的で育てられる事もあります。
- 花には強い香りがあり、人によっては「いい香り」と感じたり「不快」と感じたりします。
- 開花期になると花蜜を求めて蜜蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- 秋から冬になると光沢のある黒色(濃い紫色)の果実が房状に実り、果実は鳥が食べにくることがあるため、遊びに来た鳥の姿を観察することができるかもしれません。
- オオバイボタは半常緑性のため、寒さの厳しい地域では冬に落葉して、暖かな地域では冬も葉が落ちず常緑低木となります。
- 葉はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、清潔感や洗練された印象を与える白色の葉色があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種を選びカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- オオバイボタの生垣は、普通しっかりと剪定されて形が整えられフォーマルヘッジとして管理されますが、花や実を楽しむ目的で剪定を減らし自然樹形のインフォーマルヘッジとして管理される事もあります。
- フォーマルヘッジとしては枝葉が密に茂ることから目隠し効果・侵入防止効果・耐風効果等の生垣に求められる機能をしっかりと持っています。
- ただし葉が大きいため生垣として利用した場合、全体的に緩い印象を与えたり、刈り込み剪定を行った時に剪断された葉が気になるかもしれません。
- フォーマルヘッジとしては枝葉が密に茂ることから目隠し効果・侵入防止効果・耐風効果等の生垣に求められる機能をしっかりと持っています。
- インフォーマルヘッジの生垣として利用する場合は生垣に求められる機能性はやや劣る事になりますが、ふんわりとした樹形と、花や実を楽しむことができます。
- オオバイボタの生垣の植え付け間隔は約30cm~50cmです。自然樹形(インフォーマルヘッジ)で楽しむ場合は成熟時の横幅を目安にして広めに植え付け間隔をとります。
- オオバイボタはトピアリーとしては利用される事もあり、トピアリーとしては球形に刈り込んだり、枠(フレーム)を利用して幾何学模様・動物・文字等の形等に剪定されます。
- オオバイボタは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
オオバイボタの茎は木質で樹皮は灰褐色(~灰色)をしています。樹高は約200(~400)cm、樹形は単幹(根元から上部まで幹が1本)もしくは株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は楕円形で厚みがあります。花序は円錐花序、花は筒状で裂片が4個、裂片は白色、雄蕊は2個(葯は黄色)、雌蕊は1個あります。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、色は暗紫色、形は球形です。
オオバイボタの園芸品種の紹介
- オーレウム(ligustrum ovalifolium ‘aureum’)は葉のふち部分に鮮やかな黄色の班が入るため、花が咲かない時期もお庭を明るく彩るカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。樹高は約200~400cmまで成長するため、用途に合わせて庭木として育てたり、剪定しながら生垣やトピアリーなどに利用すると事ができます。
- レモン&ライム(ligustrum sinensis ‘lemon and lime’)は新しい葉の全体がレモンを思わせる様な明るい黄色をしているため、白色の花が咲かない時期も爽やかで気分が向上するような明るい雰囲気を作るカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。半常緑のため環境によっては冬の間も葉が少し残る事があります。樹形は株立ち状、高さ約100~200cm、幅約100cmまで成長するため、用途に合わせて庭木として育てたり、剪定しながら生垣やトピアリーなどに利用するとよいでしょう。
- シルバープリペット(ligustrum ovalifolium ‘argenteum’)はカラーリーフとして葉色も楽しめる生垣として特に人気の高い品種の中の1つです。葉のふち部分に白色の覆輪が入る事から、清潔感や洗練された印象を与えるカラーリーフになるため、お庭の生垣などに使うとお洒落な雰囲気をつくります。樹形は株立ち状、高さ約200~400cm、幅約200~400cmまで成長します。用途に合わせて庭木として育てたり、剪定しながら生垣やトピアリーなどに利用するとよいでしょう。
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コミノネズミモチの特徴や園芸品種
- 原産:中国/台湾/ベトナム
- 学名:コミノネズミモチ
- 草丈:約200~700cm
- 分類:落葉低木/落葉小高木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:生垣/カラーリーフ
コミノネズミモチとは!?
コミノネズミモチは学名Ligustrum sinense、別名「シナイボタ」や「トウイボタ」とも呼ばれる中国及び台湾、ベトナムが原産の落葉低木もしくは落葉小高木です。
コミノネズミモチの語源(由来)
- 属名のLigustrumはイボタノキの古名(Ligus/Ligustia)に由来します。
- 種小名のsinenseは「中国の」を意味しており自生地に由来します、
コミノネズミモチの特徴(魅力)
- コミノネズミモチは生垣として用いる目的で育てられることが多く、非常に沢山の花と果実を実らせる所が特徴です。
- ただし花には強い香りがあり、人によっては「不快」と感じさせる場合があります。
- コミノネズミモチの小枝には白色の毛が密生して生えています。
- 花は円錐状に小花が集まるため、ボリュームある雰囲気をつくり、また白い花色が明るい印象や清潔感を感じさせるため、花を鑑賞する目的で育てられる事もあります。
- 花には強い香りがあり、どちらかと言うと「不快」と感じる人の方が多いようです。
- 葉は長さ約2~7cmで、あまり大きくなる事はなく、小ぶりな印象を与えます。
- 葉の色はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、清潔感や洗練された印象を与える白色の葉色があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種を選びカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- コミノネズミモチは生垣は、好みによって剪定されて形が整えられるフォーマルヘッジとして管理されたり、花や実を楽しむ目的で剪定を減らし自然樹形のインフォーマルヘッジとして管理されたりします。
- フォーマルヘッジの生垣として利用する場合は枝葉が密に茂ることから目隠し効果・侵入防止効果・耐風効果等の生垣に求められる機能をしっかりと持っています。
- インフォーマルヘッジの生垣として利用する場合は生垣に求められる機能性はやや劣る事になりますが、ふんわりとした樹形と、花や実を楽しむことができます。
- オオバイボタの生垣の植え付け間隔は約30cm~50cmです。自然樹形(インフォーマルヘッジ)で楽しむ場合は成熟時の横幅を目安にして広めに植え付け間隔をとります。
- コミノネズミモチは夏の暑さ冬の寒さに強いです。また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
コミノネズミモチの樹高は約200(~700)cm、樹形は単幹(根元から上部まで幹が1本)もしくは株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)になります。茎は木質で樹皮は灰褐色(~白色)をしており、小枝には毛が密生します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約2(~7)cm、幅約1(~3)cm、葉身の形は楕円形(~狭楕円形)です。花序は円錐花序、花は白色の裂片が4個、雄蕊は2個(葯は桃色)、雌蕊は1個あります。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、色は暗紫色、形は球形、直径約0.5(~0.8)cmです。
コミノネズミモチの園芸品種の紹介
- サンシャイン(ligustrum sinense ‘sunshine’)は新しく成長する葉で見られる鮮やかな黄色の葉色と、成熟するにつれて見られるイエローグリーンの葉色が、カラーリーフとしてお庭の雰囲気を明るく爽やかに彩る魅力的な園芸品種です。樹高は約100~150cm、幅は約100~120cmまで成長します。用途に合わせて庭木として育てたり、生垣として利用するのもよいでしょう。
- フレグラント・クラウド(ligustrum sinense ‘fragrant cloud’)は、その名前が示す通り、一般的に悪臭と言われる香りを放つコミノネズミモチと違い、花の香りがよい所が魅力の園芸品種です。花は多花性で、白色の小花が円錐形に集まり咲く花姿はボリュームある雰囲気をつくり、また白い花色が明るい印象や清潔感を感じさせます。樹高は約200~400cm、幅は約200~400cmまで成長するため。用途に合わせて庭木として育てたり、生垣として利用するとよいでしょう。
- カスタードリップルは、カスタードクリームを思わせるような濃い黄色の班(覆輪)が葉の大部分に入るため、明るい印象や果物の果肉を思わせるような甘い雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。樹高は約100~150cm、幅は約100~150cmまで成長します。用途に合わせて庭木として育てたり、生垣として利用するのもよいでしょう。
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ヨウシュイボタの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/北アフリカ/小アジア
- 学名:Ligustrum vulgare
- 草丈:約300~600cm
- 分類:半常緑小高木
- 開花時期:
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:生垣
ヨウシュイボタとは!?
ヨウシュイボタは学名Ligustrum vulgare、別名「セイヨウイボタ」や「リグストルム・ブルガレ」とも呼ばれるヨーロッパ及び北アフリカ、小アジアが原産の半常緑低木もしくは半常緑小高木です。
ヨウシュイボタの語源(由来)
- 属名のLigustrumはイボタノキの古名(Ligus/Ligustia)に由来します。
- 種小名のvulgareはラテン語で「普通の」「ありふれた」を意味しています。
ヨウシュイボタの特徴(魅力)
- ヨウシュイボタは一般的に生垣やトピアリーとして利用される事が多く、また強い香りがする花や暗紫色の果実を鑑賞する目的で庭木として育てられたりもします。
- 花は小さな小花が円錐状に集まり長さ3~6cmの花穂をつくります。
- 花には強い香りがありますが人によっては「不快」と感じさせる場合があります。
- 葉の色は通常緑色ですが幾つかの品種では黄色の葉色や白色の葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- 葉は寒さの厳しい地域では葉が落ちますが、暖かな地域では常緑です。
- ヨウシュイボタは花や実を楽しむ目的で自然樹形のまま庭木として育てられたり、等間隔に植栽されて生垣に利用されたり、トピアリーなどに利用されたりします。
- 生垣として利用する場合は約30~50cmの間隔で植えます。
- トピアリーとしては球形に刈り込んだり、枠(フレーム)を利用して幾何学模様・動物・文字等の形等に剪定したりされます。
- ヨウシュイボタは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
ヨウシュイボタの茎は木質で樹皮は灰褐色(~灰色)をしています。樹高は約300(~600)cm、樹形は単幹(根元から上部まで幹が1本)もしくは株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)になります。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約2.5(~6)cm、幅約0.5(~1.5)cm、葉身の形は狭楕円形(~楕円形)です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約3(~6)cmあります。花は裂片が4個、裂片は白色で後ろに反る傾向があり、雄蕊は2個(葯は黄色)、雌蕊は1個あります。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、色は暗紫色、形は球形、直径約1(~1.3)cmです。
ヨウシュイボタの園芸品種の紹介
ネズミモチの特徴や園芸品種
- 原産:日本/台湾/中国
- 学名:Ligustrum japonicum
- 草丈:約600~800cm
- 分類:常緑小高木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 花言葉:名より実
- 用途:生垣/カラーリーフ
ネズミモチとは!?
ネズミモチは学名Ligustrum japonicum、別名では「タマツバキ」や「ジャパニーズ・プリベット(Japanese privet)」等とも呼ばれる日本及び台湾、中国が原産の常緑小高木です。日本では本州(関東以西)・四国・九州・沖縄に分布して、山林や林縁等に自生しています。
ネズミモチの語源(由来)
- 属名のLigustrumはイボタノキの古名(Ligus/Ligustia)に由来します。
- 種小名のjaponicumは「日本の」と言う意味をもちます。
- ネズミモチの由来は、花後に出来る楕円形の実がネズミの糞に見える事と、葉がトリモチに似ている事からきています。
ネズミモチの特徴(魅力)
- ネズミモチは一般的に生垣やトピアリーとして利用される事が多く、また強い香りがする花や暗紫色の果実を鑑賞する目的で庭木として育てられたりもします。
- 花は小さな小花が円錐状に集まり長さ5~12cmの花穂をつくります。
- 花には強い香りがありますが人によっては「不快」と感じさせる場合があります。
- 葉は常緑のため冬の間も落ちる事がなく鑑賞価値が保たれます。
- 葉の色は通常緑色ですが幾つかの品種では黄色の葉色や白色の葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- 果実は形が長球形で色が暗紫色に粉を吹くため外観が「ネズミの糞」に例えられます。
- 果実は生薬名が「和女貞子」もしくは「女貞子」と呼ばれており、滋養強壮効果等がある漢方薬の素材として利用されています。
- ネズミモチは花や実を楽しむ目的で自然樹形のまま庭木として育てられたり、等間隔に植栽されて生垣に利用されたりします。
- 生垣として利用する場合は約50cmの間隔で植えます。
- ネズミモチは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
ネズミモチの茎は木質で樹皮は灰褐色(~灰色)をしています。樹高は約600(~800)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)に成長します。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約0.5(~1.2)cm、葉身の大きさは長さ約4(~8)cm、葉身の形は狭楕円形(~楕円形)で厚みがあります。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約5(~12)cmあります。花は筒状で裂片が4個、裂片は白色で後ろに反る傾向があり、雄蕊は2個(葯は黄色)、雌蕊は1個あります。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、色は暗紫色で表面に粉を吹き、形は長球形、長さ約0.7(~0.8)cmです。
ネズミモチの園芸品種の紹介
イボタノキの特徴や園芸品種
- 原産:日本/中国/朝鮮
- 学名:Ligustrum obtusifolium
- 草丈:約200~400cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 花言葉:禁制/よい友を持つ
- 用途:
イボタノキとは!?
イボタノキは学名Ligustrum obtusifolium、別名「コバノイボタ」や「ボーダープリベット(border privet)」とも呼ばれる日本及び中国、朝鮮が原産の落葉低木です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布して、山野に自生しています。
イボタノキの語源(由来)
- 属名のLigustrumはイボタノキの古名(Ligus/Ligustia)に由来します。
- 種小名のobtusifoliumはラテン語で「鈍角の」や「鈍い」を意味する「obtusus」と、ラテン語で「葉」を意味する「folium」の2語からきており、葉の形に由来します。
- イボタノキの名前の由来は、樹皮にイボタロウムシと呼ばれるカイガラムシが寄生する事からきており、イボタロウムシはイボ取りや家具の艶出しに利用されます。
イボタノキの特徴(魅力)
- イボタノキは樹皮にカイガラムシの1種であるイボタロウムシが寄生する事で知られています。
- イボタロウムシは蝋状の物質を分泌する事で知られ、以前は蝋物質を採取するために養殖もおこなわれていました。
- イボタノキはライラックの台木として使われたりします。
- イボタノキを実生で2年~3年育て、欲しいライラックの品種の穂木をとりイボタノキの台木に接木します。
- 花は小さな小花が円錐状に集まり長さ1.5~4cmの花穂をつくります。
- 花には強い香りがあります。
- 葉の先端がやや鈍角で種小名の由来にもなっています。
- イボタノキは花や実を楽しむ目的で自然樹形のまま庭木として育てられたり、小さな鉢に植えられて盆栽として育てられたりします。
- イボタノキは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
イボタノキの茎は木質で樹皮は灰褐色(~灰色)をしています。樹高は約200(~400)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、枝分かれが少ない傾向にあります。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約2.5(~7.5)cm、葉身の形は狭楕円形(~楕円形)で、葉先は丸みがある。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約1.5(~4)cmあります。花は筒状で裂片が4個、裂片は白色、雄蕊は2個(葯は黄色)、雌蕊は1個あります。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、色は暗紫色、形は球形、直径約0.5(~0.8)cmです。
イボタノキの園芸品種の紹介
トウネズミモチの特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Ligustrum lucidum
- 草丈:約1000~1500cm
- 分類:常緑高木
- 開花時期:6月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●桃色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ
トウネズミモチとは!?
トウネズミモチは学名Ligustrum lucidum、別名では「ブロード・リーフプリベット(broad-leaf privet)」や「グロシイ・プリベット(glossy privet)」等とも呼ばれる中国が原産の常緑高木です。
トウネズミモチの語源(由来)
- 属名のLigustrumはイボタノキの古名(Ligus/Ligustia)に由来します。
- 種小名のlucidumはラテン語で「明るい」「光沢のある」等を意味します。
トウネズミモチの特徴(魅力)
- トウネズミモチは生態系被害防止外来種リスト(要注意外来生物)に指定されています。
- 在来種のネズミモチとの交雑やその他の木本植物との競合による悪影響などが懸念されています。
- トウネズミモチを植栽を検討する際は、環境への悪影響を考えて、在来種のネズミモチを植栽に利用する事も同時に検討してみると良いかもしれません。
- トウネズミモチは一般的に単幹(根元から上部まで幹が1本)に伸びて最大1500cmまで成長します。
- 園芸では剪定で高さや形状を維持しながら常緑の生垣として利用される事が多く、また強い香りがする花や暗紫色の果実を鑑賞する目的で庭木として育てられたりもします。
- 花は小さな小花が円錐状に集まり長さ8~12cmの大きな花穂をつくります。
- 花には強い香りがありますが人によっては「不快」と感じさせる場合があります。
- 葉は光にかざすと葉脈が透けて見えるため、光をかざしても葉脈が見えないネズミモチとの区別に利用されます。
- 葉の色は通常緑色ですが幾つかの品種では黄色の葉色や白色の葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- 葉は常緑のため冬の間も落葉しません。
- 果実の形は球形で色が青色(~暗紫色)をしており白粉を帯びます。
- 果実は生薬名が「女貞子」と呼ばれており、滋養強壮効果等がある漢方薬の素材として利用されています。
- トウネズミモチは花や実を楽しむ目的で自然樹形のまま庭木として育てられたり、等間隔に植栽されて生垣に利用されます。
- 生垣として利用する場合は約40~50cmの間隔で植えます。
- トウネズミモチは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です
トウネズミモチの茎は木質で樹皮は灰褐色(~灰色)をしています。樹高は約1000(~1500)cm、樹形は単幹(根元から上部まで幹が1本)もしくは株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)になります。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄約1(~3)cm、葉身の大きさは長さ約6(~17)cm、幅約3(~8)cm、葉身の形は卵形もしくは卵状披針形です。花序は円錐花序、円錐花序は長さ約8(~20)cmあります。花は長さ約0.4cmの筒状、花の直径約0.4(~0.5)cm、裂片が4個、裂片は白色で後ろに反る傾向があり、雄蕊は2個(葯は黄色)、雌蕊は1個あります。果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、色は青色(~暗紫色)で白粉を帯び、形は球形、直径約0.7(~1)cmです。
トウネズミモチの園芸品種の紹介