原産:南アメリカ
科:イノモトソウ(pteridaceae)
亜科:vittarioideae
属:アジアンタム/ホウライシダ(adiantum)
種:コバホウライシダ/ラディアナム(raddianum)
別名:カラクサホウライシダ/アジアンタム・ラディアナム/デルタ・メイデンヘアー・ファーン(Delta maidenhair fern)
開花時期:-
花の色:-
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約30~50cm
誕生花:
花言葉:
用途:グランドカバー/日陰植物
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コバホウライシダとは!?
コバホウライシダは学名Adiantum raddianum、別名「カラクサホウライシダ」や「デルタ・メイデンヘアー・ファーン(Delta maidenhair fern)」とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。
コバホウライシダの語源(由来)
- 属名のアジアンタム(adiantum)は古代ギリシア語で「濡れていない」「乾いている」を意味する「ἀδίαντον(adíanton)」からきており、葉が濡れることなく水を流れ落とす能力に由来します。
- 種小名のraddianumはイタリアの植物学者ジュゼッペ・ラッディ(Giuseppe Raddi)への献名です。
- コバホウライシダの由来はホウライシダと比べて葉が小さい所からきています。
- カラクサホウライシダの由来は葉の形が唐草模様を連想させる所からきています。
コバホウライシダの特徴(魅力)
- コバホウライシダは成熟するにつれて葉が枝垂れ
- ↳優雅な草姿をつくる事から観葉植物として高い人気があります。
- 小羽片(小葉)は「扇形」もしくは「三角形」をしており
- ↳小羽片の縁部分には凹の様な形の胞子囊群があります。
- コバホウライシダは耐陰性が高く屋内で観葉植物として楽しまれたり
- ↳シェードガーデンで楽しむ事が可能です。
コバホウライシダは地面下に短く枝分かれしながら匍匐する根茎をもっており、根茎から何本も葉柄を伸ばし叢生します。葉柄の色は黒紫色で輝きがあり、葉柄の下部には暗褐色の鱗片がつき、葉柄は基部から弧状に広がり長さ約30~50cmの間で成長します。葉の色は緑色、葉身の大きさは長さ15(~30)cm幅約6(~15)cmあり、葉身の形は3~4回羽状複葉して小羽片は扇形もしくは倒三角形で、縁部分が浅裂する。包膜は円腎形で小羽片の縁部分(裂片の間)にあり胞子囊群は偽包膜に保護されています。
コバホウライシダの栽培方法
園芸では、優雅に枝垂れる葉の形を楽しむ目的で鉢植えにして楽しまれる事が多く、屋内で観葉植物として楽しまれたり、またシェードガーデン(日陰の庭)で地面を被覆する植物として利用される事もあります。
コバホウライシダを育てる際に注意する事は「強い日差し」「乾燥」「寒さ」の3つです。コバホウライシダは基本的に強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになりやすいため、直射日光が当たらない日陰等で育てる必要があります。また基本的に乾燥を許容せず水が足りなくなると葉が枯れたり落ちる原因にもなります。そのため土壌の保水性をよくしたり、土壌が乾燥しているようだったら必要に応じて水やりを行う必要があります。また冬の寒さにも非常に弱いです。そのため屋外で育てている場合は屋内に移動する必要があります。
アジアンタム(ホウライシダ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アジアンタム(ホウライシダ)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2022】
コバホウライシダの育て方
花壇の土づくり
コバホウライシダは直射日光が何時間も当たる環境では、光合成能力を越えてしまい葉焼けする事があり、また土壌も乾燥しやすくなります。そのため通常は日の当たらない日陰、もしくは午前中のみ日があたる半日影で育てられます。
コバホウライシダは基本的に土壌の乾燥を許容しません。そのため有機物がしっかり入る肥沃で保水性の良い土壌をつくりましょう。
鉢土づくり
コバホウライシダは強い強い日差しを嫌うため、日の当たらない日陰、もしくは午前中のみ日があたる半日影で管理しましょう。
培養土は保水性と通気性のバランスがよく肥沃な培養土を利用しましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土3割+黒土2割+元肥(適量)
水やりの仕方
コバホウライシダは乾燥に弱く、一貫してやや湿り気のある土壌を好みます。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。また乾燥を防ぐために腐葉土等でマルチングするのもおすすめです。
肥料の与え方
コバホウライシダは有機物がしっかり入る肥沃な土壌であれば基本的には肥料を必要としません。多すぎる肥料は葉焼けを引き起こしたり根が傷み生育不良を引き起こす原因にもなります。
コバホウライシダの肥料の与え方
- 肥料は基本的に不要ですが、与える場合は早春に施肥しましょう。
- 肥料は必要に応じて土質を改善する堆肥と有機肥料(魚粉)を入れます。
剪定のやり方
コバホウライシダの剪定は、葉が枯れた場合等に葉柄を根元から切り戻しましょう。
夏越しする方法
コバホウライシダは夏の暑さに耐えますが、強い日差しや乾燥を苦手にしています。
コバホウライシダの夏越し対策
- 暑さ乾燥対策として日向にある場合は直射日光の当たらない日影に移動すると良いでしょう。
- 地植えしたものでも土の表面が乾燥してきたらしっかり水やりを行います。
- ↳鉢植えで育てている場合は、より乾燥が早いため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:10a~11b
コバホウライシダは基本的に冬の寒さと霜に耐えられないため、冬越しさせたい場合は気温が13度を下回らない屋内に入れて管理するのが一般的です。
- 鉢植えで育てている場合は、明るい間接光が当たり、気温が13度を下回らない室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株を掘り起こして鉢植えに植え直し室内か温室に入れます。
挿し木や株分けで増やす
コバホウライシダは株分けや胞子によって増やす事ができます。
株分けの方法
コバホウライシダの株分け時期は早春から春が適します。地面から株を掘りあげたら、根茎を芽や根を付けた状態でナイフやカッターを使って株を数個に切り分けましょう。
胞子での増やし方
コバホウライシダの胞子は7月~9月頃に生産されます。滅菌した腐食土の上に胞子をまき、上部をビニールやプラスチックで覆い高い湿度を保ちながら水で土を湿らせ管理しましょう。
播種で増やす
コバホウライシダの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
コバホウライシダの病気
コバホウライシダの害虫