
原産:インド/マレーシア/ポリネシア/オーストラリア/ニュージーランド/アフリカ
科:イノモトソウ(pteridaceae)
亜科:vittarioideae
属:アジアンタム/ホウライシダ(adiantum)
種:アラゲクジャク/ヒスピドゥラム(hispidulum)
別名:アジアンタム・ヒスピドゥラム/ラフ・メイデンヘアー・ジャック(rough maidenhair fern)
開花時期:-
花の色:-
葉色:緑色●桃色●
分類:多年草
草丈:約30~50cm
誕生花:
花言葉:
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アラゲクジャクとは!?
アラゲクジャクは学名Adiantum hispidulum、別名「アジアンタム・ヒスピドゥラム」とも呼ばれるインド・マレーシア・ポリネシア・オーストラリア・ニュージーランド・アフリカが原産の多年草です。
アラゲクジャクの語源(由来)
- 属名のアジアンタム(adiantum)は古代ギリシア語で「濡れていない」「乾いている」を意味する「ἀδίαντον(adíanton)」からきており、葉が濡れることなく水を流れ落とす能力に由来します。
- 種小名のhispidulumはラテン語で「毛深い」「剛毛」を意味する「hispidus」からきており、葉柄が毛深い事に由来します。
アラゲクジャクの特徴(魅力)
- アラゲクジャクは葉柄に粗い毛があり英名rough maidenhair fernの由来にもなっています。
- 葉(葉身)は「孔雀の尾羽」や「扇」に例えられる個性的な葉の形をしています。
- ↳非常に優雅に広がる葉の姿から観葉植物として人気が高いです。
- 芽(若芽)が桃色をしておりカラーリーフにもなります。
- 包膜は円形で葉の縁部分に並びます。
- アラゲクジャクは耐陰性が高く屋内で観葉植物として楽しまれたり
- ↳シェードガーデンで楽しむ事が可能です。
- アラゲクジャクは他のシダ植物と比べて直射日光や乾燥に耐性があると評価されています。
アラゲクジャクは地面下に短く匍匐する根茎をもっており、根茎から何本も葉柄を伸ばし叢生します。芽(若芽)は桃色で、成熟すると葉柄の色は黒色から赤褐色になり、また葉柄には白色の剛毛が生えており、高さ約30~50cmの間で成長します。葉の色は緑色もしくは赤色、葉身は偽叉状で小羽片は四角形で縁部分が浅裂から中裂します。包膜は円形で小羽片の縁部分に並んでついています。
アラゲクジャクの栽培方法
園芸では、孔雀の尾羽を連想させる優雅な葉の形を楽しむ目的だったり、桃色をした若芽を楽しむ目的で育てられる事が多いです。直射日光が当たらない間接光のみの場所で育てられるため、屋内で観葉植物やテラリウムとして楽しまれたり、シェードガーデン(日陰の庭)で地面を被覆する植物として利用されたりします。
アラゲクジャクを育てる際に注意する事は「強い日差し」や「乾燥」です。アラゲクジャクは基本的に強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになりやすいため、直射日光が当たらない日陰等で育てられます。また基本的に乾燥を許容しません。そのため土壌の保水性をよくしたり、土壌が乾燥しているようだったら必要に応じて水やりを行う必要があります。
アジアンタム(ホウライシダ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アジアンタム(ホウライシダ)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2022】
アラゲクジャクの育て方
水やりの仕方
アラゲクジャクは乾燥に弱く、一貫してやや湿り気のある土壌を好みます。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。また乾燥を防ぐために腐葉土等でマルチングするのもおすすめです。
冬越しする方法
Hardiness:8a~11b
アラゲクジャクは強い霜の降りない地域であれば屋外での越冬も可能ですが、強い霜の降りる地域では枯れる事もあるため管理に注意が必要です。
アラゲクジャクの冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株元に腐葉土を盛り不織布やビニールで植物の周囲を囲ってあげましょう。