原産:ヨーロッパ/アジア
科:オシダ(Dryopteridaceae)
属:オシダ/ドリオプテリス(dryopteris)
種:セイヨウオシダ/アフィニス(filix-mas)
英名:メイル・ファーン(male fern)
別名:ドリオプテリス・フィリックスマス
開花時期:-
花の色:-
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約50~150cm
誕生花:
花言葉:
用途:グランドカバー/日陰植物
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
セイヨウオシダとは!?
セイヨウオシダは学名dryopteris filix-mas、別名「ドリオプテリス・フィリックスマス」や「メイル・ファーン(male fern)」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジアが原産のシダ植物(半常緑)です。
セイヨウオシダの語源(由来)
- 属名のdryopterisは古代ギリシア語の「δρυοπτερίς(druopterís)」に由来します。
- 種小名のfilix-masは「シダ」を意味する「filix」と、「男性」を意味する「mas」の2語からきており、メシダと比べてガッシリとした外観をしている所に由来します。
セイヨウオシダの特徴(魅力)
- セイヨウオシダはセイヨウメシダと対照的に全体的に硬くガッシリとした外観をしています。
- ↳葉柄は短く葉身は最大150cmまで伸びる事があり
- ↳高さ幅ともに大きく広がり目立ちます。
- セイヨウオシダは半常緑です。
- ↳基本的には冬は葉が落葉して春に新しい芽を出します。
- 他のシダ植物と比べて直射日光や乾燥に強いと評価されています。
セイヨウオシダは地面下に太い塊状の根茎をもっており、根茎から何本も葉柄を伸ばし叢生します。葉柄の色は緑色 、葉柄には淡褐色の大きな鱗片が多数つき、葉柄は短く葉身の4分の1程度です。葉の色は緑色、葉身の大きさは長さ30(~150)cm幅約10(~30)cmあり、葉身の形は披針形で2回羽状複葉します。胞子囊群は円腎形で中肋と縁部分の間につきます。
セイヨウオシダの栽培方法
園芸では、非常に大きくてピシッとスタイリッシュに伸びる葉を鑑賞する目的だったり、大きく広がる豪華な草姿を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。とても大きく成長する事から花壇に植えると地被植物として働き、また高さもあるため花壇に立体感を出す事が出来ます。
セイヨウオシダを育てる際に注意する事は「強い日差し」や「乾燥」です。セイヨウオシダは基本的に強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになりやすいため、直射日光が当たらない日陰等で育てられます。また基本的に乾燥を苦手にしているため土壌の保水性をよくしたり、土壌が乾燥しているようだったら必要に応じて水やりを行う必要があります。
オシダ(ドリオプテリス)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オシダ(ドリオプテリス)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2022】
セイヨウオシダの育て方
花壇の土づくり
セイヨウオシダは直射日光が何時間も当たる環境では、光合成能力を越えてしまうため葉焼けする可能性が高く、また土壌も乾燥しやすくなり葉が傷む原因になります。そのため間接光のみが当たるような日陰、もしくは午前中のみ日があたる半日影で育てます。
セイヨウオシダは基本的に土壌の乾燥を許容しません。通気性がよく肥沃な土壌を好みます。
そのため植付けの前に土壌診断を行います。粘土質な土壌であれば、通気性を高めるパーライトや軽石、肥沃さを高める腐葉土を入れます。栄養の少ない砂質の土壌である場合は保水性や肥沃さを上げる黒土や腐葉土等を入れて上げましょう。
鉢土づくり
セイヨウオシダは強い日差しを嫌うため、間接光のみがあたる日陰、もしくは午前中のみ日があたる半日影で管理しましょう。
培養土は保水性と通気性のバランスがよく肥沃な培養土を利用しましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土4割+パーライト1割+元肥(適量)
水やりの仕方
セイヨウオシダは乾燥に弱く、一貫してやや湿り気のある土壌を好みます。
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。また乾燥を防ぐために腐葉土等でマルチングするのもおすすめです。
肥料の与え方
セイヨウオシダは有機物がしっかり入る肥沃な土壌であれば基本的には肥料を必要としません。多すぎる肥料は葉焼けを引き起こしたり根が傷み生育不良を引き起こす原因にもなります。
セイヨウオシダの肥料の与え方
- 肥料は基本的に不要ですが、与える場合は早春に施肥しましょう。
- 肥料は必要に応じて土質を改善する堆肥と有機肥料(魚粉)を入れます。
剪定のやり方
セイヨウオシダの剪定は基本的に不要です。必要に応じて枯れた葉を葉柄の根元から切り戻す事が出来ます。
夏越しする方法
セイヨウオシダは夏の暑さに耐えますが、強い日差しや乾燥を苦手にしています。
セイヨウオシダの夏越し対策
- 暑さ乾燥対策として日向にある場合は直射日光の当たらない日影に移動すると良いでしょう。
- 地植えしたものでも土の表面が乾燥してきたらしっかり水やりを行います。
- ↳鉢植えで育てている場合は、より乾燥が早いため注意が必要です。
冬越しする方法
Hardiness:4b~8a
セイヨウオシダは冬の間、多くの場合は地上部が枯れ根茎だけが残ります。基本的に耐寒性は高く冬越しの準備をする必要はありません。
挿し木や株分けで増やす
セイヨウオシダは株分けや胞子によって増やす事ができます。
株分けの方法
セイヨウオシダの株分け時期は早春から春が適します。地面から株を掘りあげたら、根茎を芽や根を付けた状態でナイフやカッターを使って株を数個に切り分けましょう。
胞子での増やし方
セイヨウオシダの胞子嚢が熟したら葉をカットして紙の上に置きます。数日経つと乾燥して胞子が紙の上に出てくるため、これを湿らせた腐食土の上に撒きます。高い湿度を保つため、胞子を撒いたポット(鉢植え)の上部はビニールやプラスチックで覆うといいでしょう。
播種で増やす
セイヨウオシダの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
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