メシダ(アシリウム)は属の中に約216種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、日本の在来種で非常に豊富な葉色がある事からカラーリーフとして親しまれるイヌワラビ、葉が非常に大きく優雅に広がる姿がエレガントな雰囲気をつくるセイヨウメシダ等が親しまれています。
メシダ(アシリウム)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
メシダ(アシリウム)の主な種の目次
イヌワラビの特徴や園芸品種
原産:日本/東アジア
学名:Athyrium niponicum
草丈:約30~80cm
分類:多年草
開花時期:-
花色:-
葉色:緑色●赤色●紫色●黄色●灰色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:強い
用途:カラーリーフ/グランドカバー/日陰植物
特徴:イヌワラビは学名Athyrium niponicum、別名「ニシキシダ」や「アシリウム・ニポニカム」とも呼ばれる日本及び東アジア原産の多年草です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布しており、山地や林縁等に自生しています。
イヌワラビの語源(由来)
- 属名のAthyriumはギリシャ語で「なし」を意味する「a-」と、「ドア」「盾」を意味する「thyreos」の2語からなり、目立たない胞子囊群に由来します。
- 種小名のniponicumは「日本の」を意味しており、自生地に由来しています。
- イヌワラビの由来は、一般的に本物と比べて役に立たない事で植物名に入れられる「イヌ」と、山菜として以前は食用にされていた「ワラビ」の2語からなり、イヌワラビがワラビに似ながら食べられない所から名前がついています。
イヌワラビの特徴(魅力)
- イヌワラビは豊富な葉色からカラーリーフとして高い人気があります。
- 葉身は鳥の羽根の様な羽片が集まり
- ↳三角形の様な鋭い形をつくりスタイリッシュな雰囲気があります。
- イヌワラビは春に葉を出し秋に地上部が枯れるを繰り返す夏緑性の多年草です。
- 基本的には暑さ寒さに強く日本全土で見られる程に丈夫です。
- 日陰で湿っぽい理想的な環境であれば放ったらかしで育てる事も出来ます。
イヌワラビは地面下に長く這うように伸びる根茎をもっており、根茎から何本も葉柄を伸ばし叢生します。葉柄の色は緑色もしくは赤みを帯び、葉柄の下部には淡褐色の鱗片が疎らにつき、葉柄は長さ約10(~50)cmの間で成長します。葉の色は緑色・銀色・赤色・紫色・黄色白色等があり、葉身の大きさは長さ30(~75)cm幅約15(~50)cmあり、葉身の形は変化が多く、2~3回羽状複葉して小羽片は四角形もしくは披針形で、縁部分が浅裂する。胞子囊群は中肋と縁部分の中間につく。
イヌワラビの栽培方法
園芸では、洗練された葉の形や、豊富にある葉色からカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多いです。一般的に直射日光が当たらない間接光のみの場所で育てられるため、屋内で観葉植物として楽しまれたり、シェードガーデン(日陰の庭)で地面を被覆する植物として利用されたりします。
イヌワラビを育てる際に注意する事は「強い日差し」や「乾燥」です。イヌワラビは基本的に強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになりやすいため、直射日光が当たらない日陰等で育てられます。また基本的に乾燥を許容しません。そのため土壌の保水性をよくしたり、土壌が乾燥しているようだったら必要に応じて水やりを行う必要があります。
イヌワラビの主な園芸品種
アシリウム(レッドビューティ)は全体的に光沢のあるメタリックな葉色をしており、赤い羽軸と銀色の葉が上品でスタイリッシュな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ幅ともに約50cmの間で成長します。 | アシリウム(シルバー フォールズ)は全体的に紫みを帯びたメタリックな光沢ある葉色をしており、紫色の羽軸と銀色の葉が上品でスタイリッシュな雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。高さ幅ともに約50cmの間で成長します。 | バーガンディーレース (´・ω・)p楽天で購入q |
班入りイヌワラビ (´・ω・)p楽天で購入q |
セイヨウメシダの特徴や園芸品種
原産:北半球の温帯
学名:Athyrium filix-femina
草丈:約30~90cm
分類:多年草
開花時期:-
花色:-
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:グランドカバー/日陰植物
特徴:セイヨウメシダは学名Athyrium filix-femina、別名「アシリウム・フェリックスフェミナ」や「コモン レディファーン(common lady-fern)」とも呼ばれる北半球の温帯を中心に分布する多年草です。
セイヨウメシダの語源(由来)
- 属名のAthyriumはギリシャ語で「なし」を意味する「a-」と、「ドア」「盾」を意味する「thyreos」の2語からなり、目立たない胞子囊群に由来します。
- 種小名のfilix-feminaは「シダ」を意味する「filix」と、「メス」もしくは「フェミニン」を意味する「femina」の2語からなり、胞子囊群が葉に隠され目立たない事や、優雅に広がる外観が女性らしさを感じさせる事に由来します。
セイヨウメシダの特徴(魅力)
- セイヨウメシダはオシダと対照的にふんわりと優雅に広がる草姿と
- ↳細かく繊細に分かれる葉の形が魅力です。
- 葉は非常に大きく中央から外側へと優雅に広がる外観から
- ↳お庭の雰囲気をエレガントに彩ります。
- セイヨウメシダは春に葉を出し秋に地上部が枯れるを繰り返す夏緑性の多年草です。
- 基本的には夏の暑さ冬の寒さに強く
- ↳日陰で湿っぽい理想的な環境であれば放ったらかしで育てる事も出来ます。
セイヨウメシダは地面下に短く伸びる塊状の根茎をもっており、根茎から何本も葉柄を伸ばし叢生します。葉柄の色は緑色もしくは赤みを帯び、葉柄の下部には淡褐色の鱗片が疎らにつき、葉柄は長さ約15(~50)cmの間で成長します。葉の色は緑色、葉身の大きさは長さ20(~90)cm幅約5(~25)cmあり、葉身の形は披針形で2~3回羽状複葉します。胞子囊群は円腎形で中肋と縁部分の間(中肋より)につきます。
セイヨウメシダの栽培方法
園芸では、非常に大きくて細かく繊細に裂ける葉の形や、ふんわりと優雅に広がる草姿を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。とても大きく成長する事から花壇に植えると地被植物として働き、また高さもあるため花壇に立体感を出す事が出来ます。基本的に直射日光や乾燥を苦手にしているため、シェードガーデン(日陰の庭)で利用しましょう。
セイヨウメシダを育てる際に注意する事は「強い日差し」や「乾燥」です。セイヨウメシダは基本的に強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになりやすいため、直射日光が当たらない日陰等で育てられます。また基本的に乾燥を許容しません。そのため土壌の保水性をよくしたり、土壌が乾燥しているようだったら必要に応じて水やりを行う必要があります。
セイヨウメシダの主な園芸品種
セイヨウメシダ |
その他の種や園芸品種の紹介
タニイヌワラビ (´・ω・)p楽天で購入q |