![]() ![]() ![]() | ||
原産:ヨーロッパ/西アジア 科:バラ(Rosaceae) 亜科:ナシ(Maloideae) 属:トキワサンザシ/ピラカンサ(Pyracantha) 種:トキワサンザシ(coccinea) 別名:ピラカンサ/スカーレット ファイアソーン(Scarlet Firethorn) 開花時期:4月~5月 花の色:白色〇 実の時期:10月~1月 実の色:赤色●黄色●橙色● 葉色:緑色● 分類:常緑低木 樹高:約150~600cm 誕生花:10月26日/11月23日 花言葉:「慈悲」「防衛」「燃えゆる想い」「美しさは貴方の魅力」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
トキワサンザシは学名Pyracantha coccinea、別名「ピラカンサ」や「スカーレット ファイアソーン(Scarlet Firethorn)」とも呼ばれるヨーロッパ及び東アジア原産の常緑低木です。日本には明治中頃に渡来しており公園に植栽されたり庭木や鉢植えにされて育てられています。和名「トキワサンザシ」の由来は冬でも葉が落ちず不変なためトキワ(常磐)の名が付き、サンザシは実がサンザシ(山櫨子)を連想させる事からきています。また種小名「coccinea」はラテン語で深紅色の、緋紅色を意味しています。
トキワサンザシの最大の特徴(魅力)は花後に出来る赤色(橙色)の実が非常に多く装飾的な所にあり、冬に残る熟した実はヒヨドリやメジロ、ムクドリ等の貴重な冬の食料源にもなり、また春に咲く白色の花も蜜蜂等の貴重な蜜源です。樹形は通常高さが2m程度で直立して伸びますが、稀に6mまで成長する事もあり、枝も徒長して暴れやすいため剪定が必要になります。また枝の節に長い棘があるため、剪定作業をする時や子供が遊ぶ時などは注意が必要でしょう。
園芸では花や実を観賞する庭木として育てたり、生垣として境界を囲うのに利用されたり、底の浅い鉢で根域を制限して盆栽として育てられる事もあります。また花や実は花蜂や鳥等の貴重な食料源ともなるため、生物を呼ぶための庭木として利用するのも良いでしょう。
開花時期は春から晩春、花色は白色、個々の小花は直径約0.8(1.0)cmで花弁が5枚(5数花)付き、花序は散房花序につきます。花後に出来る実は赤色もしくは橙色があり、直径約0.8cmの扁球形で中秋頃から冬まで残ります。樹形は直立で高さは約150(600)cm × 幅は約150(450)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形や倒卵形、へら形等があり(長さ約2.0~4.0cm幅は0.8~2.5cm)、葉序は互生葉序につきます。
トキワサンザシは一般的に挿し木によって増やされますが、種によって増やされる事もあります。夏の暑さや寒さに強く基本的に丈夫で育てやすい植物ですが、枝が四方八方に伸び樹形が乱れやすいため生垣等で利用する場合は定期的な剪定が必要です。
ピラカンサ(トキワサンザシ)属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。