ハギ属は属の中に約40種があり主に東アジアを原産とする低木です。一般に園芸では、枝垂れる様な枝と鮮やかな桃色の花が魅力的なミヤギノハギ、枝垂れる様な樹形に白色の花を咲かせるシラハギ等が親しまれています。
ハギは根粒菌と共生するため栄養の乏しい土壌でも育てられ、また夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ミヤギノハギ 開花時期:8月~10月 | ②ヤマハギ 開花時期:7月~9月 |
③シラハギ 開花時期:8月~10月 |
原産:日本
学名:Lespedeza thunbergii
草丈:約100~200cm
分類:落葉低木
開花時期:8月~10月
花色:桃色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月24日/9月25日
花言葉:「思案」「内気」「柔軟な精神」
特徴:ミヤギノハギは学名Lespedeza thunbergii、別名「ナツハギ」とも呼ばれる日本原産の落葉低木で、本州から九州まで各地の山野に自生しています。和名「ミヤギノハギ」の由来は宮城県に多く自生しており歌枕の宮城野の萩にちなんで命名されており、種小名の「thunbergii」は日本でこの種を収集したカール・ツンベルク(Carl Peter Thunberg)に敬意を評して名付けられています。また一般的にはミヤギノハギは花が多く咲いても結実が少なかったり、茎の広がる様子等から人為的に育成されていると考えられケハギの園芸品種と見られていますが、別種や亜種と考えられる事もあり諸説あるようです。
ミヤギノハギの最大の特徴(魅力)は高さ約100(200)cm × 幅が約100(300)cmと大きく広がり、細く柔らかな枝が上部から斜め下へと緩く下垂する所にあります。樹形は株立ち状で、地際から何本も直立する枝を出し四方八方に分枝しますが手をかけると下垂する優美な姿も見せてくれます。花穂は濃い桃色で花穂が円錐状に集まり多数咲き、しばしば枝が枝垂れる事で花が地面と触れている事もあります。
開花時期は晩夏から中秋、花色は桃色、個々の小花は長さ約1.0~1.5cmの蝶々形、花序は円錐花序につきます。樹形は株立ちで分枝がよく高さは約100(200)cm × 幅は約100(300)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は楕円形もしくは長楕円形で三出複葉して、葉序は互生葉序につきます。
ミヤギノハギは早春に行う株分けと初夏から秋に行う挿し木で増やす事ができます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため気をつける事は基本的にありません。
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原産:日本/東アジア
学名:Lespedeza bicolor
草丈:約100~300cm
分類:落葉低木
開花時期:7月~9月
花色:桃色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月24日/9月25日
花言葉:「思案」「内気」「柔軟な精神」
特徴:ヤマハギは学名Lespedeza bicolor、別名「エゾヤマハギ」とも呼ばれる日本及び東アジアが原産の落葉低木で、日本では北海道から九州まで各地の山野に自生しています。和名「ヤマハギ(山萩)」の由来は、山に自生しており、古い枝から毎年新しい芽を次々に出す意味の「生え芽(ハエギ)」から転訛して萩(ハギ)になったと言われており、また一説では秋に花が咲くため萩(ハギ)と呼ばれるという説があります。
ヤマハギの最大の特徴(魅力)は濃い花色にあり、マメ科特有の蝶々形の可愛らしい小花は上品で鮮やかな赤紫色から濃い桃色をしています。樹形は株立ち状で地際から何本も直立する枝を出し、枝先は横からやや下へと垂れたりしますが、枝(分枝)が多く四方八方に伸びるため優美な樹形にはなりにくく、またミヤギノハギ程に枝は下垂しません。冬になると葉は落葉して枝の大部分が枯れますが、よく観察すると枝の下部では冬芽(葉芽)がついています。また枯れた枝は萩スダレ等に利用される事もあります。
ヤマハギは秋の七草の一つとして知られ、古くから万葉集でも多く詠まれる程に日本人に親しまれており、日本庭園でもよく見かける植物です。園芸では高さ幅共に3m近くまで成長するとこがあるため十分スペースをとって植えてあげる必要があるでしょう。
開花時期は夏から秋、花色は紫色から桃色、個々の小花は長さ約1.0~1.5cmの蝶々形、花序は円錐花序につきます。樹形は株立ちで分枝がよく高さは約100(300)cm × 幅は約100(300)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は倒卵形から卵形、楕円形で三出複葉して、葉序は互生葉序につきます。
ヤマハギは早春に行う株分けと初夏から秋に行う挿し木で増やす事ができます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため気をつける事は基本的にありません。
ヤマハギ |
原産:日本
学名:Lespedeza japonica
草丈:約100~200cm
分類:落葉低木
開花時期:8月~10月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
誕生花:9月24日/9月25日
花言葉:「思案」「内気」「柔軟な精神」
特徴:シラハギは日本原産の落葉低木で、ミヤギノハギの変種とする説やニシキハギの変種とする説等があり学名が統一されていません。最大の特徴(魅力)は清楚な雰囲気のある白色の花にあり、マメ科特有の蝶々形の可愛らしい小花を円錐状に花穂を並べて咲きます。樹形は株立ち状で上部の柔らかな枝が下から斜め下へと緩く下垂し優美な樹形をつくります。
開花時期は晩夏から中秋、花色は白色、個々の小花は長さ約1.0~1.5cmの蝶々形、花序は円錐花序につきます。樹形は株立ちで分枝がよく高さは約100(200)cm × 幅は約100(300)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は楕円形から長楕円形で三出複葉して、葉序は互生葉序につきます。
シラハギは早春に行う株分けと初夏から秋に行う挿し木で増やす事ができます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫なため気をつける事は基本的にありません。
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