ヒマワリ(ヘリアンサス)は属の中に約56種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、垂直に伸びる茎に直径10~40cmの巨大な花を咲かせるヒマワリ(向日葵)、ヒマワリと比べて小ぶりな花を咲かせ多年草もしくは一年草のヒメヒマワリ、地面下になるイモ(塊茎)が食用としても利用されるキクイモ等が親しまれています。
ヒマワリ(ヘリアンサス)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ヒマワリ(ヘリアンサス)の主な種の目次
ヒマワリ(向日葵)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ/中央アメリカ
- 学名:Helianthus annuus
- 草丈:約100~400cm(ギネスでは917cm)
- 分類:一年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:赤色●橙色●黄色●茶色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:-
- 誕生花:7月6日/7月20日/7月25日/8月5日/8月22日/8月31日
- 花言葉:愛慕/崇拝/情熱/私はあなただけを見つめる/あなたを幸福にする
- 用途:背が高い花/切り花
ヒマワリ(向日葵)とは!?
ヒマワリ(向日葵)は学名Helianthus annuus、別名では「ニチリンソウ」や「ヒグルマ」や「コモン サンフラワー(common Sunflower)」等とも呼ばれる北アメリカ及び中央アメリカが原産の一年草です。日本では鑑賞用として栽培されていたものが逸出して日本各地で帰化しており道端や人家周辺等で自生しています。
ヒマワリ(向日葵)の語源(由来)
- 属名のHelianthusは古代ギリシア語で「太陽」を意味する「λιος(hḗlios)」と「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の2語からきており、太陽を思わせる様な花の形に由来します。
- 種小名のannuusはラテン語で「毎年」「1年続く」を意味しており、ヒマワリが一年草である所に由来します。
- ひまわりの由来は太陽の動きに合わせて花が回るように動く所からきています。
ヒマワリ(向日葵)の特徴(魅力)
- ヒマワリは夏に開花する花を鑑賞する目的や花後に出来る種を収穫して食べたりペットや鳥等の餌に利用する目的で育てられる一年草です。
- ヒマワリの花は非常に大きく直径約10~40cmの大きさがあります。
- ヒマワリの花は外周を囲う舌状花と多数(800~3000)の筒状花で構成される頭状花序です。
- ヒマワリは茎が枝分かれすることなく単一の大きな花を咲かせる品種と枝分かれして沢山の花を咲かせる品種があります。
- 小花(筒状花)は螺旋状に配置され外側から内側に向かい開花します。
- ヒマワリは向日性の性質があり太陽の動きを追うように花が回転します。
- ヒマワリの豪華な花は切り花としても人気が高く管理の仕方にも左右されますが約5~8日の日持ちがあります。
- ヒマワリの種(果実の中身)は生のまま食べられたり焙煎されてスナック感覚で食べられたりします。
- 種はペットや鳥等の餌に利用される事もあります。
- 種は一つの花序に800~3000個つきます。
- ヒマワリは背が高く茎は垂直に100~400cm(ギネスの記録では917cm)の間で伸びます。
- ヒマワリは種撒きしてから開花が見られるまで約80日から120日です。
- ヒマワリは種から容易に育つため大量植栽しやすいです。
- 大量植栽されたヒマワリは素晴らしい景観をつくり爽やかで明るい雰囲気をつくります。
ヒマワリ(向日葵)の根は直根性で深さ300cmまで達する事があります。茎の色は緑色で粗い白色の毛が生えており、成熟すると茎は木質化します。茎は直立(殆ど垂直に伸びる)で通常枝分かれが少なく高さ約100(~400)cmの間で成長します。葉序は殆どが互生葉序(下部で対生葉序)、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~30)cm、幅約5(~20)cm、葉身の形は卵形で縁部分に鋸葉があります。花序は直径約10(~40)cmの頭状花序で2種類の小花(筒状花・舌状花)で構成されています。舌状花の色は黄色もしくは赤色(~茶色)をしており約16~32個が花序の外周を囲むようにつきます。筒状花は緑色から黄色(橙色)で裂片が5個・雄蕊5個・2個の心皮が合着した雌蕊があり、一つの花序に約800~3000個あります。花後の果実は痩果、果実の形は卵形で長さ約1(~2.5)cm、果実の色は黒色もしくは白色か複色です。
ヒマワリの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 開花してるものを好みの長さで切りバケツに入れて収穫します。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 茎は産毛等の影響でバクテリアが増えやすく導管が詰まったり腐敗する原因となるため浅水の花瓶に延命剤(抗菌剤)もしくは漂白剤を1滴垂らして花瓶に生けましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~8日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
おすすめの延命剤
ヒマワリの花言葉(本数)
ヒマワリには様々な花言葉があります。またヒマワリの花言葉は、花の本数により意味が変わってくる事もあります。そのため事前に調べておき、ヒマワリの花束を贈る際などに、花言葉も添えてプレゼントすると喜ばれるかもしれません。
- 花束に1本
- 一目惚れ
- 花束に3本
- 愛の告白
- 花束に4本
- あなたを一生愛し続けます
- 花束に6本
- あなたに夢中です
- 花束に7本
- 密かな愛
- 花束に8本
- 思いやりに感謝します
- 花束に9本
- いつまでも一緒にいてほしい
- 花束に11本
- あなたは最愛の人です
- 花束に12本
- 私の最愛の人になって下さい
- 花束に40本
- あなたに永遠の愛を誓います
- 花束に99本
- 永遠の愛
- 花束に108本
- 私と結婚して下さい
ヒマワリ(向日葵)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:種
- 収穫時期:開花後1~2ヶ月後(花が下を向き種が乾燥して膨らんでくる)
- 食べ方:スナック/サラダ/パン等
- 含有成分:不飽和脂肪(リノール酸・オレイン酸等)
- 効能:不飽和脂肪がLDLコレステロールを下げる
ヒマワリ(向日葵)の収穫
ヒマワリの種は開花後1ヶ月半から2ヶ月すると収穫出来るようになります。外観で確認すると、花は花首の所でお辞儀をする様に曲がり、花弁も殆どなくなり、種は乾燥して黒っぽく、膨らみ熟しています。
収穫は雨が数日降っていないタイミングで花の下の茎部分で剪定して収穫します。しっかり乾燥しているようであれば種を花から取り外して集めます。乾燥が足りない場合は茎の部分にゴムや紐をつけて逆さにして乾燥させましょう。
ヒマワリ(向日葵)の食べ方(スナック)
- ヒマワリの種の下準備をします。
- 種(正しくは果実)の殻を剥き種の中身を水洗いして汚れを取りましょう。
- オーブンを180度に予熱します。
- 天板にクッキングシートを敷き上に種を並べます。
- 予熱が終わったら種を乗せた天板を入れて10分程度加熱しましょう。
- 種が黄金色になっていたら完成です。
- 焙煎が十分でないと感じる場合は再度5分程度加熱します。
- 完成された種のスナックは塩をかけてツマミにしたりサラダに入れ食べる事が出来ます。
- 保存する場合は密閉容器に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
- 悪くなる前に出来るだけ早く食べてください。
おすすめの食用品種
- マンモスロシア(Mammoth Russian)
- ギガンテウス(Giganteus)
- サンジラ(Sunzilla)
- タイタン(Titan)
ヒマワリ(向日葵)の栽培方法
園芸では、大きく豪華な花を鑑賞する目的だったり、その花を収穫して切り花として利用する目的だったり、また花後に出来る種を収穫して利用する目的で育てられる事が多いです。ヒマワリは背が高くなる事から花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。色鮮やかな 黄色の花は、明るく元気のよい印象を与えるため、フレッシュで爽やかな雰囲気あるお庭や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭を等によくあうでしょう。
ヒマワリ(向日葵)は春に種を撒き育てる一年草です。ヒマワリは移植を嫌うため、種は通常は直播きです。また根を深くまではるため、花壇に種を撒く前に十分な深さまで耕し種を撒きましょう。
ヒマワリ(向日葵)の主な園芸品種
ヒマワリ(ベルベットクイーン)は上品な赤黒色から暖かな橙色の花色と、直径20cmまでの大きさになる豪華な花姿、茎は枝分かれがよく沢山の花が咲く所が魅力の園芸品種です。
ヒマワリ(ベルベットクイーン)は背が高く最大180cmまでスラリと垂直に伸びるため花壇の中で高さと立体感を作ったり、また花を収穫した切り花として利用する事もできます。また温もりを感じさせる橙色の花色は、カジュアルで社交的な雰囲気や、南国を思わせる様な暖かな雰囲気をつくります。そのため親しみやすさを感じさせるようなお庭や、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭などによくあうでしょう。
ヒマワリ(テディベア)は黄色の細い花弁が幾重にも重なり八重咲きする花姿と、直径12cmまでの大きさになる豪華な花姿、茎は枝分かれがよく沢山の花が咲く所、高さ100cmまでと背が低く扱いやすい所等が魅力の園芸品種です。
ヒマワリ(テディベア)は背が高く最大100cmまでスラリと垂直に伸びるため花壇の中で高さと立体感を作ったり、また花を収穫した切り花として利用する事もできます。色鮮やかな黄色の花色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
ヒマワリ(ジャイアント・シングル)は一つの茎に一つの花を咲かせるタイプのヒマワリです。名前からもわかる通り直径40cmに達する事もある非常に巨大な花と、高さ400cmに達する事もある背の高い草丈が特徴です。
ヒマワリ(ジャイアント・シングル)は非常に背が高くなり高さ180~400cmまでスラリと垂直に伸び成長します。そのため花壇の中で高さと立体感を作ったり、また花を収穫した切り花として利用する事もできます。色鮮やかな黄色の花色は、非常にフレッシュで明るい雰囲気をつくるため、爽やかで明るいお庭をつくる時や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭をつくる時等におすすめの品種です。
ヒメヒマワリの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:helianthus debilis subsp.cucumerifolius
- 草丈:約60~180cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:8月15日/9月7日
- 花言葉:憧れ/崇拝/誘惑
- 用途:切り花
ヒメヒマワリとは!?
ヒメヒマワリは学名helianthus debilis subsp.cucumerifolius、別名では「ヘリアンサス・デビリス」や「キューカンバーリーフ・サンフラワー(Cucumberleaf sunflower)」とも呼ばれる北アメリカが原産の一年草もしくは多年草です。
ヒメヒマワリの語源(由来)
- 属名のHelianthusは古代ギリシア語で「太陽」を意味する「λιος(hḗlios)」と「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の2語からきており、太陽を思わせる様な花の形に由来します。
- 種小名のcucumerifoliusはラテン語で「キュウリ」を意味する「cucumer」と、ラテン語で「葉」を意味する「folius」の2語からなります。
- ヒメヒマワリの由来はヒマワリと比べて小さな花姿からヒマワリにヒメの名がついています。
ヒメヒマワリの特徴(魅力)
- ヒメヒマワリはデビリス種(Helianthus debilis)の変種の一年草もしくは多年草です。
- ヒメヒマワリはヒマワリと比べて全体的に小さく茎はよく分枝して多数の花を咲かせる所が特徴です。
- ヒメヒマワリの花は直径約3.5~8cmの大きさがあります。
- 花色は通常は黄色ですが白色の花色をもつ品種もあります。
- ヒメヒマワリの花は切り花としても利用されており管理の仕方にも左右されますが約5~8日の日持ちがあります。
- ヒメヒマワリは種から容易に育つため大量植栽しやすいです。
ヒメヒマワリの茎の色は緑色で赤色(~紫色)の斑点があり、無毛もしくは白色の毛が生えています。茎は枝分かれが多く直立して高さ約60(~180)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ0.8(~8)cm、葉身の大きさは長さ約2.5(~9)cm、幅約2(~7.5)cm、葉身は三角形もしくは卵形です。花序は直径約3.5(~8)cmの頭状花序で2種類の小花(筒状花・舌状花)で構成されています。舌状花の色は黄色で約11~14個が花序の外周を囲むようにつきます。筒状花は茶色で裂片が5個あり、一つの花序に多数つきます。花後の果実は痩果です。
ヒメヒマワリの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 開花してるものを好みの長さで切りバケツに入れて収穫します。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 茎は産毛等の影響でバクテリアが増えやすく導管が詰まったり腐敗する原因となるため浅水の花瓶に延命剤(抗菌剤)もしくは漂白剤を1滴垂らして花瓶に生けましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~8日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
おすすめの延命剤
ヒメヒマワリの栽培方法
園芸では、夏に咲く鮮やかな黄色の花を鑑賞する目的だったり、その花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。比較的に背が高くなる事から花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。色鮮やかな 黄色の花は、明るく元気のよい印象を与えるため、フレッシュで爽やかな雰囲気あるお庭や、赤色や青色等の複数の花を組み合わせカラフルなお庭を等によくあうでしょう。
ヒメヒマワリの主な園芸品種
キクイモの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:helianthus tuberosus
- 草丈:約150~300cm
- 分類:多年草
- 開花時期:8月~10月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:9月26日
- 花言葉:陰徳/美徳/恵み/気取らぬ愛らしさ
- 用途:切り花
キクイモとは!?
キクイモは学名helianthus tuberosus、別名では「ブタイモ」や「エルサレム・アーティチョーク(Jerusalem artichoke)」とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。日本では1859年に食用やアルコール原料を目的として導入され、その後逸出して全国各地に帰化しており、畑地や荒地、草地等の様々な場所で自生しています。
キクイモの語源(由来)
- 属名のHelianthusは古代ギリシア語で「太陽」を意味する「λιος(hḗlios)」と「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の2語からきており、太陽を思わせる様な花の形に由来します。
- 種小名のtuberosusはラテン語で「コブ」「塊」を意味する「tuber」と、接尾辞の「-ōsus」の2語からきています。
- キクイモの由来は「キク」の様な花を咲かせ「イモ」をつくる所からきています。
キクイモの特徴(魅力)
- キクイモは一般的に秋もしくは冬に塊茎を掘り起こし収穫して食べる目的で育てられる多年草です。
- キクイモの花は晩夏から秋に咲きます。
- 花は直径約5~10cmの大きさがあります。
- キクイモの花は切り花としても利用されており管理の仕方にも左右されますが約5~8日の日持ちがあります。
- キクイモの葉は細く長く株の下部では最大30cmの長さになります。
- 葉序は下部では対生葉序になり上部では互生葉序になり並びがことなります。
- キクイモは地面下に不定形な大きな塊茎をもちます。
- 塊茎は食用でナッツの様な風味とサクサクシャキシャキとした食感があります。
- 調理(茹でる等)すると柔らかくなります。
- キクイモの塊茎はジャガイモとよく比較されますがデンプンを含まず代わりにイヌリンを含んでいます。
- キクイモの塊茎に含まれる食物繊維のイヌリンは人間の消化器系では分解されず腸内にいる酵母菌等の働きで分解されます。
- 食物繊維のイヌリンは腸内細菌の餌になり腸内環境を改善する働きがあります。
- また血糖の上昇を抑える働きや血中の中性脂肪を低減させる働き等が期待できます。
- ただしイヌリンは大量に摂取すると腹痛や下痢を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
- キクイモは要注意外来生物に指定されています。
- 根茎や塊茎により急速に広がり断片からも再成長するため適切に管理しないと制御が難しくなる可能性があります。
キクイモは地面下に塊茎をもち、塊茎は白色(~黄色)もしくは赤色(~紫色)をしており、大きさは長さ約7.5(~15cm)、厚さ約3.5(~5)cmあります。茎の色は緑色もしくは赤みを帯びており、白色の短い毛が生えます。茎は直立して枝分かれしながら高さ約150(~300)cmの間で成長します。葉序は下部では対生葉序、上部では互生葉序になり、葉色は緑色、葉身は長さ約10(~30)cm、葉身の形は卵形もしくは披針形です。花序は直径約5(~10)cmの頭状花序で2種類の小花(筒状花・舌状花)で構成されています。舌状花の色は黄色で約10(~20)個が花序の外周を囲むようにつきます。筒状花は一つの花序に60個以上つきます。花後の果実は痩果です。
キクイモの切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 開花してるものを好みの長さで切りバケツに入れて収穫します。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 茎は産毛等の影響でバクテリアが増えやすく導管が詰まったり腐敗する原因となるため浅水の花瓶に延命剤(抗菌剤)もしくは漂白剤を1滴垂らして花瓶に生けましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~8日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
おすすめの延命剤
キクイモの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:球根(塊茎)
- 収穫時期:10月~12月(通常は霜が降り地上部が枯れたら)
- 食べ方:サラダ・蒸し・茹で・グリル・炒め物・揚げ物等
- 主な成分:カリウム・鉄分・炭水化物(食物繊維のイヌリン等)
- 効能:食物繊維(イヌリン)の効能により整腸作用や血糖値上昇の抑制、血中の中性脂肪の低減等が期待出来ます。※ただし大量に摂取するとイヌリンが原因で腹痛や下痢を引き起こす事があるため注意が必要です。
キクイモの食べ方
キクイモは秋もしくは冬に土中から収穫されたキクイモの塊茎を食べる事が出来ます。キクイモの塊茎は生もしくは調理されて食べられます。味は生のままでは甘くナッツの様な風味があり、サクサクシャキシャキとした食感があります。一方で調理すると柔らかくなり茹でるとドロドロになる傾向にあります。
- サラダとして食べる場合は、キクイモの塊茎を洗い、輪切りにスライスして葉物野菜の中にいれ食べます。
- 揚げ物として食べる場合は、キクイモの塊茎をポテトチップスの様に薄くスライスしたり、ポテトの様に細く切って油で揚げて食べます。
- グリルとして食べる場合はキクイモを厚くスライスしてアルミホイルに入れてオリーブや塩をかけ包み焼きます。
キクイモの栽培方法
園芸では、地面下に出来る塊茎を収穫して食べる目的や、秋に開花する黄色の花を鑑賞する目的、その花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。比較的に背が高くなる事から花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
キクイモを育てる際に注意する事は殆どありません。収量を増やしたい場合はしっかり水やりを行う必要がありますが、基本的には乾燥に強く肥料も殆ど不要なため手がかからず、また夏の暑さや冬の寒さにも強いため一度植えれば放ったらかしでも育てられます。
キクイモの主な園芸品種
ヘリアンサス(ミクロケファルス)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Helianthus microcephalus
- 草丈:約90~180cm
- 分類:多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:切り花
ヘリアンサス(ミクロケファルス)とは!?
ヘリアンサス(ミクロケファルス)は学名Helianthus microcephalus、別名では「スモールウッドランド・サンフラワー(small woodland sunflower)」や「スモールヘッド・サンフラワー(small-head sunflower)」とも呼ばれる北アメリカが原産の多年草です。
ヘリアンサス(ミクロケファルス)の語源(由来)
- 属名のHelianthusは古代ギリシア語で「太陽」を意味する「λιος(hḗlios)」と「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の2語からきており、太陽を思わせる様な花の形に由来します。
- 種小名のmicrocephalusはラテン語で「小さな頭」を意味しており、恐らく花の小ささに由来します。
ヘリアンサス(ミクロケファルス)の特徴(魅力)
- ヘリアンサス(ミクロケファルス)の花は直径約3cmと他のヒマワリと比べて非常に小さく円錐状に沢山の花を咲かせる所が特徴です。
- ヘリアンサス(ミクロケファルス)は枝分かれがとてもよく高さ180cm幅約90cmまでに成長してこんもりとした草姿をつくります。
- ヘリアンサス(ミクロケファルス)の花は切り花としても利用されており管理の仕方にも左右されますが約5~8日の日持ちがあります。
- ヘリアンサス(ミクロケファルス)は冬になると地上部が枯れますが春になると再成長して毎年花を咲かせる多年草です。
ヘリアンサス(ミクロケファルス)は地面下に根茎をもちます。茎の色は緑色もしくは赤みをおびています。茎は枝分かれが多く直立して高さ約90(~180)cm、幅約60~90cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は1(~2.5)cm、葉身は披針形で縁部分に鋸歯があります。花序は頭状円錐花序、頭花は直径が約3cmあり2種類の小花(筒状花・舌状花)で構成されています。舌状花の色は黄色で約5(~8)個が花序の外周を囲むようにつきます。筒状花は茶色で裂片が5個あり、一つの花序に多数つきます。花後の果実は痩果です。
ヘリアンサス(ミクロケファルス)の切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 開花してるものを好みの長さで切りバケツに入れて収穫します。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 茎は産毛等の影響でバクテリアが増えやすく導管が詰まったり腐敗する原因となるため浅水の花瓶に延命剤(抗菌剤)もしくは漂白剤を1滴垂らして花瓶に生けましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~8日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
おすすめの延命剤
ヘリアンサス(ミクロケファルス)の主な園芸品種
ヘリアンサス(レモンクイーン)は透明感を感じさせる様な爽やかなレモンイエローの花色と、スプレーを吹いたように非常に沢山の花を咲かせる所が魅力の園芸品種です。
ヘリアンサス(レモンクィーン)は背が高く最大180cmまで成長して、横へは90cm程度まで広がります。そのため花壇の中で高さと立体感を作ったり、また花を収穫した切り花として利用する事もできます。また透明感を感じさせる黄色の花色は、明るく爽やかな雰囲気をつくるため、明るく元気の出るようなお庭などによくあいます。
ヘリアンサス(デビリス)の特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Helianthus debilis
- 草丈:約30~200cm
- 分類:一年草/多年草
- 開花時期:7月~9月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:切り花
ヘリアンサス(デビリス)とは!?
ヘリアンサス(デビリス)は学名helianthus debilis、別名では「ビーチサンフラワー(beach sunflower)」や「キューカンバーリーフ・サンフラワー(Cucumberleaf sunflower)」とも呼ばれる北アメリカが原産の一年草もしくは多年草です。
ヘリアンサス(デビリス)の語源(由来)
- 属名のHelianthusは古代ギリシア語で「太陽」を意味する「λιος(hḗlios)」と「花」を意味する「ἄνθος(ánthos)」の2語からきており、太陽を思わせる様な花の形に由来します。
- 種小名のdebilisはラテン語で「弱い」を意味しています。
ヘリアンサス(デビリス)の特徴(魅力)
- ヘリアンサス(デビリス)は海岸の砂浜等に自生しており栄養の乏しい土壌や水の少ない土壌に強い所が特徴です。
- ヘリアンサス(デビリス)の茎は直立もしくは匍匐する様に伸びる所が特徴で地被植物としても利用されます。
- ヘリアンサス(デビリス)の花は切り花としても利用されており管理の仕方にも左右されますが約5~8日の日持ちがあります。
- ヘリアンサス(デビリス)は種から容易に育つため大量植栽しやすいです。
ヘリアンサス(デビリス)の茎の色は緑色もしくは赤みを帯びています。茎は枝分かれが多く直立(殆ど垂直に伸びる)もしくは匍匐(地表を這う)して高さ約30(~200)cmの間で成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約1(~7)cm、葉身の大きさは長さ約2.5(~14)cm、幅約1.8(~13)cm、葉身は三角形もしくは卵形です。花序は頭状花序で2種類の小花(筒状花・舌状花)で構成されています。舌状花の色は黄色で約11~20個が花序の外周を囲むようにつきます。筒状花は茶色で裂片が5個あり、一つの花序に多数つきます。花後の果実は痩果です。
ヘリアンサス(デビリス)の切り花の楽しみ方
- 収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 開花してるものを好みの長さで切りバケツに入れて収穫します。
- 水揚げは水に漬けて水切りと必要に応じて湯揚げを行います。
- 茎は産毛等の影響でバクテリアが増えやすく導管が詰まったり腐敗する原因となるため浅水の花瓶に延命剤(抗菌剤)もしくは漂白剤を1滴垂らして花瓶に生けましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 高温環境では日持ちが悪くなり花が萎れやすくなります。
- 管理は数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行い、水揚げが悪いと感じる場合は必要に応じて湯揚げをしましょう。
- 管理場所や管理の方法でも左右されますが日持ちは5~8日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
おすすめの延命剤