科:キク(Asteraceae)
属:キク(Chrysanthemum)
種:イエギク(morifolium)
同義語(syn.):Chrysanthemum × grandiflorum
別名:イエギク/栽培ギク/マム(mums)
開花時期:10月~11月(夏菊、5月~6月もしくは7月~8月/寒菊、12月~2月/二度咲き菊、6月・10月)
花の色:赤色●桃色●橙色●黄色●青色●紫色●緑色●白色〇
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約20~100cm
誕生花:9月9日/赤色:10月1日/黄色:11月3日/白色:11月23日/赤色:11月27日/12月13日
花言葉:高貴/高潔/高尚/白色限定「真実」/黄色限定「破れた恋」/赤色限定「あなたを愛します」
用途:切り花
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
キクとは!?
キク(イエギク)は学名Chrysanthemum × morifolium(syn. Chrysanthemum × grandiflorum)、中国のシマカンギク(C.indicum)を中心にチョウセンノギク(C.zawadskii var.latilobum)等の種が交雑(交配)されて生まれた雑種の多年草です。日本では奈良時代に渡来した後、江戸時代になると盛んに品種改良が行われ地域独特の形に発展を遂げています。またこれらは「古典ギク」とも呼ばれ多くの園芸品種がうみ出されており今でも親しまれています。
キクの語源(由来)
- 属名のChrysanthemumは古代ギリシア語で「金」を意味する「χρυσός(chrysos)」と、「花」を意味する「ἄνθεμον」の2語からなり、花の色に由来しています。
キクの特徴(魅力)
- キクは古くから栽培されており品種改良が盛んに行われています。
- 花形が非常に豊富で日本では和菊(大菊・古典菊)の中に様々な花形があり洋菊では花形が12(~13)種類に分類されます。
- 花の大きさは約1cm~20cmとありサイズにより小菊や大菊に分類されています。
- キクの花は主に仏花のとして利用されており日本での出荷数は1番です。
- ↳キクの切り花は管理の仕方にも左右されますが日持ち約7~10日程度です。
- 食味や花弁の大きさ等が改善されたものが食用菊として利用されたりもします。
- 葉は縁部分が深くカットされており装飾的です。
- キクは丈夫なため地植えした場合は放ったらかしでも育てられます。
- ↳ただし栽培品種では十分に水や肥料を与えないと綺麗に花が咲かない事があります。
キクの茎は若い時は緑色もしくは紫色で成熟すると木質化して褐色になり、直立して分枝しながら高さ約20~100cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序になり、葉色は緑色で白色のうぶ毛があり、葉身の大きさは長さ約4(~10)cm幅約3(~5)cmあり、葉身の形は卵形もしく楕円形で羽状浅裂(~深裂)しています。花序は舌状花と筒状花の組み合わさる頭花で、単頂花序もしくは散房花序に咲きます。個々の花(頭花)は大きさにより小輪菊(直径1~3cm)・スプレー菊(3~6cm)・中輪菊(直径6~18cm)・大輪菊(18cm以上)に分類されています。
キクの開花時期の違い
夏菊(5月~6月or7月~8月)
夏菊とは日長に関係なく温度によって花芽を作り開花する性質をもつキクです。5月~6月咲きは最低温度10度以上、7月~8月は最低温度15度以上で花芽を作りはじめます。
夏秋菊(7月・8月・9月)
夏秋菊とは限界日長をもつ夏菊です。
秋菊(10月~11月)
秋菊とは秋に咲く普通の菊です。限界日長は12~15時間で、多くの品種は約15度で花芽が作られます。
寒菊(12月~1月)
寒菊とは晩秋から冬にかけて咲く菊です。秋菊と比べて限界日長が11時間以下と短く高温で花芽分化が抑制されます。
二度咲き菊(6月・10月)
二度咲き菊とは初夏に自然な状態で一度開花して、切り戻しを行う事で秋に再度開花する菊です。
電照菊(1月~3月・様々な時期)
電照菊とは秋菊が日長が短くなると花芽を形成する性質を利用して、光を当てて開花を遅らせながら、狙った季節に花を開花させる手法です。
和菊(大菊・古典菊)の特徴と種類
大菊
厚物とは花弁が鱗状に幾重にも重なり、中央一点に向けて高く盛り上がり半球状になる花形です。
厚走りとは、厚物の花の下に走り弁がある花形で、より大きく見えて豪華な雰囲気があります。
大掴みは別名「奥州菊」とも呼ばれます。花の形は上部分が両手を掴み握った時の様な形をしています。
管物とは、1個1個の花弁が管状になり放射状に広がる花形で、通常は花弁の先が内向きに巻いています。また管の大きさで「太管」「間管」「細管」「針管」「長管」と分けられている事もあります。
一文字菊は別名「御紋章菊」とも呼ばれます。天皇の菊の御紋を思わせる花形をしており、平たい花弁が一重に並ぶ所が特徴です。
美濃菊は大輪で蓮を思わせる様な花形をしており、個々の花弁の幅が広く内側に緩く巻き船を思わせる様な形をしており、八重咲きします。
古典菊
嵯峨菊は江戸末期頃、京都嵯峨地方で発展した品種群です。細い花弁が直立に付き、ホウキ仕立てや七五三仕立て等にされます。
伊勢菊は三重県松坂市と津市を中心に発展した品種群です。嵯峨菊が変化したものと言われており、細い花弁は裂けたり縮れたりしており優雅に垂れ下がります。
肥後菊は熊本県熊本市で発展した古典菊の1つです。花は一重咲きで、花弁の間に隙間があります。花弁の形は平弁・管弁・さじ弁があります。
江戸菊は東京で発展した古典菊の1つです。花は1度平に咲き、成熟するにつれて花弁が立ち上がりフリル咲きするように捻れたり折れ曲がったりする花形になります。
美濃菊は名古屋及び岐阜地方で発展した古典菊の1つです。大輪で蓮を思わせる様な花形をしており、個々の花弁の幅が広く内側に緩く巻き船を思わせる様な形をしており、八重咲きします。
奥州菊は奥州地方で発展した古典菊の1つです。花の上部分が両手を掴んだような形になるのが特徴ですが、花の形により、掴み部分が山2つになるものを「女咲き」、八の字になるものを「男咲き」、花の下部に走り弁が入るものを「雲咲き」と3つに分類されます。
洋菊の花形の特徴と種類
キクの仕立て方の特徴と種類
大菊の仕立て
一本仕立て
一本仕立てとは一鉢に一本の茎を伸ばして一花だけを咲かせる仕立て方です。
三本仕立て
三本仕立ておは一本の苗を摘芯して三本の枝を伸ばし、各茎に一花だけ三個の花を咲かせる仕立て方です。
七本仕立て
七本仕立てとは一本の苗を二回摘芯して七本の枝を伸ばし、各茎に一花だけ七個の花を咲かせる仕立て方です。
千輪作り
千輪作りとは一本の苗で何回も摘芯を繰り返して枝数を増やし、半球状になる様に花を並べて咲かせる仕立て方です。
ダルマ作り
ダルマ作りとは草丈60cm以内の小型の三本仕立てです。
福助作り
福助作りとは草丈40cm以内の小型の一本仕立てです。
小菊の仕立て
懸崖作り
懸崖作りとは一本の苗を何回も摘芯を繰り返し、上から下に流れる様に茎を伸ばして懸崖に似た草姿を作る仕立て方です。
杉作り/立懸崖
杉作り/立懸崖とは懸崖用の小菊を使い、直立した杉の木の形になる様につくる仕立て方です。
造形
造形とは懸崖用の小菊を使い、動物や鳥、城や富士山等を模造してつくる仕立て方です。
ポットマム
ポットマムとは矮性で花付きがよいキクの品種で何度も摘芯や切り戻しを行い1鉢に沢山の花を咲かせる仕立て方です。 ※切り花用のキクに矮化剤を使いポットマムに仕立てられてる場合もあります。
クッションマム
クッションマムは自然に芽どまりして分枝を繰り返しながら、半球状の草姿を作る性質をもつ菊です。また懸崖用のキクで摘芯を繰り返してクッション状に仕立てられる事もあります
古典菊の仕立て
ホウキ作り
ホウキ作りとは1本の苗を2~3回摘芯して枝数を増やし、下部の茎の下を束ねてホウキを立てたような形に仕立てる方法です。
七五三仕立て
七五三仕立てとはホウキ作りに似ており、頂部に七花、中部に五花、下部に三花を咲かせる仕立て方です。
天地人作り
篠作り
篠作りとは一本の苗を2~3回摘芯して、各茎に一本ずつ花を咲かせて9~15本立てにする仕立て方です。
食べられる食用菊
キクの中には食用を目的として品種改良されたものがあります。一般的なキクと比べて食用菊は花弁が大きいため可食部分が多く、また苦味が抑えられるため甘みを感じる事もあります。大輪タイプではおひたしや酢の物、サラダ等に入れて食べられ、また小輪タイプでは一般的に刺身のツマとして利用されています。
食用菊(大輪)の品種
- 安房宮
- 延命楽(もってのほか等)
- もって菊
- かきのもと
- 他
食用菊(小輪)の品種
- こまり
- 秋月
- 金錦
- とよおんちぎり
- 豊の秋
- 他
キクの切り花の楽しみ方
- キクの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- キクの収穫は花が4分の3以上開いてるものを選びます。
- ↳小菊であれば蕾の状態で収穫しても咲く事が多いです。
- 収穫したキクはバケツの中で不要な葉を取り除きます。
- 葉を取り除いたら水に漬けて水折りを行いましょう。
- 水折りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7~10日程度です。
- 管理は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で数日(約1~3日)ごとに水折りと水換えを行います。
- ↳また花瓶の水に糖(小さじ1)もしくは延命剤(栄養入り)を入れると蕾が開きやすくなったり花が大きくなります。
水折り法
水折り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で茎を指でポキッと折り、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水折りはハサミと相性の悪い植物や、茎が硬い植物、茎の繊維が多い植物等に向いている水揚げ方法になります。水折りする事で茎の繊維の多くが剥き出しになるため、特定の植物では水切りよりも水揚げがよくなったりします。
水折りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水折りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水折りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中に漬けた状態で、茎の根元から約5cm上の部分に両手の親指を付けて、反対側に押すようにポキッと茎を折ります。
オススメの延命剤
キクの栽培方法
園芸では、華やで豪華な花を鑑賞する目的で育てられたり、また切り花として利用する目的で育てられたりします。キクは最大100cm迄の高さになるため、高性な品種では花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、また矮性な品種では花壇の前方や中央部に並べて楽しまれたり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。
キクを育てる際に注意する事は殆どありません。綺麗な花を咲かせたい場合は「日向」に植えたり「肥沃」な土壌に植えて「肥料」や「水やり」をしっかり与える必要がありますが、基本的に丈夫なため放ったらかしでも育てる事が可能です。
キクの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
キクの珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種等の紹介【2021】
キクの育て方
花壇の土づくり
日当たり
キクは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。日当たりの悪い場所でも育てられますが茎が細く徒長して倒伏しやすくなったり開花が悪くなったりします。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。
土壌のPH
キクは土壌のPH6.0~7.0の間を好みます。PHが高すぎたり低すぎたりすると要素障害を引き起こし葉が黄化(クロロシス)したり縁部分が褐色(ネクロシス)になり生育不良になる可能性が高くなります。そのため植付け前にPHを診断して、PHが高い場合はピートモスを入れたり、PHが低い場合は苦土石灰を入れる等してPHの改善を行いましょう。
土壌の土質
キクは丈夫なため痩せ地でも育ちますが、その場合は貧弱な花しか咲きません。大きく綺麗な花を咲かせる場合は、保肥力が高く肥沃で適度に栄養成分も入った土壌で育てる必要があります。
そのため、植付けの前に土壌診断を行い、土壌改善を行いましょう。
土壌を掘る時に土が硬かったり濡らした土を握った時に塊が崩れない等する場合は、粘土に近い土壌のため必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れます。
逆に濡らした土を握った時に土がバラバラと崩れる場合は砂土に近いため、田土や黒土を混ぜます。
花壇の土が肥沃な土壌の場合は黒っぽい腐植の色をしています。それ以外の土色では肥沃さが足りない場合があります。その場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみましょう。
植える際の注意点
キク(秋菊・寒菊等)は、1部例外を除き一般的に夜の時間が長くなる事で花芽を形成する短日植物です。そのため、太陽とは別に人工照明が近くにあると日長に影響を与えて花が上手く咲かない事があります。基本的には人工照明のない場所に植付けてあげましょう。
鉢土づくり
日当り
キクは日当り好むため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。また3時間から5時間までの半日影でも育てる事が可能です。
培養土
培養土はキク専用の培養土があるため、それを利用するといいでしょう。自作する場合は、やや比重の重い、通気性・保水性・保肥力に優れた肥沃な土壌をつくり育てましょう。
- 黒土+腐葉土+赤玉土=5:3:2
- 赤玉土+腐葉土+牛ふん堆肥=5:3:2
- 荒木田土+腐葉土+川砂=5:3:2
水やりの仕方
地植え
キクは乾燥に強い植物のため、地植えしている場合は降水のみでも育てられます。 ただし水が十分に与えられないと成長が止まったり花がしっかり咲かない事があります。そのため必要に応じて、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
鉢植え
キクを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
キクは放ったらかしでも育てられますが、花をしっかり咲かせるためには、元肥と追肥をしっかり与える事が大切です。
元肥
キクの元肥は植え付け時もしくは、植付け2週間に前(有機肥料の場合)に与えましょう。
元肥は緩効性肥料もしくは配合肥料を選びましょう。肥料の成分は水平型肥料(窒素・リン・カリがバランスよく入る)もしくは山型肥料(リン酸多め)を選びましょう。
元肥の与え方は花壇の場合も鉢植えの場合も、基本的に土壌に均一に混ぜこむ全面施肥です。規定された量を入れましょう。
元肥(寒肥)
寒肥とは休眠中の冬から早春に与える元肥の1種です。
寒肥は元肥と同様に肥効が長い物を選びましょう。具体的には配合肥料や緩効性肥料を選びます。また肥料の成分も元肥と同様に水平型肥料(窒素・リン・カリがバランスよく入る)もしくは山型肥料(リン酸多め)を選びます。
寒肥の施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か穴を掘り、その中に肥料を施しましょう。
また、土質は風雨等でどうしても年々劣化するため、土質を改善する牛ふん堆肥や腐葉土等も穴の中に入れたり、株の近くにマルチングする等して入れてあげるといいでしょう。
追肥
キクの追肥は、定植後暫くは規定された量の緩効性肥料を与えます。花芽がついた後は沢山の肥料を欲しがるため液肥を併用します。液肥は2週間に一度のペースで与えましょう。
緩効性肥料は水平型(窒素・リン・カリのバランスが良い)の肥料を選びましょう。液肥はリン酸が多めに入る山型肥料を選びます。
剪定のやり方
キクは剪定せずに育てる事も出来ますが、一般的には「摘芯」「切り戻し」「間引き剪定」を行い育てられます。剪定しない場合は秋の開花する頃に、茎が長くなり倒れるため支柱等で支える必要があります。
摘芯
キクの摘芯は地面から15cm程育った段階で頂部の芽を摘みます。以降も高さが15cm程度まで育ったら摘芯(頂芽を摘む)を繰り返し、7月に入るまで摘芯を繰り返し枝数を増やす事が可能です。
摘芯は必ず必要な作業というわけではありませんが、摘芯を行う事で草丈を抑えて茎の数を増やしたり、また茎の数が増える事で花の数が増えます。ただし花が増えると花の大きさは小さくなります。また草丈が抑えられると切り花には使いにくくなるかもしれません。
切り戻し
キクの切り戻しは摘芯を忘れた場合に行うといいでしょう。地面から高さ15cmの所で切り戻すか、茎の高さの半分を切り戻します。切り戻しは7月頃まで行えます。
間引き剪定
キクの間引き剪定は、花が終わり冬に入る前の晩秋から新しい成長が始まる前の早春までに行いましょう。
間引き剪定のやり方は、花が終わり枯れていく茎(古い茎)を根元付近で強く切り戻し取り除くだけです。
間引き剪定の目的は不要な茎を取り除く事で、主要な茎もしくは新しい芽にエネルギーを優先的に送ったり、光の通りや風通しをよくしたりする事で、健康な成長を促す事に繋がります。
冬越しする方法
Hardiness:5a~9b
キクは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
翌年の成長に備えて、株の周囲に穴を掘り有機質肥料を入れたり、株元に堆肥を盛りマルチングしてあげるとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
挿し木の方法
- キクの挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- ↳この頃になると新鞘がある程度成熟して弾力をもっており、未熟な枝と違い乾燥しにくく、また古い枝のように発根力が低くないため挿し木の成功率が高いです。
- 挿し穂は長さ約5~7cmで取ります。
- ↳その時に植物ホルモンが集中している節の少し下で、切り口を斜めにすると成功率が上がります。
- 挿し穂の下葉を落として30分程度水を入れたコップ等で水揚げを行います。
- 水揚げ後は切り口に発根ホルモンを付けて湿らせた培地に挿し穂を挿します。
- 土壌が完全に乾燥しない様に明るい日陰等で水やりを行いながら管理しましょう。
株分けの方法
- キクを株分けする時期は早春もしくは秋が最適です。
- 株分けを行う前日夜に水をしっかり与えておくと株分け後の活着が良くなります。
- スコップを使い出来るだけ根を傷めないように外側から株を掘り起こします。
- 株を掘り起こしたら土を落とすため軽く振ったり手で優しく解しましょう。
- ↳土を落とすことで根が確認しやすくなります。
- 株の根元から芽(冬至芽)が出ているため、これを地下茎から切り取り移植します。