カラマツソウ(タリクトラム)属は属の中に約157種がある多年草です。一般に園芸では、オダマキ思わせる様な装飾的な葉とボリュームある花が魅力的なタリクトラム(アクイレギフォリウム)、非常に背が高く華奢な花姿が魅力的なオオシキンカラマツ、黄色のボリューミーな花姿が魅力的なキバナカラマツソウ等が親しまれます。
カラマツソウ(タリクトラム)は、一般的に冬の寒さに強い一方で、夏の強い日差しや高温多湿を苦手にしており夏越しする場合は管理に注意が必要になります。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①タリクトラム(アクイレギフォリウム) 開花時期:5月~7月 | ②オオシキンカラマツ 開花時期:5月~7月 |
③キバナカラマツソウ 開花時期:6月~8月 | ④カラマツソウ 開花時期:6月~9月 |
⑤アキカラマツ |
原産:ヨーロッパ/アジア
学名:thalictrum aquilegifolium
草丈:約60~90cm
分類:多年草
開花時期:5月~7月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月10日
花言葉:「献身」「大胆」「さり気ない優しさ」
特徴:タリクトラム(アクイレギフォリウム)は学名thalictrum aquilegifolium、別名「コロンバイン メドウルー(columbine meadow rue)」や「フレンチ メドウルー(French meadow rue)」等とも呼ばれるヨーロッパ及びアジアが原産の多年草です。種小名の「アクイレギフォリウム(aquilegifolium)」は葉がオダマキに似る事に由来しています。
タリクトラム(アクイレギフォリウム)の最大の特徴(魅力)はオダマキに似たレース状の装飾的な葉とフワフワとした柔らかな印象をもたせる花姿にあります。地面下にある塊根から葉柄もしくは茎を出し根生もしくは茎葉をつけ、葉の縁(葉縁)が浅く3裂に裂けた小葉を羽状に付けてレース模様の様な装飾的な草姿が作られます。花は個々の小花の花糸が長く何本も集まる事で毛玉の様な形になり、小花が円錐状に集まる事でフワフワしたボリューミーな花姿を見せてくれます。
園芸では強い日差しを苦手にして耐陰性が強い事から主にシェードガーデン等に利用され、花壇の中央や後方に植えられる事が多く、こんもりとドーム状に茂る装飾的な葉と垂直に伸びて咲く美しい花姿を楽しむと事が出来ます。桃色や紫色の美しい花はロマンティックなお庭や上品なお庭等によく合うでしょう。
開花時期は晩春から夏、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の小花には花弁はなく早落性の萼片と長い雄蕊が集まり大きさは直径約1cm、花序は円錐花序に咲きます。草姿は直立で高さ約60(90)cm × 幅は約60(90)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は浅く3~5裂する卵形で3~4回3出複葉して葉序は根生もしくは互生葉序につきます。
タリクトラム(アクイレギフォリウム)は一般的に自家採取した種を撒くか株分けにより増やすことが出来ます。育てる際は夏の暑さや乾燥、過湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要です。
タリクトラム(サンダークラウド)は背が高く、晩春から夏に咲く薄いピンク色の花がロマンティックな雰囲気を作る魅力的な園芸品種です。高さ約90cm × 幅は約75cmまで成長します。 | タリクトラム(プルプレウム)は背が高くスラリと伸びる洗練された草姿と、紫色(桃色)の花糸が作る毛玉の様なふんわりした花姿が魅力的な園芸品種です。高さ約90cm × 幅は約75cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
アルバム (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:中国
学名:thalictrum delavayi
草丈:約60~150cm
分類:多年草
開花時期:5月~7月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:オオシキンカラマツは学名thalictrum delavayi、別名「タリクトラム・デラバイ」や「チャイニーズ メドウルー(Chinese meadow rue)」とも呼ばれる中国が原産の多年草です。
オオシキンカラマツの最大の特徴(魅力)は非常に長い花穂と繊細で華奢な見た目をした花姿にあり、茎は垂直に最大1.5mまで伸び非常に背が高く花壇に植えれば美しい背景を作ります。個々の花には花弁がなく萼片と長い雄蕊と雌蕊からなっており、小花が俯く様に下向きに咲き、疎らに集まりながら最大40cmの花序(円錐花序)を作ります。葉は根出葉もしくは茎葉につき、可愛らしい円形の小葉を羽状に付けレース模様の装飾的な草姿が作られます。
園芸では花壇の中央や後方に植えられる事が多く、垂直に伸びる茎は最大150cmまで伸び単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。桃色や紫色の美しい花と洗練されたレース状の葉の組み合わせはロマンティックなお庭や上品なお庭等によく合うでしょう。
開花時期は晩春から夏、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の小花には花弁はなく萼片と長い雄蕊が集まり、花序は長さが約40cmの円錐花序に咲きます。草姿は直立で高さ約60(150)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は浅く3裂する円形で3~4回羽状複葉して葉序は根生もしくは互生葉序につきます。
オオシキンカラマツは一般的に自家採取した種を撒くか株分けにより増やすことが出来ます。育てる際は夏の暑さや乾燥、過湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要です。
オオシキンカラマツ(ヒューウィッツダブル)は濃い桃色の八重咲きする小花が円錐状に集まり非常に豪華な花穂をつくる園芸品種です。ポップで明るい雰囲気ある濃い桃色の花はカラフルでコントラストのあるお庭等によく合うでしょう。高さ約150cm × 幅は約60cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ヨーロッパ/コーカサス地方/ロシア
学名:thalictrum flavum
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:キバナカラマツソウは学名thalictrum flavum、別名「タリクトラム・フラブム」や「コモン メドウルー(common meadow rue)」とも呼ばれるヨーロッパ及びコーカサス地方、ロシアが原産の多年草で、種小名のフラブム(flavum)はラテン語で「黄色」を意味し、黄色の花色にに由来しています。
キバナカラマツソウの最大の特徴(魅力)はフワフワと咲くボリューミーな黄色の花姿と、根茎から茎が何本も伸びて群生し最大1.2mまでの高さある背景を作る美しい草姿にあります。個々の花には花弁がなく萼片と長い雄蕊と雌蕊からなっており、長い花糸が何本も集まる事で毛玉の様な形になる小花が房状に多数集まる事でボリューミーでふんわりした花姿が作られます。
園芸では花壇の中央や後方に植えられる事が多く、垂直に伸びる茎は最大120cmまで伸び単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。ふんわりした黄色の美しい花と洗練されたレース状の葉の組み合わせはパステル調のロマンティックなお庭や対比を活かしたカラフルなお庭等によく合うでしょう。
開花時期は初夏から夏、花色は黄色、個々の小花には花弁はなく萼片と長い雄蕊が集まり、花序は散房花序に咲きます。草姿は直立で高さ約60(120)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は浅く3裂する卵形で2~3回羽状複葉して葉序は根生もしくは互生葉序につきます。
キバナカラマツソウは一般的に自家採取した種を撒くか株分けにより増やすことが出来ます。育てる際は他の種よりも比較的に夏の暑さに耐性がありますが、基本的には暑さや乾燥、過湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要です。
キバナカラマツソウ (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:日本
学名:thalictrum aquilegifolium var.intermedium
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月10日
花言葉:「献身」「大胆」「さり気ない優しさ」
特徴:カラマツソウはタリクトラム(アクイレギフォリウム種)の変種で学名thalictrum aquilegifolium var.intermedium、漢字では「落葉松草」や「唐松草」とも書く日本固有の多年草です。北海道から九州まで分布し日当たりがよく湿り気のある草地や林縁等に自生しています。和名「カラマツソウ」の由来は、放射状に広がる花糸がカラマツの葉を連想させる所からきています。
カラマツソウの最大の特徴(魅力)は放射状に広がる白色の花糸(雄蕊)がフワフワとした柔らかな印象の花姿を見せ、レース状の装飾的な小さな葉が洗練された魅力ある草姿を作る所にあります。地面下にある塊根から葉柄もしくは茎を出し根生もしくは茎葉をつけ、葉の縁(葉縁)が浅く3裂に裂けた小葉を3出複葉に付けてレース模様の様な装飾的な草姿が作られます。花は個々の小花の花糸が長く何本も集まる事で毛玉の様な形になり、小花が円錐状に集まる事でフワフワしたボリューミーな花姿を見せてくれます。
園芸では強い日差しを苦手にして耐陰性が強い事から主にシェードガーデン等に利用され、花壇の中央や後方に植えられる事が多く、こんもりとドーム状に茂る装飾的な葉と垂直に伸びて咲く美しい花姿を楽しむと事が出来ます。清楚で上品な白色の花と洗練された魅力を感じさせる装飾的な葉は上品なお庭等によく合うでしょう。
開花時期は初夏から秋、花色は白色、個々の小花には花弁はなく早落性の萼片と長い雄蕊が集まり大きさは直径約1cm、花序は散房花序に咲きます。草姿は直立で高さ約60(120)cm × 幅は約60(120)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は浅く3~5裂する卵形(長さ約2~3cm)で3~4回3出複葉して葉序は根生もしくは互生葉序につきます。
カラマツソウは一般的に自家採取した種を撒くか株分けにより増やすことが出来ます。育てる際は夏の暑さや乾燥、過湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要です。
カラマツソウ (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:日本/朝鮮/中国
学名:thalictrum minus var. hypoleucum
草丈:約60~150cm
分類:多年草
開花時期:7月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:アキカラマツはタリクトラム・マイナス(T.minus)の変種で学名thalictrum minus var. hypoleucum、別名「タカトオグサ」や「タカトグサ」とも呼ばれる日本及び東アジアが原産の多年草です。日本では北海道から九州(南西諸島)まで分布し山野や草地等に自生しています。和名「アキカラマツ」の由来は、開花期が一般的なカラマツソウと比べて遅く秋頃まで咲き、放射状に広がる花糸がカラマツの葉を連想させる所からきています。
アキカラマツの特徴(魅力)は多数の淡い黄色の小花を円錐状に咲かせる花姿にあります。個々の小花には花弁がなく淡い黄色の萼片と雄蕊と雌蕊からなり、雄蕊の長い花糸が多数つく事でふんわりとした繊細な花姿を作ります。茎は直立で分枝がよく非常に大きく成長し高さ幅ともに150cmまで成長する事があります。葉は根生もしくは茎葉に付き、葉の縁(葉縁)が浅く3裂に裂けた小葉を3出複葉につけレース模様の装飾的な草姿を作ります。
開花時期は夏から秋、花色は黄色、個々の小花には花弁はなく萼片と長い雄蕊が多数あり大きさは直径約1cm、花序は円錐花序に咲きます。草姿は直立で高さ約60(150)cm × 幅は約60(150)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は浅く3裂する卵形(長さと幅が約2~3cm)で2〜4回3出複葉して葉序は根生もしくは互生葉序につきます。
アキカラマツは一般的に自家採取した種を撒くか株分けにより増やすことが出来ます。育てる際は夏の暑さや乾燥、過湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要です。
アキカラマツ (´・ω・)p楽天で購入q |
ツクシカラマツ (´・ω・)p楽天で購入q | ミヤマカラマツ (´・ω・)p楽天で購入q |
ニシキカラマツ (´・ω・)p楽天で購入q |