ブルンネラ属は属の中に約3種が東アジア及び西アジアに分布するです。一般に園芸では、白色の班が入る美しい葉と勿忘草を思わせる様な涼やかな青色の花を咲かせるブルンネラ(B.macrophylla)とその園芸品種が親しまれています。
ブルンネラは基本的に冬の寒さに強い一方で、夏の暑さや強い日差し等を苦手にしており夏越しする場合は管理に注意が必要になります。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
![]() 開花時期:4月~6月 |
原産:トルコ/コーカサス地方
学名:brunnera macrophylla
草丈:約30~45cm
分類:多年草
開花時期:4月~6月
花色:青色●
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
花言葉:「清純」
特徴:ブルンネラは学名brunnera macrophylla、別名「ブルンネラ・マクロフィラ」や「シベリアン・ビューグロス(Siberian bugloss)」とも呼ばれるトルコ及びコーカサス地方が原産の多年草です。属名のブルンネラ(brunnera)はスイス人の植物学者Samuel Brunnerへの献名で、また種小名のマクロフィラ(macrophylla)はラテン語で「大きな葉の」を意味しており大きな葉の形に由来しています。
ブルンネラの特徴(魅力)
- 基部の葉はハート型で大きくギボウシを連想させます
- ↳葉は大きなものでは最大16cmになる
- ↳葉にはおしろいで化粧をしたかの様な白色の班が入る
- 春から初夏に涼やかな青色の小さく可憐な花を咲かせる
- 根茎で緩やかに広がり優れた被覆植物になる
- 耐陰性に優れシェードガーデンに利用できる
ブルンネラの葉はハートの形で、品種によっては最大で16cmまでの大きさなる事もあり強く目を引く存在感をもっています。葉には毛が生えているため触るとザラザラとした質感があり、また葉脈間にある白色の班はカラーリーフとしても魅力的です。ブルンネラは寒い地域では冬に地上部が枯れますが、温暖な地域であればロゼット状の草姿のまま冬を越すためカラーリーフとして一年を通し楽しむ事も可能です。地上部が枯れた場合も春になると芽を出し葉を出して、茎は最大45cmまで伸び、勿忘草の花を連想させる様な可憐な青い花を咲かせます。
開花時期は春から初夏、花色は青色、個々の小花は筒状で花先が5裂して直径約1.0cmあり、花序は円錐花序に咲きます。草姿はロゼット状で根茎により広がり高さは約30(45)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色や黄色、白色があり、葉身は卵形もしくは腎形(心形)、葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
ブルンネラの栽培
園芸では、一般的にブルンネラの美しい葉と可憐な花を鑑賞する目的で育てられます。ブルンネラは地被植物として優れる事から、花壇に並べて縁どりとして利用されたり、グランドカバーとして利用される事が多く、また管理のしやすい鉢植えの中で育て玄関先に飾られたり屋内の窓際等に飾れて楽しまれる事もあります。また耐陰性に優れる事からシェードガーデンにも向いています。
園芸品種には、葉脈間に入る白色の美しい班と葉焼けに強い所が魅力の「シーハート」や圧倒的に大きな葉と大きく広がる草姿が魅力の「アレキサンダース グレート」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
ブルンネラは一般的に株分けもしくは根挿しにより増やされますが、自家採種した種を撒く事でも増やせます(班が消える場合があり)。育てる際は冬の寒さに強い一方で、夏の強い日差しや暑さ、乾燥を苦手にしているため夏の管理には注意が必要でしょう。