ギョリュウバイ(レプトスペルマム)は属の中に約90種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは5の原種と、7の園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■ギョリュウバイ(レプトスペルマム)の主な種と園芸品種の紹介
おすすめの品種や原種
●主な原種
ギョリュウバイ
ギョリュウバイの学名は Leptospermum scoparium 、別名では「レプトスペルマム・スコパリウム」「マヌカマートル(mānuka myrtle)」「ニュージーランド・ティーツリー(New Zealand teatree)」「ブルーム・ティーツリー(broom tea-tree)」等とも呼ばれる常緑低木・常緑高木です。
ギョリュウバイの原産地はオーストラリアとニュージーランド、自生地は沿岸地域や低山などにあります。
ギョリュウバイの特徴は、樹形がブッシュ状で分枝が多いためふさふさとした見た目をしている所、枝・葉はとても細いため繊細な見た目をしている所、開花は春から初夏頃にあり、枝を覆うように沢山の花が咲くため桜の花のような美しい景観をつくる所、花は円形の花弁が円環状に並び、花の色が赤色・桃色をしているため可愛らしさを感じさせる所、雄蕊が花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるような個性的な見た目をしている所等にあります。
鑑賞用途としては、桜のような美しい花を咲かせる事から景観植物として利用されたり、女性的な可愛らしい桃花や赤花を咲かせる事から可愛いをテーマにするお庭や恋愛をテーマにするロマンチックなお庭で利用されたり、いくつかの品種では紫色や黒色の葉もあるためカラーリーフとして楽しめたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して枝物の切り花として利用されたりします。
その他の用途としては、ギョリュウバイの花から生産される蜂蜜がマヌカハニーとなったり、おがくずを肉や魚の燻製に利用する事で優れた風味を生み出したり、葉に含まれる精油を抽出してエッセンシャルオイルとして利用されたりしています。
ギョリュウバイの園芸品種の紹介
アップルブロッサム
学名:Leptospermum scoparium ‘apple blossom’
樹形:ブッシュ状
花の形:八重咲き
花の色:白色~薄い桃色・赤紫色(花托)
葉の色:緑色
樹高:約100~300cm
備考:花の形が八重咲きをしているため、華やかな花姿が楽しめます。また花の色は白色~薄い桃色、花の中心の花托の部分が赤紫色をしているため、可愛らしさと上品さが感じられる品種です。
ナチューム ルブラム
学名:Leptospermum scoparium ‘nanum rubrum’
樹形:ブッシュ状
花の形:一重咲き
花の色:赤色・赤 黒色(花托)
葉の色:緑色・暗紫色
樹高:約100~150cm
備考:樹高が100~150cm程度と矮性なためスモールガーデンや鉢植えの中で管理がしやすい品種です。花の色が濃い赤色と黒色の複色のため、高級感のあるラグジュアリーなお庭や、チャーミングで魅惑的な雰囲気を感じさせるお庭等によくあいます。葉の色は黒色にも見える暗紫色をしているため、重厚的で落ち着いた雰囲気を演出する事が可能です。
レプトスペルマム・オボバツム
レプトスペルマム・オボバツムの学名は Leptospermum obovatum 、別名では「リバーティーツリー(river teatree)」等とも呼ばれる常緑低木です。
レプトスペルマム・オボバツムの原産地はオーストラリア、自生地は小川沿いや岩の間などにあります。
レプトスペルマム・オボバツムの特徴は、樹形がブッシュ状で分枝が多いためふさふさとした見た目をしている所、枝・葉は垂れ下がる習性もある所、開花は初夏から夏頃にあり、枝を覆うように沢山の花が咲く所、花は円形の花弁が円環状に並ぶため可愛らしさを感じさせる所、花の色が白色をしているため明るさや上品さを感じさせる所、雄蕊が花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるような個性的な見た目をしている所等にあります。
レプトスペルマム・オボバツムの園芸品種の紹介
レプトスペルマム・ブラキアンドルム
レプトスペルマム・ブラキアンドルムの学名は Leptospermum brachyandrum 、一般的には「レプトスペルマム・シルバーティーツリー」とも呼ばれており、別名では「レプトスペルマム・ティーツリー」「シルバーウィービング・ティーツリー(Silver Weeping Tea-Tree)」とも呼ばれる常緑低木・常緑小高木です。
レプトスペルマム・ブラキアンドルムの原産地はオーストラリア、自生地は小川沿いなどにあります。
レプトスペルマム・ブラキアンドルムの特徴は、株が成熟すると枝先(梢)が垂れ下がり柳のような見た目になる傾向がある所、葉の色は白色を帯びるためシルバーリーフのように楽しむことが出来る所、開花は初夏から夏頃にあり、枝先に集まるように沢山の花が咲く所、花は円形の花弁が円環状に並ぶため可愛らしさを感じさせる所、花の色が白色をしているため明るさや上品さを感じさせる所、雄蕊が花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるような個性的な見た目をしている所等にあります。
レプトスペルマム・ブラキアンドルムの園芸品種の紹介
レプトスペルマム・ペテルソニー
レプトスペルマム・ペテルソニーの学名は Leptospermum petersonii 、一般的には「レプトスペルマム・レモンティーツリー」とも呼ばれており、別名では「レモンセンテッド・ティーツリー(lemon-scented teatree)」とも呼ばれる常緑低木です。
レプトスペルマム・ペテルソニーの原産地はオーストラリア、自生地は海岸沿いや小川沿い、岩の多い断崖などにあります。
レプトスペルマム・ペテルソニーの特徴は、葉にシトラールとシトロネラール等の精油が含有している事で果実のレモンを思わせるような香りがある所、開花は初夏から夏頃にあり、枝先に集まるように沢山の花が咲く所、花は円形の花弁と萼片が交互に並ぶためユニークな見た目をしている所、花の色が白色をしているため明るさや上品さを感じさせる所、雄蕊が花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるような個性的な見た目をしている所等にあります。
鑑賞用途としては、葉の香りが良いためガーデンファニチャーの傍に植えて楽しんだり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたりします。
その他の用途としては、葉に含まれる精油を抽出してエッセンシャルオイルとして利用されたりしています。
レプトスペルマム・ペテルソニーの園芸品種の紹介
レプトスペルマム・レモンティーツリー
レプトスペルマム・レモンティーツリーの学名は Leptospermum petersonii 、一般的には「レプトスペルマム・ペテルソニー」とも呼ばれており、別名では「レモンセンテッド・ティーツリー(lemon-scented teatree)」とも呼ばれる常緑低木です。
ピンクマーマレード
育て方・楽天で購入
学名:Leptospermum petersonii cv.
花の色:白色
葉の色:緑色・桃色
樹高:
備考:春の新芽が桃色をしているため、可愛らしさを感じさせる品種です。
レプトスペルマム・ラニゲルム
レプトスペルマム・ラニゲルムの学名は Leptospermum lanigerum 、一般的には「レプトスペルマム・ホワイトティーツリー」とも呼ばれており、別名では「ウーリーティーツリー(woolly teatree)」とも呼ばれる常緑低木・常緑高木です。
レプトスペルマム・ラニゲルムの原産地はオーストラリア、自生地は川岸や砂質の沼地などにあります。
レプトスペルマム・ラニゲルムの特徴は、葉の色が緑色から白緑色をしていて、葉の表面に絹のような毛が生えているため光の反射などでシルバーのように輝いて見える事がある所、開花は一般的に晩春から夏頃にありますが、散発的に花が周年咲くこともある所、花は円形の花弁が円環状に並ぶため可愛らしさを感じさせる所、花の色は花弁の白色と萼片の赤色が華やかなコントラストを生み出す所、雄蕊が花托の縁部分に沿って並ぶため王冠を思わせるような個性的な見た目をしている所、果実は成熟しても絹のような毛が残る所等にあります。
レプトスペルマム・ラニゲルムの園芸品種の紹介
●その他の品種
ピンクカスケード
学名:Leptospermum ‘pink cascade’
開花時期:4月~6月
花序:腋生・頂生
花の色:桃色
葉の形:線形・線状披針形
葉の色:緑色
樹高:約80cm
株張り:約150cm
備考: ピンクカスケードはLeptospermum polygalifolium と Leptospermum continentale の交雑種と考えられている園芸品種です。
備考②:樹形はブッシュ状で、枝が弧状に湾曲しながら枝先が枝垂れて下垂するため、優雅さを感じさせる見た目をしています。
備考③:開花期間は春から夏頃、枝垂れた枝を覆うように桃色の花が沢山咲くため、華やかで豪華な花姿が楽しめます。
用途:女性的な可愛らしい桃花を咲かせる事から可愛いをテーマにするお庭や恋愛をテーマにするロマンチックなお庭で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して枝物の切り花として利用されたりします。
リップスティック
学名:Leptospermum ‘lipstick’
開花時期:4月~6月
花序:腋生・頂生
花の色:桃色・緑色(花托)
葉の形:楕円形・披針形
葉の色:緑色
樹高:約100~150cm
株張り:約100cm
備考: 樹形はブッシュ状で開帳するように広がる傾向があり、枝・葉は細いため繊細な見た目をしています。
備考②:開花期間は春頃、花のサイズは約2cmと大きめなため強い存在感があり、円形の花托に沿って並ぶ円形の花弁が、可愛らしさを感じさせます。
備考③:花の色は派手な口紅を想像させるような鮮やかなピンク色をしているため、女性的な可愛らしさと、明るさと元気の良さを感じさせる品種です。
用途:女性的な可愛らしい桃花を咲かせる事から可愛いをテーマにするお庭や恋愛をテーマにするロマンチックなお庭で利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して枝物の切り花として利用されたりします。