原産:地中海地域 科:スイカズラ(Caprifoliaceae) 属:セントランサス(Centranthus) 種:コッキネウス(ruber var. coccineus) 品種:ローゼンロット(rosenrot) 開花時期:5月~6月(9月) 花の色:桃色● 葉色:緑色● 分類:多年草/低木 草丈:約60cm 草姿:直立 誕生花: 花言葉:「真実の愛情」「親切」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
セントランサス(ローゼンロット)は比較的背が低くコンパクトな草姿をしており、灰緑色の美しい葉とボリュームのある濃い桃色の花が魅力的な園芸品種です。
開花時期は一般的に晩春から初夏ですが冷涼な気候では散発的に秋まで、花色は桃色、個々の小花は筒状で花先が5裂して、花序は円錐花序に咲きます。草姿は直立して高さ約60cm × 幅は約40cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形で上部の葉には葉柄がなく、葉序は対生葉序につきます。
セントランサス(コッキネウス)の一般的な種(C.ruber)と比べると長く花が咲き、群生する様に茎を伸ばし赤色から桃色の花を咲かせます。また最大の特徴(魅力)は地面から真っ直ぐ茎を伸ばし成長する整った草姿と、赤色から桃色の小花が円錐状に集まり咲く豪華な花姿にあります。セントランサスの茎は月日が進むと共に基部は木質化し、茎は殆ど分枝せず垂直に最大90cm程度まで成長し横への広がりが少なく洗練された草姿を作ります。花は丸みを帯びる円錐状に小花が集まり、通常晩春から初夏にかけて花が咲きますが、夏が涼しい場所では秋まで散発的に開花が続く場合もある様です。また花はいい香りを漂わせ蝶々や花蜂をよく引き付ける事で知られます。
セントランサス(コッキネウス)は、洗練された美しい花姿から非常に人気の高い園芸植物ですが、受粉した花はたんぽぽの様な綿毛のある種を生産し風に乗って広く分散するため、導入した国や地域で帰化して侵略的外来種として扱われる事もあります。日本ではそれほど問題になっていませんが、育てる際は種を付ける前に花がらを摘む等の対策をしっかり行う必要があるでしょう。
園芸では花壇の中央や後方に植えられる事が多く、垂直に伸びる茎は最大90cmまで伸び単調になりがちな平らな花壇の中で高さというアクセントを作りリズム感のある美しい背景を作ります。花色は淡い花色から濃い花色迄あり、お庭の雰囲気に合わせて濃い花色であれば色の対比を活かしてカラフルなお庭に利用したり、淡い花色であればふんわりとしたロマンティックなお庭に利用する等すると良いでしょう。
セントランサス(コッキネウス)は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。育てる際は冬の寒さにとても強い一方で、長雨等による夏の過湿を嫌うため土の排水性等には注意が必要です。